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2025.07.03
IQ99、SOMOSOMO、二丁目の魁カミングアウト

IQ99企画「耐久99〜エイジアフィットネス〜」公演レポート!!!

 IQ99が、とんでもない企画イベントを6月26日に渋谷clubasiaで行った。それが、IQ99・SOMOSOMO・二丁目の魁カミングアウトの3グループが15分ステージを5回繰り返す、その名も「耐久99〜エイジアフィットネス〜」。出演者は次の出番まで若干休憩時間はあるが(でも、みんな着替えに追われていた)、観客たちは4時間以上ノンストップでライブを堪能。フィットネスどころか、往年のブートキャンプ並に気力・体力との勝負になるイベントになった。この日は、オープニングアクトで露光時間も出演。当日の模様を、ここにお伝えしよう。


露光時間

  オープニングアクトとして登場した露光時間は、この日が初ライブ。エレクトロでダンサブルな世界観を描きだした露光時間のステージ。3人のメンバーが、秘めた思いを言葉にして交わすようにトーキング&歌唱。心の内に抱く思いを、躍動したダンサブルな楽曲に乗せて彼女たちは描きだした。曲が進むにつれ、3人の感情も熱を持ち、思いを強く声にして響かせる。その姿も印象的だ。
 MCになると愛らしさを見せるのも、露光時間の魅力?!続く『どうせ、狂った世の中だ。』は、タイトルの持つ過激さとは裏腹に、とてもポップでキャッチーな、楽しさがジェットコースターのように駆けめぐる楽曲。3人もステージの上で明るい声を響かせ、弾けた姿を見せていた。彼女たちが軽やかにステップを踏むたびに、気持ちが一緒に弾みだす。途中に撮影タイムを設けていたところも、露光時間という名前に由来した面?「どうせ狂った世の中だ」と明るくチャーミングに歌われると、今の世の中を笑顔で乗り切っていけそうな気分になれる。


二丁目の魁カミングアウト

 イベントのトップを飾って登場したのが、二丁目の魁カミングアウト。メンバーらの熱い始まりの煽りを受け、フロア中から熱狂した黄色い声が飛び交いだす。彼らが和ダンス曲の『耳をすませば』を歌いだしたとたん、フロア中からあふれだしたMIXの声・声・声。その声援をパワーに、4人のメンバーたちが拳を振り上げ、観客たちをもっともっと狂ってしまえと言わんばかりに煽り続ける。フロア中から響き渡る「オイ!オイ!」の声が熱い。いや、それ以上に4人の盛り上げようとするハートが熱い。いきなり、ライブのクライマックスのような様が、そこには広がっていた。
 歌始まりの『若くない者のすべて』でも、冒頭からメンバーらと観客たちが同じ動きをしながら一つになれば、MIXの声を響かせる。「お前がいちばん」の声も、気持ちを嬉しく高ぶらせる。メンバーたちは凛々しい姿で、ときに甘い表情や歌声も巧みに組み込み、観客たちのハートを落としてゆく。彼らの攻めた姿勢に気持ちが熱くなる。いや、ハートをガツッと握られ、揺さぶられている気分だ。メンバーと観客たちが一つになって声を張り上げる、その熱情した場にずっと浸りながら、浮かれていたい。
 止まることなく『BUG IS LIFE』へ。「!Wow!Wow!Wow!」とメンバーたちが高ぶる声を上げれば、Aメロ以降は、ふたたび凛々しい表情や歌声を魅力にせまりだす。サビでは、4人が肩を組んで飛び跳ねる姿にあわせ、フロアでも同じ動きが生まれていた。一緒に「!Wow!Wow!Wow!」とシンガロングするなど、参加してこそのライブを二丁目の魁カミングアウトは最初からブチ噛ましてくれた。冒頭からこの熱狂ぶり、ヤバくないか?!
 さらに畳みかけるように、二丁目の魁カミングアウトは凛々しい姿で『シンポジウムリフレイン』を歌唱。クールに、でもしっかり熱を抱いた姿で攻めた歌やパフォーマンスを彼らは見せてゆく。だから4人と一緒に手を振りながら、ともに気持ちを騒がせていた。なんて感情を振り乱した歌声やパフォーマンスだろう、その姿に魂が奮い立つのも納得だ。


 SOMOSOMO

 2番手を飾ったSOMOSOMOのライブは、熱い思いをぶつけあう様から幕を開けた。冒頭から、「飛び出そうよ」と観客たちを煽るメンバーらの声が響き渡る。1曲目を飾った『Life』を通して7人は、躍動したビートに乗せ、身体の奥底から沸き立つエナジーを歌声にして高らかに響かせてきた。ときに愛らしさを覗かせながら。7人は、舞台の上で花咲くように可憐な、でも力強くも華やかなパフォーマンスを見せていた。
  止まることなく、躍動したロックンロールナンバーの『STRUGGLE』へ。メンバーたちの凛々しい歌声に刺激を受け、フロア中から野太く熱い声が轟き渡る。華やかなのに、異常なほど力強さと圧を覚えるのは、彼女たち自身が滾る熱い想いを声にして吐き出し、みずから気持ちを奮い立てていたからだ。
 楽曲は,一気にテンポアップ。『continue』の始まりにあわせて飛び跳ねる人もいれば、熱情した声を張り上げる人たちも。メンバーたちもかわいい表情を見せながらも、今にもフロアへ飛び込まんばかりの気迫でせまってきた。この曲でも彼女たちは、ステージの上でわちゃわちゃはしゃぎながらも、全身全霊で歌っていた。観客たちもメンバーらと一緒に拳を振り回し、共に、この場をはち切れんばかりに熱の渦巻く世界に染め上げていった。
 最後に届けた『ネバーランド』では、胸をエモくする楽曲を通して、自分たちの生きざまを一人一人の気持ちへインストールしてきた。視線を外したくないパフォーマンスにも強く惹かれるが、自分たちのリアルな心模様を歌にして届けるからこそ、気持ちが嬉しく揺さぶられる。だから、一緒に「ここじゃないどこかへ」と熱い声を張り上げながら、未来に向って歩みたくなる。これからも、共に心の手を結び合って進み続けようじゃないか。


IQ99

  3番手を担ったのが、主催グループのIQ99。彼女たちの登場にあわせて、フロア中から「IQ99」と熱い声が飛び交う。その声を受けて彼女たちが最初に歌ったのが、ほら貝の音の幕開けも印象的な『IQPR』。メンバーたちの自己紹介ソングのように、一人一人が自己PRをするたびに、そのメンバーへ向け、フロア中から熱情した声が飛び交う。一人一人が積極的に観客たちを煽るたびに、彼女らの思いへ応えようと場内中から熱い声が飛び交う。「ここはみんなで楽しむ場所」「ばかになるしかない」の歌詞のように、5人はこの場を、心を解き放つフリーダムな場に染め上げていった。
  『99秒』が始まったとたん、フロア中から熱いMIXが飛び交えば、メンバーらの煽りにあわせ、場内中に飛び跳ねる人たちが次々誕生。超高速早口で歌うメンバーたちの声に気持ちが嬉しく煽られる。最後に、じゃんけんぽんを挿入するなど、遊び心を持って表現してきたところもさすがだ。
  止まることなく、『バニラ!マジカル高収入ステージ』へ。どこかで耳にしたことのあるメロディー??に乗せて、一人一人のハートをときめきの高収入に塗り上げてゆく。高収入とは、お金のことだけじゃない。こうやって、一緒に想いを交わしあい、ともに声を張り上げ、手拍子をしながら気持ちを高めてゆくのも、心の高収入(豊かさ)を得るのに大切なこと。途中に小芝居のような様も見せながら、高収入ならぬ高熱狂にハートを染めてゆく素敵な物語を、5人は心のドアを開いて見せてくれた。
 最後にIQ99は,さらにテンポをグッと加速させ『ぼくらと生きるしかないって』をバースト。派手派手に爆裂した楽曲に乗せ、5人がステージの上で弾け飛べば、フロア中の人たちも、歌へかけあうように声を上げ、5人の動きに合わせて手を振りながら一緒に祭り上がっていた。わちゃわちゃしたこの一体感が、たまらなく胸を騒がせる。だから「イエッタイガー」と叫ばずにいれなかった。ステージの上でチャーミングな姿を見せながらも、観客たちのハートをしっかり爆裂させてゆくところもIQ99らしい。気付いたら、フロアのあちこちで声を張り上げ、飛び跳ねる人たちが続出。これからもIQ99と一緒に楽しむしかないって、マジで。


二丁目の魁カミングアウト

  2ステージ目へ。メンバーの登場と共に、フロア中がカラフルなペンライトの輝きに染め上がる。一人一人が胸に手を寄り添え、心の奥から沸き立つ想いを『マイノリティーサイレン』に乗せて届けるたびに、フロア中から熱い声が飛び交う。メンバーらが煽れば、観客たちも声を張り上げる。ときには、「!Wow!Wow!Wow!」の歌声にあわせ、フロア中の人たちが両隣の人たちと肩を組んで熱唱。二丁目の魁カミングアウトのライブの中、何時だってフロア中の人たちは、4人と感情をシンクロし、同じ気持ちで楽しんでいた。
  続く『パラレルヤワールド』で彼らは、優しくハートフルな歌声を魅力に、観客たち一人一人へ胸の内に抱いた思いを伝えるように歌っていた。4人とも歌詞へ深く気持ちを溶け込ませ、あふれだす感情を躍動した力強いパフォーマンスに乗せて届けていた。気付いたら、4人とも歌声が熱を抱けば、表情にも凛々しさが増していた。彼らの姿とシンクロするように、フロアでも、4人と一緒に身体を揺らし、気持ちを一つに重ねあわせる人たちが大勢生まれていた。曲が進むにつれ4人とも感情を露にしてゆくからこそ、一緒に気持ちを裸にしていきたい。
 表情を少し塗りかえるように、彼らは『アンハッピーバースデー』をエモーショナルな思いを胸に歌いだす。一人一人の感情的な歌声の色をしっかり味わえたのも、嬉しい。それ以上に、4人の胸の内に渦巻くネガティブさも知ったうえでのポジティブな思いに、同じ弱い人間として共感を覚える。一人一人が胸に手を寄り添え、思いを届けるように歌う姿に触れるたび、心が揺さぶられる。だから、その歌声と思いを受け止めたくて、彼らを熱い眼差しで見つめてしまう。

 

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SOMOSOMO

 2ステージ目の冒頭を飾ったのは、「始めよう 僕らとGAME』と歌いだす『TAnGlers』。この曲では、メンバー一人一人が凛々しい声をリレーするように歌のバトンを繋ぎながら、騒ぎたい観客たちの感情を熱く焚きつけてきた。愛らしい様も魅力だが、雄々しい声を響かせて観客たちを煽る姿が胸を熱くする。だから、フロア中から熱情した声が飛び交い続ける。終始、観客たちへ胸の奥から滾る熱情した思いをぶつけ、終わることのない熱狂のGAMEを仕掛け続けるメンバーたち。彼女たちに「騒げ騒げ」と煽られたら、気持ちを奮い立てずにいれない。SOMOSOMO、なんてエナジーの漲るパワフルなライブを見せてゆくグループだ。
  「さぁ、もっとテンション上げてくれ」の声を合図に、メンバーと観客たちが一斉に跳ねだした。彼女たちは『ステラ』でも凛々しい姿を見せながら、その歌声に魂を揺さぶる思いを詰め込み、観客たちへ次々と投げつける。だからフロアにいる人たちも、メンバーらと一緒に飛び跳ね、ときに大きくジャンプをしながら、彼女たちの存在や歌声、そして「ここにいる」という思いをしっかり受け止めていた。終盤に生まれた、一体化した華やかなダンスの様も胸を熱くした。
 この場へさらに熱狂へ導く音楽の爆弾を投下するように、7人は雄々しい声を響かせ、生きざまを強く示した『無課金ヘイト』を熱唱。魂を撃ち抜くような、熱情した思いを込めた歌声に揺さぶられた大勢の人たちが、その場で思いきり飛び跳ね、全力で声を張り上げる。身体を前のめりに,今にもフロアへ飛びこまんばかりの姿で、エナジー漲る歌声を響かせるメンバーたち。一人一人の見せるアクションも、彼女たち自身の気持ちをダイレクトに投影したようで、胸を熱く揺さぶってくれた。
 最後にSOMOSOMOは,『QUEST』を通してハートフルな思いや、自分たちが胸に抱いた決意を伝えてきた。ときにファルセットな歌声も響かせ、君と一緒に未来を描こうと、胸に抱いた思いや生きざまを届けてきた。一人一人の歌声から、思いや熱意が強く伝わる。だから、身体は熱を求めながらも、心はずっと、彼女たちの思いを一つとして零さずに受け止めていたかった。一つ一つの言葉が気持ちを奮い立てる。だから一緒に高く指を突き上げたかったし、思いきり飛び跳ね続けていたかった。


IQ99

 IQ99の2ステージ目は、自転車を全速力で漕ぎまくるようなテンションの高い気持ちで「バイバイバイセコバイセコバイ」と『ナカザワールドカオス』を歌いながら、スタート。この曲、彼女たちが「バイバイバイセコバイセコバイ」と歌うたびに、BPMが倍速してゆく。曲が進むにつれテンポがグングンとアップし、メンバーらの歌も早口になれば、ダンスも激しさと速さを増す。彼女たちは、みずからの限界を超える勢いで歌い踊っていた。同時に観客たちも、倍速で上がり続ける楽曲にあわせ、カオスな様で騒ぎ続けていた。途中、小ばぁびゐの背中に愛妹みいがのって自転車を漕ぐ様も見せるなど、ステージの上もどんどんカオスな様に染め上がる。だから、歌い終わり「殺される」と吐いたメンバーらの言葉に真実味を覚えていた。
  一転、『エスパーDEないと』ではテンポもゆったりめに。そのぶん、メンバーらの艶めきもアップ。巨大なミラーボールの輝きを全身にまといながら、彼女たちはときに凛々しい様を見せながら、ディスコティックなダンスビートに身を任せ、フロア中の人たちのハートを落とす勢いでせまっていた。
 1曲ごとに次々と表情を変えていく‥というよりも、女性らしい強さを増してゆくメンバーたち。『midnight  parade』で5人は、巧みにファルセットした声も組み込み、観客たちを夜の宴へ引き込んでゆく。彼女たちが艶かしくせまるたび、気持ちが熱く騒ぎだすのは何故?! それはきっと「好きにはさせないよ」と歌いながら、ハートを刺激する禁断のアプローチを見せていたからだ。
  最後にIQ99は、ファンキーでソウルフル/ディスコティックな楽曲に乗せ、妖しくせまるように『Teacher KOKESHI』歌っていた。このブロック、1曲目以外は横ノリのダンスミュージックを通し、渋谷clubasiaという会場に相応しい艶かしいミッドナイトの世界を作り上げ、観客たちを背伸びした大人の魅力で落としていった。艶めいた姿の中へ愛らしさを見せるところも素敵だ。最後に、「それではまた来週も見てくださいね!じゃんけんぽん!」とサザエさん落ちを持ってくる遊び心も最高だ。


二丁目の魁カミングアウト

 3ステージ目では、愛らしく甘い姿でせまるメンバーたちへ向け、フロアからも甘い声が響き渡る。サビ歌では、4人と同じ動きをしながら観客たちがはしゃぐのも、二丁目の魁カミングアウトのライブらしい姿。『まるもうけ』を一人一人が歌うたびに、黄色い声のエールが飛び交う。その歌声も勢いへ変えるように、メンバーたちは手を大きく振り上げては、この場を歌謡ショーのような様へ染め上げ、ファンたちを魅惑の世界に巻き込んでいった。みんなで「まるもうけ」と叫びあう、その姿もとても印象的だった。
  彩りを変えるように、4人は甘くメロウな様でせまってきた。熱狂を描き、体感的に騒ぐだけがライブの楽しみ方じゃない。胸の内を優しく揺さぶるメロウで、どこかノスタルジーを覚える『ノスタルジスター』を通して、彼らはフロアにいる仲間たちの心を甘く揺らしていった。一人一人の歌声に、手やペンライトを捧げる様も印象的だ。この曲では、一人一人の歌声の魅力を、いつも以上に深く味わえたのも嬉しい。4人と一緒に同じ振りをしながら、軽やかにステップを踏む様も素敵だ。少しノスタルジーな気分で想い出を振り返り、切なさも覚えつつ、気付いたら、彼らと一緒に甘いひとときを過ごしていた。
  最後は、この場にふたたび晴れた眩しい輝きを降り注ごうと『そっ閉じ 青春。』を歌唱。一人一人が歌うたびに、フロアから「お~れ~の」コールが飛び交っていたのも印象的。この曲の中にも晴れた景色を描きだし、歌心を持った声を響かせ、二丁目の魁カミングアウトはファンたちの心を温かな思いで満たしていった。フロアから飛び交ったMIXも印象的だったが、それ以上に、季節を巡りながら伝える愛しくも優しい4人の心模様に、うっとり酔いしれていた。曲が進むにつれ、エモさが増していたのも、4人の気持ちが熱くなっていたから?!最後に飛び交ったガチ恋口上も、胸を騒がせた。


SOMOSOMO

 「ここで折り返し」「まだいけるよね」「疲れたなんて言わせないよ」とメンバーたちが煽りながら、ステージの上へ勢いよく駆けだした。SOMOSOMOの3ステージ目は、「全身全霊注ぎます」の声を合図に、7人が気持ちを一つにした振りでせまる『You are RIDER』からスタート。観客たちを熱く煽るのではなく、彼女たちは綺麗に振りを揃えながら、歌詞のひと言ひと言に気持ちを揺さぶる思いを詰め込んで歌っていた。言葉のひと言ひと言に、歌声の一つ一つに沸き立つエモい感情を注ぎ込み、彼女たちはこの場に熱情した思いの風を吹かせていった。
  「みんなでダンスしようぜ」の声を合図に飛びだした『DANCING! DANCING!』では、メンバーらが横移動するたびに、フロア中でもみんなで同じ動きを真似れば、一緒に身体を激しく揺さぶり、熱狂のダンスワールドをこの場に作りあげる。メンバーたちが身体を大きく揺さぶり踊りながら、熱情したエモい声を響かせ、この場を熱くしてゆく。間奏では、メンバーと観客たちが、それぞれ両隣の人と肩を組んでヘドバンしてゆく様も誕生。この曲の間中、何度もみんなで横モッシュしながら、気持ちを一つに盛り上がる様が広がっていた。             
 熱情した歌始まりの『タマシイリリシズム』を、彼女たちは沸き立つ思いをぶつけるように歌っていた。その声を受け、フロア中からMIXや「お前がいちばん」コールが飛び交い続ける。ときに身体を大きく反らしながら、メンバーたちは沸き立つ思いを力強い歌声とパフォーマンスに乗せて響かせる。ミュージカル劇の一場面を彷彿するような様を見せながら、終始、熱情した声のボリュームが上がり続ける様へフロアを染め上げていった。みずからの気持ちを歌声に重ねあわせ、魂を奮い立てて歌い踊るその姿がとても刺激的だ。                     
 SOMOSOMOは最後に跳ねたファンキーでロックなダンスナンバー『必然性ユートピア』を歌いながら、観客たちを熱く挑発。サビでメンバーらが飛び跳ねて歌えば、フロアでも大勢の人たちが声を張り上げ、拳を高く翳し、その場で飛び跳ねる。ステージの上で自由奔放にブチ上がるメンバーたち。フロアでも、何時しか大きなサークルが生まれるくらいの熱狂ぶりが生まれていた。


IQ99

 IQ99の3ステージ目は、冒頭から『remember me,remember me,』を通して「Oh!Oh!Oh!」と高らかに歌声を響かせ、この場にいる人たちの魂を熱情した炎へと変え、観客たちの感情をバーニングさせていった。メンバーたちがラップをぶち噛ましながら飛び跳ねれば、フロアからは熱いクラップが飛び交う。間奏で、ラウドな音に乗せて観客たちを盆踊りへ誘い出すところが、トリッキーな仕掛けを得意とするIQ99らしさ。激しく爆走する楽曲に乗せ、高ぶる思いを声を高らかに歌いあげる、その姿に触れ、フロア中の人たちも、5人と一緒にシンガロングし続けていた。
  フィルムの回る音がフロア中に流れるのに合わせ、5人の姿もバックライトによってシルエット姿になる。そのうえで流れたのが、激烈なラウド曲『新世紀ビッグバースデー』。興奮のアクセルをグイッと踏みこんだ観客たちが、一斉に荒ぶる声を張り上げる。その様をステージの上から見つめつつも、彼女たちはこの場へドラマを描くように歌いパフォーマンスしていた。落ちサビで、強ぜろと松山ごまへ向けて思いを捧げる場面も登場。みんなでこの楽しさを祝う様も最強だ。
  歌始まりの『忠犬Finally』でも彼女たちは、滾る感情のアクセルをグッと踏み込み、ときに愛らしさも見せながら、観客たちを轟音と熱狂の坩堝へ巻き込んでいった。このブロックでのIQ99、終始、ラウド寄りの楽曲を通して激しく攻めた姿を提示。その中へ、甘い仕種や表情、端客たちにHAPPYな刺激も注いでいった。この曲の最後で「Finally」と叫んだ観客たちの姿も印象的だった。


二丁目の魁カミングアウト

 二丁目の魁カミングアウトの4ステージ目は、触れた人の心を揺さぶるバラードの『you say I LOVE YOU』からスタート。四つ打ちのビートが次第に躍動するのにあわせ、彼らの歌声にも深みと哀愁、そしてエモい色が加わりだす。彩りを持ったその歌声を、フロア中の人たちが熱い視線を向けながら見つめていた。一人一人がマイクのバトンを受け取るたびに、声の彩りと思いの景色を変えてゆく様に心が揺さぶられ、ますます惹かれてゆく。その歌声を一つとして零したくない。だから、ステージの上に思いを描きだす声の一つ一つをしっかりとつかみとっていた。低音域の声や綺麗なハーモニーも印象的だった。
  とてもエモーショナルな歌声から、華やかに『鎖ヶ丘二丁目』が始まりを告げた。軽やかに跳ねる彩り豊かな楽曲に乗せ、4人は胸を弾ませながら思いを響かせていた。彼らの気持ちとハートの色を重ねるように、フロア中の人たちも4人と同じ動きを真似、この場を華やかな楽園や花園のように染め上げてゆく。「ほら、ここからスタート」と力強く拳を振り上げる姿にあわせ、フロア中の人たちも一緒に気持ちをカラフルに染め上げ、フロア中に晴れた未来の光を降り注いでいった。
 どこか甘えたような声に乗せて、『あの頃、僕ら若すぎた青春』が始まった。曲が華やぐのにあわせ、フロア中から華やかなMIXの声が飛び交えば、一人一人に向けて「お~れ~の」コールが飛び交いだす。メンバーたちも眩しい光でみずからの思いを輝かせながら「離さない」と熱唱。一人一人が思いきり感情を込めて歌いあげる声に触れるたび、一緒に気持ちが華やぎ、輝きだす。自分らしくいればいい。そんな思いも彼らの歌から感じつつ、4人から前を向く力をしっかりと受け取っていた。どんどん感情的になる歌声へ触れるたび、気持ちがエモく、そして熱く揺さぶられる。まさに、青春と同じ匂いを二丁目の魁カミングアウトの歌やパフォーマンスに感じていた。彼らの歌声をエールに、共に未来へ進み続けたい気分だ。


SOMOSOMO

 「みんな生きてる?!」「まだまだいきますよ」「もっとはしゃげ」と煽りながら、SOMOSOMOのメンバーたちがステージへ駆けだした。4ステージ目のライブは、「へとへとになっていきましょう」の声を合図に『ノンフィクションガールズ』からスタート。心地良い緊張感を持って駆けだす楽曲に乗せ、7人が凛々しい声を響かせ、観客たちにスリリングな刺激を与えてゆく。とても切れ味鋭いパフォーマンス姿だ。良い意味でテンションの高い緊張感をこの場に作りあげた上で、彼女たちはダイナミックな姿と雄々しい声を持ってせまってきた。彼女たちの強い意志を示した歌詞に触れていると、同じように勇ましい気持ちになれる。後半には、凛々しい声で歌いながら弾けるメンバーたちと一緒に、フロアでも祭り上がる景色が生まれていた。
 そこへ突きつけたのが『Go my 人生』だもの、彼女たちの歌凛々しい声に合わせて熱い声を張り上げれば、ステージの上で飛び跳ねながら歌う7人と同じように、感情のボリュームもぐんぐん上がってゆく。サビでは、メンバーらへ誘われるように、大勢の人たちが7人へ向かって押し寄せる。途中には、彼女たちと声を交わす場面も登場。気付いたらフロア中の人たちが拳を上げて沸き立てば、メンバーらへ誘われるように前へ前へと押し寄せていた。
 甘い歌声から始まった『七変化』では、一人一人が歌声にエモく熱い思いを注ぎ込み、しっかりと思いを響かせる。彼女たちと一緒にフロア中の人たちが「光のほうへ」と歌声を交わす場面が印象的だ。ステージの上で思いの花を咲かせるように華やかに歌い踊るメンバーたちへ向けて、フロアから上がったガチ恋口上。彼女たちと一緒に「光のほうへ」と歌うたび、ともに輝く景色をつかめる気持ちになれる。終盤、メンバーとファンたちがクラップをしながら一つになれば、ふたたび「光のほうへ」と一緒に歌いながら、光に向って高く拳を突き上げていた。
 最後にSOMOSOMOがブチ噛ましたのが、フロア中に無数のマサイしてゆく様を作り上げた『売れたいマジで!』。彼女たちが気持ちのアクセルを全開に、パワフルに歌い踊る姿に触れ、フロア中から野太い声が上がり続ける。一人一人が感情を奮わせて歌う声に気持ちが熱く揺さぶられる。魂を奮い立てて歌う姿へ触れるたびに、理性が消し飛んでゆく。なんて感情を燃え滾らせる歌声だ。フロア中の人たちがメンバーと一緒に手を振り、一つになる気持ちも納得だ。

 

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IQ99

 4ステージ目のIQ99は、『ハッピーエンドストーリー』を通して、この場を華やかなダンスパーティーの場へ染め上げた。身体中へ次々とHAPPYをチャージしてゆくドラマチックな楽曲だ。愛らしさを振りまいて歌う彼女たち。そこへ向け、興奮し、熱情した声をぶつける観客たち。華やかでカラフルな四つ打ちのダンスビートの上で、メンバーたちがファルセットも生かした綺麗な歌声をフロア中に降り注ぐ。この曲に触れている間中、ずっとときめきを感じれば、5人のかわいいアプローチへずっと夢中になっていた。
  立て続けに『マンダム』が流れたとたん、フロア中が熱く沸きだした。彼女たちは高く掲げた右手を左右に大きく振りながら、晴れた声を響かせていた。秘めた胸の内を零すように、その思いを告白するように歌う姿がチャーミングだ。ステージ前へ出て、しゃがみながら観客たちと触れあうメンバーたち。そこへ大勢の人たちが駆けだしてゆく様も印象的。後半には、いつか君と夢を叶えたいんだという思いを歌う彼女たちへ向け、野太い声と無数の拳が突き上がり、共感のエールを送っていた。
 縦一列に並んだメンバーたちが、『不飽和サイダー』が流れだすのにあわせ、シュワシュワッとフロア中に広がりだした。この曲でもメンバーたちはファルセット声も交え,愛らしく歌いながらも、観客たちをしっかり煽っていた。5人とも歌の世界へ溶け込み、甘く淡い青春の景色をステージの上に描きだす。その様に刺激を受けた人たちも、熱い青春の景色をカラフルに彩る絵の具になって、一緒に弾けながら描き続けていた。
  この熱い青春のひとときをずっと忘れたくないから、熱狂の絵筆でしっかりと心のカンバスに塗りたくりたい。IQ99は最後に『sad good bye』を歌い、四季を巡りながら、ともに描いてきた思い出をこれからも一緒に綴り続けようと呼びかけてきた。その歌が、互いの気持ちを近づける。少し切ない思いを綴った曲とはいえ、フロア中の人たちが「Ah! Ah!」と叫びながら、この出会いや熱狂を、また次に繋げようと熱い約束を交わしあっていた。


二丁目の魁カミングアウト

 耐久ライブも,ついにラストのブロックへ。二丁目の魁カミングアウトは、力強い四つ打ちのビートも印象的、メロウな表情を持った『TOO SHY SHY PEOPLE』を歌いながらライブをスタート。歌系の楽曲を通して心を華やがせてゆくところが、彼ららしい冴えた攻め方だ。サビでは、4人の動きを真似、フロア中の人たちも同じ振りをし、跳ねた姿も見せていた。終始、一緒に振りを描きながら、心を美しくときめかせて物語は進んでゆく。
  歌始まりの『片想急行』を合図に、会場中がさらに華やぎだした。その華やかさに熱い色を描き加えるように、メンバーたちが思いを深く込めた歌声を高らかに響かせる。その歌声は、まるで彼らからの告白のようにも感じていた。そのひと言ひと言が強い思いの熱を放っているからこそ、彼らが歌う言葉に強く気持ちが揺さぶられる。身体は揺れながらも、その歌声をしっかりと胸の内で受け止め、ギュッと抱きしめていたい。最後、みんなで 大きく手を触り合う景色も素敵だった。
  さぁ、ここから熱狂のエンジンを熱く吹かせ、速度を上げていこうか。歌系の『つよくやさしくなりたい』を通して、躍動するビートと4人の歌声が気持ちの熱をぐんぐん高めていく。だから、その歌声に心が惹かれてゆく。サビでは、観客たちも同じ振りを真似ながら、4人の思いにしっかり思いを重ねあわせ、エモい気持ちに染まっていた。「生まれてこれて良かった」の歌声も印象的だ。終盤には、メンバーと観客たちが一緒になって上がっていく様も生まれていた。
  最後に、二丁目の魁カミングアウトは『耳をすませば』をぶち噛ました。曲が流れたとたん、フロア中の人たちが待ってましたとばかりに声を張り上げ、胸に溜めていた思いのすべてを4人にぶつけてきた。会場中に飛び交う声援と熱気が凄まじい。ここですべてを出しきり、一つになって燃え尽きよう。それくらい熱情した本気の感情をぶつけあいながら、この場を最高に祭りあげてゆく。一緒に声を張り上げ、拳を突き上げるたび、熱狂の祭り人になれる。いや、本当の自分になれる。だから、後悔など残すことなく一緒に爆上がっていた。


SOMOSOMO

 SOMOSOMOのラストステージも、この場へ爆上がった景色を描きだそうと『ミーチューグッモー!』からスタート。「さあナイスチューミーチューグッモーニン!」と歌う声に触れ、フロア中が沸き上がれば、彼女たちの誘いに乗せて、声を上げて騒ぐ景色がフロア中に広がりだす。明るくキュートにはっちゃけたメンバーらの姿が、気持ちを熱く騒がせる。「踊れ」の声を合図にフロアに大きなサークルが生まれれば、ワールドカオスの声が飛び交う。メンバーみんな、眩しい笑顔を浮かべてはしゃいでいた。本気の笑顔ではしゃぐ姿に、7人がぴょんぴょん飛び跳ねる姿に、そして7人がステージの上に大きなサークルを描き出す姿に触れ、フロアにも大きなサークルが生まれていた。
  「全員踊れー」の声を合図に、SOMOSOMOは『bullet through!!!!!!!』をブースト。彼女たちは騒ぐ気持ちを押せ押せの歌声とパフォーマンスにして伝えてきた。ステージの上で高く飛び跳ねはしゃぐ姿が胸を熱くする。途中には、フロア中の人たちが両隣の人たちと肩を組んでヘドバンする様も誕生。まるで熱狂と絶叫に包まれた、華やかだけどカオスなパーティーのよう。強いメッセージや生きさまを示した歌を、力強く拳を振りあげ、時に飛び跳ねて歌う姿が気持ちを奮い立てる。
 「ずっと終わらせないように」と力強く高らかな歌声から始まったのが、メンバーたちの生きざまを示した『never-ever』だ。彼女たちはこのブロックに自分たちの生き方や生きざま、そして進むべき道を示してきた。メンバーらの声か、気持ちを奮い立てるパワーとエナジーとエモい衝動を持って胸に響き渡る。一緒に高ぶる気持ちを分かちながら、ネガティブな経験や感情も糧にして力強く突き進みたい。彼女たちの歌う「やれる気がするんだよ やるしかないだろう」と歌う声が、胸を熱く揺さぶる。火傷しそうなくらい熱いこの気持ちを、7人と一緒に抱きながら、彼女たちの夢を現実にして輝かせたい。
 SOMOSOMOが最後に届けたのが、メンバーたちが熱くエモくシンガロングする姿から幕開けた『コンパス』だ。彼女たちはこの日の5本のライブを持って、自分たちが仲間とともに進むべき道筋を、熱狂という絵筆を用いて一人一人の心に綴ってきた。この日に感じた熱情した思いを、自分たちも進むべき道標にしながら、彼女たちと共に、夢という不鮮明な形を鮮やかにしていきたい。だから7人と一緒にみんなが「Oh!Oh!Oh!」と声を張り上げていた。ステージの前へ前へと押し寄せ、共に思いを一つに重ねあわせていた。


IQ99

 5ステージ目であり、イベントの大トリを飾るに相応しい凛々しい姿でIQ99が登場。これまで以上に熱い声がフロア中から飛び交う。愛らしい衣装を身にまとったメンバーたちが、ファンキーでパワフルかつダンサブルな『ガシン!てなずけーしょん!!』に乗せて、ステージの上でミュージカルの一場面を演じるように華やかな姿を描きだす。とても胸を踊らせる、ドラマチックな楽曲だ。IQ99らしい、参加型の舞台劇を見ているようだ。一人一人の動きや表情、揺れ動く歌声から目を放せない。でも、身体はずっとはしゃぎっぱなしだ。
  立て続けに披露したのが、まさにIQ99の真骨頂を発揮した、こちらも参加型のドラマソング『平成龍宮城〜俺の一番星〜』。メンバーらが「業! 業! 業! 業!」と叫ぶたびに、フロアからも同じように野太い声が張り上かる。まさに龍宮城で、終わりを知らない宴を5人の乙姫たちと一緒にはっちゃけて楽しんでいる気分。ドラマの展開にあわせて転調していくたびに、観客たちもその物語を彩る重要な、しかも最高のキャストになって、この場を、終わりを忘れた宴の様へ染め上げていた。
  IQ99が、最後の最後に届けたのが『5TART』だった。共にワイワイと祭り上がりながら、またここから新しい始まりの物語を一緒に描きだそうと、彼女たちは軽やかにステップを踏みながら歌いかけてきた。5人が、ここからまた一緒に歩きだそうと誘いかけるんだもの、その誘いを受け止め、また一緒にはしゃごうじゃないか。彼女たちと一緒にワイワイと声を上げて騒ぐたびに、心が笑顔で満たされてゆく。5人が肩を組んで歌う姿にあわせ、フロア中の人たちも両隣の人たちと肩を組んではしゃげば、終盤には大きな声を張り上げ、共に「Oi!Oi!」と祭りあがっていた。「毎日がSTART日和でしょ!」の歌詞のように、その気持ちを、これからも彼女たちとずっと分かち続けたい。

 

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PHOTO: KYM
TEXT:長澤智典


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