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2024.10.05
AKB48

AKB48『AKB48 17期生昇格記念LIVE!新メンバー挨拶まわり~私たち、AKB48です~』公演レポート!

 今年7月にスタートしたAKB4817期生・18期研究生・19期研究生による全国ツアー『AKB48 17期生昇格記念LIVE!新メンバー挨拶まわり~私たち、AKB48です~』公演。同ツアーの千秋楽公演が、9月28-29日(日)にKT Zepp Yokohamaで計3本行われた。出演メンバーは以下の通り。

17期生 … 太田有紀・佐藤綺星・橋本恵理子・畠山希美・平田侑希・布袋百椛・正鋳真優・水島美結・山﨑 空
18期研究生 … 秋山由奈・新井彩永・工藤華純・久保姫菜乃・迫 由芽実・成田香姫奈・八木愛月・山口結愛
19期研究生 … 伊藤百花・奥本カイリ・川村結衣・白鳥沙怜・花田藍衣 

 ここでは9月29日に行われた昼公演の模様をお届けしたい。

 

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 お馴染み『OVERTURE』を合図に公演がスタート。冒頭を飾ったのが、『大声ダイヤモンド』。冒頭から人気曲が飛びだすのにあわせ、フロア中の観客たちの声もひと際ボリュームが上がる。彼女たちが「大好きだ」と歌うたびに、高まる興奮。メンバーたちの歌声と重なりあうように飛び交うコールやレスポンスも完璧だ。冒頭から、熱を抱いた一体感を持った景色がそこには広がっていた。「好き」と言葉を22人の乙女たちと交わしあう、その瞬間瞬間が最高だ!!
 彼女たちは序盤から、人気曲を次々と歌唱。過ぎ去った夏をこの会場へ戻すように、淡い青春の風も胸に覚えながら『あの夏の防波堤』を歌唱。彼女たちの歌声に乗せて、青春を彩るいろんな思い出の景色が胸のスクリーンに蘇る。17期生・18期研究生・19期研究生たちによる公演とはいえ、すでに相応の経験を積んできたメンバーたちばかりのように、それぞれが楽曲の持つ世界観をしっかりと自分たちの色として懐へ取り込み、表現。だから、青春の風を身体へ感じるたびに興奮の声を上げてしまう。彼女たちの描く物語に、すでに溺れそうだ。
 『#好きなんだ』では、メンバーたちが文字を書いたボックスをステージの上へ重ねるように並べ、「私たちはAKB48です」と文字を作り上げる。その微笑ましいパフォーマンスが、ほんと好きなんだ。メンバーたちも優しい笑みを浮かべ、少し恥ずかしげに「#好きなんだ」と歌いかけてきた。気持ちや動きを一つにした愛らしいパフォーマンスも、胸をドキドキさせる。たとえ大人数だろうと、一人一人の動きから目を離せない。だから、少しでもみんなの動きを全力で追いかけていたい。
「あーっ、よっしゃいくぞー」と声を上げるメンバーたち。それを合図に飛びだしたのが『言い訳 Maybe』。これまで以上に大きな声が響き渡る場内。彼女たちの積極的な、でも愛らしさを忘れない姿に誰もが興奮を隠せず、熱い声をぶつける。「本当は好きだ」と歌う彼女たちに向け「俺もー!!」と返すやりとりも、本当に胸アツだ。だから、この瞬間だけでも彼女たちと両思いでいたかった。


 ここからはユニットコーナーへ。トップを飾った橋本恵理子・布袋百椛・山口結愛・川村結衣は、キュートな制服姿で『完璧ぐ~のね』を愛らしさ満載に歌唱。4人の眩しい姿に向けて、フロア中から熱い声が飛び交う。「ぐ~のね出ないくらいに」「Hi!Hi!」とかけあう関係へ楽しさと喜びを覚えるたびに、4人のかけた魔法の虜になる。彼女たちのかける歌声の呪文が、胸を熱くときめかせる。ほんと、ぐ~のねも出ねぇぜ!!!!
  正鋳真優・水島美結・八木愛月・白鳥沙怜は、ジャジーでダンサブルな『エンドロール』を軽やかに踊りながら、大人の香りも匂わせて迫ってきた。少し背伸びをした姿で、でも、しっかりと楽曲の世界へ気持ちを染め上げ、秘めた情熱を放つように歌い躍る姿が目に焼きついた。
 激しいサウンドも印象的な情熱ナンバーの『片思いの対角線』に乗せて登場した佐藤綺星・秋山由奈・伊藤百花も、少し大人びた仕種をパフォーマンスで見せながら、秘めた情熱を少しずつ外へ放つように歌っていた。ときに妖艶な歌声も見せながらも、真っ直ぐに情熱をぶつける彼女たちの歌声か胸に強く響き渡る。 凛々しくも情熱的な3人のパフォーマンスからも目が離せない。
 太田有紀・畠山希美・平田侑希・久保姫菜乃・迫 由芽実・成田香姫奈・奥本カイリも、秘めた大人の香りを匂わせ、『飛べないアゲハチョウ』を通して挑発するように攻めてきた。ユニットブロックを通し、17・18・19期生たちの背伸びをした大人の女性としての姿を味わえたのが嬉しい。この曲でも、6人が胸をドキドキと鳴らしながらせまる姿に触れ、ずっと心が騒いでいた。
  橋本恵理子・山﨑 空・新井彩永・工藤華純・花田藍衣は、『君は僕の風』を歌いながら、この空間に爽やかな夏の風を吹かせだす。胸を騒がせる歌声の風を受けた場内中の人たちも、ひと際声を張り上げて、彼女たちに熱いエールを送る。急にこの空間に眩しい輝きを降り注いだような、そんな青春の景色の中へ、5人と一緒に飛び込んでいた。

 MCを挟み、後半のユニットコーナーは、正鋳真優・水島美結・山﨑 空・ 秋山由奈・新井彩永・工藤華純・八木愛月・山口結愛による『だらしない愛し方』から。激しく弾けたアップテンポ曲の上で、彼女たちは次々と早口で、まるで会話を繰り広げるように歌っていた。歌声も早口ならダンスも細かい動きをみんなで一つに揃え、一体化した動きを見せながらグイグイと攻めてゆく。攻める彼女たちの姿に嬉しい挑発を受け、気持ちがふたたび騒ぎだす。
 「私たちのことを彼女にしてくれますか」の声を合図に、太田有紀・佐藤綺星・橋本恵理子・畠山希美・平田侑希・布袋百椛・久保姫菜乃・迫 由芽実・成田香姫奈が『彼女になれますか?』を歌唱。彼女たちの甘い告白に、フロア中の人たちも大興奮。メンバーらが「あなたの彼女になれますか?」と歌いかけるたび、胸が熱く膨らみだす。「ねぇねぇずっと一緒にいよう」の愛らしい甘い告白には、本当に胸がドキッとした。彼女たちが求めるのなら、何時だって彼女にしたい。そんな気持ちにも染まりながら、この曲を受け止めていた。

 HI P HOP×ELECTROなダンスビートに乗せ、佐藤綺星・山﨑空・ 秋山由奈・八木愛月・山口結愛・伊藤百花・白鳥沙怜が次々とソロやユニットとしてダイナミックで躍動したダンスを披露。綺麗に揃えた動きはもちろん、物語性を持ったパフォーマンスや、予測のつかない動きに、視線が釘付けになっていた。そして‥。

 舞台の上には17期生+18期研究生の姿が。彼女たちは『High school days』を歌いながら、心を制服に着替え、恋や夢に思いや未来を重ねた眩しい姿になって、青春を謳歌するように歌い踊っていた。その眩しい姿に,フロア中の人たちが手やペンライトを振りながら、熱いエールを送っていた。いや、一緒にその景色の中へ飛び込みたい気持ちでいた。
  17期生+18期研究生は、立て続けに『僕だけのvalue』を歌唱。みずみずしさも魅力にした彼女たちが,メンバーどうしで無邪気にはしゃぐように歌い踊る様へ触れていると、その眩しい姿を、伸ばした手でつかみたくなる。やはりAKB48には、大人数で歌うからこその華やかさと絶対的な青春の制服がとても似合う。だから、どんな世界中の美女たちよりも、君たちがいい!!

 後半は、ふたたび17期生+18期研究生による『憧れのポップスター』から。「夢の中で わたしだけのために…」と歌う声に触れた瞬間から、胸がドキドキ鳴り出した。彼女たちは「あなたはポップスター 一人占めはできない」と歌っていた。でもこの日は、大勢の人たちが舞台の上で眩しい笑顔を浮かべ、甘い声で歌うポップスターたちのチャーミングさの虜になっていた。17人が、まるで舞台の上で花を咲かせるように歌い踊る姿が、とても胸を華やがせた。
 彼女たちは、立て続けに『回遊魚のキャパシティ』を歌唱。少しクールな歌声でのパフォーマンスも見せながら迫るメンバーたちに向け、場内中から野太い熱い声が次々と上がり続ける。凛々しい姿で、みずからを輝かせるように歌いパフォーマンスをする姿が、とても格好いい。感情を大胆にぶつけて歌う存在感の大きな姿に、激しく興奮せずにいれない。

 18期研究生+19期研究生たちは、『呼び捨てファンタジー』を歌いながら、妹感を全開にキラキラ眩しい姿を見せてきた。一人一人が笑顔を浮かべて歌い躍る姿が、眩い輝きを放っている。青春という気持ちを思いきり開放するようにウキウキした様で歌う姿が、とても眩しくハートを騒がせる。

 ラストに向けて、メンバー全員が集合。『ハートの脱出ゲーム』では,22人が舞台の上のみならず、1階や2階の客席にも飛びだし、ファンたちと目の前30cmくらい??の超至近距離で触れ合っていた。目の前にメンバーたちが来るたびに、胸が破裂しそうになる。だから、彼女たちへ向けたかけ声もひと際大きかったのに違いない。まさか、こういう展開だったとは想像できなかったよ。ほんとこの日のコンサートは素敵なミステリーでいっぱいだ。
  22人のメンバーたちは『制服の羽根』を歌いながら、夢を胸の中で大きく膨らませていた、あの頃の自分に心の色を染め上げ、夢に向かって思いの羽根を大きく羽ばたかせていた。現役の学生が多いメンバーたちだからこそ、制服が似合う曲を歌うときほどさらに眩しく輝いて見えてくる。
  最後に彼女たちは、ここからさらに大きく成長することを胸に近い、一緒にこれからも新しいページに思い出の景色を描いこうと約束を交わすように、『次のSeason』を届けてくれた。舞台の上でメンバーらが歌い踊るたびに、キラキラした輝きがこの空間へ飛び散るようだ。ステージ上の彼女たちは、アイドルという青春を思いきり謳歌していた。やはり彼女たちには、AKB48という制服がとても似合う。その制服が、これからどんな物語を綴っていくのか、その続きをずっと追いかけようか。頑張った先には蒼い空が広がるのだからら‥。

 

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  アンコールは、17期生+18期研究生が『恋 詰んじゃった』を通して、凛々しくも格好いいパフォーマンスを見せてゆく。一人一人の歌声に気合や気迫を覚えるのは、メンバーたちが歌のヒロインに気持ちを重ね合わせ、悲しみを吹き飛ばすように歌っていたから?!曲にあわせていろんな感情を見せてゆくメンバーたち。キャリアの差に関係なく、AKB48という場で活動するということは、そういうこと。1曲ごとのパフォーマンスに臨場感や物語性を覚えていたのも嬉しい。

  ここからはふたたび22人編成で『法定速度と優越感』を歌唱。歌詞に綴られた物語を舞台劇のように歌い演じるメンバーたち。同時に彼女たち自身が、楽曲の世界へ気持ちを溶け込ませつつも、みんなでわちゃわちゃとはしゃいでいた。楽曲の中でナチュラルな姿でアピールしてくる姿も含め、舞台の上がひと際輝いて見えていた。
 最後に彼女たちは、今の自分たちを楽曲のヒロインたちへ投影するように『少女たちよ』を歌ってくれた。彼女たち自身が青春を身体中に感じながら、その青春の景色の中へ、ここに足を運んだ大勢の観客たちも加え、一緒にその先で輝く光をつかもうと約束を交わすように今を謳歌していた。少女たちがあきらめない強い意志を持って全力で駆け続ける限り、その先には理想とした輝きの世界や物語が広がるはず。それを信じて22人が、そして彼女たちに熱いエールを送る大勢の仲間たちが、思いを一つに声を張り上げていた。

  これからも17期生・18期研究生・19期研究生たちが描きだす眩しい青春の物語を、一緒に見続けたい。そして、心に閉まってある青春というノートに、その景色をどんどん描き加えたい。少女たちよ、何もあきらめるな。彼女たちが「全力で走るんだ!」と歌声を奮わせるたびに、青春の風がこの会場を吹き抜けていた。

TEXT:長澤智典


公演名:    AKB48 17期生昇格記念LIVE!新メンバー挨拶まわり 〜私たち、AKB48です〜
日時:    2024年9月29日(日)
【昼公演】開場13:00 / 開演14:00 【夜公演】開場17:30 / 開演18:30
会場:    KT Zepp Yokohama[住所]神奈川県横浜市⻄区みなとみらい4丁目3-6
出演:    【AKB48メンバー 22名】
17期生(9名)
太田有紀・佐藤綺星・橋本恵理子・畠山希美・平田侑希・布袋百椛・正鋳真優・水島美結・山﨑 空
18期研究生(8名)
秋山由奈・新井彩永・工藤華純・久保姫菜乃・迫 由芽実・成田香姫奈・八木愛月・山口結愛
19期研究生(5名)※お手伝いメンバー
伊藤百花・奥本カイリ・川村結衣・白鳥沙怜・花田藍衣


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