7月9日(日)、渋谷WWWを舞台に行った「エラバレシワンマンライブ 〜真田美璃・小熊めう 卒業公演〜」を持って真田美璃と小熊めうがグループを卒業。当日の模様を、ここに伝えたい。 

　「今日は１日忘れられない日にしますよ」の言葉を合図に、ライブは『アイノフシギ』からスタート。この日が、真田美璃と小熊めうと過ごす最後のライブの日。その悲しみもわかっている。でも、彼女たちが元気いっぱいに舞台の上で弾けた姿を見ていると、声を張り上げて熱い思いをぶつけたくなる。ライブはまだ始まったばかり。でもフロアに生まれた熱気は、すでにライブの終盤戦のようだ。
　そこへ畳みかけるように、彼女たちは『チェッカーフラッグ・ラブ』を歌唱。メンバーたちが、観客たちも、感情のアクセルをさらにグッと踏み込み、キラキラ輝く笑顔の光を互いに振りまきながら、みんなで夢中になってはしゃいでいた。　
　メンバーらの派手で華やかなパフォーマンスにあわせ、フロア中の人たちもクラップをしながら盛り上げる。『逆境ノンフィクション』を歌い踊りながら"かわいい"を振りまく彼女たち。その姿は、大好きなクラスメイトたちが「好き」の気持ちをガールズトークしながら。それぞれが恋の闘志を胸の内でメラメラと燃やしてゆく姿にも見えていた。
  華やかなファンフォーレが鳴り響く場内。彼女たちはかわいいうさぎに心を染め上げ、『ミス・ラビット』を歌い、観客たちをファタジックでドリーミーな世界へ連れ出した。ラビットダンス??をしながら歌う彼女たちの姿が、めちゃめちゃ愛らしい。目の前に夢と魔法が支配するワンダーランドが飛び出してきたかのよう…は、言い過ぎ??でも、それくらい楽しい空気に満ちていた。
 次に届けたのが『選ばれし二人になりたい』。この日だけは、選ばれし2人を意識しながら、片思いの恋心を歌うこの曲を受け止めていた。
　

  この日の真田美璃と小熊めうは、卒業衣装。MCでは、その話題に触れていた。次に披露した『Baby Why?』を、真田美璃・小熊めう・西愛花の同期3人で歌唱。卒業ライブという、スペシャルな日だからこそ見れた姿?!3人が無邪気に、今、この瞬間を思いきり楽しむように『Baby Why?』をパフォーマンスする姿が、ひときわ輝いて見えていた。歌詞にあわせてちょっぴり切ない表情や声色も覗かせる面も含めつつ、3人はとびっきりの笑顔で歌っていた。

 ここで、小熊めうが手紙を読み出した。それが以下になる。

  「わたしは夢を追いかけて上京して、憧れのアイドルになりました。エラバレシに加入してから、ダンスや歌が未経験のわたしにとって毎日が大変だったけど。エラバレ隊さんのみんなや、メンバーの応援で、毎日頑張ってこれました。やりたいことや夢をたくさん叶えさせていただけたのは、エラバレ隊さん、スタッフさん、メンバーみんなのおかげです。 小熊は語彙力がとってもなくてポンコツですが、ずっとずっと好きでいてくれて、見守っていてくれて、本当にありがとう。みんなと出会えて、エラバレシの一員として活動できて、本当に幸せでした。これからもエラバレシとエラバレ隊さんみんなが輝きの未来を、輝きの今を築いていけますように。みんなのことがずっとずっと大好きです」

  手紙を読み終えた小熊めうがソロで歌ったのが、『future to shine』。そこには、応援してくれるすべての人たちに向けて。そして、エラバレシを卒業し、新しい自分の未来にエールを送る思いと愛情がたっぷりと詰め込まれていた。フロアは、めうカラーのブルーのペンライトの揺れる光で埋めつくされていた。この曲の歌詞の一節ではないが、これまで彼女と歩んできた過去の経験や、今この瞬間に感じている思いが、それぞれの未来へと繋がってゆく。それがどんな風に繋がるのか…。だけど今は、この瞬間に興奮と感動を覚えていたい。

  バトンを受け取った真田美璃も、手紙を読み出した。

  「4月7日に卒業発表がされてから、あっと言う間に当日になりました。自分で卒業を決めたのに、6月末の予定が今日まで伸びて、「やった!!」と思ってしまうくらいエラバレシでの活動は楽しく、幸せで、すごく自分らしくいれる場所でした。発表してから改めて、自分を表現できるエラバレシの楽曲、ダンスが大好きだと感じます。そう感じることが出来るのは、信頼できて、笑顔になれるメンバーとパフォーマンスが出来るから。そして、こうしてエラバレ隊さんが一緒にライブを作りあげてくれるから、毎日楽しく活動することが出来ました。
 ずっと入りたかったエラバレシ。なかなか力になれなくて、ふがいなさを感じることもすごく多かったけど。今、こうしてたくさんの方が側にいてくれて、美璃もエラバレシの力に少しでもなれていたら嬉しいなと思います。ライブ以外にも店舗があって、ほぼ毎日のように顔を合わせて、エラバレ隊さんとも、推しとか、推しじゃないとか関係なくたくさんコミュニケーションを取り合って、メンバーはもちろん。エラバレ隊さんも含め、家族のような温かい関係になれて本当に幸せでした。これからもエラバレシ、エラバレ隊は、たくさん笑って、よく食べて、よくお酒を飲んで、あたたかいグループであってほしいと願っています。いつもサポートしてくださったスタッフのみなさま、講師のみなさま、大好きなメンバー、エラバレ隊、どんなときも味方でいてくれたどんぶらこフレンズ、アイドルになりたいという小さい頃からの夢を否定せず、背中を押してくれたどんぶらこファミリー、みんな本当に大好きです。みんなのおかげで経験できたこと、キラキラした時間、素敵な景色をたくさん見ることが出来ました。みんなと過ごしたエラバレシという時間はかけがえのない宝物です。約3年半、本当にありがとうございました」

  手紙を読み終えて、真田美璃もソロとして『Harmony』を届けてくれた。たくさんの仲間たちと歩んできたここまでの物語を振り返り、その想い出を永遠に自分の心の中へ仕舞い込むように、彼女は思いをたっぷりと込めて歌っていた。真田美璃にとってエラバレシの活動が、これからの人生の中で大きな道標になるのをわかっている。だからこそ、感謝の気持ちと、未来の自分に向け、たっぷりの思いを込めて『Harmony』を歌っていた。

　真田美璃と小熊めうが、リバーシブル型の衣装の特性を生かし、装いを新たな姿に。ここから、エラバレシのライブの後半戦がスタート。ラストに向けてノンストップで進んでゆく。届けた『リバース』は、真田美璃、西愛花、小熊めうの加入によってエラバレシのセカンドシーズンがスタート。その最初の楽曲として披露した、真田美璃と小熊めうにとって想い出深い歌。パワフルな楽曲に乗せ、メンバーたちは凛々しい声で歌い、観客たちを輝きの中へ連れ出した。ここへ至るまでにも彼女たちは、何度も逆行を乗り越え、そのたびに輝く自分たちを取り戻してきた。その意志も、彼女たちは胸に歌っていたのだろうか。元気よく弾ける姿を見ながら、そんなことも夢想していた。
  ファンたちの熱い口上を受けて歌いだしたのが、『囚われのMirage』。8人は、自分たちの未来へと繋がる運命はみずからの手で切り開くんだと、自分たち自身の胸に言い聞かせるように凛々しい表情と声で歌っていた。逞しさを身につけた彼女たちの姿が、とても力強い。
  続く『アンビバレンス』も、そう。このブロックでの彼女たちは、未来を切り開く歌を中心に歌唱。それは、卒業をする2人に向けてのエールであり、エラバレシを守ってゆく自分たちの気持ちを鼓舞するためにも思えていた。
　胸の内からときめく思いを歌声やパフォーマンスに乗せ、彼女たちは弾け飛ぶように満面の笑顔で『未来トリロジー』を歌っていた。8人は、騒ぐ胸の内を輝きに変えていた。フロアにいる人たちも、自分たちを輝かせるように弾けていた。
  今のエラバレシを作りあげたのは、まぎれもなくこのメンバーたちだと示すように、8人は言葉のひと言ひと言に思いを込めながら『キミをつくる全ての要素』を歌唱。間奏部分でメンバーの煽りを受け、フロア中からあふれ出た絶叫にも似た声も、胸を熱く騒がせた。
  最後に届けたのが、最新シングルであり、現在のメンバーでは最後の作品の表題曲として収録した『スマイルマイレージ』。真田美璃と小熊めうが僕らに与えてくれた笑顔のマイレージ、あなたの心にはどれくらい溜まっていますか?エラバレシのメンバーが届けてくれた笑顔によって生まれたときめきのマイレージを、どれくらい貯めていますか??彼女たちと過ごすたびに、自然と溜まり続ける笑顔のマイレージ。このマイレージ、ずっとずっとこれからも貯め続けたい。心に元気が不足したとき、その笑顔を思い出すようにチャージしていけば、それでいいんだと思う。

 
  アンコールは、朝倉ゆりから受け継いだ『good luck!』を歌い、スタート。眩しい青春の日々を振り返るように。ここまでに過ごしてきたいろんな思いや想い出を、改めて胸のスクリーンへ次々と焼き付けるように彼女たちは歌っていた。落ちサビの「グッド・ラック! 青春のすべて 君がいてくれた たぶん幸せだよね」のパートを、この日を持って卒業した真田美璃と小熊めうが顔を見合せて歌う姿にグッときた。まさか、ここで心揺らす涙のポイントが出てくるとは嬉しい不意打ちだ。
  マーチングビートに乗せて彼女たちは、みんなで同じ夢を描いてきた日々を振り返るように『奇跡は一人じゃ起こせない』を歌っていた。中には涙ぐむメンバーもいたが、同じ夢を描いてきたメンバーたちと過ごす今、この瞬間や、互いの絆を改めて確かめあいながら、みんなで笑顔を分かち合っていた。
  小熊めうが「ずっと 見ていてほしい 大好きな君に 輝きの未来へ エラバレシ Here we go!」と歌いだす。側には、真田美璃が寄り添い、一緒に口ずさんでいた。エラバレシが最後に届けたのが、『Here we go!』。真田美璃は「エラバレシはさらに さらに 輝きの未来に向かっていきますよ」と言った言葉が嬉しい。「君がいるから 輝くストーリー」の歌詞のように、この日卒業した 真田美璃と小熊めうがいたから、これからのエラバレシを支えてゆく6人がいたから。そして、エラバレシを応援し続けるエラバレ隊のみんながいるから、これからもエラバレシは輝くストーリーを綴り続けてゆく。そんな未来へ向けた約束を、『Here we go!』を通して交わせたことが嬉しかった。

　真田美璃が最後に語った「こんなすてきな時間を作ってくれてありがとうございました」の言葉ではないが、卒業する2人には、素敵な想い出の日々を作ってくれて、本当にありがとうの言葉を最後に送りたい。

TEXT:長澤智典

エラバレシワンマンライブ 〜真田美璃・小熊めう 卒業公演〜
【日程】2023.7.9（SUN）
【時間】OPEN17:30/START18:00
【会場】渋谷WWW
【配信チケットはこちら】https://standup.zaiko.io/item/356985
【卒業公演Blu-ray予約はこちら】https://stand-up-records.stores.jp/items/6492d3922440d400460c6017

セットリスト
『アイノフシギ』
『チェッカーフラッグ・ラブ』
『逆境ノンフィクション』
『ミス・ラビット』
『選ばれし二人になりたい』
『Baby Why?』
お手紙コーナー(小熊めう)
『future to shine』
お手紙コーナー(真田美璃)
『Harmony』
『リバース』
『囚われのMirage』
『アンビバレンス』
『未来トリロジー』
『キミをつくる全ての要素』
『スマイルマイレージ』
-ENCORE-
『good luck!』
『奇跡は一人じゃ起こせない』
『Here we go!』  

▼エラバレシprofile

アイドル育成型エンターテインメントカフェ “AKIHABARAバックステージpass”から選出された選抜ユニット。
2016年6月「アイノフシギ」(作詞:つんく/作曲:志倉千代丸)でデビュー。
2ndシングル「ミス・ラビット」でTVアニメ『タイムトラベル少女〜マリ・ワカと8人の科学者たち』ED、2017年TVアニメ『はじめてのギャル』ED「ギャル的LOVE」、2018年TVアニメ『立花館To Lieあんぐる』主題歌「もっと、ねえもっと」を担当。
8thシングル「Ambitious」はTVアニメ『賢者の弟子を名乗る賢者』EDを担当。総合プロデューサーは志倉千代丸。
大食いタレントとして活躍中のもえのあずき、神崎しほ、小熊めう、真田美璃、西愛花、本木瞳、色葉みみ、城咲まりあの8名で活動中。

【スマイルマイレージ MV】https://youtu.be/fDkmbEinwcQA
【エラバレシ 公式HP、各SNSはこちら】https://lit.link/erabareshi

▼ライブ情報
『「MUSIC BAR MIRAI亭」Presents.MIRAI系アイドルSPライブ 2nd Season #04』
【日程】2023年7月17日(月祝)
【会場】横浜みなとみらいブロンテ
【時間】(1部)開場12:30／開演13:00
(2部)開場18:00／開演18:30
【出演】(1部)ピュアリーモンスター、Baby'z Breath、Yes Happy!、miao、プエラの絶対値、夢現シンクレティズム
(2部)純情のアフィリア、エラバレシ、Next☆Rico、Chu-Z、アルカナビス、えのぐ
※順不同
【チケットはこちら】https://standup.zaiko.io/item/357544

『エラバレシ定期公演#06　ワンコイン・ツーマンライブ』
【日程】2023.7.21（金）
【時間】OPEN19:00/START19:15
【会場】大塚Hearts+
【出演】エラバレシ【ゲスト】Baby'z Breath
【チケットはこちら】https://standup.zaiko.io/item/357215

『Stand-Up! iTube Live』
日程：2023年7月22日（日）
会場：iTube Studio
料金：最前席：6,000円
固定席2500円
丸椅子1500円
※別途ドリンク代500円
17:00開場
17:20〜17:50 ライブ
17:50〜18:50 特典会
【チケットはこちら】https://standup.zaiko.io/item/357743