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2022.11.08
CANDY GO! GO!

メンバーと観客たちが同じチームになり。いや、CANDY GO! GO!という一つの大きなグループになって、今、この時を生きている。一緒に高く拳を振り上げ、「Oi!Oi!」と叫ぶ、この熱狂が続く限り、その先の景色を、これからも一緒に観続けたくなる。 「FAZ vol.3」ライブレポート CANDY GO! GO!編

10月9日に東京キネマ倶楽部で行われた「FAZ vol.3」。当日のライブより、CANDY GO! GO!のレポートをお届けします。

CANDY GO! GO!

 ライブが始まったとたん、フロア中から「Oi!Oi!」と熱いコールが飛び出した。その言葉をエナジーに…。いや、彼女たち自身が凄まじいエナジーを放つコアのような存在。だからこそ、『大人の事情』を歌う彼女たちの声やパフォーマンスへ導かれるままに心がどんどん熱しだし、火傷しそうなほど感情が熱く高ぶっていた。セクシーな大人の香りもムンッと振りまきながら。でも、真っ直ぐに夢を追いかける気持ちを歌に乗せ、彼女たちは何時も走り続けている。その姿を追い駆けながら、一緒に汗が滴り落ちるほど身体を熱くしていたい。

  『ヴァイオレット』でもメンバーたちは、拳を高く突き上げ、もっともっと熱くなろうと誘いかける。この日のCANDY GO! GO!、意外と甘く優しい表情を序盤に並べてきたのも印象的だ。昨今の彼女たちは、ほとばしるエナジーを、その気持ちに似合う楽曲に乗せダイレクトにぶつけることが多い。もちろん、この日歌った2曲とも、心を熱く騒がせる楽曲だ。でも、甘くポップな、いや、どれもキャッチーな曲たちのように、オラオラと煽るのではなく、優しめに手を伸ばしてきた姿が印象深く見えていた。甘い誘いの中に隠せない熱いエナジーが放たれ続けている姿も、CANDY GO! GO!らしくて格好いい。

  『Let it rain』で彼女たちは、さらにディープな世界へ観客たちを連れ出した。胸を痛く揺さぶるなぎさりんと磯野未来の歌声が、心をかき乱す。彼女たち自身が、みずからの体験を、どの歌にも投影しながら歌っている。迷い、惑う気持ちは、メンバーたち自身が体験してきたこと。いつだってCANDY GO! GO!は、逆境の中で戦い続けている。たとえ止まない雨の中にいようとも、彼女たちの心が泣き濡れてしまおうとも、気持ちが崩れることはけっしてない。7人は、自分たちの強い意志を、雄々しい歌声に乗せて伝えてきた。魂が震えたよ、その歌声に。

  最後にCANDY GO! GO!は『The last od days』を、高ぶる気持ちのままに歌唱。メンバー一人一人が、野獣のように気象荒い姿に変貌。抑えきれない衝動と、自分たちの信じた強い意志を、沸き立つ気持ちのままにぶつけていた。フロア中からも「Oi!Oi!」と熱い声が飛び交う。メンバーと観客たちが同じチームになり。いや、CANDY GO! GO!という一つの大きなグループになって、今、この時を生きている。一緒に高く拳を振り上げ、「Oi!Oi!」と叫ぶ、この熱狂が続く限り、その先の景色を、これからも一緒に観続けていたくなる。この日も、魂の奮い立つライブをCANDY GO! GO!は見せてくれた。


PHOTO: 永瀬一幸、大西基
TEXT:長澤智典

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