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「NGT48 1st LIVE TOUR「未完成の未来」」東京公演をレポート! NGT48 ライブレポート
1stアルバム『未完成の未来』を手に現在、NGT48が初となるコンサートツアー「NGT48 1st LIVE TOUR「未完成の未来」」を開催中。7月24日に新潟県民会館・大ホールからツアーはスタート。地元から幕を開けた同ツアーの2会場目となったのが、8月19日(金)にLINE CUBE SHIBUYAで行った公演になる。同ツアーは、9月、10月と季節を跨いで進んでゆく。ここでは、LINE CUBE SHIBUYAで行った昼公演の模様に触れながら、このツアーの魅力や見どころをお伝えしたい。
今回のツアーは、タイトルへ「未完成の未来」と名付けているように、1stアルバム『未完成の未来』へ収録した楽曲を軸に据えて構成。本編は、20曲以上に及ぶ楽曲を4ブロックに分け、それぞれのブロックごとに特色を出している。アンコールを加えれば、全5ブロックで組み立てた形だ。
おなじみ『Overture』を受けて始まるブロックからは、NGT48の8年間の歩みが見えてくる。これまでに発売してきた多くのシングル曲や、NGT48を語るうえで欠かせない歌たちがこのブロックには並んでいる。しかも、ただ普通に並べているのではない。一つのブロックの中へ、いくつものテーマを持って構築している。
ここからは、少しだけ具体的な説明を入れよう。この日のライブは、大きなヴィジョンに映し出された時計の針が、同公演の開演時間を告げるのに合わせ、場内が暗くなり、そこへ『Overture』が流れてライブを幕開ける形で進んでいく。その“時間”が、最初のキーワードになる。
このツアーの舞台セットは、ステージを1階・2階・3階と設置。左右や背景には巨大なヴィジョンを用意。ライブの冒頭を飾った楽曲では、(3期生を除く)出演全メンバーが、3階層に分けた舞台上へ登場。心晴れ渡る楽曲を歌い踊りながら、観ている人たちの気持ちを爽やかにアゲてゆく。パフォーマンス中、各メンバーの姿を大きなヴィジョンに映し出せば、 そのたびにテロップを入れて紹介。たとえ初見でも、そこでメンバーの顔と名前を一致していけるのも嬉しい。
最初のブロックの序盤には、「青春」を感じさせる歌や、青春そのものが舞台になっている歌たちを並べてきた。しかも、大きなヴィジョンに映し出した時計の針が時間を示すたび、その時間帯に似合う楽曲を歌いだす形で進んでゆく。アルバムのリード曲も、時間軸を題材にしたMVの影像を背景に映し出す形で披露。24時間という中、その時間帯だからこそ映える"青春"を映し出した楽曲を並べてきたのが嬉しい。
前半部は、(3期生を除く)出演全メンバーで歌えば、ダンス選抜メンバーが登場した楽曲以降は、さまざまなメンバーの組み合わせを持って曲が進んでゆく。しかも後半には、"新潟の春夏秋冬"を舞台にした4曲を、季節を巡るごとに並べ、その曲に似合う背景や衣装姿で曲たちを届けてくれた。選抜メンバー曲では、1曲ごとに衣装が変わるので、そこも注目だ。中でも、夏曲を歌ったとき、最初に浴衣姿だったのに、途中て浴衣を舞台上で脱ぎ、夏らしい爽やかでラフな格好に変わる姿も見どころになっていた。
1stアルバム『未完成の未来』には、期生ごと(1期生・ドラフト3期生・2期生)や、ユニット曲、ソロナンバーも収録している。2ndブロックでは、CloudyCloudy、本間日陽、1期生、ドラフト3期生、2期生たちの楽曲を味わえる。その前に東京公演の日の部では、東京出身の古舘葵が、エレピの弾き語りで『ぎこちない通学電車』を歌唱。古館葵のまわりを2期生たちが囲み、ときにクラップをしながら、優しい表情で見つめていた姿も印象的だった。夜公演では、西潟茉莉奈・西村菜那子・川越紗彩・真下華穂・古澤愛が『Watcha Gonna do』を届けてくれた。
2ndブロックでは、その日の公演だからこそ味わえる楽曲を届けてくれる。全体を通しても、新潟公演と東京公演では曲目の異なる部分もあるように、その公演ごとに何が飛び出すのかも、複数回観る方はポイントにしてほしい。もちろん、先に触れた期生ごとや、ユニット曲、ソロナンバーを歌うときも、その背景や、組み合わせごとに見えてくる曲に合わせた歌声の表情やパフォーマンス面にも熱い視線を注いでもらいたい。中でもドラフト3期生のパフォーマンス時には、影像とメンバーの動きがリンクした演出を投影。嬉しい見せ場にもなっていた。
3rdブロックには、3期生のメンバーたちが登場。東京公演には、磯部瑠紅・北村優羽・鈴木凛々花・長谷朱桃が参加。初々しい姿で『あとで』を歌ってくれた。このツアーの中、各地にどの3期生メンバーが参加し、何を歌うのか、そこにも注目したい。3rdブロックでは、(3期生を除く)出演全メンバーで、シングル曲やアルバム収録曲などをメドレーで披露。次々と流れだす楽曲に触れながら、心が晴れ渡る感覚を覚えていた。
4thブロックに当たり、本編最後に届けたのが、新潟県に実際にある公園をタイトルに据えた楽曲。この曲で観客たちは、手にしたペンライトを置き、メンバーらへ向け思いきり熱い手拍子をぶつけていた。会場には、ともに気持ちを一つにしてゆく熱狂的な景色が誕生。とても、とても幸せに満ちた時間を心に覚えていた。
アンコールでは、3期生も加えた全メンバーでのパフォーマンスを届けてくれた。ここのブロックでは写真撮影OKの楽曲も出てくるように、SNSで検索していただけたら、多くの写真がタイムラインに出てくるだろう。ぜひ、そちらも見てもらいたい。東京公演では、3期生も含んだ全メンバーで『NGT48』をパワフルに歌っていた姿を見れたのも嬉しかった。何より、観ていて気持ちが奮い立った。
数多くの衣装チェンジや、曲ごとに構成したメンバーだからこそ出せる歌声やパフォーマンスの魅力など、1曲ごとにさまざまな演出を施しているように、本当に目が離せない。いや、追いかけようにも、見どころが多すぎて1回で全部を把握しきるのは不可能だ。今回の公演はライブ配信も入っているので、そこで何度か見返しながら全容を把握したい気持ちでもいた。これから見に行く人たちは、舞台上のあちこちに視線を走らせ、見どころ多いライブの中から、なるべくたくさん楽しさを吸い取っていただきたい。
©︎Flora
TEXT:長澤智典
NGT48 1stライブツアー「未完成の未来」
【日程/会場】
9月23日(金・祝)/ 川口総合文化センター リリア
(埼玉県川口市川口3丁目1−1)
開場 13:30 開演 14:30
開場 17:30 開演 18:30
出演メンバー 小熊倫実、清司麗菜、中井りか、奈良未遥、西潟茉莉奈、西村菜那子、本間日陽、安藤千伽奈、佐藤海里、藤崎未夢、大塚七海、小越春花、川越紗彩、曽我部優芽、古澤愛、古舘葵、真下華穂、三村妃乃、諸橋姫向+3期生数名予定
10月10日(月・祝)/ 森のホール21 大ホール
(千葉県松戸市千駄堀646−4)
開場 13:30 開演 14:30
開場 17:30 開演 18:30
出演メンバー 小熊倫実、清司麗菜、中井りか、奈良未遥、西潟茉莉奈、本間日陽、安藤千伽奈、佐藤海里、藤崎未夢、大塚七海、小越春花、川越紗彩、曽我部優芽、古澤愛、古舘葵、真下華穂、三村妃乃、諸橋姫向+3期生数名予定
※開場/開演時間は当日の状況により変更させていただく場合がございます。
※出演メンバーは急遽変更させていただく場合がございます
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