FEATURE

2025.02.18
Mellows/仮面女子/太田家/MASK OF GODDESS/unSea

「GALPO! LIVE SHOW -extreme Vol.2-」公演レポート!!!

  リニューアルし、新たなスタートを切った「GALPO! LIVE SHOW」。その第二弾となるイベント「GALPO! LIVE SHOW -extreme Vol.2-」が、2月17日(月)に渋谷ReXで行われた。出演したのは、Mellows/仮面女子/太田家/MASK OF GODDESS/unSea。この日の模様は、ニコニコチャンネル「Galpo Live show」でも生配信。月額会員になった方はアーカイブ放送も見れるので、気になる方はぜひ登録してほしい。ここからは、当日の模様をお伝えしよう。

 

unSea

 深海からゆっくりと浮上するような幻想的なSEに乗せて、3人がステージに。その音が躍動し、胸を躍らせるのを合図に起きた熱いクラップ。そして‥。
unSeaのライブは、アンニュイなメンバーらの歌声も魅力的な『シースルー』から幕を開けた。壮麗な音色と雄大なリズムが絡み合う楽曲の上に、彼女たちの歌声が抑揚した表情を描きだす。楽曲や、歌詞に綴られた感情の揺れに合わせ、3人の歌声も、ときに儚く、ときに躍動した様を見せ、楽曲に似合う彩りを与える。次々と変化してゆく曲調と、変幻する3人の華麗な歌声に心が引き寄せられる。気付いたら、unSeaの描く世界の中へ心地好く浸っていた。
 続くファンキーな『paint it!』では、華麗に。でも、大胆に踊りながら観客たちを誘う3人の姿があった。彼女たちの歌声が、カラフルな曲をさらに華やかに彩る。魅惑的な歌声で3人は、その曲に似合う表情へ楽曲を彩りながら、さらに輝きを描き加える。動きが派手な3人のパフォーマンスに視線が引き寄せられつつ、身体はずっと揺れ続けていた。気持ちが騒いでいた?!まさに、彼女たちの誘いに呼ばれ、楽しいパーティー気分を味わっていた。
 unSeaは、さらに華やかに、派手派手に、アッパーなダンスビートナンバー『waveびーと(B)』を通して、気持ちを煽る言葉を早口で次々と繰り出し、この会場を熱情した祭りの場に染めあげていった。彼女たちに煽られ、フロア中から熱い声が次々飛び交う。気付いたら、頭を空っぽに、ステージの上から溢れ出る刺激的な音楽に身を預け、思いきりはしゃいでいた。
 先までに生まれた勢いをさらに加速するのみならず,愛らしい歌声も加え、3人は『The Onder World』を通して、観客たちの熱情したい感情をぐんぐん上げていた。彼女たちに向けて飛び交う熱いメンバーコール。テンションの高い3人の動きに刺激を受けるたび、理性という言葉が脳裏から次々と消え去る。いや、そんな理屈っぽい言葉は必要ない。今は、「楽しい」と感じたまま、3人と一緒に夢中になってはしゃげばいい。そう、気持ちのストッパーなど、unSeaの前では必要ないのだから。

 最後にunSeaは、今のメンバーたちのリアルな気持ちを詰め込んだ『未来へ』を届けてくれた。歌詞のひと言ひと言へ込めた思いを、目の前にいる一人一人の心へしっかり伝えようと、3人とも晴れた歌声を響かせ、一緒に素敵な未来を描こうと誘いかけてきた。何度もリピートして胸に染み込ませたい歌だ。後半には、高く手を掲げ、彼女たちと一緒にシンガロングする人たちもあちこちに登場。思いを分かちあいながら一つになれる。だから、騒ぎだすunSeaの未来を共に見ていたくなる。何より、ずっと一緒に歌っていたかった。

LIVE



MASK OF GODDESS

 第3章、7人体制になって間もないMASK OF GODDESSの登場だ。荘厳かつ荒々しいSEに乗せて、メンバーらがステージへ。彼女たちの動きが、とてもダイナミックだ。
  作詞を、太田家の太田彩華が担当。ライブは、情熱を抱いて疾走する『アルビレオを超えて』からスタート。メンバーらの歌声が、とても艶めいている。ねっとりと絡むような歌声と華やかなパフォーマンスに耳と視線が惹かれる。彼女たちの大きな魅力が、歌う言葉のひと言ひと言が明瞭に。しかも、熱を持って胸に届くこと。だから彼女たちの歌声に惹かれながらも、演劇のような動きを見せるパフォーマンスにも心がずっと引き寄せられていた。
  「最高の時間にしましょう」の言葉を合図に、MASK OF GODDESSは派手で華やか、かつドラマチックに疾走する『迷宮voyage』を通し、メンバーたちを迷宮ならぬ熱狂の航海へと連れだした。強気に、大胆にせまる彼女たちの歌声やダンスに触れていると、自然に気持ちが奮い立つ。存在自体が挑発的?!だからフロアでも、高く拳を突き上げ、声を荒らげる人たちがあちこちにいたわけだ。
 曲を重ねるごとに激しさが増してゆく。『Stella Maris』では、華激で攻撃的なラウド系の楽曲の上で、7人が妖しく大胆にせまってきた。美しく綺麗に揃えたおおらかな動きにも目を奪われるが、強気にガツガツと攻める彼女たちの歌声に気持ちがずっと熱く揺さぶられていた。1曲ごとにスケール大きな表情を描けば、その上に彼女たちはダイナミックな色を次々と塗り上げる。まるで、ライブのクライマックスのような見せ場を立て続けにぶつけられた感覚だ。だから、ずーっと夢中になって7人の姿を追いかけていた。

 最後にMASK OF GODDESSは、目の前にいるすべての人たちの心へ響かせるように、艶めいた歌声に思いを込めてバラードの『chronograph』を歌っていた。たとえバラードでも、情熱的なダンスを通して楽曲や歌声にドラマを描き加えるパフォーマンスから目が離せない。MASK OF GODDESS、ヴォーカル担当のメンバーの歌唱力が豊かだからこそ、バラードを通して揺れ動く微細な感情まで明瞭に伝わってきた。だから、その歌声や歌詞の行方を追いかけたくなれば、楽曲に華やかなドラマを描きだすパフォーマンスを胸にしっかりと焼きつけていたかった。

LIVE

 

仮面女子

 この日は、7人ではなく6人編制で出演。感情を熱く揺さぶる『SUPER☆SOUL』のイントロに乗せて、メンバーらが元気いっぱいに登場。最初からエンジン全開で攻めてゆく姿勢が、何時だって大胆で挑戦的な姿勢でライブを行う仮面女子らしい。どの曲もそうだが、サビになると、めちゃめちゃ気持ちを熱くする印象深い美メロな歌を届けるところも嬉しい。攻める姿とつかみを持った面、二面性のみならず、1曲の中で多面性を見せながら彼女たちはつねにせまる。さすが、いろんな表情や魅力を仮面に隠し持つ仮面女子らしい。その"らしい"魅力を、彼女たちは最初から見せてくれた。だから、始まった瞬間から気持ちがずっと火照り続けていた。
 立て続けに仮面女子は『RIOT☆DAISY』を叩きつけ、観客たちの感情へさらに熱情や熱狂という火を焚きつけ、この空間に野太い声が飛び交うブチ上がった景色を作りだす。メンバーらも早口で、次々と攻めた歌声をマシンガンのように撃ち放つ。でも、サビになるとカラッと晴れた、一緒に口ずさみたくなる歌を届けてゆくのが嬉しい。彼女たちに煽られるままに騒ぎながらも、一緒に歌いたくなる。気付いたらフロアにいる大勢の人たちが、大きく手を振り上げ、「Oi!Oi!」と声を張り上げ、メンバーらと一緒に熱狂の海の中で泳いでいた。

 後半のブロックは、6人の熱情した歌声が熱いハーモニーを作り出す、歌始まりの『全開☆ヒーロー』からスタート。荒々しい楽曲の上で、彼女たちが描きだす美しいハーモニーや掛け合いも魅力だが、サビへ入ったとたん、限界を超える勢いで熱を上げてゆく印象的な歌に気持ちが奮い立つ。攻めた表情と美しく響かせる面、ときにラップをぶち噛ますなど、この曲でも多面性を持った魅力を突きつけながら、6人は観客たちを熱く熱く煽り続けていた。彼女たちが拳を振り上げるたび、フロアからも熱情した声と拳が突き上がる。ヤバい、無条件に熱くなる。『全開☆ヒーロー』、常連や初見に関係なく、誰もの心をヒーローに染め上げてゆく楽曲だ。
 スペイシーでファンキーなダンスビートに乗せて、彼女たちが最後に歌ったのが『DEAR☆PAIN』。荒々しく攻める姿勢も仮面女子らしいが、この手のフックを効かせたサウンドに乗せ、気持ちを熱く騒がす歌を真っ直ぐに突きつける姿も、彼女たちに懐深さを覚える嬉しい要素。横ノリで、でも、しっかり攻めた表情も描き加えながら、6人はこの場にいる人たちの身体を揺らし、躍らせる。1曲ごと多様に、多彩なドラマを作りあげる仮面女子。だから、1曲の中で次々変化してゆく姿にずっと惹かれていた。

LIVE



太田家

 ここからは、バンドのブロックへ。太田家のライブは、最初からメンバーと観客たちが全身全霊で声を張り上げ、共に生きた証を示すように魂の叫びを交わす『鋼』からスタート。身体を力強く蹴りあげる、荒々しい勢いを持った演奏が炸裂。ヴォーカルの太田彩華の歌声も、いつも以上に勢いを持ってせまる。メンバーらは熱情した魂を歌声と音に変え、荒波を切り裂くような勢いでぶつけてきた。だから,身体がずっと熱く奮い立っていた。
 次に奏でたのが、『限界HERO』。こちらは、太田家らしい青春パンクスタイルの楽曲だ。勢いを持ってガンガン突き進む演奏は、否応なく感情を熱く揺さぶる。もちろんフロアにも、熱く声を張り上げ、高く拳を突き上げる景色が誕生。終盤には、みんなで気持ちを高ぶらせシンガロングするなど、熱情一体化した景色が生まれていた。
 止まることなくどころか、さらに激しさとトゲトゲしさを増すように、太田家は『赤赤』を演奏。巧みにスカビートも組み込み、この場に数多くの拳が突き上がる景色を作りだす。この曲の演奏時の照明が赤だったのもポイントだ。太田彩華のべらんめぇ口調ではないが、ゲスな感覚で歌い攻めるところも、この楽曲に荒々しい彩りを与えていた。

 後半は、冒頭から情熱的な演奏が音の玉となって弾けて始まった『君と世界制服』からスタート。太田彩華自身の、青春時代に音楽に衝撃を受けたときに感じた思いを詰め込んだ楽曲だ。1曲の中へ多彩な音を詰め込んだのも、彼女自身がいろんな音楽に刺激を受けてきたから?!胸の奥から熱く沸き立つ、青春の息吹にも似た歌詞にも気持ちが揺さぶられる。4人が熱情&ドラマチックな演奏に乗せて響かせた胸を突き動かす音楽は、今も鳴り止むことはない。
  沸き立つフロアへさらに熱情した風を吹かせるように、太田家は疾走&エモーショナルな『光れ』を演奏。ずっと情熱と高揚を抱いて駆ける楽曲に刺激を受け、フロア中から拳が突き上がり、ときに熱い声が飛び交う。演奏陣がずっと激しく攻めた姿勢で音をぶつければ、太田彩華も終始攻めた姿で歌をぶつけていた。終盤には、メンバーらと観客たちが共にシンガロングする様も誕生。曲が進むごとに上がり続ける熱・熱・熱。そして‥。
  最後は、メンバーと観客たちが共に絶叫&シンガロングしてゆく、青春の息吹を満載した『君とアストロノミア』。太田家のライブに、ずっと熱狂の景色を描き続けてきた楽曲だ。エモーショナルな太田彩華の歌に気持ちが揺さぶられる。メンバーらへ導かれるまま高く拳を突き上げ、ときに「Oi!Oi!」と叫び、一緒に「Oh!Oh!Oh!」とシンガロングし続けたい。熱情した気持ちを胸に、限界を超える勢いで煽る太田彩華の歌声と楽器陣の熱い叫び声へ誘われるままに、フロアのあちこちから張り上げる声が飛び交っていた。その様を見て、満面の笑顔でギターを弾く太田エリカ様の姿も印象的だった。ヤバい、魂が震え、奮い立つ。だから、喉が枯れる勢いで叫んでいたかった。ずっとずっと叫び続けていたかった。

LIVE



Mellows

 トリを飾ったのが、CUTE METALを標榜するMellows。いつしかフロアは満員の観客たちで埋めつくされていた。高まる期待。その期待へ答えるように、Mellowsは冒頭から激烈な演奏で身体を揺さぶる『POCket.』を叩きつけた。フロアでは、早くも興奮した観客たちが拳を振り上げ、「Oi!Oi!」と声を張り上げだす。次々と攻撃的なリフを高速で繰り出し、観客たちを煽るメンバーたち。サビでは爆走する楽曲の上で、Mioが美メロな歌を響かせるのもMellowsらしさ。ただ暴れ騒ぐだけではなく、しっかりと歌心を持って胸を揺さぶるところがMellowsらしい。それにしても、大勢の観客たちが止まることなく声を張り上げていた様は圧巻だった。
 止まることなく、Mioの歌始まりによる『Beat Beast』へ。躍動する攻撃的なビートと、Mioの甘く熱い歌声が巧みにシンクロしてゆく。この曲でも、オラオラと煽るような気持ちを持って3人が観客たちを攻め続ける。Mioが、真っ赤なペンライトを振って煽る様もMellowsのライブらしい光景だ。途中に、美メロで甘い歌声を響かせる3拍子のブロックも加えるなど、荒ぶる姿の中へキュートな表情をしっかり組み込むところも嬉しい。ときに観客たちとクラップを交わしつつ、この曲でもMellowsは終始荒々しく攻めた姿を見せていた。
  続く『Death sentence』では、甘メロな歌を響かせて始まった。そこへギター陣が攻撃的なリフを刻むのを合図に、エモく攻撃的な様へと転化。巧みにブレイクポイントも作りながら、激しく攻めた演奏と、愛らしくもオラオラとした歌を繰り出し、Mellowsは観客たちを熱狂の虜にしていった。メタルな様を描くライブで、ペンライトが揺れる景色もMellowsらしい。

 後半は、Mellowsの最新モード曲の『リボンズメモリー』から。この曲が、とても衝撃的。かわいらしい美メロの歌から始まり、そこへアイドルのライブ現場ではお馴染みのMIXが飛び交う楽曲だ。全体的に、ポップでキュートな王道アイドルソング風。でも、そこはメタルバンドのMellows。Mioの歌は王道アイドル然としながらも、演奏陣は最初こそカラフル&ポップに演奏を彩りながらも、途中からは獰猛な虎のように牙を剥き出し、これまで以上に激しく攻撃的な音を叩きつけ、荒ぶる姿を見せてきた。キュートとラウドな演奏を交互に繰り返す場面も組み込んでいるとはいえ、2つの要素を1曲の中へ同時に濃縮して突きつける。まさに、MAGIGALでDREAMINGなCUTE METALが誕生した。
  止まることなく、Mellowsは『Pretty guardian』を突きつけた。こちらもキュートで美メロな歌を軸に据え、そのうえでゴリゴリのメタルサウンドを重ねあわせた楽曲だ。この曲では、Mioのラップも味わえるが、それ以上に熱い歌声を堪能出来るのが嬉しい。そこへ導かれたわけでもないが、ギター陣の奏でるリフも、いつも以上にメロディアスなのも印象的だ。キュンメロと攻撃的かつラウドな音の絡み合いは、本気で胸を熱く騒がせる。
 最後にMellowsは、激烈&ラウドな演奏の間に間にキュートな要素も組み込んだ『未完成』を演奏。この曲は比較的キュートな要素が薄めということもあり、暴走爆裂した演奏が作りだす音の渦に巻き込まれた観客たちが、ずっと拳を突き上げて騒ぎ続けていた。もちろん荒ぶる演奏の上で、強気なモードで真っ直ぐに歌いあげるMioの声も、胸にしっかりと響いていた。

LIVE


  次回の「GALPO! LIVE SHOW」は、4月に渋谷REXになる。次の開催も楽しみだ。


TEXT:長澤智典

 

セットリスト
unSea
『シースルー』
『paint it!』
『waveびーと(B)』
『The Onder World』
『未来へ』

MASK OF GODDESS
『アルビレオを超えて』
『迷宮voyage』
『Stella Maris』
『chronograph』

仮面女子
『SUPER☆SOUL』
『RIOT☆DAISY』
『全開☆ヒーロー』
『DEAR☆PAIN』

太田家
『鋼』
『限界HERO』
『赤赤』
『君と世界制服』
『光れ』
『君とアストロノミア』

Mellows
『POCket.』
『Beat Beast』
『Death sentence』
『リボンズメモリー』
『Pretty guardian』
『未完成』

 

SNS

UnSea
https://lit.link/unsea

MASK OF GODDESS
https://lit.link/MASKOFGODDESS

仮面女子 
https://kamen-joshi.com/
https://x.com/AliceProject_mb

太田家 
https://otaya-band.jp/
https://x.com/otaya_band

Mellows
https://www.mellows-cutemetal.jp/
https://x.com/Mellows_cmetal


GALPO! LIVE SHOW 
https://ch.nicovideo.jp/galpoliveshow
 

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