FEATURE
AKIHABARAバックステージpass9周年公演。バクステ外神田一丁目/エラバレシ/Pretty Ashらによる華やかなひととき。
秋葉原にあるアイドル育成型エンターエチメントカフェ「AKIHABARAバックステージpass」が誕生してから満9年を迎えた。同店舗の設立9周年を祝い、1月30日(土)に神田明神ホールを舞台に行なわれたのが、バクステ外神田一丁目/エラバレシ/Pretty Ashも出演した「AKIHABARAバックステージpass9周年ライブもっともっとぶちあげていこう」になる。当日は、昼夜二公演を実施。ここでは、夜公演の模様をお伝えしよう。
メンバー全員が舞台上に揃った姿が、壮観だ。華やかな景色を描きながら、AKIHABARAバックステージpassの夜公演は「ヨロピク ピクヨロ!」からスタート。メンバー全員、お馴染みの制服姿。大勢のメンバーたちが気持ちを一つにわちゃわちゃ歌う姿に触れているだけで、ワクワクが止まらない。ドキドキした気持ちが、身体中を駆けめぐる。もう、最初からぶちあがるしかないね!!
続く「飛び立て!スターシップ」も、キャスト全員で披露。冒頭に響くティンパニとスペイシーな音がミックスしたエレクトロなサウンドへ触れたとたん、気持ちがワクワクしだす。彼女たちと一緒に、冒険心を胸に宇宙旅行を楽しみたい。キャストたちの動きを揃えた綺麗なパフォーマンスは、まるで華やかなミュージカルの一場面のようだ。希望に満ちた歌に触れていると、一緒に自分も輝ける気持ちになれる。何時もの自分じゃない姿に心を染めてくれるのが、嬉しいじゃない。
歌のバトンは、バクステ外神田一丁目へ。彼女たちは「バイトファイター」を歌いだした。大勢のキャストたちが気持ちを一つに力強い声を届けてゆく。広い舞台の上を埋めつくす、その様はやはり圧巻だ。メンバーみんな高ぶる気持ちのまま舞台に立っていたからか、そのパワーは画面越しでもしっかりと伝わってきた。
クールでスリリングな始まりから、楽曲はブラスの音も華やかな歌謡ダンスナンバーの「共犯者」へ。レヴューを観ているような感覚を覚えていたのは、曲調はもちろん、彼女たち自身が物語のヒロインに同化し、歌声を届けていたからだ。彼女たちこそ、この歌の世界観を活かすのに欠かせない共犯者たち。楽曲が進むにつれ気持ちが熱く高ぶり続けていたのも、彼女たちの姿に心が熱く触発されていたから。
プロデューサー(ファン)の投票によりセンター曲に選ばれた、すずみあすかを中心とした7名がスタージへ。キラキラとした輝きを放つ「Oh my destiny」を7名で歌唱。キュンキュン胸を騒がせる楽曲を、7人は乙女の香りを身体中から振りまき、愛らしい姿で歌いだす。プロデューサーのお眼鏡に叶ったメンバーたちばかりのように、何気ない仕種や歌い方からも心を惹きつける乙女らしさが見えてくる。センターを担ったすずみあすかのソロパートを筆頭に、全体やソロで歌う声を聞きながら、一緒に素敵な恋の運命を感じあっていた。
次に歌のバトンを受け取ったのが、14期生の中から選ばれた6人。フレッシュな魅力を振りまきながら、彼女たちは「KiraKira My Heart」を歌唱。少し拙い面さえも、6人の未完成が故の成長として楽しめる姿。むしろ、その姿が彼女たちの魅力にも見えれば、その様に強く惹かれていた。愛らしさを振りまきながら、ピュアな心模様のまま歌い躍る姿に観ている側がときめきを覚えれば、心をドキドキさせていた。いや、その気持ちさえ、今は楽しまなきゃ損だ。
新衣装に着替えたメンバーたちが舞台に登場。出てきたのは、レジェンドメンバーと選ばれた11人のキャストたち。彼女たちは、バクステ外神田一丁目の新曲「My Independence」を歌唱。冒頭から勇壮な歌声やサウンドが飛びだす、気持ちを熱く奮い立たせるHIP HOPの要素を持ったエレクトロな楽曲だ。曲調も雄々しければ、時にラップも交え歌う彼女たちも凛々しい声や姿を示し、観ている人たちを煽り続けていた。可愛い彼女たちも魅力だが、攻めた姿を見せてゆく力強いパフォーマンスにも、心や視線がずっと引き寄せられていた。
ここからバトンはAKIHABARAバックステージpassから誕生したユニットのPretty Ashへ。新衣装姿で登場した彼女たちのライブは、プロデューサー(ファン)たちの気持ちを冒頭から熱く沸き立てようと、「Believers」からスタート。風を切って走るような楽曲に乗せ、彼女たちも最初からテンションの高い歌声で、見ている人たちのハートに熱くて可愛い刺激を注いでゆく。途中、メンバーと一緒に大きく手を振る場面も登場。楽曲が勢いを増すごとに、気持ちがどんどん高揚し続けてゆく。高ぶるこの気持ちが、とても気持ちいい。
エレクトロな音が響きだす。楽曲は激しい音をまとい、「Reality」へ。先程の愛らしさから、一変。彼女たちは凛々しい姿や歌声をぶつけ、プロデューサーたちの身体に流れる血を沸騰させる。クールな視線も見せながら攻める姿が、凛々しくパワフルで格好いい。スリリングな姿や世界観を示すことで、観ている人たちの気持ちにも熱い高揚を与えてゆく様が魅力的だ。
Pretty Ashが最後の曲に選んだのが、「アイデンティティ」。彼女たちは笑みも浮かべながら、ふたたび会場中へ輝く光を降り注ぐように歌っていた。力強く、疾走しながらも開放性を持った楽曲のように、メンバーみんなが気持ちを一つに歌声を響かせるたび、一緒に気持ちを熱く高ぶらせていた。ダイナミックなパフォーマンスにも、ずっと視線を惹きつけられていた。
次に歌のバトンを受け取ったのが、エラバレシ。彼女たちが最初に届けたのが、「選ばれし二人になりたい」。華やかさの中へ憂いを秘めたEDMナンバーの上で、彼女たちも憂いを持った表情や声色を通し、相手を求めるように歌いかけてきた。片思いの切ない心模様を記した歌のように、彼女たち自身が切ない気持ちをパフォーマンスや歌声に投影。どこか切なさを覚えながらも、でも強いビートを持った楽曲に刺激を受け、その姿を前向きな気持ちで受け止めていた。
エラバレシも、1曲ごとに曲の表情を塗り替えてゆく。続く「Baby Why?」では気持ちを明るく解き放つ楽曲の上で、愛らしい姿を見せながら歌っていた。少し切ない内容でも、曲調も、歌詞もしっかり前を向けば、メンバー自身も笑顔で歌っているからだろう。チャーミングな彼女たちの姿に心が引き寄せられていた。
最後に彼女たちが届けたのが、「チェッカーフラッグ・ラブ」。アゲアゲな気持ちへ導くアッパーなポップチューンに、メンバーも、プロデューサーたちも飛び乗り、一緒に弾けていた。気持ちがアガり続けるまま、身体が熱を求めるまま、このまま騒ぎ続けたい。感情のストッパーを外し、心のアクセルを思いきり踏み込みながら、彼女たちと一緒にはしゃぎたい。いつしかフロアでも、大勢のプロデューサーたちが飛び跳ね、発声が出来ない中でも思いきり楽しんでいた。1曲ごとにいろんな風に心にときめきを与えてくれたエラバレシ。その姿が嬉しいじゃない。
続いて歌のバトンを受け取ったのが、12期生のメンバーたち5人。彼女たちが歌ったのが、キラキラした輝きを放つ胸キュンなポップナンバー「I believe my heart」。メンバー自身が愛らしく爽やかなように、そのパフォーマンスにもフレッシュさがあふれていた。彼女たち自身が、歌に登場する女の子と強く気持ちがシンクロしている子たち。だからこそ、ピュアな表情で歌う可愛らしい姿にドキドキしていたのかも知れない。
次に歌のバトンを受け取ったのが、2020年度年間トップ3に輝いた3人のメンバーたち。彼女たちは、昨年の輝かしい活動をそのまま示すように「The輝ける」を歌唱。はち切れんばかりの笑顔が、とても眩しい。3人とも、歌っている間中ずっと笑顔だった。その天真爛漫な姿に大勢のプロデューサーたちが魅了され、この3人を推していった。今や死語と言える「萌え萌えキュンキュン」というその言葉を、3人は舞台の上から感じさせてくれた。言葉は古くても、萌える気持ちを与えてゆく存在であることは何時になっても変わらない。彼女たちはそれを見せてくれた。
次に登場したのが、レジェンドメンバーたち。彼女たちは、プロデューサーたちの気持ちを騒がせようと「Oh Yeah!!」をテンション高い声で歌っていた。きっと観ている人たちも、彼女たちに合わせ心の中で「Oh Yeah!!」と叫んでいたに違いない。観ているだけで、ウキウキが止まらない。高ぶったテンションのまま、彼女たちと一緒に飛び跳ね、走りまわりたい気分だった。冷静なんて言葉を消し去るくらいのワクワクをありがとう。
ライブも終盤へ。ふたたびAKIHABARAバックステージpassのメンバー全員が舞台へ集合。届けたのが、「プロデュース」。胸をわちゃわちゃ騒がせる極上のパーティポップチューンに刺激を受け、彼女たちと一緒に、熱狂のジェットコースターに乗り込んだ気分だ。テンション高い気持ちのまま、ずっと騒ぎ続けたい。彼女たちと一緒に高まる感情を分かちながら、情熱の限界を超えていきたい。まさに、そんな思いが心の中に広がっていた。
高まった気持ちへキラキラとした輝きを降り注ぎ、ときめきを与えるように、AKIHABARAバックステージpassは「アイドルがクラスメイトなのに、気付かないキミ達は情弱乙でしょ」を歌いだした。メンバー全員にアイドルオーラを放ちながら笑顔で歌われちゃ、メロメロにならないわけがない。愛らしい、チャーミングな姿に触れながら、ずっとドキドキしっぱなしだ。でも、この騒ぐ気持ちが欲しくて、その姿を追いかけてしまうんだよ。
最後にAKIHABARAバックステージpassが歌ったのが、「Blue Sky Blue」。メンバーらの振りに合わせ、フロア中の人たちも同じ動きをしながら、胸はしゃぐお祭りの空気を楽しんでいた。メンバーたちも、沸き続ける楽しさを身体中から発散するように無邪気な笑顔で歌っていた。その表情が、とても愛おしい。飾り気のない笑顔や、まずは自分たちが楽しもうというパフォーマンスを彼女たちが見せてゆくからこそ、その姿に触発され、同じ気持ちを共有したくなる。いや、同じ気持ちに同化したくて、彼女たちのライブを追いかけてゆく。心を一つに綺麗な動きを見せてゆく姿を、しっかり瞼と心に焼き付けておきたかった。
最後に、バクステ外神田一丁目が待望の新曲のリリースが決まったことを報告。2021年8月3日、新曲の「My Independence」を発売する。今年はAKIHABARAバックステージpass10年目になる年。お店も含め、彼女たちの活動をしっかり追いかけてほしい。
取材・文:長澤智典
写真:もりたはぢめ
<セットリスト>
「ヨロピク ピクヨロ!」AKIHABARAバックステージpass
「飛び立て!スターシップ」AKIHABARAバックステージpass
「バイトファイター」バクステ外神田一丁目
「共犯者」バクステ外神田一丁目
「Oh my destiny」AKIHABARAバックステージpass センター選抜
「KiraKira My Heart」AKIHABARAバックステージ 14期選抜
「My Independence」(新曲)バクステ外神田一丁目
「Believers」Pretty Ash
「Reality」Pretty Ash
「アイデンティティ」Pretty Ash
「選ばれし二人になりたい」エラバレシ
「Baby Why?」エラバレシ
「チェッカーフラッグ・ラブ」エラバレシ
「I believe my heart」 AKIHABARAバックステージpass 12期選抜
「The輝ける」 AKIHABARAバックステージpass 2020年間TOP3
「Oh Yeah!!」 AKIHABARAバックステージpass
「プロデュース」 AKIHABARAバックステージpass
「アイドルがクラスメイトなのに、気付かないキミ達は情弱乙でしょ」 AKIHABARAバックステージpass
「Blue Sky Blue」 AKIHABARAバックステージpass
<インフォメーション>
AKIHABARAバックステージpass / バクステ外神田一丁目
公式サイト:
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エラバレシ
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Pretty Ash
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