FEATURE
C;ON 5th Anniversary Live
2022年 4月 26日 (火曜日)、新宿Key StudioでC;ON 5th Anniversary Liveを行なった。会場は大賑わい、漂う熱気からは彼女たちへの熱い想いを存分に感じた。
アイドルと言われると、可愛い女の子たちが「歌って」「踊る」イメージをするだろう。しかし、C;ON はそんなイメージを覆す一風変わったアイドルだ。彼女たちは「歌って」「踊って」「楽器を奏でる」アイドル。「オーケストラ」と「ヴォーカル」を融合した新ジャンルアイドルのC;ONは、ポップスでもなくクラシカルでもなく、演奏家と観衆が一体化する新たなジャンルを目指している。
ヴォーカルの「SHION」「AIKA」
ピアノの「AMI」
ユーフォニアムとバストランペット「SEINA」
アルトサックスの「KAKO」
この5人がC;ONのメンバーだ。
今回、この記念すべき5周年イベントに初潜入した。
幻想的インパクト
INVADER
エロティカ・セブン
永遠
Ave Maria
Jupiter
My yard
nonfiction
Buzzer Beater
Re:take
【5year Teaser Movie】
C;ON「5周年ワンマンTeaser movie」
響け
等身大ガール
into U.
Drowning in Love
LADY-MADE
Noisy
イキルイミ
Bon Bon Boooon!!
Re:take
始まった5周年ライブ
暗転するステージで、ピアノ担当のAMI【ami01.02】のソロから始まる。その場の空気感はすぐに変わった。優美なKAKOのサックスソロ、柔らかくも芯のあるユーフォニアムSEINAのソロ、SHIONの透き通った歌声とAIKAの力強い歌声で「C;ON」が揃った。曲が始まる。
▲AMI
▲KAKO
▲SEINA
▲SHION
▲AIKA
INVADER
エロティカ・セブン
セクシーでクールな2曲が続く。ヴォーカル2人の歌唱力の高さ、想像をはるかに超える楽器演奏の技術力、C;ONはそのクオリティーを維持したままダンスも踊るのだ。音楽好きならば、この2曲を聴いただけで世界観に入り込み「もっと他の曲を聴きたい」と疼いてくるはずだ。それほどC;ONの音楽レベルは高い。
【MC】での自己紹介でさらに彼女たちの魅力が伝わる。先ほどまでスタイリッシュな演奏と歌を披露していた彼女たちが、笑顔で観客に手を振り自己紹介をしていく。仲良しな掛け合いに、ファンサービスで手を振る姿はまさに「アイドル」。しかし、次の曲の準備に入ると、その目つきはまたもや「アーティスト」に変わった。
ファーストシングル、セカンドシングル、サードシングルを続けて歌う。メンバーもファンも感慨深い表情だ。この5年間を振り返るような、メンバーとファンとの一体感がビリビリと感じる。
『Jupiter』では、想いが溢れ出したAIKAが涙してしまう。しかし、泣きながらもその歌唱力は衰えないのがすごいところだ。
涙を浮かべ振り返る
2回目の【MC】に入ると、言葉にして5年間を振り返る。号泣のAIKAと冷静になだめるSHIONのギャップで、ステージはしんみりな雰囲気になり過ぎないのが印象的だった。クスッと笑ってしまう掛け合いが可愛いく、愛おしく、魅力たっぷりのMCだ。「メンバーみんな熱く、大好き。この5人で出来て幸せ!」と語ってくれた。こんなトークを聞いて、ファンのみんなも幸せな気持ちになっているのが伝わった。
次の曲は、新生C;ONになった楽曲『My yard』。3年前のこの曲からC;ONは、歌い演奏しながらダンスもする唯一無二のアイドルになったのだ。
楽しく盛り上がる曲が続く。新型コロナウィルスの影響で声が出せないライブだが、拍手とペンライトで会場は熱く盛り上がる。ファンたちは心の中で精一杯に声を出すようにマスク越しでもわかるほど満面の笑みを浮かべる。もちろんメンバーも負けないくらいの笑顔で楽しそうに歌い、奏でる。
新衣装を公開
メンバーは1度ステージを捌け、ステージでは5年間の振り返り映像が流れる。
メンバーの素が見られるオフショットや、今までのライブ映像、初期メンバーから今のメンバーになるまでなど、C;ONの歴史が感じる映像だ。
映像が終わると、衣装チェンジをしたメンバーが再登場した。
『Re:take』がすぐに始まる。どこか懐かしいような、耳あたりがいい曲に思わずうっとりとしてしまった。
このライブで初披露の新衣装。白をベースに、青赤黒のキュートな衣装を身にまとったメンバー。MCでも新衣装の嬉しさを語った。
次の曲『響け』は、「SHION」「AIKA」のアカペラで始まる。安定感のあるハモりと一体感で、聞いてる側はもはや快感を感じるほどだ。2人の歌唱力がいかに高いかが分かる。
しかし驚くのはヴォーカルだけではないのがC;ONの魅力である。ここまでほとんど休憩時間がない状態で踊りながら楽器を奏でる3人。踊りと演奏を同時にしながらもここまで音のブレがないのは相当な練習が必要だ。どの曲をきいても安定し、常に最高の状態を保っている。楽器の形状的にダンスが少ないピアノ「AMI」も、技術力の高さと可愛らしい動きで存在感は大きい。1人でもバランスが崩れると、C;ONは完成しないのだ。
ポップでアイドルらしい『into U』だ。ファンと一緒に踊るメンバーは、最高に楽しそうな表情をしている。
新曲の発表
次の曲は新曲披露、いろんな曲調に挑戦しているC;ON。今回も挑戦の曲になっている。
『Drowning in Love』
激しいダンスにジャジーなリズム。どんな層にも刺さるようなメロディーに心をう撃ち抜かれた。彼女たちの歌をもっといろんな人に聞いてほしい。素直にそう感じる歌だった。
AIKA「C;ON6年目もまだまだ付いてきてくれますか?聞いてくれ!Noisy!」
会場の盛り上がりは最高潮。響く歌声と揺れる会場。この時間がずっと続いて欲しいとファンのみんなは思ったはずだ。
終わりの時間が迫ってきた。
「本当に幸せな気持ちです。5年間止まらず歩んできました。これからもこの5人で頑張っていきたいなと思っています。私たちが武道館に行く夢に向かって、止まらず走っていきたいと思います!」
「熱く、熱く、一緒にチームとなって応援してもらえたら嬉しいです!」
「ありがとうございましたー!」
しかし、冷めない会場の熱気と手拍子でアンコールが始まる。
アンコール
真っ白な衣装に身を包んだメンバーが再登場。すぐに『Bon Bon Boooon!!』が始まった。疲れを感じさせないパフォーマンスは圧巻だ。
5年を記念しての集合写真を撮るメンバーとファン。
本当に最後の曲になる。
『Re:take』
2回目ではあるが、何度も聞きたい曲だ。
彼女たちにとっても、ファンにとっても記念すべき5周年ライブ。それからどんどんと突き進んでいく彼女たちにとって5年の年月は、まだまだ走り出しにすぎないかもしれない。しかし、確実に思い出に残る記念すべきライブになったであろう。
深くお辞儀をしてするC;ON。彼女たちは「アイドル」であり「アーティスト」だった。私は、C;ONが武道館に立つ夢もそう遠くない未来のように感じた。
Official Site
https://www.con-music.com/
Twitter
https://twitter.com/c_on_official