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2025.08.16
椎名へきる/白石稔

椎名へきる、アーティストデビュー30周年記念イベント「HEKIRU MAX!! 2025~椎名へきるの全てがここにある~」初日公演をレポート!

 声優アーティストとして活動中の椎名へきるが、アーティストデビュー30周年記念イベント「HEKIRU MAX!! 2025~椎名へきるの全てがここにある~」を、8月15日(金)~8月17日(日)に池袋Club MixaHall Mixaで開催。初日公演のチケットはSold Outを記録。大盛況で終えた。アーティストデビュー30周年記念イベント「HEKIRU MAX!! 2025~椎名へきるの全てがここにある~」は、連日、以下の内容で行われている。

 ファン投票によって選ばれた過去のライブ映像5本と30周年記念ライブ「HEKIRU SHIINA 30th ANNIVERSARY LIVE 〜HARMONY STAR〜」計6本のライブ映像を、各日2本ずつ上映する「歴代ライブ上映会」。
  白石稔、木根尚登(TMN)、冨永みーなを日替わりゲストに迎え、椎名へきるとの会話を繰り広げるトークコーナー。そして、彼女のライブを長年支え続けてきた斉藤"JAKE"慎吾(G)と川村ケン(Key)をサポートメンバーに、日毎にメニューを変えたアコースティックライブを行う「椎名へきるトーク&アコースティックライブ」。
 これらを、1日3公演(2本上映+トーク&ライブ)3日間連続で行う。会場になった池袋Club MixaHall Mixa内には、ライブ時に身につけた衣装や数多く発売してきたCD、幾枚ものコンサートポスター、歴代のFC会報誌「4179LLOVE」を数多く並べるなど、貴重な資料の数々を展示。椎名へきる30年間の歩みを多角的に味わえる構成が成されている。

  さらに、この3日間は、「椎名へきる×パセラ」とのコラボ企画として、特定店舗にて「HEKIRU MAX2025!!✕パセラコラボ」を開催。3日間限定で、スペシャルセットメニューを用意。「椎名へきるトーク&アコースティックライブ」を観ながら、フードとメニューを味わえる(コラボセットメニューは事前予約制)。さらに、パセラ秋葉原電気街店では、フード・ドリンク両メニューを楽しめる「HEKIRU MAX!! コラボメニュー」も展開している(オリジナル特典も多数用意)。詳細は、以下をご覧になっていただきたい。
https://paselabo.pasela.co.jp/collaboration/6876/



  初日となった8月15日(金)の公演では、「歴代ライブ上映会」を通して、「STARTING LEGEND"DASH"」と「Hekiru Shiina Tour '02-'03~believe~ 2003.1.1 @日本武道館」公演の模様を上映。「椎名へきるトーク&アコースティックライブ」では、トークゲストに、声優・ラジオパーソナリティーの白石稔を招聘。軽妙なトークを繰り広げたその後には、アコースティックライブが行われた。ここからは、白石稔をゲストに迎えたトークライブの模様をお届けしたい。

LIVE


 赤い浴衣姿の椎名へきるが、ステージに登壇。その姿を見て、場内中から上がる熱い声・声・声。「トークコーナー」は、ゲストの白石稔を呼び入れて始まった。前振りも短く、すぐにゲストを呼び入れたのも、2人のトーク時間を多めに取ろうとしてのこと。この日、白石稔は『魔法騎士レイアース』の獅堂光のTシャツ姿で登場。
  まずは、「お二人の出会いや当時の印象を聞いてみたい」という企画から。2人は『生徒会役員共*』で共演したのが、出会い。当時、どんな風に出会ったのか。椎名へきる自身がアフレコ現場で体験した気まずい??エピードなども振り返りながら,2人で語りだす。あのとき、椎名へきるが「気まずかった」という話、白石稔や共演者たちが、「この役を椎名へきるさんがやるの?!」という驚きの背景などは、ぜひアーカイブで楽しんでもらいたい。「下ネタのオンパレートの作品なのに、朝10時からの収録」(椎名へきる)発言や、女性声優陣に「これはどういう意味なんですか?」と聞かれるたびに、男性声優陣が「女体盛りとは‥」と説明していたことなど、当時のエソピード??裏話??が次々登場。椎名へきるいわく、『生徒会役員共*』は「一緒に明るいエッチを楽しむ、青春学園物」だそう。その後も健康器具の歴史話など、作品にまつわるトークをいろいろと繰り広げていた

  ここからは、「アニメ『生徒会役員共*』が全部わかるラジオ Super Positive Nippon 『全ラ!すっぽんぽん!」のコーナーへ。この作品を通して、椎名へきるが「*(アスタリスク)」の読み方を初めて知ったこと。ラジオ番組内でパーソナリティーを担っていた白石稔が、憧れだった椎名へきると語るうえでどんな心境でいたのかを語っていた。椎名へきるも、あの頃は「どういうことをしゃべればいいのか」と緊張していたそう。長年、椎名へきるを応援し続けているファンたちは、彼女の意外性を持った面に触れられる番組ということで、感謝していたそうだ。「へきるさん、鼻水の音を聞かせてください」などむちゃぶりをされていたことも、2人は懐かしむように語っていた。椎名へきるいわく、「格好いい思い出がない」と口にした言葉の意味とは‥。
  さらに、白石稔が大好きだった「魔法騎士レイアース」の話から、何時しか「なぜ、変身するときに裸になるのか、子供の頃から不思議だった」と、ヒロインの変身シーンについての疑問を椎名へきるが語っていた。話があちこちへ次々と展開していく2人のトークからは、本当に目も耳も離せない。

  「11年ぶりに、お二人のラジオ風トークが聞きたい」のコーナーでは、2人がラジオ番組風にトークを進めてゆく。その名も、「椎名へきる!と白石稔!のへきマRADIO!!」。ここからは、同番組の公開録音風に実施。
  このコーナーのため、事前に、2人への質問を募集。「これに"萌えて"しまうのは自分だけ」の質問について。椎名へきるが"萌える"のは、「少女漫画の王道のカップリング(カップル)の容姿」。白石稔は、「天パーぎみのキャラクターが好き」と発言。具体的な内容は、アーカイブで確認してほしい。「萌える」がテーマだけに、ここでは、なかなかマニアックな話が繰り広げられていた。他にも、「自分が萌えてしまうのは女性のぺたんとした座り方」という投稿に、実際に椎名へきるが実践しながら、萌えポイントを確認。椎名へきるの「ブルマだったら最高」の発言に、白石稔が興奮??していた。なぜに、「ブルマ」発言だったのかも、気になったらチェックしてほしい。他にも、「両手でバインダーを持つ仕種」「ラーメンやうどんを食べるときに片耳に髪をかける仕種に萌える」「ポニーテール女子に萌える」などの発言に、椎名へきるが「ポニーテールは女の子も好きだし、女の子から見てもかわいい」と発言。そのうえで「今の子は髪の毛をガッチガチに固めてる」と語っていた。白石稔は「うなじにぐっとくる世代」、「普段はロングの子が浴衣を着るときに髪の毛をまとめている、その姿がいい」と熱く語っていた。「うなじ」の話で盛り上がりすき、気付いたらトークコーナーも終わりの時間へ。初日のトークコーナーは、本当にあっと言う間に時が過ぎていった。
 最後に白石稔へ、椎名へきるが「稔の野望」を聞いたところ、「生き残りたい」と発言。逆に白石稔が「『魔法騎士レイアース』のエピード話を聞かせてほしい」の質問に、椎名へきるがどんな言葉を返したのか、ここで出てきた話は、作品の内容は、もちろん。当時、共演していた声優陣のこと、椎名へきる自身の経歴を知っている人ほど興奮しそうな内容だ。気になる方は、ぜひアーカイブで確かめてもらいたい。

LIVE


 アコースティックライブのコーナーでは、ファンたちからのリクエスト曲を重視にセレクト。けっこうマニアックな曲を多く並べていたことを、先に伝えておきたい。ライブでも、浴衣姿なのが嬉しい。
  ライブの前に、気心知れたメンバーたちと軽妙にトーク。ここでは「すっぽんぽん」にまつわる??話が繰り広げられていた。斉藤"JAKE"慎吾が海で裸になっての話など、こちらも具体的な内容は、アーカイブで確認していただきたい。

 椎名へきるの澄み渡る伸びやかな歌声から始まったのが、ライブの冒頭を飾った『TRY!』。爽やかな夏の風のような歌声へ、アコギとピアノの音色も心地好く弾むように絡みだす。そこへフロア中から熱いクラップが加わることで、この場が、夏の野外ライブ会場のような様に変わってゆく。軽やかに弾む彼女の歌声へ、演奏陣も観客たちも導かれ、優しい笑みを浮かべ、心と笑顔を一つに重ねあうことを楽しんでいた。活動初期の楽曲を久しぶりに聴けたのも嬉しかったし、歌い終えた後に、椎名へきるは『TRY!』にまつわる当時の思い出も語っていた。 

  続いて奏でたのが、『my star ship夢の飛行船』。こちらも、なかなかライブで耳にする機会の少ない楽曲だ。椎名へきるは、心のモードを少しセンチメンタルに染め上げ、ひと言ひと言へ感情をしっかりと込め、愛しい人へ向けての思いを、美しいハイキーの声も巧みに使いながら綺麗に歌を響かせていた。心地好くも澄み渡る歌声へ気持ちが弾みだしたのか、フロア中から温かいクラップが鳴り続けていた。
 そのまま演奏は、『Tears』へ。椎名へきるは歌声へ巧みに抑揚をつけながら、もどかしく揺れ動く感情や惑い嘆く気持ちをモノクロにしてゆくように歌っていた。タンバリンを叩きながら歌う彼女にあわせ、観客たちも一緒にクラップをし続ければ、歌声を通した感情の強弱にあわせ、手を叩く音の圧も巧みに変えていたところは、さすが椎名へきるファンたちだ。

LIVE


  次に届けた、切々としたバラートの『花火』は、まさに、この季節に似合う楽曲。線香花火の終わりの様のような温かい声で、触れた人たちを優しく抱きしめるように歌っていたのも印象的だった。彼女の歌う声自体が、本当に小さくパチパチと弾ける線香花火のよう。人肌の温もりを覚える、優しい火花のようにも感じていた。
 この日、唯一のシングル曲として披露したのが、『この世で1番大切なもの』。椎名へきるにとっての「この世で一番大切なものはライブ」という発言も、彼女らしい。軽やかに弾む演奏に乗せ、椎名へきる自身も胸を優しく弾ませ、跳ねた演奏へ心地好く身を委ねて歌っていた。彼女自身が演奏に乗せて気持ちを解き放つたび、一緒に心が軽やかになる。それはきっと、椎名へきると同じ夢を見ながら、この世で一番大切な人と、一番大切なひとときを楽しんでいたからに違いない。

 ライブも終盤へ。残し続けたい日本の名曲としてカバー選曲したのが、笠置シヅ子の『東京ブギウギ』。触れた瞬間に心がウキウキと弾みだし、気持ちを晴れた景色に染め上げる楽曲だ。椎名へきるも、ときに「Hey!!」と声を上げながら、何時ものようなテクニカルな歌唱スタイルではなく、弾むメロディーへ導かれるようにまっすぐな歌声を鳴らし、この場を華やがせていた。
 最後に歌ったのが、ファン投票でも一番リクエストの多かった、夏らしさを感じさせる『へきるん音頭』。この曲では、斉藤"JAKE"慎吾がフルートを、川村ケンが太鼓を叩いて演奏。音頭のリズムと、椎名へきるのかわいい「よいしょ」のかけ声にあわせ、この場を、夏の夜を華やかに彩る盆踊りの場に染め上げてゆく。踊りながら歌う姿は、まるで櫓の上で盆踊りをリードしてゆく音頭取りのよう。その楽しさに場内中の人たちも笑顔で手拍を子しながら、ともに祭りに興じていた。

  トークもライブも、本当にあっという間だった。残りの2日間も、この楽しさを味わい尽くしてもらいたい。

LIVE

PHOTO:鶴田建吾
TEXT:長澤智典

 

<インフォメーション>

詳細は公式サイトや各種公式SNSをご確認ください。
まだ、間に合うトーク&アコースティックライブ(2週間アーカイブあり)


◆配信チケット料金・販売URL
各公演 2,500円(税込)
https://r.funity.jp/HEKIRU-MAX-hallmixa-est
 

◆配信チケット販売期間
・2025年08月15日(金)の回(ゲスト:白石稔)
 2025年07月04日(金)19:00 ~ 2025年08月28日(木)23:59

・2025年08月16日(土)の回(ゲスト:木根尚登)
 2025年07月04日(金)19:00 ~ 2025年08月29日(金)23:59

・2025年08月17日(日)の回(ゲスト:冨永みーな)
 2025年07月04日(金)19:00 ~ 2025年08月30日(土)23:59


・椎名へきる公式サイト:https://www.hekiru-shiina.jp/
・椎名へきる公式X:https://x.com/shiina_hekiru_
・椎名へきるLINE公式アカウント:page.line.me/hekiru-shiina
・椎名へきる公式YouTube:https://www.youtube.com/@shiina_hekiru


HEKIRU MAX!! 2025~椎名へきるの全てがここにある~
× パセラリゾーツ コラボレーション!
https://paselabo.pasela.co.jp/collaboration/6876/

カラオケパセラ オフィシャルサイト
https://www.pasela.co.jp/

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