ここまでやってきた想いが全部入っているので、それを感じていただければ嬉しいです

「こんなことあったな」みたいなのを1人で書くことで、「はぁー」って息抜きみたいな感じになってますね（きらら）

 

――みさとさんが素晴らしい詞を書く一方、きららさんも素敵な詞を書いてるじゃないですか。「つぼみ」。

 

きらら：いやぁ、そんなことないですよ。恥ずかしい。

 

――詞はよく書かれるんですか？

 

きらら：いえ全然。作詞っていうより、思ってることを携帯のメモにまとめてるだけなんですよ。この詞はそれを元に作ったものです。

 

みさと・ひかり：きららまとめ？（笑）

 

きらら：そう（笑）。

 

――日頃思ったことをまとめて吐き出したって感じですか？

 

きらら：そうですね。先ほど「重い歌詞ばかり書いていると辛くならないですか？」って質問がありましたが、逆に書いてるから楽になるっていうことの方が私は多くて…。あまり人に相談とかできないタイプなので、「こんなことあったな」みたいなのを1人で書くことで、「はぁー」って息抜きみたいな感じになってますね。最近はメンバーで作詞しようってことになってきているので、そうなった時のためにずっと携帯に書き残してます。

 

――例えば「つぼみ」の中の「撒いたとおりに花が咲く そんなもの偽りの世界」っていう一節には、何かパンキッシュな反抗精神みたいなものが表れているんですかね？

 

きらら：これはちょっと恥ずかしいんですけど（笑）。努力って報われないなと思って。花とか撒いたら咲くじゃないですか。種を撒いたら。でも、そんな簡単にいかないのが人間なんだよな、みたいなことを考えちゃって、そういうのをつらつらと書きました。

 

――頑張って努力しても咲かないこともあるということですね。

 

きらら：そうですね。

 

――皆さんで作詞している曲もありますよね。「だいだらぼっち」。3人でっていうと、どういう形で書いていくんですか？

 

ひかり：LINEのノートにポンポン投げていく感じですね。

 

きらら：歌詞にするから今思っていることを投げてって言われて…。

 

みさと：で、それを曲にはめ込んでますね。

 

――では、この部分は誰が書いた、みたいなのがあるわけですね。

 

きらら：そうですね。自分が書いた部分は自分で歌ってます。

 

――なるほど。で、これも妖怪シリーズですよね？

 

みさと：妖怪シリーズですね。「だいだらぼっち」ってめちゃくちゃ大きな妖怪なんですけど…。

 

――琵琶湖を作った人ですよね？

 

みさと：そうですそうです。

 

――皆さんが歌詞を入れ込んでいく際には、こうしたタイトルとかお題のようなものが先にあるんですか？

 

みさと：この曲に関してはそういうわけではなくて、後から「だいだらぼっち」というタイトルが出て来ました。この曲の詞を作ったのが結構大変な時期だったんですよ。もうしんどいみたいな時期だったので、そのタイミングでちょっとみんなで作詞をしようということになって…。”希望の歌”を作りたいなって思って、みんなに辛いことを書いてもらったんです。

 

――おぉ。

 

みさと：で、その辛いことをちょっとそうじゃない感じに私が変換して、「それでも…」って感じにして希望の歌にしてみました。

 

――そうなんですね。曲調も少し爽快感があって、カタルシスも感じられるロックじゃないですか。確かに”希望”が感じられます。でも、”希望の歌”が、どうして「だいだらぼっち」になったんですか？

 

みさと：「だいだらぼっち」っていう妖怪自体が、大地とか山を作った巨大な妖怪じゃないですか。壮大なイメージで。私たちもそんな風になりたいなと思って…。琵琶湖はだいだらぼっちの足跡だって言われてるじゃないですか。そんな風にしっかり足跡を残して、誰かのためになれるように、っていうイメージで詞を書きました。

 

――なるほどね。でもすごいですよね。皆さんが辛いことを書き綴り、それが希望に変わった、と。

 

ひかり：確かにすごいですね。

 

――で、いいアクセントになってる曲があるじゃないですか。

 

きらら：「ホラーかわいい」ですよね。

 

――少々語弊があるかもしれないですが、ちょっとdropをイメージするような曲調です。

 

ひかり：あぁ…。まあでもそうですね。明るいポップな感じ。

 

――そういう曲を入れたかったって感じですか？

 

ひかり：そうですね。私がお願いしました。今回可愛い曲が欲しいって言ったらこれが来たんです。とても可愛いのでめちゃくちゃうれしいです。

 

――ゑんらとしては今までなかった曲調ですよね？

 

きらら：そうですね。

 

ひかり：ないです。全然。

 

――これまで以上に幅広い層にアピールしたい、と？

 

ひかり：間口を広げたいっていうのはありますね。今までは、ゑんらに「怖い」「おどろおどろしい」イメージを抱く人が多かったと思います。確かにそういう曲が多かったので。でもこの曲を聴いて「こういう曲もあるんだ」って思ってもらえればいいなって。

 

 

 

 

 

ファンの方々も私たちと一心同体みたいな感じで各会場で盛り上がっていただいてます（ひかり）

 

――そろそろ時間も無くなってきましたので、最後にアルバム『UKIYO』の聴きどころをひとことずつお願いできればと思います。

 

きらら：では私から。このニューアルバム『UKIYO』には11曲入ってるんですが、色んな曲がめちゃめちゃ詰まってるので、本当に聴き応えのあるアルバムになっていて、聴くとライブ会場にいる感覚になれると思います。なので、ぜひ皆さんこれを聴きながら、通勤とか通学で楽しい気分になって、幸せに生きていただければ、そして、私たちと一緒に生きていただければと思います。ぜひ皆さん『UKIYO』をよろしくお願いします。

 

ひかり：今、きららがほとんど言ってくれたんですが、今回のアルバムは色んなジャンルの曲が入っていて、とても聴き応えがあると思いますし、ファンの方々から早く音源化して欲しいって言われていた曲が詰まっていて、やっとこの世に出せるなって思っています。あと私たちの歴史が詰まってるというか、ここまでやってきた想いが全部入っているので、それを感じていただければ嬉しいです。

 

みさと：はい。今回のアルバムには、今まで出してきたシングルが入っていますし、音源化されてなかった曲も詰め込まれています。前のアルバムが7曲収録だったんですが、今回は11曲っていうボリューミーな感じで、皆さんのお耳にお届けできることがとても嬉しいです。あと1曲1曲全然違う感じで、初めて聴く人がきっと驚くような、このジャケットからは想像できないような内容にもなっているので、皆さんが驚いてくれたらいいなって思います。このアルバムだけで色んな気分を味わえると思うので、アーティストを変えずに済むというか…（笑）。なので、沢山聴いて欲しいと思います。

 

――あとライブに関して少しだけ。この記事が出る頃にはツアーも新宿BLAZEでの公演を残すのみになっていますよね？

 

ひかり：最初の東京、名古屋、大阪、福岡、仙台の5カ所を終えてますね。

 

――『ゑんら道中』というツアーですよね。どんな感じですか？

 

みさと：とても盛り上がってます。

 

ひかり：絶賛盛り上がり中ですね。

 

――でも大変ですよね。ツアーやりながら制作もして…。

 

ひかり：そうですね。まぁでも、それはやれるっちゃやれるって感じですね。自分で会場とかに電話して確認すればいいだけなので。

 

――そうか。ご自身で連絡されてるんですよね。

 

ひかり：はい。

 

――すごいですね。

 

ひかり：それは全然大丈夫です。ファンの人とかに応援していただいているので。やはりセルフプロデュースなので、ファンの方も「俺たちも頑張るぞ」みたいな感じで応援していただいてます。ファンの方々も私たちと一心同体みたいな感じで各会場で盛り上がっていただいてます。

 

――その盛り上がりを12月10日新宿BLAZEに繋げる、と。

 

ひかり：はい。ぜひ来てください！

 

――この日はバンドセットですよね？

 

一同：そうです！

 

――では本当に最後。12月10日新宿BLAZEへの意気込みをひとことずつ言っていただいて終わりたいと思います。

 

ひかり：ツアーファイナルとなる12月10日はバンドセットですが、バンドセットがかなり久しぶりなんですよ。1周年の時以来なので7～8カ月ぶりぐらいなんですが、ゑんらの曲はバンドと相性が良くて、聴いてるみんなも感情を共有しやすいと思うので、ぜひ生バンドを聴きに来ていただけたらと思います。

 

きらら：このツアーが開催できたのは「妖怪ディスコ」で1万枚販売を達成できたからなので、皆さんのおかげで開催できたツアーだと思います。だから、１万枚チャレンジが本当の意味で完結するのは12月10日だと思います。この日に新衣装もお披露目するので、ここでまた新しいゑんらをお見せできればと。皆さんぜひ遊びに来てください。

 

みさと：12月10日のライブは、もう何も言わなくても来年の私たちを想像できるようなライブにしたいと思っていて…。「ゑんら、いけるかも」っていう風に思ってもらえるようなライブにしたいですね。あと『UKIYO』がこの日会場で発売されるんですよ。リリースの前日なんですが。なので、音源も買って帰っていただいて、ライブが終わってもゑんらを楽しんでいただく1日にしていただけたら嬉しいです。全力で頑張ります。

 

――新衣装があって、新たな展開も？ 重大発表とかもあったりとか？

 

ひかり：そうですね～。フフフ。