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2023.06.06
ЯanaB

5人が「光を信じて」さえいるのなら、素敵な未来へ繋がる景色をまた見せてくれるはずだ。 ЯanaB「1st ONEMAN LIVE『赫』公演レポート

 ЯanaBにとって待望となる、初のワンマン公演。その名も「1st ONEMAN LIVE『赫』」を、6月2日(金)に西永福JAMで行った。                                             

 暖かな光り射す森林の中、妖精のような姿で思い思いに過ごすメンバーたちの姿を映し出す形で物語は幕開けた。やがて映像は、コスチュームに身を包んだ5人の姿を映し出す。流れだす荘厳かつ幻想的な音色、スクリーンが上がったその先に姿を現したのは…。

 

  5人は、荘厳、雅・エスノ・躍動など、次々と表情を変えてゆくダンスビートに乗せ、一人一人が、もちろん5人でも、得意のダンスパフォーマンスを見せだした。曲調の表情や色に合わせ、メンバーの人数や組み合わせ、パフォーマンスを変えながら、5人は、この空間にいる人たちの視線をグッと引き寄せていく。そして…。

 荘厳かつシンフォニックな音色を合図に、物語は、長大な大作映画の始まりのような様相を呈しだす。その楽曲の正体は、ЯanaBの最新ナンバーで新曲の『Viper』だ。とても妖艶なパフォーマンスやサウンドの上で、5人は凛々しく。いや、この場にいる人たちをけしかけ、自分たちのフィールドへグイグイ引き寄せるように歌い踊っていた。まるでスペクタクルなミュージカルのように、胸を騒がせるスリリングな場面を次々と描きながら、彼女たちは観客たちの視線を一身に集めていた。フロア中で高鳴るクラップ…。

  「いくよー!!」の声を合図に、ビートが一気に跳ねだした。『Get shake it head』を通して妖しくせまる彼女たちに刺激と興奮を覚えた観客たちが、声を張り上げていた。楽曲に負けずと強く鳴らす数多くのクラップの音。メンバーらはセクシーな踊りを通し。同時に、挑発するラップを噛ましながら、観客たちを「もっともっと感情のストッパーを外しちゃいなよ」とでも言うように煽り続けていた。気持ちが踊りだす極上のダンスミュージックの上で、艶めいた姿から挑発する様、甘い表情までと、5人はいろんな面を映し出していく。

 冒頭、メンバーたちとの「Say!」「Yeah!!」のやりとりを合図に、楽曲は『It's Me This Me』へ。これまで以上に愛らしい表情やポップでチャーミングな面を見せながら、5人はフロアにいる人たちを、眩しい"ときめいた"世界へ連れてゆく。凛々しい表情も心を刺激するが、キュートな女の子らしさを思いきりチャーミングに見せられ、彼女たちに甘く誘われたら、思わず声をぶつけ返したくなるのも当然だ。このまま胸をキュンキュンしながら、心も身体も弾ませていたい。

  次々と表情を変えながらもノンストップで進むЯanaBのライブ。続く『make me』でも、5人はお茶目な女の子に心の色を染めあげ、この場へ集った仲間たちへ「一緒に踊ろう」と誘いをかければ、「オッオッオー!」と共に声を張り上げ、ピクニックな気分へ"楽しい"彩りを次々と加えてゆく。メンバーらに煽られ、フロア中の人たちの声のボリュームもなかなかのハイレベルまで上がっていた。5人に「一緒に踊ろう」と誘われるたび、共に声を張り上げ、気持ちをHAPPYな色に染めたくなる気持ち、この場にいるとすごくわかる!!!!!


 気がついたら、後ろまで人が押し寄せていた。その様を見て、5人とも喜びを隠せない満面の笑顔だ。中には、早くも気持ちが盛り上がり、涙目のメンバーも…。「この日のタイトルに、今より一歩大人のライブをしたいという思いを込めてつけた」と、KyoMが説明。その様を示すために、この日は情熱色をした衣装姿だったことも伝えていた。  

 

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 ふたたびスクリーンに映し出されたのが、ЯanaBのメンバーたちが演じた短編ラブストーリー。歌とダンスを魅力にしている彼女たちだが、じつは女優としてのセンスがあることも提示??ちょっとしたコミカルな要素を組み込みながら…いや、コミカルな面を押し出すことで、凛々しい女豹のような姿をライブで見せる彼女たちが、じつは、こんなにも親しみやすい人たちであることを示していた。
  とある企業のOLの恋愛事情をコメディ化。紹介を受けて、憧れのイケメン社員を取り合う2人だったが、なんとそのイケメン社員には…という、続きが気になる展開でドラマは終了。「えっ、次の展開は??」というところで、ライブは次のブロックへ。

 

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 先の映像の中で着ていた服装で、メンバーたちが舞台へ登場。親しみやすいお姉さんぶりを示すように、愛らしい姿で5人は『Eo mai』を歌唱&パフォーマンス。スクリーンからそのまま飛びだしてきたかの如く、この場に物語の続きを描くように、5人は愛らしい姿で、恋する女の子の心模様を、胸をキュンとさせる仕種や笑顔も混ぜながら見せていた。

  ライブは、ノンストップで『Hello』へ。開放した気持ちへ導く楽曲の登場に、メンバーらも、フロア中の人たちを満面の笑顔を浮かべ、胸の内から沸き上がる"ときめき"を、この場にいる人たちと分かち合うようにはしゃいでいた。恋する女の子は、いつだって『Hello』のようにキラキラ輝いている。恋する女の子の眩しい青春模様を描きだす面も、この曲を通してパフォーマンスしてゆく彼女たちの嬉しい見どころだ。

 

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 スクリーンに映し出されたのが、会社を舞台にした、OLたちとイケメン社員との恋愛騒動の続き。ここで、KyoMとminaがカップルということが発覚。そこからのエンディングは…見た人たちだけのお楽しみにしておこう。
  次に映し出された映像では、テレビショッピング風の物販紹介コーナーに。ここでもメンバーたちが、ぶっ飛んだイケギャル姿や、ヲタク、関西のおばちゃん風の様を見せるなど、ライブでは見れないろんな姿(素顔??)を提示。それも、ファンには嬉しい見どころになっていた。

  
 見目麗しいパフォーマンス姿を映像に投影。スクリーンの中に映し出していたシルバーのセクシーな衣装姿に着替えた5人が、舞台へ。怪しいブザー音が響き渡る中、後半戦のライブは、HIP HOP色を色濃く押し出した、重低音の効いたパワフルなダンスナンバー『PRECIOUS』からスタート。刺激的なビートを背に、5人は、これまで以上に激しく、雄々しく挑発。観客たちも、5人のダンスパフォーマンスへ釘付けになりながらも、クラップを止めることなく、身体を揺らしながら、熱い衝撃を全身で受け止めていた。間奏で見せた、切れ味鋭い一体化したダンスパフォーマンスに見惚れ、フロアから熱い声が上がっていたことも伝えておきたい。

  表情を塗りかえるよう、5人は甘くメロウなラブバラートの『still』を歌唱。ときに胸に手を当て、遠くに視線を向けながら、愛しい人へ思いを届けるように5人は歌い踊っていた。その視線の先には、どんな景色が広がっていたのか…。思いを込めて歌うその姿は、清純なほどに美しく輝いていた。手話を交えたパフォーマンスも、この曲の見どころだ。

 

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  ここで、メンバーがこの日の感想を語りだした。ここでは、要約して伝えたい。

  「ワンマンが決まった日、人生初めてのワンマン公演ということで嬉しい気持ちと、100人動員は厳しい目標だったので、楽しみと不安がありつつ。でも強気で、「私たちならいける」と思って、この日まで突っ走ってきました(来場123名、配信23名を記録)。この日を迎えられたのは、けっして当たり前じゃないと思っていますし、この先も上の目標を掲げて頑張っていきます。どこまでも上へ上へと。これからもついてきてくれたら嬉しいです」(KyoM)

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  「私たちはワンマンに向けての主催ライブを1月から始めました。ときには、動員が3名ということもありました。始めた路上ライブでも、たくさん悔しい経験をしてきましたけど、今日、こんなにもぎゅうぎゅうの景色を見れて感動しました。こんなにも多くのラニーが見に来てくれて嬉しかったです」(Rilla)

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  「わたしたちは手売りのチケットにも挑戦しました。良くも悪くも、結果が見えちゃうんですよ。本当に減らない時期があって、その事実が本当に怖くて。みんなは「大丈夫だから」と言ってくれてたけど、その言葉を素直に信じられず、「会場がスカスカだったらどうしよう」と心配な自分かいました。でも、次第にチケットを手にしてくださる人たちが増えてきて、今のこの景色が見れています。配信を含め、チケットを手にしてくださったЯannyのおかげで私たちはこの景色を見れています。本当にありがとうございます」(Lei)

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  「わたしは活休もしていたので、ステージの上に上がれるのか不安でしたけど。ワンマンに向けて頑張っている4人の姿やファンの方々の応援する姿を見て、「わたしもワンマンライブに立ちたい」と思ってきた中、ここに立てて本当に嬉しいです。ここに到るまでも不安になる日々のほうが多くて。ステージ出る直前まで厳しい結果という覚悟はしていたんですけど。ステージに出たら、こんなにもたくさんの人たちが来てくださいました。この5人だけじゃどうにもならないことがたくさんある中、みなさんがいてくれたから、私たちはここに立てています。その気持ちを胸に、これからも私たちと一緒に幸せな時間を共有していきましょう。わたしたちも、またいい景色をみんなに見せていきます」(mina)

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  「私たち5人とも、今回が初めてのワンマンライブでした。逆に全員経験がないし、何が正解からわからないからこそ、「絶対に他には見たことも、聴いたこともないライブをやってやろうと思ったんですね。私たちは、他とは絶対にかぶりたくない女たちなので、たくさんのスタッフさんたちに関わっていただきつつ、自分たちで、右も左もわからないままにドラマを撮ったり、編集したり。みなさんの愛に支えられて、今回のワンマンライブを作ることが出来ました。わたしたちは、これからも大切な言葉を歌にして届けていきたいと思っています」(naco)

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  彼女たちは最後に、今の自分たちの心の声を、支えてくれ仲間たちへ思いを強く込めて伝えようと、言葉のひと言ひと言をしっかりと噛みしめるように『Pain』を歌っていた。5人が信じたその光がどんな未来を映し出すのか、今はまだわからない。でも、『Pain』を通して届けてきた強い意思と決意が、ずっとずっと消せない光を放ち続けていれば。5人が「光を信じて」さえいるのなら、この日のように素敵な未来へ繋がる景色をまた見せてくれるはずだ。


  アンコールは、気持ちをアッパーに、この会場を華やかなダンスホールへ染めあげるように『LUCKY GIRL』を元気いっぱいに歌唱。5人が手にしたタオルをくるくるまわすたびに、フロアでもタオルや手にしたペンライトを振りまわす景色が誕生。PPPHなノリも見せながら、現実を全部消し去る最高のHAHHPY TUMEと、メンバーたちの眩しい笑顔がミラーボールに反射した輝き以上の光を放つ中、みんなで最高にキラキラ輝く笑顔を分かち合っていた。

  この日の熱狂と興奮をリピートするように、最後にЯanaBが歌ったのが、この日の冒頭を飾った『Viper』。この曲は6月27日にシングルとして発売になる(C/Wは『Pain』)。彼女たちは、1曲の中で次々と麗美に、重厚に、華やかに変現してゆく『Viper』を力強く歌唱。身体がずっとずっと高揚を感じていた。スケール大きく、かつ勇壮でドラマチックな世界を描きだす『Viper』に身を預け、5人が作り上げたバビロンのような世界に嬉しくひれ伏していた。圧倒されるままに、嬉しく身を浸していた。

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  ЯanaBは、6月27日に1stシングル『Viper』を発売。それに合わせたリリイベも行われるので楽しみにしていようか。そうそう、この日のアーカイブ放送も6月 16 日まで見れるので、ぜひご覧になっていただきたい。

「これからもみんなと一緒に進んでいきたいきと思います。これからもたくさん愛をください」(naco


PHOTO: 山添大輔
TEXT:長澤智典


アーカイブ放送
https://twitcasting.tv/nishieifukujam/shopcart/212576


★インフォメーション★


6月27日 1stシングル『Viper』全国リリース
8月2日 naco・Lei 生誕イベント
8月17日 mina・Rilla 生誕イベント
9月7日???

 

セットリスト
映像
ダンス
『Viper』
『Get shake it head』
『It's Me This Me』
『make me』
MC
『E o mai』
『Hello』
映像
劇 
『PRECIOUS』
『still』
MC
『Pain』
-ENCORE-
『LUCKY GIRL』
MC
『Viper』
 

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