FEATURE

2023.10.30
buGG

6年目へ向けた、新しい冒険の始まりだ。「buGG 5th Anniversary LIVE-全曲公演-」LIVE REPORT

 2018年10月に、buGGが誕生。あれから5年の歳月が流れた。5年の間には、コロナ禍など厳しい時期も経験。さまざまな試練を乗り越えながら、今もbuGGは輝きを手にしようと走り続けている。


  buGGは6年目の活動へ加速をつけようと、10月29日(日)に下北沢シャングリラでワンマン公演を行なった。タイトルが、「buGG 5th Anniversary LIVE-全曲公演-」。その名の通り、この日buGGは持ち歌31曲、アンコールを含め全部で32曲を熱唱。場内は、後ろまでぎゅうぎゅうに人が詰めかけたように、彼女たちへの期待は確実に高まっている。ここからは、当日のライブの模様をお伝えしたい。12

 眩いバックライトが舞台を照らしだす。気持ちを熱く奮わせるSEに乗せ、メンバーらが次々と舞台へ登場。フロア中からあふれだす歓声。そして‥。

  5周年を記念したbuGGのライブは、「始まりの合図を鳴らしにきたんだ」と高らかに『Starting now』を歌いながら幕を開けた。ここへ至るまで、彼女たちはいろんな擦り傷を身体中に負ってきた。それでも立ち向かい、突き進む勇気が挫けることは決してなかった。7人が高く腕を掲げ、「駆け出せ!」「迷うな」と歌う声には、不屈の闘志が漲っていた。力強く走る楽曲の上で彼女たちは気持ちを熱く奮い立て、未来へ向かって迷うことなく駆け続けることを改めて宣言していた。「このままじゃ僕らは変われないから」と歌いながら、7人はここにいる仲間たちへ向け、一緒に進化し続けていこうと熱い誘いをかけてきた。

 

 ザクザクとしたギターの音が鳴り響く『Make My Day』に乗せ、彼女たちの気合と気迫のギアがさらにグッと上がる。7人は晴れた声で、パッとしない毎日なら私たちが刺激を与えて変えてやるからと言わんばかりに、眩しい光をこの場へ降り注ぐように歌っていた。彼女たちの高く上げる拳に向け、フロア中からたくさんの拳が突き上がる。メンバーらを真似、一緒に飛び跳ねる人たちもフロアに次々と誕生していた。

 

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「一緒に汗かいて盛り上がっていこう」の声を合図に飛び出したのが、『Beautiful Fighter』。7人の気迫に、お立ち台の上から煽る清水凜の姿に刺激を受け、フロア中の人たちがその場で飛び跳ね、身体中からあふれだすエナジーを舞台の上へ思いきりぶつけていた。buGGは冒頭からずっと、一緒に未来を作ろうと呼びかけてきた。5周年という記念の日だが、彼女たちの視線はしっかりと未来を見つめていた。

 

  レースのスタートシグナルを合図に、『恋のデッドヒート』が勢いよく華やかに飛び出した。メンバーらの煽りと気持ちを重ねるように、フロア中から「うっほい うっほい」と熱い声が次々と上がりだす。疾走するカラフルでパンキッシュなロックチューンに乗り込み歌うメンバーたちは、みんな笑顔だ。途中に、「5周年おめでとう」とさりげなく言葉を差し込みながら、メンバーも観客たちも、夢中で熱狂のデッドヒートを繰り広げていた。互いに気持ちを熱くしながら、興奮のその先に広がる景色へと突き進む。後半には熱いクラップがフロア中を包み込む。その音もパワーに変え、7人は「ぐっと踏み抜いたアクセル 止まんないんだよ」と歌いながら、高ぶる気持ちのままに走り続けていた。

 

  スロットルをまわす音を合図に飛び出したのが、メンバーの自己紹介ソング『ぶった斬り!チェンソープレジデント』。一人一人が力強い声で自己紹介のラップを嚙ます。サビ歌に入ったとたん、フロアのあちこちで飛び跳ねる人たちが続出。冒頭からノンストップで爆走したライブは、曲を重ねるごとにエナジーとパワーを増しながら観客たちの理性をぶっ壊してゆく。楽しい、とにかく楽しいんだよ。この狂乱の宴へ飛び込み、一緒に汗をほとばしらせ、アガるところまでアガっていきたい。

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 最初のMCでは、「今日わたしよりも大きな声を出してください」や「たくさん目をあわせて感情のキャッチボールをしましょう」など、メンバーらが熱い気持ちを伝えてきた。「今日は、5年間の感謝の気持ちを全力でぶつけていく」や「5年間の中で出会い歩んだ31曲を届けたいと思います」の言葉が嬉しいが、「みずからの首をだいぶ締めるセトリになった」とも語っていた。

 


 「頭の螺子を外してbuGGってくれますか」(清水凜)の熱い煽りと、「ここからだ」の声を合図に飛び出したのが、『The beginning』。胸をスカッとさせ笑顔で気持ちをアゲる、解放感たっぷりの楽曲だ。「何回だってリスタートだ」と歌うこの曲が感情を奮い立て、新しい世界を描く冒険へ踏み出したくなるパワーを身体中に漲らせる。船頭となった彼女たちへ向け、buGGという船に乗り込んだ大勢の人たちが熱い声を上げ、まだ見ぬフロンティアへ向けて一緒に冒険をしてゆく。そんな気分だ。「新しい冒険の始まり」と笑顔で煽る7人に向け、フロア中から熱情した絶叫と熱いクラップが飛び交う。大勢の観客たちの気勢を上げた声を進撃する力に突き進む彼女たちの姿が、とても眩しい。

 

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 さらに進撃のギアを入れ、この場に生まれた熱気をさらにアゲるように、buGGは『絶対絶命!レレレbuGGミッション』をブースト。メンバーらが飛び跳ね歌うたびに、フロア中の人たちも一緒に飛び跳ね、この空間に熱気を重ねだす。間奏で飛び交うエール。メンバーらの飛び跳ねる様や、わちゃわちゃと弾ける楽曲に触れ、共にはしゃがずにいれない。メンバーらと一緒にクラップをしながらアガるこの感覚が、本当に「大変です」…いや、最高です。バグった熱狂のサイレンが、ずっとずっと胸の中で鳴り続けていた。

 

 止まることなく『Super Sonic』へ。このブロックも、曲を重ねるごとに感情のBPMもエナジーもガンガンに上がりだす。フロア中の人たちを煽り倒すように、前のめりの姿で次々と言葉をぶち嚙ますメンバーたち。気合を込めた言葉で煽りたて、みずからも感情のアクセルを強く踏み込み、熱狂のデッドヒートを繰り広げる空間の中へ観客たちをグイグイ巻き込んでゆく。舞台の上を左へ右に移動しながら煽る姿も印象的だ。手を振り上げ軽やかに飛び跳ねるたび、フロアでも、カラフルなペンライトの光や腕が上下に大きく揺れていた。「この一瞬をハジけよう」の歌詞ではないが、激しさはまだまだ増し続ける。

 

  この熱狂へ、さらに熱狂を着火するように、彼女たちは「Hi-着火-メッチャ-Kaです」と『Hi-着火-メッチャ-Ka』を歌唱。メンバーの「下北沢シャングリラ躍れー!」の声を合図に、7人が舞台の上を左へ右に移動しながら、着火した火花のようにバチバチ飛び跳ねだす。フロアでも、カラフルなペンライトの輝きが火花のように見えていた。歌や曲に合わせてメンバーらと一緒に飛び跳ねるたびに、気持ちが熱く騒ぐ。一度着火した感情の火花は燃え盛り続ける。体力の限界を超える勢いで弾け飛ぶメンバーと観客たちの姿が、熱く眩しく見えていた。

 

 『My War』が流れだしたとたん、フロア中から凄まじい勢いで熱情したMIXが上がりだす。この日のライブは戦いだ。どちらが限界を超える勢いで騒ぎ倒せるか。メンバーらは強気な姿勢でガツガツと煽りたてる。鈴木媛子を筆頭にとても挑発的なパフォーマンスを見せるメンバーたち。7人が高ぶる気迫をぶつければ、観客たちも負けずと熱い声をぶつけ返す。互いに熱情した気持ちをぶつけあうことで生まれた、バチバチと火花散らす熱いエナジー。歌詞通り「前しか見えない」気持ちを胸に、強気な姿勢で突き進む彼女たちの姿がそこには生まれていた。

 

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さぁ、己自身の存在を高らかに証明してやろうか。町田つむぎと神崎めいが身体の奥から沸き立つ気持ちを叩きつけるように、雄々しい声で「あれは幻だ」「これは現実だ」と『存在証明』を歌っていた。いや、彼女たちはここで歌っている意味と意志を示すように高らかに声を張り上げ、buGGのメンバーとしてここに存在している理由を証明していた。次々と強い言葉を突きつける歌声と姿に煽られ、フロア中から起きた熱いクラップ。舞台の上で力強く両手を広げて歌う彼女たちの胸に、このまま飛び込んでいきたい!

 

 さらに重厚でスリリングな空気を描き出すように、buGGは『Second Rev』を突きつけ、観客たちの気持ちに熱い刺激をぶち噛ます。その気迫を受け止めた観客たちも、声を張り上げ、7人に気迫をぶつけ返す。彼女たちは胸の内を高ぶらせ、すべてを蹴散らす勢いで「止まってなんかいられない 迷わず 放てよ」「払い除けてけ 引き金を引け」と強い言葉の数々をぶつけていた。終盤には、メンバーらの煽りに刺激を受けた観客たちが声を張り上げ、7人に絶叫の思いをぶつけ返す場面も誕生。その瞬間、僕らは確かに一つになっていた。

 

  「太陽みたいな輝く存在になりたいんだ」とメンバーらが気持ちを一つに、歌始まりの『曖昧アイマイミー』を歌いだす。ここまでパワルに煽る姿を見せていた7人だが、この曲では少し甘い表情や仕種を見せながら、心地よく疾走する楽曲に乗せ、舞台の上ではしゃぐように歌っていた。ちょっと愛らしい声や仕種も振りまきながら、甘い刺激でフロア中の人たちを落としてゆく。この曲での彼女たち、曖昧どころか、甘くメロメロな要素も組み込み、観客たちのハートをしっかりとつかんでいた。落ちサビで生まれた、7人に向けてフロア中の人たちがケチャするシーン。つかみをもったキャッチーな歌に気持ちが弾めば、未来をしっかりと見据えた言葉の数々に大勢の人たちが感情を熱くしていた。

 

  「下北沢シャングリラに最高の風を吹かせましょう」の言葉通り、buGGは『Wind』を通し、この会場中にスカッと爽やかな風を吹かせだす。大きく両腕を振り上げて爽快な風を巻き起こすメンバーらの姿にあわせ、フロア中の人たちも一緒に振りを真似ながら、この空間を大空や大海原が広がる景色へ塗りかえる。メンバーらの「右手左手  Oi!Oi!Oi!」の声にあわせて、フロア中の人たちも両腕を大きく揺らし、この場に心地よい風を吹かせていった。

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 とっても胸を躍らせる魔法の呪文だ。彼女たちが「ほら Baby steps!! この手を挙げて」と『Baby steps!!』を歌いだしたとたん、身体がこれまで以上に軽やかに弾みだす。両手を揺らし、軽やかにステップを踏み鳴らし歌うメンバーらと一緒に、軽快にステップを踏みながらはしゃぎたい。この瞬間、僕らは青春という輝きの中で7人と一緒に夢を見ていた。共に軽やかにステップを踏むたびに、僕らは眩しい青春という景色の中へ溶け込み、彼女たちと一緒に手を高く伸ばし、その先に見える光をつかもうとしていた。彼女たちについていけばきっと、その輝きは、僕らの掌の中にも宿ってゆくはずだ。

 

  『S→L』のイントロが流れたとたん、フロア中から「やったー」の声が飛び交う。町田つむぎが語った、「嬉しいことや悔しいこと、いろいろあったけど、これからもついてきてください」の言葉。彼女たちは『S→L』を通してこの場に、恋にときめいていた、あの頃の眩しい夏を連れ戻してくれた。メンバーたちの紡ぐ言葉へ導かれるように、フロアでもぴょんぴょん飛び跳ねる人たちも登場。お立ち台の上で呼びかけた清水凜の言葉へ惹かれるように、フロア中で揺れるたくさんの腕の波。さぁ、夏が呼び込んだ眩しい青春の景色のもっともっと奥へ飛び込もうか。まるで乙女のような無邪気な姿で歌いはしゃぐメンバーたちの姿も、降り注ぐ光のようにとても眩しく見えていた。

 

 早見玲花の歌声に続いて飛び出したのが、『Polaris』。少し切ない胸の内を零すように歌う姿も印象的だ。彼女たちは歌のヒロインに気持ちを染め上げ、心の声を響かせるように歌っていた。気持ちを押し上げるサウンドが、切ない胸の内を力強く押す。彼女たちはしっかりと希望を見据えながら、その想いを、この場にいる一人一人の心に届けていた。

 

 愛しき想いをさらに心の中で巡らせるように、町田つむぎが「Merry-Go-Round 君はいつでも 憧れ走り続ける」と『Merry-Go-Round』を歌いだす。この曲でも7人は、堂々巡りを繰り返すもどかしい恋心を抱えた女性に気持ちを染め上げ、彼女の変わりに告白するように歌っていた。フロアから熱いエールが、7人を励ます声のようにも胸に響く。大サビで気持ちを一つに、両腕を広げ、ときに腕を振り回し歌う様も印象深く見えていた。

 

 彼女たちが5年間の歩みの中、理想の地図を作りあげるために一つ一つはめてきたピースは、まだまだ埋まりきっったわけではない。彼女たらは経験という汗の染みたピースを一つ一つ歴史の歩みの中へはめ込みながら、いつかパズルを完成させようと、胸に手を当て「未完成のパズル」と『パズル』を歌っていた。彼女たちが作りだす美しいハーモニーは、今の7人の純粋な心が映しだしたもの。落ちサビでは、フロア中に眩い白い輝きを放つサイリウムの花が数多く揺れていた。その光をみずからの手でつかもうと、7人は高く手を掲げて歌いながら、その白い輝きを一つ一つ摘んでいた。フロア中に咲いた白い光の花を目にし、少し涙ぐんでいた歌声も胸に届いていた。

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 「みんなの応援があって、buGGはここまでやってこれました。これから先の道も、簡単なことばかりじゃないと思います。でも、私たちbuGGは、みんながいてくれるから今日もステージの上で輝き続けることが出来ています。どんな困難も、みんなで乗り越えて、もっともっと気持ちをぶつけあえていけたらいいなと思います。みんなにこの曲を届けます」(早見玲花)

 

 その言葉を受け、早見玲花が「見つけた 心の奥底に~叶えたい想い 照らして」と力強く歌いだした。『Bring it on』だ。彼女の強い意志を受け止めた6人も、力強く「さあ 輝けBring it on」と歌いだす。その姿へ向け、フロア中で無数の拳やペンラントの輝きが揺れだした。7人は、確かな強い意志を胸に、声を高らかに「越えられない壁は壊していこう」と歌っていた。彼女たちが高く高く手を伸ばし「君とどこまででも 歩いて行こう」と歌う声が、フロア中の人たちの「wowwowwow」の歌声が、気持ちを一つに結びあっていた。

 

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 荒ぶるロックンロールサウンドが、この場に渦巻きだした。7人は、これまで以上に声に力を漲らせ、「走れ!」「叫べ!」「響け!」と『My Fight Song』を歌唱。一つ一つ曲を重ねるたびに、彼女たちが作るパズルのピースが埋まり続け、確かな輝きを放ちだす。「描け!」「もがけ!」「響け!」と凛々しい声を張り上げ、彼女たちは胸の奥から沸き立つ確かな意志を言葉に乗せ、「わたしだけの歌 届け!」と歌っていた。

 

 「もっともっと熱くなっていこうぜ」の言葉と、流れだした『TIME BOMB』に乗せ、フロア中の人たちが熱く身体を揺らしだす。メンバーらが力強く身体を揺さぶるたびに、フロアからも熱い声が響き渡る。凛々しく、ときに雄々しい姿を持ってせまるメンバーたちに向け、フロア中かち起きた熱いオーイング。破裂するようにパッと弾け飛ぶ7人の姿にあわせ、フロアでも飛び跳ねる姿や、大きく腕を振り上げる様が誕生。互いに高ぶる気持ちの導火線に何度も火をつけながら、共に気持ちを何度も爆破させていた。

 

 舞台の上が蒼い光に包まれる。彼女たちは、『Blue Bird』に乗せて、幸せを探し求める気持ちを伝えてきた。でも7人は知っている。自分たちの幸せや喜びは、ライブのたびに目の前に広がっていることを。だからこそ彼女たちは、一緒に羽ばたこうと呼びかけていた。彼女たちが手を揺らすたびに、その羽ばたきが力となり、共に未来へ飛んでいける。後半には、メンバーと一緒に上へ上へと高く飛び跳ねる場面も誕生。切ない歌詞とは裏腹に、メンバーも観客たちも、未来に広がる幸せに向けて大きく両手を羽ばたかせ、一緒に飛び続けていた。

 

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 止まることなく歌声と演奏は『Last Dance』へ。先の物語の続きを綴るように、彼女たちはときにファルセットも交えて『Last Dance』を歌唱。躍動するビートに乗せ、7人は気持ちを震わせ、奮い立てるように、少しの切なさも声に混ぜ「祈りを乗せ その名を呼ぶ いつまでも」と想いを告白するように歌っていた。ときに舞台の上でくるくるとまわりながら、サビではこれまで以上に強く気持ちを込めた歌声を響かせる。彼女たちの声と言葉が、僕らの心にも鮮烈に別れの物語を映し出す。その様を、誰もがずっと見つめていた。いや、そうしていたかった。

 

 すべての悲しみや嘆きを吹き飛ばし、カラッとした輝きだけを心へ降り注ぐような気分だ。流れだした『RAINBOW』にあわせ、メンバーたちが七色の虹をこの場へ架けるように大きく右手を振りながら歌いだした。彼女たちは一人一人の心に虹の橋をかけるように、希望に満ちた想いの手を伸ばしてきた。その歌の架け橋を一人一人が笑顔で受け止め、みずからの心に希望に満ちた七つの虹を繫いでゆく。「みんなで大きな虹を架けましょう」の声の通り、彼女たちはフロア中の人たちに向けて虹色に染めた心の手を伸ばし、一人一人の胸に未来へ繋がる夢の橋を架けていた。

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 「もっともっと揺らしていこう」の神崎めいの言葉を合図に駆けだした『Shake it! Shake it!!!!!!!』にあわせ、フロア中から熱いコールが飛び交う。メンバーたちは身体をシェイクしながら、眩しい笑顔の輝きを振り注ぐ。舞台の上で、無邪気な笑顔でモンキーダンスに興じる様も、とても愛らしい。後半には、メンバーらとフロア中の人たちが共に熱いクラップを生み出す場面も登場。心地よくも晴れた表情を持って駆け続ける楽曲に乗せ、大勢の人たちが輝きを振りまくように身体をシェイクしながら、この場に笑顔に満ちた情景を作りあげていた。

 

  さぁ心を一つに、輝いた未来へ向けて共に行進だ。buGGは『PARADE』を歌いながら、みんなで未来を照らす光となってパレードしようと誘いの声をかけてきた。「輝けOnce more!!」の声にあわせ、フロア中で起きた熱いクラップ。マーチングのリズムに乗せ、メンバーたちは気持ちを一つに美しいハーモニーを描きながら歌っていた。その歌声へ導かれるように、観客たちも心の中で7人と一緒に「輝けOnce more!!」と歌いながら、共に明日へと行進を続けていた。

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 ライブも最後のブロックへ。『Hydrangea』は、2021年11月の下北沢シャングリラでのワンマン公演で初披露した楽曲。本当は2020年6月に披露しようと思ったが、コロナ過まっただ中でライブは中止に。そのときに披露したかったが、出来なかった悔しさ。でも、今ではこの曲が似合う姿になったこと。一つ一つは小さな花だけど、みんなで集まればギュッと大きな花となってて幸せになれるなど、清水凜がこの曲に込めた思いを語ってくれた。その上で7人は、『Hydrangea』を歌いだす。


 7人がギュッと寄り添い舞台の上に咲かせた花は、満員の人たちがフロア中に咲かせた一つ一つの小さな花を巻き込み、さらに大きな熱狂の花として咲き誇らせていた。7人は知っている。自分たちがライブを通して咲かせた花を支える花弁には、応援してくれる人たちの支えが必要なことを。ときにはあじさいのように、みんなで寄り添いながら咲かせる花が、未来を指し示すほうへ向いて咲いてゆくことを。だから彼女たちは祈り願うように。そして凛々しく力強く咲き誇るように、「咲き誇れ 僕とハイドレンジア」と歌っていた。

 

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  続く『UCHRONIA』も、buGGの新しい道を示した歌だ。彼女たちは、立ち止まることない強い意志をぶつけるように、華やかさも振りまきながら、雄々しきパフォーマンス姿を通して『UCHRONIA』を歌っていた。咲き誇る彼女たちへ向けフロア中から熱い声が飛び交えば、誰もが力強く身体を揺らし、腕を振り上げ、この場に気持ちを一つにした熱狂の景色を描きだす。とても凛々しく、強い意志を抱いた歌声だ。その声が、嬉しく心を奮い立てる。

 

 テケテケとした『シャリラ』のイントロのギター音が流れたとたん、フロアのあちこちから「キター!」の声を合図に、一体化した熱いMIXが飛び交う。7人も、舞台の上で無邪気な笑顔を浮かべ、この場で一緒にアガってゆくことを楽しんでいた。胸を心地よく揺さぶるキャッチーでつかみを持った歌に向け、フロア中から飛び交う熱い声やクラップ。メンバーらと一緒に軽やかに飛び跳ねれば、間奏では野太い絶叫した声が飛び交う。いつしか場内にいるみんながbuGGのメンバーになり、「シャリラ シャリラ」と歌いながら、この場に最高のカルナバルを作りあげていた。熱情したこのパーティー、まだまだ止めたくない。

 

 最後にbuGGが届けたのが、彼女たちの始まりを告げた『HOT DOG PARTY!!』だ。メンバーが、この場にいる一人一人が、思いきり飛び跳ね(もしくは、心の中で跳ねながら)、振りあけた両手を左右に揺らし、クラップをしながら、2時間以上ほぼノンストップで続いたパーティーへ、最後に打ち上げ花火のような楽しく華やかな思い出の景色を作りあげていった。メンバーらが高速で力強く突き上げる拳に向け、フロア中から飛び交う絶叫・絶叫・絶叫。誰もが理性などすっかり消し去り、思いきり弾け飛んでいた。共に拳を振り上げ、カラフルな熱狂の花火を打ち上げ、このパーティーを忘れたくない思い出にしてゆく。まさに、これこそがbuGGってモンなんです。

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 全曲聴き終えても興奮が治まらない観客たちの声を受け、まさかのアンコールでメンバーらが舞台に再登場。最後の最後に、ふたたび『The Beginning』を熱唱。彼女たちは元気いっぱいに「ここからだ!何回だってリスタートだ」「新しい冒険の始まり」と歌っていた。ここへ到るまでにも体力の限界を超える勢いで熱狂し続けたライブだったにも関わらず、観客たちの身体中を駆けめぐった興奮というアドレナリンは、静まるどころかさらに沸騰。もちろんメンバーたちも、ここまでに作りあげたヒートアップした熱狂の景色を二乗三乗する勢いで歌っていた。フロア中から響き渡る観客たちの絶叫も、これまでで一番の迫力だ。楽しいや熱狂に限界はない。限界を知らないこの盛り上がりが、buGGの新しい始まりの景色になったのは間違いない。まさに6年目に向けた、「新しい冒険の始まり」に相応しい景色がそこには広がっていた。最後にフロアのあちこちから飛び交った「ありがとう」の声も嬉しかった。ほんと、その通りの気持ちを存分に味わえたライブだったよ。


  buGGは、12月より全国ツアーをスタート。ファイナル公演の地となる2月26日・渋谷WWWXではバンドセットでのライブを実施。このツアーも見逃せない!!!!!!! 

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PHOTO:ポテ・ヤマムラ
TEXT:長澤智典


全国ツアースケジュール

12月16日(土)京都MOJO
12月17日(日)大阪FANJtwice
1月6日(土)名古屋RAD HALL
1月20日(土)横浜Bronth
1月28日(日)福岡LIVEHOUSE CB
2月10日(土)札幌PLANT
-TOUR FILNAL-
2月26日(月)渋谷WWWX(BAND SET LIVE)


SNS

https://twitter.com/buGG_idol
https://bugg-idol.com/
 

セットリスト
SE
『Starting now』
『Make My Day』
『Beautiful Fighter』
『恋のデッドヒート』
『ぶった斬り!チェンソープレジデント』
MC
『The beginning』
『絶対絶命!レレレbuGGミッション』
『Super Sonic』
『Hi-着火-メッチャ-Ka』
『My War』
『存在証明』
『Second Rev』
『曖昧アイマイミー』
『Wind』
『Baby steps!!』
『S→L』
『Polaris』
『Merry-Go-Round』
『パズル』
MC
『Bring it on』
『My Fight Song』
『TIME BOMB』
『Blue Bird』
『Last Dance』
『RAINBOW』
『Shake it! Shake it!!!!!!!』
『PARADE』
MC
『Hydrangea』
『UCHRONIA』
『シャリラ』
『HOT DOG PARTY!!』
MC 
-ENCORE-
『The beginning』
  

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