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2022.03.10
イケてるハーツ

この日も、「ぶちアガった」素敵なライブをありがとう。この続きは、各地で味わおうか。 イケてるハーツ ライブレポート

 3月5日(土)、みなとみらいブロンテを舞台に行った「イケてるハーツ ワンマンライブツアー「日・SING・月・歩」公演。ツアー真っ只中、この日の公演の模様をお届けしたい。


  切なさと情熱、二つの感情を混ぜ合わせ、気持ちを揺さぶるようにイケてるハーツが歌いだしたのが新曲の「Endless Evolution」。とてもスケール大きな楽曲だ。壮大さや情熱的な曲調とは裏腹に、とても身近な心模様を覚えるところが嬉しい。彼女たちは、次第に力を増す曲に合わせ、熱情した気持ちをぶつけるように歌っていた。"終わらない進化"。まさしくその姿を示す、凛々しくも高貴で美しい/情熱的で力強く逞しいイケてるハーツの姿がそこにはあった。勇者と化して歌うこの曲を通し、彼女たちがどんな風に進化してゆくのか楽しみになるライブの始まりだ。

  自己紹介コーナーを挟み、次のブロックは、ありったけの笑顔で力強く歌声を届ける「In the name of love~愛という名のもとに」から。彼女たちは、どんな環境に身を落とそうと絶対に未来を切り開くからと笑顔で歌う。ネがティブな状況や心情も受け止めたうえで、9人は未来へ繋がる光や愛情を届けてゆく。自信に満ちたその歌声が、心に勇気という、一歩踏みだすエナジーを注ぎ込む。メンバーらと一緒に力強く右腕を振り続けるのも、どんな状況下でも明日を見失わない彼女たちの歌声が、僕らを"その先"へ導いてくれるからだ。
 「おーおおおーおおー!」と、力強く手を振り上げて歌う姿を見せて始まったのが、「世界へはばたけ!」。彼女たちに愛らしい笑顔で「立ち上がれ」「世界へはばたけ」とエールを送られている間、勇気が凛々と沸いてくるだけではなく、無性に胸がキュンキュンしていた。それは、彼女たちの愛らしい歌声や姿にハートを射抜かれたから?!キラキラ弾ける楽曲と力強い歌声、天真爛漫な笑顔を見せられちゃ、彼女たちの放つ歌の矢が次々と心に突き刺さるのも当然だ。
  彼女たちは、曲を着替えるごとにいろんな心の顔を見せてゆく。それまでの笑顔の裏から、少し弱くネガティブな心模様が顔を覗かせた。そのうえで、輝きを手にしようとする彼女たち。「NOIR STEP」に触れながら僕らは、メンバーたちが持ついろんな心の顔にどんどん触れ始めていた。9人の中にあるパトス(感情的・熱情的な精神)、もっともっと触れてみたい。

  切れ味鋭いパフォーマンスに、まず目が釘付けになる。クールで凛々しいダンスを受けて歌ったのが、めちゃくちゃ胸をキュンキュンさせる「オトメゴコロ」。このギャップ、嬉しいくらいに胸が痛い。彼女たちは楽曲の世界へ飛び込み、瞬時に学生時代の恋に恋する乙女に変身。胸をバクバクさせるこの歌に触れていると、心が青春時代の自分に戻り、一緒に恋にドキドキする自分になれる。好きになったときの止められない恋心、この歌が、あの頃の初なドキドキを取り戻す。
  弾けたい心模様を思いきりスプラッシュするように、イケてるハーツは「Sparkle☆Power」を歌いだした。この曲、歌が進むにつれパワーを増してゆく。はキラキラした世界へ飛び込み、眩しい光の中、一緒にドキドキしていたい。
  ファンキーでダンサブルなディスコビートが鳴り響く、彼女たちは大人びた姿と艶めいた声でせまりだす。でも、艶やかになりきれない乙女しているそのギャップも魅力に感じてしまうのは、彼女たちの笑顔のせい?!ビートに乗って心地好く跳ねながら「Distance Love」を歌う彼女たちの姿を熱い視線を向けてずっと見つめてたい。
 「MARIA...悪戯なキスで心を奪って」と、彼女たちは歌いかける。少し大人びた姿も惹かれるが、やはり彼女たちには小悪魔には成りきれない、初でLovelyな姿がとても似合う。ピュアな気持ちで甘える彼女たちに触れていると、「MARIA」に合わせて9人と同じ振りをしながら、恋に恋する気持ちへ一緒に溺れたくなる。
 メンバーみんなに「キミが 好きで好きで 苦しいよ ずっと」と声を合わせ歌われた瞬間、心が落ちた。どんな状況下だろうと、好きという気持ちを止められない。「好きだよ Sunshine」を歌う彼女たちは、恋する乙女と化し、好きという恋心の前では何も恐れない無邪気で無敵の乙女になっていた。いや、そんな風に感じるくらい、乙女の恋心をぶつける彼女たちが眩しく見えていた。その眩しさに、大きく手を振って大勢の人たちが思いを届けてゆく。
  わちゃわちゃ弾けた、和要素も含んだ爆裂チップチューンの「SING・LA・BANG・SHOW!」の登場だ。爆裂した楽曲に飛び乗り、一緒に気持ちをスプラッシュ。メンバーたちも沸きだす楽しい気持ちへ素直に寄り添い、眩しい笑顔で舞台の上を走り続けていた。

  次に披露したのが、新曲のパーティーチューン「ドキドキParty!!」。タイトル通り、触れた人たちのテンションを一気にパラダイスへ連れ出すわちゃわちゃした楽曲だ。メンバーたちも、テンション高い姿を見せながら歌い躍ることを思いきり楽しんでいた。たとえ初見でも、楽曲が流れたとたんに気持ちが沸き立てば、メンバーらの振りを真似ながら、一緒に"楽しい"の輪に入っていけるはずだ。


  ここからは、ラストスパートへ向かって盛り上がっていくのみ。その口火を切ったのが、メンバーたちの温かな歌声に心をぎゅっと抱きしめられた「LOVE♡LOVE♡LOVE」。この歌は、気持ちの内側から心を温かい桜色に染め上げてゆく。大きな感情の揺れに心騒ぐのも素敵だが、少しずつ心ときめくのも素敵なこと。彼女たちの振りに合わせ一緒に真似ながら身体を揺らしたくなる気持ちが、今は心地好い。
  さぁ、ここから一気に輝きをパワーアップしようか。彼女たちは凛々しい姿で、この会場に足を運んだ人たちや配信ライブを通して観ている人たちに、輝くための光の種を植えつけてゆく。「ルミカジェーン」を歌うその姿が、眩しいほどにどんどん輝きを増していく。
  わちゃわちゃ弾けた「ハッピーエンド」の登場だ。無条件に楽しさを与える楽曲に触れ、ドキドキという心を騒がせる気持ちの温度が急上昇。観ている人たちへ向け「この楽しさをもっと一緒に分かち合うおうよ」「だって一緒に楽しいを共有している仲間たちでしょ」と言わんばかりに、彼女たちは誘いをかけてきた。フロア中でも、メンバーと一緒に同じ振りをしながら大勢の人たちが楽しんでいた。
 ライブも終盤戦。メンバーらは力強く「私信確定」を歌唱。秘めた情熱を解き放つように歌う姿がとても凛々しい。信じた思いを、確かな自信を胸に力強く歌う彼女たち。その姿に、フロア中から多数の光が捧げられる。そして…。
  最後にイケてるハーツが歌ったのが、「KAKERA」だ。「歌い続けるよ 踊り続けるよ そこに夢がある限り」と、彼女たちに自信に満ちた声で歌われ、同じように気持ちが熱く沸き立つ。「KAKERA」を聴くたびに、その言葉を信じる自分になれれば、輝きに満ちた姿で歌い躍る彼女たちの強い意志を信じてみたくなる。だから僕らも、未来へ向かって走り続ける彼女たちが僕らの心に残してゆく欠片を集め、いつか完成するパズルの絵を見たくなる。

  この日も、「ぶちアガった」素敵なライブをありがとう。この続きは、各地で味わおうか。


LIVE


TEXT:長澤智典


セットリスト
「Endless Evolution」
「In the name of love~愛という名のもとに」
「世界へはばたけ!」
「NOIR STEP」
「オトメゴコロ」
「Sparkle☆Power」
「Distance Love」
「MARIA」
「好きだよ Sunshine」
「SING・LA・BANG・SHOW!」
「ドキドキParty!!」
「LOVE♡LOVE♡LOVE」
「ルミカジェーン」
「ハッピーエンド」
「私信確定」
「KAKERA」
 

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