FEATURE

2022.02.11
芯辣melt

胸を揺さぶる歌メロや2人のエモーショナルな歌声に耳は惹かれながらも、轟音の洗礼に身体はずっと揺れ続けていた。 芯辣meltライブレポート

 音楽事務所サンクレイド アイドル部へ所属するグループたちが集まり、毎月1回行っている無料公演。1月27日(木)に目黒鹿鳴館で行われたのが、新たにグループへ加わっためるみるくのお披露目ライブ。SK Covers・mememolic sympathy・芯辣melt・MiiS・2o Love to Sweet Bullet・君に恋をした。・めるみるくが出演したイベントライブの中から、ここでは芯辣meltのライブの模様をお伝えします。


芯辣melt

 「〜狂おしく活動中〜」の芯辣melt。彼女たちはラウド/ハードロックなギターリフも印象深い「ido ido」を歌い、ライブをスタート。胸を熱く騒がせる楽曲に乗せ、2人は歌声を通して沸き立つ思いを吐き出していた。轟音振りまく楽曲のパワーに負けまいと、身体を激しくくねらせ、声を振り絞るように歌う2人。少し妖しい姿を見せてゆく面も、視線を引き寄せていた嬉しい要素だ。

  楽曲は止まることなく。いや、さらに激しさを増しながら「Nest Building」へ。2STEPを踏みながら歌い躍る彼女たちの姿も印象的だ。2人はパワフルに疾走する楽曲へ、沸き立つ凛々しい感情をシンクロしながら歌声を響かせていた。爆音の上で2STEPを踏みながら、この場で花咲くことを楽しんでいた。ときおり音程がフラットする面もあるが、それ以上に、挑む姿勢でパフォーマンスしてゆく姿へ応援の視線を向けたくなる。

 続く「嘘」はラウドロックなスタイルの中にも、聞き手の感情をアップさせる高陽感を抱いた楽曲。激しさに身体が刺激を受けるのみならず、2人のエモーショナルな歌声に気持ちが心地好くアガってゆく。感情が先走りすぎるところも、今の芯辣meltの魅力か。2人の抑揚した歌声が心を引き寄せる。見ている人たちも2人の歌声やパフォーマンスへ釘付けになり、その姿を熱い視線で追いかけていた。

  激しさを軸に据えながらも、芯辣meltは1曲ごと巧みに表情に変化を与えてゆく。「ひらり ひらひら」でも、2人が挑発するように「ひらりひらひら」と歌う声に刺激を受け、心も身体もゆらゆらと揺れていた。2人は巧みに歌声を掛け合いながら、見ている人たちを挑発してゆく。沸き立つ感情をぶつける、その自由な姿が芯辣meltの魅力だ。感情優先の姿勢だからこそ、そのエモさへ気持ちがシンクロした人たちが、芯辣meltに惹かれてゆくのだろう。

  ライブは止まることなく「瞼ニ沈ム」へ。さらに激しさとダンサブルさを増してゆくサウンドの上で、2人は身体を大きく折り曲げ、身体の奥底から沸き立つ思いを高らかにぶつけていた。胸を揺さぶる歌メロや2人のエモーショナルな声に耳は惹かれながらも、轟音の洗礼に身体はずっと揺れ続けていた。

  芯辣meltは最後に「徒然」を歌唱。それまでに描き出してきた爆音劇の最後を、激しさを軸に据えながらも、そこへ華やかさと美メロな魅力を加えた「徒然」を通して、見ている人たちの身体を揺さぶり、跳ねさせていった。最後に甘さも見せた姿を示したことで、芯辣meltが攻めるだけではない、柔軟性を持ったグループであることを実感。耳心地好いキャッチーな歌と、身体を刺激する轟音の重なる音世界を、最後は笑顔で見つめていた。


TEXT:長澤智典


LIVE
 

セットリスト
「ido ido」
「Nest Building」
「嘘」
「ひらり ひらひら」
「瞼ニ沈ム」
「徒然」


アー写

芯辣melt
https://twitter.com/kuruoshii_IDOL

サンクレイド・アイドル 
https://twitter.com/sunkrad_idol
 

特集FEATURE

FEATURE
最新記事更新日 2024.12.16
イベント情報
最新記事更新日 2024.11.19
ガルポ!ズ INTERVIEW