FEATURE

2022.09.13
太田家

4人のかけたエモーショナルな魔法によって、何時までも純粋無垢で無邪気で、少しだけ小生意気な少年少女に戻り、眩しい輝きの中で自分らしくいれた。そんな、ひとときだった。 「アニソン・ゲーソンサミット『電脳DIVE Vol.10』」太田家編

 赤羽ReNY alphaを舞台に定期的に開催中のイベント、「アニソン・ゲーソンサミット『電脳DIVE』」。第10回目となるイヘント「アニソン・ゲーソンサミット『電脳DIVE Vol. 10』」が、9月4日(日)に行われた。出演したのは、太田家・りつはる with # エロティック大島・ガールズフィスト!!!! GT 南松本高校パンクロック同好会・夜道雪・YURiKA・福原香織・いとうかなこ・Sprout!!!・Coeur à Coeurの9組。その中から、ここでは太田家のライブの模様をお届けします。


太田家

 太田家のライブは、コントローラー型のマイクを手にした太田彩華が超絶カラフルなパンクナンバー『クソゲーって言うな!』を歌いながらスタート。その場で拳を振り上げ、飛び跳ねずにいれないアップチューンを通し、太田家は冒頭から、この会場をエモい気持ちが支配するロックなパーティー会場に染めあげていった。とてもテンションの高い幕開けだ。ドラムの太田たけちゃんは、最初から絶叫しっぱなしだ。

  この勢いをさらに勢いつけるように、太田家は『夏のイカれ野郎』を演奏。終わりゆく夏という季節の中、この空間をカラッとした常夏へ引き戻せば、まだまだ頭を空っぽにして騒ぎたいんだろうと、軽快に走る楽曲に乗せ、フロア中の人たちをぶっ飛んだイカレ野郎たちに塗り替えていった。この日の太田たけちゃんの絶叫が、ハンパなく凄まじい。そのテンションの高さは、この会場にいた人たちの心にも熱く伝播していたはずだ。

  まだまだ夏を続けようと、太田家は『夏影方程式』を歌い、一緒に眩しい夏の青春の風景をここへもう一つ描き出そうと熱く誘いかけてきた。4人のかけたエモーショナルな魔法によって、何時までも純粋無垢な。でも、少しだけ小生意気な少年少女に戻り、眩しい輝きの中で自分らしくいれる。それって、最高じゃない!

 次に披露したのが、今冬ゲーム化になる「SAMURAI MAIDEN」の応援PRソングの『言ノ葉ニ咲ク』。太田エリカ様のアーミングを活かしたギターの音色が、現実を遠ざけ、古の空間へ誘いだす。浪漫を覚える、美しくたおやかな楽曲だ。でも、曲が進むほどに熱も速度も上がりだし、いつの間にか心地好く空へ向かって舞い上がるような感覚も覚えていた。心に薄紅の明るい花を咲かせるメロウでロマンティックな楽曲だ。この曲では、太田エリカ様のギタープレイに注目だ。

  色を塗りかえるように、太田家は『赤赤』を演奏。心に熱情を抱きながら、沸き立つ思いを次々とぶつけ、フロア中の人たちのハートを熱くたぎらせる。モダンと浪漫と熱情が交錯しあう、とてもエナジーにあふれた楽曲だ。

 最後に飛びだしたのが,つねにライブの中へ熱いクラップと突き上がる拳の景色を描きだす、青春パンクナンバーの『愛とアストロノミア』。太田彩華の歌う声に合わせ、他のメンバーたちと一緒に、心の中で声を張り上げていた人たちもきっと多かったのでは。この曲が、この空間を青春の色に染め上げている間は、誰もが無邪気でわんぱくな少年少女に戻れる。太田たけちゃんの煽り声に合わせ突き上がり続けたたくさんの拳が、それを証明していた。


LIVE

PHOTO: 菊島明梨
TEXT:長澤智典


セットリスト 
『クソゲーって言うな!』
『夏のイカれ野郎』
『夏影方程式』
『言ノ葉ニ咲ク』
『赤赤』
『愛とアストロノミア』

SNS
https://twitter.com/otaya_band


■アニソン・ゲーソンサミット 電脳DIVE 10TH ANNIVERSARY(配信チケット)
2022年09月18日(日)までアーカイブ配信中!

詳細・チケットご購入はこちら
https://muestation.mashup.jp/content_detail.php?id=3200

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