FEATURE
藍さんとあおにゃんのたいだん|「この先が楽しみ過ぎて、自分のロードマップを作りたいタイプなんですよ。」
第4回目は、以前かわいいこまつりにも出演していただき、ずっと詳しくお話を聞きたかった空野青空さんをお招きしました。空野さんの人間性やアイドルとしてのキャリアなどをお聞きしました!
藍:あおにゃんって人間力がすごいなって思っていて。人として持つパワーがすごいなと思っていましたので、今日こうやってお話しできるの楽しみにしていました。
空野:えー、うれしい。
藍:誰とでも仲良くできるし、大人の人とも気さくにしゃべれるし、私と初めてお会いしたときも、仲良くしてくださったりとかして。それが無理してやってる感じじゃなくて、みんな楽しくなろうよみたいな感じで巻き込んでくれてるのが気持ちが良いなって思って
空野:うれしい。そんなことなかなか言われないから。私、ほめられ伸び子だから、きっとどんどん伸びますよ。
藍:やっぱり、仕事やどんな時にでも、誰とでも仲良くしたりお話のきっかけを見つけたりするのは大変なので、そういうのができるのはすごいなって思う。この子は今までどういう道のり、キャリアを積んできたんだろうなって純粋に気になりました。このお仕事に入ったときから、そういう感じだったんですか?
空野:元々私自身がアニメ好きで、富山県で民間人(一般人)だった時からアニソンやアニメに関わるお仕事がしたいなって思っていました。富山県で芸能の仕事をするのは簡単ではないのです。当時はご当地アイドルがブームになってた時だったから、ご当地アイドルから芸能の世界に踏み込んでみて、どんどん大きくなっていこうと、この仕事を始めました。グループの経験が1年あって、その後に独立してソロになってから、いろんなアイドルちゃんと接する機会が増えましたが、最初の頃はコミュ障でした。
藍:想像つかない。
空野:ソロ始めたときは、割とアウェーな現場が多くて、自分からなかなかいけない子でした。でもどんどん仲良い子が増えていくうちに、あっやっぱりみんなで楽しく話したりしていったほうが自分も楽しいんだなっていうのに気付いて、あるときから自分からいこうって決意ができました。
藍:それは、グループのときではなくてソロになってから決意が生まれた?
空野:ソロになってからですね。グループのときよりも対バンに出る機会が増えて、いろんな世界を知るようになって、やっぱりどんどん輪を広げていきたいと思うようになり、対バンに出れば出るほどアイドルちゃんのことが好きになっちゃってました。
藍:何でだろう。グループのときと何が違ったんだろう。
空野:グループにいたときって、割と自分たちで定期公演をして、地元のお祭りに出てみたいな、それこそ”ご当地”の活動が多かったから、あんまり対バンライブがなかったんですよ。だからあんまり絡みがなくって。
大佐:運営から他のアイドルとあんま絡んじゃいけないみたいなものもあったんです。
空野:だからソロになったら、楽屋でも1人だし、さみしいじゃないですか。友達とか知り合いがいると、やっぱり楽屋でも楽しいし、そういう輪を広げていけたら自分もすごいやりやすくなるのかなって思いました。
藍:すごい。その切り替えがすごいな。
空野:でも、やっぱりアイドルを好きになったのがきっかけだったのかも。
藍:きっかけになった人とか出来事ってあるんですか。
空野:東京での対バンが多くなって、その頃にミスiDを受けたんですよ。ミスiDの中でも同期の子たちとちょっとづつ仲良くなり、その頃にちょうど寺嶋由芙さんにガチ恋し始めて。その辺からかな。東京に出て来て、本当に大きいフィールドを知って、こんなにたくさんかわいい子がいるんだっていうのとかを知ったことがきっかけになって、自分もどんどん交友関係を広げていって、すごい大きい存在になりたいなって。由芙さんも、本当にいろんな方々と、例えばアイドルちゃんもそうだし、ゆるキャラちゃんとか企業さんとかとも巻き込みながら、すごいどんどん大きくなっていくっていう姿を見てて、自己プロデュース力や自分でどんどん広げていってる姿が本当にかっこ良くて。だから自分もそういう流れを作れるような人間になれたらなっていう気持ちになりました。
藍:由芙ちゃんともお仕事をさせていただいたことはあるんですけど、あおにゃんとは、方向性やタイプが違う気がする。
空野:そう、全然違いますよね。
藍:それが面白いなって思う。
空野:でもソロ始めたときは、たぶん由芙さんとか、あとまいにゃ(小桃音まい)さんとか、ああいう王道のアイドルちゃんになりたくて。それを目指してたんですけど、どんどんソロをやっていくうちに、自分の人間性が分かってきたっていうか。
藍:人間性が分かってきた?
空野:最初は猫かぶってた。ちょうどグループ辞めた頃にめっちゃ病んでて、いろいろ人間不信みたいな感じになっちゃってて。元々は割とキャッキャしたいタイプだったんですけど、グループのときに2期生として加入して1期生との上下関係が厳しくて年下の小学生の子にさん付けをしなきゃいけないみたいなとか、敬語使わなきゃいけないとかいうのが肌に合わなくて。
藍:結構大変。
空野:どちらかというと、私はファミリーみたいな感じでやりたいタイプなんですけど、それが許されない状況だったから、本当につらくて。結果、辞めるときにはもう精神的につらい状況でした。それからソロを始めたから、最初は猫かぶってたのはあったのかな。ソロ活動経てどんどん元気になっていきましたね・・・。
藍:それはファンの人も感じてるんですかね。
空野:絶対感じてますよね。たぶんデビュー当時の私を見てた人たちは、今のあおにゃんを見ると誰?ってなると思う。
藍:「あおにゃん変わった」みたいなことは言われたりしないのですか?
空野:たまに言われたりはするけど、変わって良かったねってという感じで言われる。たぶん、今がめっちゃ元気に生き生きしてるから、元気になれて良かったねみたいな。
大佐:元々、特典会では、こんな感じだったんですよ。だから特典会に来てくれているファンの方は、違和感ないのかもしれない。ステージ上や他のアイドルさんとの絡みは、最初はすごい大人しかったんですけど、特典会とかはすごいフレンドリーで。
空野:確かに、ステージであんまり暴れてなかった。ステージでとても良い子だった。
大佐:楽屋もだね。楽屋でガツガツいく子ではなかった。
空野:そう、いけなかった。
藍:でも緊張するよね。どう入っていいか分かんないしね。
大佐:TIFの時の「寺嶋由芙と勝手に結婚しました事件」あれからガラッと変わりました。
空野:事件じゃないよ、あれ。
藍:ゆっふぃーがきっかけになって。
空野:でもそうかも。
藍:それから、いろいろタガが外れて?
空野:由芙さんには、本当感謝でしかない。こんな私をあんなに面白く扱ってくれてありがとうという気持ちです。例えば私が由芙さんの立場だったら、こんなにうまく扱えないと思うんです。由芙さんの大きな器だからこそ、この暴れ馬を扱える。本当に感謝でしかないです。めっちゃかたじけないってよく思います。もう好き過ぎて。
藍:2020年1月からディアステージに所属して、同じ事務所になりましたね。
空野:そうなんです!ツーマンライブやっちゃったんですよ。ツーマンライブという名の披露宴をやっちゃったんですよ。あれで出禁になるかもしれなかったんですけど、大丈夫でした(笑)。
藍:出禁になるの?
空野:大丈夫でした。オタクの方に出禁、出禁って言われたんです。
藍:ゆふぃすとさんの悪ノリ(笑)。
空野:そう。めっちゃ面白かったんです。
藍:ツーマンして出禁もなかなか面白いかもしれないけど。
空野:そうなんですよ。
藍:ディアステージに所属して、アルカナプロジエクトというユニットも始動しましたが、どういうユニットなんですか?
空野:ディアステージとランティスが共同プロデュースっていう形で生まれたユニットで、2020年にアニソンタイアップが決定してる段階でオーディションが始まり、そのオーディションに私が受けてご縁がいろいろあり、加入に至りました。
藍:今までやってきたアイドルのキャリアと、アニメが好きっていう部分が合致したんですね。
空野:元々アニソンが歌いたいという目標でこの世界に入ったからには、絶対に何かしらの形でアニメに関わる仕事はしたいって思っていました。このアルカナプロジェクトのこと知ったきっかけが、元妄想キャリブレーションのうーちゃん(桜野羽咲)のTwitterをフォローしていて、すごい好きだったからよくTwitter見ていたのですけど、アルカナプロジェクトのオーディション告知ツイートを見つけて、これがきっかけで、アニソンや、ディアステとのご縁ができたらうれしいなと。ディアステのオタクだしみたいな感じで応募したらOKだったんですよ。
藍:先日のお披露目ライブでは、早速新曲を披露されてましたね。
空野:そうです。シングル発売が決定しているのですが、0枚目としてグループの名刺代わりみたいな感じのシングルで、3月25日にリリースが決定しています。
藍:ずっとソロでやってきて、グループに加入したわけですが、何かギャップとかを感じたりはしないんですか。
空野:ソロはこれからもグループと並行してやっていくのですが、ソロを5年やってるのでソロはステージ上で一人なのでとても自由なんです。ただグループのときは、振付やフォーメーションを、メンバーたちと合わせてパフォーマンスする。その感覚を思い出しました。
藍:なるほど。
空野:スタート地点がグループだったから、そこまでギャップは感じなかったけど、やっぱりグループってこんな感じだったっていうのを思い出しました。
藍:結果的に過去の経験が生きてますね。
空野:そうかもしれない。すごいつながってきた。うれしい。
藍:地方のご当地アイドルグループからソロというのも少ないと思うし、そこからまたグループに加入するのも、すごい思い切りで、すごいことですね。
空野:いやいや、全然。私、現状維持で続いてくのが嫌なタイプで、同じことを繰り返すのが嫌なんです。同じことをずっとやっていってみたいな人生は絶対嫌だから、どんどん展開していきたいんです。
藍:すごい。
空野:グループ辞めたときはそんなこと考えてなかったんですけど、ソロをやっていくうちに、やっぱりみんなが飽きちゃうのは嫌だし、何より自分が一番飽きるんですよ。ソロを5年続けられたのは、ソロでいっぱい展開があって、出会いがあったから続けられたと思ってます。5年目の一つの大きい展開として、アルカナが始まって。だからここからがスタートで、またどんどん展開していきたいです。
藍:応援したい。私もずっと同じこと繰り返してると飽きちゃう。
空野:私、飽き性なんですよ。
藍:でも展開がある方が、オタク的にはきっとうれしいと思う。
空野:でも、変化が多いのを嫌って思う人も中にはいるだろうなとは思ってます。私自身もオタクで、推しがどんどん変わっていっちゃう姿に応援したいっていう気持ちを抱けるタイプなんですが、オタクの中には変化していくのが怖くなっちゃう、どんどん大きくなったらどうしようみたいな部分があると思うんですよ。でも、ありがたいことにそう思いながらも応援してくれる人が今いっぱいいるから、私は今ぼんぼれてます。ディアステージに所属しますって発表した時も不安のほうが大きくて。みんなが不安に思っちゃったらどうしようと思ってました。
藍:どんな反応をするかっていうことが。
空野:そうそう。不安の方がすごい大きかったけど、みんなはプラスで受け取めてくれて。
大佐:でも、あんまりにも発表が唐突過ぎて。会場がしーんっとなって、1人だけやったーって叫んでました。
空野:本当に、もうオタクさまさまというか、戦士(ファン)のみんなのおかげで5年続けられています。
藍:オタクは、やっぱり推しが大きくなって欲しいってきっと思ってる。私は、かわいいこまつりで見たファンのみなさんは、温かい方ばかりだなと感じてました。
空野:ありがとうございます。
藍:何に対してもポジティブで。楽しいことをしようって思ってるからなのかな。
空野:元々ネガティブなんですよ。昨日も朝起きたくないから、大佐にめっちゃ駄々こねてて。
藍:なんて駄々こねるんですか。
空野:「あした朝早い、やだ」って。でも12時起きだったんですけど(笑)。めっちゃずっと、朝早い、朝早いって言ってたんだけど、やっぱりそれを受け止めてくれる人がいるっていうのも大きいし。
藍:やだって言えるんだ。
大佐:でも、何も変わんないですけどね。
空野:黙って聞いてるだけみたいな。なんだけど、やっぱりそれが心の支えになるし、私も大佐へ言うことによってさらにポジティブになれる。それを今まで受け止めてくれてた大佐がいたから、ここまでポジティブな人間になれたんだろうなって思ってます。
藍:すごい師弟愛みたい。大佐はいつからマネージャーとして、スタッフとしてお付きになられたんですか。
空野:ずっとですよね。
大佐:ご当地アイドルグループの時からで、最初はマネージャーとしてじゃなくて、どっちかといえばカメラマンとして入ってたんですけど、いつの間にかマネージャー的なこともやってたり、他のメンバーも含めて送り迎えとかしていました。
空野:高岡の観光大使のお仕事で、専属でマネジメントすることになった。
大佐:そのオーディション受けたいって相談をもらったので、事務所に確認したらダメと言われて、何でってなるじゃないですか。事務所としてはグループもそんなに知名度もないし、1人だけ突出していくのが良くないっていう考え方だったと思うんです。私の判断で、そこはやっときましょうってと言ったら、責任持ってくださいねって事務所に言われて、そこから何となく専属みたくなりました。
空野:だからグループ辞めたときも、辞めるまでの過程が結構大変で。大佐とお母さんが頑張ってくれて、本当にずっと苦しい時期が続いてたときにも、大佐がいてくれて、話聞いてくれたりしたから、そのときからずっとですよね。全部受け止めてくれました。
大佐:その頃は、戦場の絆をやってるときが一番、何もかも忘れて戦闘出来てた(笑)。
空野:それもあって、めっちゃはまったのかもしれない。
藍:すばらしい。でも大佐さんはどうしてそこまであおにゃんをサポートしていこうっていう決意を持つきっかけになったことってなんですか?。
空野:聞きたい。
大佐:まず、ご当地アイドルグループの2期生でオーディションに来たときに、粗削りで歌も下手くそだったんですけど、ステージに立ったときの声の出し方や声質がよくて、さらにMCのしゃべり方がすごく良いなと思って。
空野:うれしい。
大佐:やっぱり2期生で来た子たちの中でも断トツだったんです。別室に審査委員たちが集まった時に、プロデューサー数名が、ああいう子が入ってくるとちょっとパワーバランス崩れるかなみたいな感じで話してて、私はプロデューサーとか何でもないんですけど、「この子は本当に即戦力になるし、絶対台風の目になるから入れましょう」って言って。別に何の権限もないのに、だけどただ年上っていうだけでガツガツ言って、入ることになったんです。
大佐:加入して、しばらくはあんまりしゃべることもなかったんですけど、エヴァンゲリオンの初号機のリュックを背負ってたことがあって。
空野:そう、初号機。
大佐:エヴァ好きなんだなみたいな話はしてたこともあって、送迎のときに後ろのほうから初号機に乗りたいっと聞こえたから、ガンダムなら乗れるよと話をして何かイベントの待ち時間のときに近くにゲームセンターがあったので、「戦場の絆」をやらせたんです。
藍:教えてあげたんですか。
空野:そう。
大佐:そのときの階級が大佐、リアル大佐なんですよ。ゲーム中では、それぞれ別のポットに入って、インカムでしゃべるので、そのときに大佐って呼ぶのが今にずっとつながってる。
藍:なんか漫画にできそう。
空野:少年漫画みたいな。
藍:聞いたことない。マネージャーさんと「戦場の絆」をやる。
空野:でも、その頃ガンダムはまだ詳しくなくて。初号機がすごい好きで、エヴァなら分かるからエヴァの話をめっちゃしてたのは覚えてるんですけど、「戦場の絆」をやり始めてからガンダムというかザクが好きになって。そこからアニメ観るようになって、めっちゃガンダムの話するようになって、すごい仲良くなったっていう感じです。
大佐:そのときまだ事務所の人間だから、何とかこの子に楽しい思いをさせて、つなぎ止めとかなあかんと。その間に事務所の内部、悪いところを改善していけばいいやって思ってたんですよ。なんだけど、そういう動きをすればするほどやっぱり事務所から嫌われるっていうか、どんどん敵対されて。だから本当に辞めたいって相談されたときも、ちょっと待ってっていって、もうちょっと内部をちゃんとして、楽しいようにしてけばいいやんっていう話はしてたんです。だけど、事務所側からは私が辞めさせようとしているように見えてたんですよ。いくら止めてますよって言っても、それを促してるような感じに見えてるんすよね。
そしたらあるとき、もういいやと思って。まだその時には、その後ソロ活動も決まってなかったのですけど、次の未来につながるように、とにかくちゃんときれいに辞めさせてあげて、自分も辞めようと思って。
そうこうしているうちに、隣の石川県のおやゆびプリンセスのプロデューサーから北陸アイドルフェスティバルっていう、北陸では大きいイベントにソロで出てみない?とお誘いがあって、その時にマネジメントしてくださいとお願いされました。そもそもネットアイドルやYouTubeで踊ってみたをアップするようなそういうのは全然お手伝いできるから、次につながるんであればそういうのをやってけばいいよね。という話をしてたんですけど、そこ飛び越してステージに上がる感じになっちゃったんで、オリジナル曲も何もない状態で、全曲カバーで歌いましたね。
藍:そこが始まり。
大佐:しかも、お誘いをいただいてから日がなくて突貫工事でした。グッズもない、チェキ券も作らなあかん。時間がない中でしたが何とか用意して、そこが始まりなんですよね
藍:すごい。思った以上の話。ガンダムのエピソードにありそうな人間ドラマですね、これは。
空野:ありがたきなんです。
藍:すごいな。理想的な関係ですね。
大佐:この世界とはちょっともう関わらなくてもいいやと思ってたところに、ソロの話があって。やっぱり心配だし、才能ある子だから、良いところまで連れてってあげたい気持ちがあったのでマネージャーを引き受けました。
藍:親心ですね。
大佐:実力も才能もある子なので、いずれ何かしらお声掛けがあると思っていて、そこまで連れて行けば自分のお仕事終わりにしていいやって思ってたんですよ、実は。だけど、成長していくについて、アウェー現場で現場ひっくり返すとか、自分が見れなかった世界をどんどん見せてってくれるわけですよ。それが面白くなって、じゃあとことん一緒に行こうかなっていう気持ちに変わっていきました。
藍:じゃあ、そのときからもう守る相手ではなくて、こいつの行く先を見てみたいみたいな、相棒みたいな感じになっていくんですね。すごい話だ、これは。
大佐:やっぱりそういうのがないとやっていけないと思うんですよ。この行く先を見たいとか、やっぱり守らなあかん部分とかって絶対出てくるわけじゃないですか。変な大人のビジネスの世界とかに巻き込まれて、潰してしまうのも嫌だしっていうのがあって、そうこうしているうちに5年も経って。
空野:気付けば5年って感じ。あっという間でした。
藍:でも、5年経つと、ソロアイドルの方ってこの先どうしようかなってみんな考えたりする節目だったりするように思うんですけど、自分から仕掛けていってる姿勢がすごい。
空野:5年経ったからどうこうとかじゃなくて、たぶん常々あれをして、こうして、あれをして、こうしてとかいうのを、未来のことをすごい考えるんですよ。例えば現実的な話だと、ことしの何月にこういうイベントやってとかいうのを、自分で考えてます。
藍:自分で考えてる?
空野:そう。考えます。で、大佐によく止められるんですけど。ちょっと早くない? みたいな(笑)。だから、やっぱり先のことをずっと考えてるから、そんなに節目がないっていうか。この先が楽しみ過ぎて、自分のロードマップを作りたいタイプなんですよ。
藍:アイドルじゃない仕事もやってる。
空野:ほぼほぼアイドルの仕事してないです。アイドルとしての仕事って、たぶんアルカナになってから本格的にやり始めたんですよ。レッスンも、ソロだと振り入れをしたら、あとは全部自主練だから、家でできちゃう。他の時間で全部事務などをするんですよ。
藍:事務をやってる!?
空野:そう、デザインとか。
藍:デザインやってるの?
空野:そう、例えばイベント企画を立てたりもする。年間でそういうのを作って、じゃあ2月のここバレンタイン企画やりたいからそれを組もうみたいな感じで、どんどん考えてく。
藍:それはプロジェクトマネージャーという仕事がありまして・・・。
空野:でも、本当に二人三脚でやってたから。
大佐:そもそも、私が芸能事務所でスカウトして売ってやるからなんていうスタンスじゃないじゃないので。逆なんですよ。この子がやりたいことをやらせて、実現していく。だから、たぶん他のところとはちょっと違うとは思うんすけど。
藍:自由に放っているわけですね。
空野:そうそう。
大佐:で、行き過ぎたとこはブレーキかけながら(笑)。
空野:そういうことですね。
藍:そっか。なんか納得しました。
空野:だから、節目だからどういう目標ですかとか言われても困る時があります。次の企画のあれをしなきゃ、グッズをこうしてみたいな、現実的なものが出てきちゃって。そういう具体的なものばっかり出てくるから、普通のアイドルちゃんみたいに武道館に行きたいとかいう目標が出なくって、かわいくないんですよ。オタクからしたら、やっぱりそういうでっかいの聞きたいじゃないですか。でも私にとっては、ロードマップがあってこその武道館とかだから、それまでの過程のほうが大事じゃない? みたいな感じになっちゃうからかわいくない。
藍:なるほど。でもそれを楽しんで、心動かされてるファンたちがやっぱり今ついてきてるのでしょうね。
空野:だからみんな割とどっちかっていうと具体的なものを好む人が多いのかなって思ってます。大人ばっかりなんです。たぶん現状維持が嫌いな人が集まってるんじゃないかな。
藍:面白い。
空野:だから、ふんわりとした目標みたいなのじゃなくて、もっと具体的に面白いことがどんどん繰り広がっていく。そういうのが好きな人が多いのかなって思ってます。
藍:この話聞いて、私もすごい好きになった。
空野:面倒くさくないですか。
藍:きっと私が面倒くさいタイプかもしんないし。同じ同じ。
空野:大佐が一番大変だと思う。
藍:ストッパーにならないといけない。
空野:こうしたい、ああしたいっていうのをドーンってぶつけるから。でも、今はタイミングじゃない。みたいな、そういう舵取りをしてくれるから、すごいありがたいんだけど。
大佐:展開が早すぎるんです。
空野:めっちゃ、せっかち。
藍:でも良いことじゃない?
大佐:仕事も早いから、すごい助かってる部分もあるんですけど。だって、デザインも元々私がやっていたんですけど。たぶんそういうのが好きで。
空野:そう。元々デザインとかイラストとか、こういうことをしたかったんです。
藍:こういう仕事を。
空野:そうなんですけど、気が付いたらすごいデザインとかが好きになってて。デザイナーの仕事も中学校ぐらいのときはやりたかったんですよ。そうこうしてるうちにアイドルになって、大佐が最初デザインとかしてくれてたんですけど、いろいろできるようになって、気が付いたらIllustratorを立ち上げてカタカタやるようになった。
大佐:最初、無料の名刺ソフトでやってたんですよ。だからすごい機能も限られてる。簡単は簡単なんですけど、機能も限られてるし、どんどんデータが蓄積されて、わけのわからんやつで重たくなってきちゃう。どうせやったらIllustrator使おうって。
空野:教えてもらいました。
藍:Illustratorを与えた。
空野:供給された。
大佐:そしたら自分で勉強して、使いこなせるようになっていった。
藍:すごい。何でもできる。ポスターも作れるし、グッズも作れるし。
空野:でも、その愛を受け止めてくれる戦士の人がいるから、例えばグッズを作ることに対してすごい頑張るから、全てある程度は自分で作るんですよ。愛を込めて作るから、それを受け止めてくれる戦士の人たちも、愛を込めてるっていうのを知ってるから課金してくれるっていう、その構図がすごいすてきだなって思ってます。
藍:きっと描く工程とかまでに対して課金してるんでしょうね。あおにゃんが描いたっていうだけじゃなくて、この物作りにお金を出すみたいな。
空野:本当に職人(笑)。職人でしかない。ここをこうしてるんだとか、この紙を使ってるんだとか。
藍:それをキャッチできる人たちってありがたい気がする。
空野:そう、Excelも勉強しました。
藍:すごい。ExcelとIllustratorが使えたら、だいたいのことができますよね。
空野:そうなんです。本当にアイドルをやっていくうちにいろんなことを習得した人間だから、アイドルやってなかったらたぶん廃人だったと思います
藍:絵描いてたら同業者だったかもしれない。
空野:ゆるいキャラを描くのがすごい好きで。変な生物みたいなやつ、キャラクター描くのがすごい好き。
藍:そういうの、絶対ファンは喜ぶって思うし。一緒に作りたいって思っちゃった。
空野:やりたい。
藍:本なり何なり、何かしら・・・
空野:コラボしたいですよね。
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【空野青空 PROFILE】
2014年10月より活動を開始。蒼い彗星と呼ばれる"単独戦闘型アイドル"。数々のアニソンを手掛ける精鋭クリエイターから支給を受け、電波ソングやhardstyle、トランスミュージックなど、アイドルの枠を超えた多種多様な楽曲を武装。独自の世界線を展開する。
ニックネーム:あおにゃん、あおにゃそ、あおねこ
誕生日:1996年10月16日
血液型:A型
富山県県在住。
特技:自宅警備、ガンダム、ヲタクすること、戦場の絆、鳥、ガンプラ、東方
Twitter:@ao__sky
公式サイト:https://www.aonyan.com/
【藍 PROFILE】
漫画家 1986生
ミリオンドール、ヲタ夫婦を描いている人です。アイドルがとっても好きで、2005年頃のハロプロからはじまり、2011年頃に現場系オタクになり、今は在宅主婦アイドルオタクをやっています。
Twitter:@ai_indigopro
公式info Twitter:@ai_milliondoll
ホームページ:indigo-products.com