FEATURE
輝きが待っている未来へ向けて。 Baby’z Breath 1stワンマンライブ 〜 1000人規模への第一ステージ』公演レポート。
Baby'z Breathがデビューライブを行ったのが、2023年5月のこと。間もなく1周年を迎えるこの時期に、初のワンマン公演『Baby’z Breath 1stワンマンライブ 〜 1000人規模への第一ステージ』を、4月28日(日)に赤羽ReNY alphaで行った。タイトルにも掲げたように、この日のワンマン公演が、1000人規模の会場を埋めつくすワンマン公演を成功させるための最初の挑戦の場になる。その成果は…。
胸を弾ませるファンタジックなSEが流れだす。舞台の上に駆けだしたメンバーたち。7人の呼びかけに応えるように、場内からも熱い声が上がれば、たくさんの拳が突き上がる。そして…。
Baby'z Breath初めてのワンマン公演は、デビュー曲の『どんな未来でも』からスタート。笑顔を浮かべ、ときにメンバー同士で笑みを交わしながら歌う姿が眩しい。その輝きに向けて場内中から熱い声が飛び交う。「わたし色に世界染めて」や「どんな未来でも大丈夫 頑張る私は 無敵なの」と笑顔で歌う、その言葉を耳にするたびに自分も無敵になれる…とまでは言わないが、勇気や元気が沸いてくるのは確か。だから、場内中の人たちも、思いきり声を張り上げ、舞台の上の彼女たちに応援のエールを送っていた。本当にポジティブな言葉が並んだ楽曲だ。どんな未来が待っていようと立ち向かえる。だから、この曲を心のBGMにしながら、明日も頑張れる自分になれる。
続く『HEARTS OF JOURNEY』では、一人一人が攻めた気持ちに染めあげて、力強く歌唱。でも、けっして笑顔を絶やさないところもBaby'z Breathらしさ。躍動するダンスナンバーの上で、7人はときに観客たちを煽りながら、強気な姿で言葉を伝えてゆく。その姿に、気持ちが熱く沸き立つ。彼女たちのパフォーマンスも、終始眩しく瞼に焼きついた。
『私信確定』でも、7人は冒頭から力強い歌声を重ね合わせてせまってきた。とても華麗な動きと、華やかさを覚えるパフォーマンスだ。彼女たちが胸の内に夢を描きながら歌う姿は、いつだって触れた人たちの気持ちも同じ色に染めてゆく。それが嬉しい。凛々しい姿で歌い踊る7人を見ていると、その姿をすべて心の中に焼き付けておきたくなる。それくらい、舞台の上の彼女たちは力強くも眩しかった。
次に披露したのが、新曲の『ナミダのスコール』。歌唱前に、一緒に盛り上がれるパートでの振りをレクチャー。その上で、「この曲はとてもメッセージ性の強い曲です」と語った南いちごの言葉を合図に、『ナミダのスコール』へ。とても華やかな始まりだ。一緒にクラップやシンガロングしたくなるパートがいきなり登場するのも嬉しい。舞台の上の彼女たちは、軽やかさと力強く躍動するパフォーマンスを巧みに織りまぜ、今の自分たちの気持ちを投影した楽曲を、笑顔で歌っていた。たとえもがき苦しむ日々があろうとも、それを糧に、どんなときでも笑顔で未来をつかもうとする。その思いはまさに、今のBaby'z Breathの姿そのままだ。
歌い終わり、天彩レイが「歌いながら感情が入りやすい楽曲」と感想を述べていた。それだけ、今の自分たちの気持ちに重なる思いがたくさん詰め込まれてるということだ。
「セレクトコーナー」と題した次のブロック。最初に登場した明日海まりん・南いちご・熊本美和が、愛しい人へ愛らしい歌声でせまるように『MARIA』を歌唱。甘えた素振りで3人にせまられるたびに、胸がキュンと鳴る。3人が投げキッスをする姿も、とてもチャーミングだ。
花宮まいか・天彩レイ・瀬戸山さくら・陽葵はるねの4人は、躍動する楽曲に、同じように弾む心を重ね合わせ、『Dreaming love』を歌唱。ときに胸に手を寄り添え、彼女たちも恋心を歌に乗せて届けてきた。先の3人は恋心をカラフルな色に染めて歌っていたが、4人は、胸に秘めた思いを届けるように。でも、笑顔を絶やすことなく歌っていた。途中、陽葵はるねが花宮まいかのほっぺに人指し指でちょこんとつっつく場面も登場。その姿を目にしたとたん、心がドキッとした。2人が笑顔で一瞬見つめ合っていた姿も、印象的だった。終盤には、4人と観客たちが振り上げた手を大きく左右に振れば、4人が肩を組んで歌う姿と同じように、場内中の人たちも両隣の人たちと肩を組み、身体を揺らしていた姿も印象的だった。
ここからは、ふたたび7人編成へ。エレクトロなダンスチューン『希望の地図』では、躍動一体化したパフォーマンスを見せれば、夢をつかみ取るまでいくつもの試練を乗り越えてゆく思いを、彼女たちはパワーに変えて凛々しい姿で伝えていた。7人とも歌詞に込めた思いを、自分自身の心の指針として捉えているからだろう。メンバーたちはあふれだす自信を胸に、パワフルに歌っていた。その思いが、触れた人たちの心にも、未来へ突き進む勇気となって響いていた。
続く『キミラシクアレ』はBaby'z Breathの楽曲。冒頭の「だから馬鹿でもいい 笑われてもいい 素直なだけじゃつまんないよ」のパートを瀬戸山さくらと天彩レイが歌唱。そこへ、明日海まりんと花宮まいかが「君らしくあれ」と歌を繋いでゆく。輝きを持って駆けだした楽曲に乗せ、この曲でも7人は、不確かな未来でも、たとえ笑われようと、けっして挫けることなく未来をつかむために歩み続けると、歌声に乗せて伝えてきた。未来や希望を見据えた楽曲を立て続け披露。夢に向かって突き進む楽曲は、今のBaby'z Breathにとても似合う。とくに7人が思いと歌声を一つに重ねあわせ、前を向いて歌う声に触れていると、同じように心に勇気の花が咲く。だから、笑顔で明日へ向かえる自分になれる。舞台の上で、弾けるように元気いっぱいにパフォーマンスをする姿もBaby'z Breathらしい。
最後のブロックは、全7曲のメドレーコーナー。「君が好きで好きで 苦しいよ すっと」と、7人が綺麗なハーモニーを描きながら『好きだよ Sunshine』を歌いだす。キラキラと輝く眩しい楽曲から、メドレーコーナーはスタート。やはりBaby'z Breathには、青春やときめいた恋心を歌った曲がとても似合う。未来へ向かう希望の歌と並び、淡い恋心を綴った曲も、今のBaby'z Breathのトレードマークのよう。
さらに勢いを加速するように飛び出したのが、『ハッピーエンド』。恋する心がドキドキ膨らむのに合わせて、楽曲や7人の歌声も、ときめきのアクセルをグッと踏み込むように走り出す。舞台の上の彼女たちも、ドキドキ胸打つ思いを思いきり解き放つように満面の笑顔で歌い踊っていた。いや、思いきり舞台の上で弾け飛んでいた。だから、その姿に合わせて、一緒にドキドキした気持ちを無限大に膨らませ続けていたかった。
さらに追い打ちをかけるように、超和ダンサブルで攻め攻めアゲアゲな『SING・LA・BANG・SHOW!』が飛び出した。メンバーも、観客たちも、理性のストッパーを外した姿でわちゃわちゃとはしゃぎあう。花宮まいかと陽葵はるねが手を繋いで歌う姿も、かわいらしい。途中には、メンバーみんなで肩を組んで歌う場面も登場。サビでは、メンバーと観客たちが扇子変わりに掲げた手を大きく左右に振りながら、心を一つに無邪気にはしゃいでいた。この一体感が、あっぱれだ。
「ただひとつの雫が 響く 波になる この声は どこまでも」と歌う華やかな声から幕を開けたのが『PROTOSTAR』。始まりのステージから、この日までに歩んだ約1年間の軌跡を噛みしめながら。踏み出したときの気持ちを忘れることなく、今も彼女たちは前を向いて歩み続けている。そんな7人の変わらぬ気持ちが、温かな歌声を重ねあわせて歌う姿から見えてきた。歌声の雫がキラキラと輝きを放つ楽曲だ。いくつもの涙さえも輝きに変えてきたからこそ、一つ一つの言葉が希望という光を放っているようにも感じていた。
イントロが流れたとたん、フロア中から上がったMIXの声、その声を力に、彼女たちは『Run to the STAR』を歌いだす。この曲で7人は、応援してくれる"君"へ向けて、これからも一緒に約束の未来(ステシージ)を目指し続けようと思いを投げかけてきた。晴れた歌声も魅力だが、胸に抱いた思いを伝えるように歌う凛々しく力強い声も、彼女たちを輝かせている魅力の一つ。
メンバーと観客たちの熱いクラップを合図に飛び出したのが、『オトメゴコロ』。メンバー同士が、顔を見合わせて「オトメゴコロ だって もう少しだけど」と歌う姿が、とてもチャーミングだ。7人とも、か弱い乙女心を色づけるように歌う。恋に恋する無邪気なその姿へ触れるたび、一緒にドキドキした恋心を膨らませたくなる。メンバー同士でじゃれ合う姿を目にするたびに、ドキッとする。何時しか彼女たちと同じように、見ている人たちも恋心を膨らませ、募る思いを彼女たちにぶつけていた。『オトメゴコロ』に触れている間中ずっと、ハートがドキドキしっぱなしだ。最後に生まれた、メンバー同士の手で創りあげた3つのハートマークも印象的だった。
ライブも佳境へ。『ルミカジェーン』を合図に、眩しいペンライトの輝きが揺れ、熱い声が場内から飛び交いだす。メンバーたちは凛々しい声を張り上げ、共に心を一つに繋げあおうと歌声を投げかけてきた。気持ちを一つにした力強い歌声が、観客たちの気持ちに熱を与えてゆく。
最後にBaby'z Breathが届けたのが、『KAKERA』。「歌い続けるよ 踊り続けるよ そこに夢がある限り」と歌うその声は、まさに、今の彼女たちの本心。だからこそ本編最後に『KAKERA』を歌い、自分たちがずっと胸に抱き続ける思いを、支えてくれる仲間たちへ伝えてきた。力強い決意と想いは、「だから、これからも一緒に未来を描こう」と呼びかけるメッセージにも思えていた。舞台の上でパワフルに歌い踊る様や力強く手を振る姿に向け、同じように掲げた手を大きく降り続けていたかった。
「この曲は、つらいことがあっても、ディスられても、ポジティブにマインドを変換して、自分の道を信じて、夢へ向かって突き進んでいこうという、そんなメッセージ性の強い曲です」と語った南いちごの言葉をきっかけに、Baby'z Breathがアンコールで歌ったのが、この日初披露した新曲の『ナミダのスコール』。一人一人が歌詞に込めた思いを自分の気持ちに重ねあわせ、みずからの気持ちを奮い立てるように、前向く晴れた声で歌っていた。1stワンマン公演の最後に、今の、そして、これからも胸に抱き続ける決意にも似た思いを込めた曲を歌ったことに、彼女たちからメッセージを授けられた思いを覚えていた。彼女たちが見ている未来、これからも見続けていきたい。
TEXT:長澤智典
熊本美和 BirthdayLive 2024
【日程】2024年5月10日(金)
【会場】SHINAGAWA J-SQUARE
【時間】開場19:15/開演19:30
【出演】Baby'z Breath
【チケット】
SS優先入場券:10,600円
前売券:4,600円
当日券:5,000円
※ドリンク代込みの金額となります
【配信】
視聴チケット:2,000円
熊本美和推しカメラ[アーカイブ]:2,000円
※アーカイブは5/17 23:59までご覧頂けます
※推しカメラ[アーカイブ]の生配信はございません。5/11昼頃の公開を予定しています。
※推しカメラ[アーカイブ]とは、熊本中心のカメラワークによるアーカイブ映像です。
【チケットはこちら】https://standup.zaiko.io/item/363478
Stand-Up! Live 2024Spring
【日程】 2024年5月18日(土)
【会場】池袋harevutai
【時間】12:50開場/13:20開演
優先入場:5,000円+別D
前売券:1,500円 + 別D
定点配信:1000円
【出演】iTRiP、Next☆Rico、Ange☆Reve、Baby’z Breath、エラバレシ、アイドルカレッジ
【チケットはこちら】https://standup.zaiko.io/item/363919
セットリスト
『どんな未来でも』
『HEARTS OF JOURNEY』
『私信確定』
『ナミダのスコール』
『MARIA』
『Dreaming love』
『希望の地図』
『キミラシクアレ』
メドレー
『好きだよ Sunshine』
『ハッピーエンド』
『SING・LA・BANG・SHOW!』
『PROTOSTAR』
『Run to the STAR』
『オトメゴコロ』
『ルミカジェーン』
『KAKERA』
-ENCORE-
『ナミダのスコール』
SNS
https://stand-up-project.jp/babyz-breath/
https://twitter.com/Baby_z_Breath
Baby’z Breath 1stワンマンライブ アーカイブ映像(5月5日まで)
https://standup.zaiko.io/item/362360
【受注生産】直筆サイン入りA4判アクリルパネル / Baby'z Breath / 1周年
受注は5月13日(月)23:59まで
発送は5月中旬以降
https://stand-up-records.stores.jp/items/662b6577be9f7e017d48f0cf
【MV】Baby’z Breath「どんな未来でも」 【MusicClip】
https://www.youtube.com/watch?v=n53YLA_XkPk
ガルポ Baby’z Breath 過去記事
Baby'z Breath 『どんな未来でも』インタビュー1&2
https://www.galpo.info/feature/702/list/8949
https://www.galpo.info/feature/702/list/8950
デビューからちょうど1か月後、Baby'z Breath インタビュー 1&2&3
https://www.galpo.info/feature/702/list/7737
https://www.galpo.info/feature/702/list/7738
https://www.galpo.info/feature/702/list/7739
Baby’z Breath Timeless Innocence 〜お披露目単独公演~」レポート
https://www.galpo.info/feature/208/list/7582
Baby'z Breath デビューステージレポート
https://www.galpo.info/feature/208/list/7525