Speak emo
PassCodeって挑戦し続けるグループじゃないと駄目だと思っているので
明るい光というより暗闇で輝く光がPassCodeには合ってると思うんですよ
――高嶋さんって“ネットイキリ”なんですよね?(笑)
高嶋:ネットイキリです(笑)。基本MCとかでは喋らないんですけど、Twitterとかだといろいろ言います。長文書いて。
――ですよね。時々よく分からないことも(笑)。
高嶋:適当に呟いてます。
――では、お喋りでもちょっと“イキって”いただきたいなと思うのですが、今回のアルバムはいかがですか?
高嶋:『CLARITY』って直訳すると「明快さ」とか「明確さ」って意味なんですが、「今までPassCodeがやってきたことを自信に変えて、このアルバムが照らしてくれる未来を信じて、このアルバムと共にこれからも進んでいく」っていう意思が込められているんです。1年8カ月前にリリースしたメジャー初のアルバム『ZENITH』は一色で統一されてたんですけど、今回はそれとは全然違っていて…。でも、それがあったからこそこのアルバムが作れたんかなって思っています。全体的にカラフルな感じで、インディーズの時はこういうカラフルなものが多かったので、ちょっと懐かしい感じもありますね。懐かしいけど今のPassCodeの、進化したPassCodeのアルバムができたかなって思います。
――めっちゃ喋れるじゃないですか(笑)。
高嶋:いえいえ。ネットイキリです(笑)。
――で、アルバムですが、確かに印象が大きく変わりました。歌う側としてはいかがですか?
高嶋:英語パートが多いじゃないですか。英語はもともと苦手で…。でも、PassCodeで歌うようになって結構勉強しましたし、歌うことで少しは鍛えられました。あと、リリースするたびにどんどんキーが高くなっていっているので、レコーディングは苦労しました。全然声が出ないパートとかいっぱいあって。
――大上さんも同じようなことをおっしゃってました。でも、聴いた感じだと、『ZENITH』のほうが何かすごいメカニカルな感じがして、すごく硬質にガシッと作られている印象で…。
高嶋:あの頃は尖ってて、メジャー初めてのアルバムだったので「PassCodeはこういうものです」みたいなんを提示するのに必死で。だから、とりあえず一色にまとめものにしようということで、尖った感じでPassCodeって感じのアルバムができたんです。でも今回は人間的、人間らしさがあるアルバムになったと思います。
――まさにそうですよね。以前取材させていただいた際、『ZENITH』が「どんなアルバムか」という問いに対して、高嶋さんは「トゲトゲ」とおっしゃってたんですけど、本当そうですよね。そういう意味でも、ガーンと高い声を出してる印象があったんですが、むしろ今作の方が高いんですね。
高嶋:そうですね。こっちの方が高いんですが、“柔らかい高さ”と言ったらいいんですかね。『ZENITH』の時は尖った高さというか。今作は人間っぽく歌ってるんですけど、キーが高いんです。それに表現が難しい…。『ZENITH』の時はオートチューンが結構掛かってたので、世界観が統一されてたんですけど…機械っぽい感じで…。そういう機械っぽい高音は得意なんです。でも、人間らしくて味のある歌声、感情的な歌声が、高嶋はすごく苦手で…。なので今回は難しかったです。
――感情を出すのが苦手なんですか?
高嶋:歌に感情を乗せるのがすごく苦手で。平地さんにも「すごく機械っぽい」って言われるんです。「良い意味でも悪い意味でも機械っぽい」って…。
――あぁ。自分の感情をさらけ出すのではなくて、何かを演じる、表現するみたいな形がお得意なんですね。そういう意味では、今作ですごく感じたのが「生っぽい」ということです。カラフルだって言うのも、いろんな色を人工的に付けたのではなくて、感情がストレートに出たからこそ色彩感を帯びているというか…。
高嶋:オートチューンのかかり方が薄い曲もあって、ほとんどかかってない曲とかもあるので、それもあるんですかね。
――オートチューンはだいぶ減った印象ですよね。アルバムの中で高嶋さんのお気に入りの曲はどれですか?
高嶋:好きな曲は「PROJECTION」です。いつものPassCodeなんですけど、メジャーになってから結構まじめに曲をやってきたじゃないですか。インディーズの頃って、ラップで遊んだりとか、変な転調して遊んだりとかいっぱいしてて…。そういう要素が「PROJECTION」には入ってるかなって。ラップの部分とか。もともと英語の歌詞が出来上がってたんですけど、レコーディング当日に「やっぱり歌詞変えたい」って平地さんが言ったので、急いで書いてもらったんです。それで、レコーディング当日にラップの歌詞を渡されて…。結構遊んでる歌詞なんですけど、今までまじめに曲とか歌詞を書いてきた平地さんが、ちょっとまじめ過ぎたから今回のアルバムでは少し遊びたいってことで。おかしなラップとか入れて、インディーズ時代っぽさも出したんですよね。
――こういう言い方がいいのか分からないんですけど、『ZENITH』は少し洋楽っぽい雰囲気があって、いい意味でちょっとカッコつけてる感じがありますよね。
高嶋:イキってましたね、しっかり(笑)。
――でも、今作では、おもしろい言葉の表現とか、言葉のノリとか随所にありますよね。他にはどうですか?
高嶋:他は、「DIVE INTO THE LIGHT」ですね。間奏がすごい、何ていうか、チャラチャラした感じの、クラブっぽい、パーティーピーポーみたいな感じで(笑)。ダンスナンバーを作りたいということで出来た曲みたいなんですが、この曲を初めて聴いた時はライブの完成形が想像できました。すぐにでもやりたいって思った曲ですね。
――まさにパリピって感じです。
高嶋:PassCodeのファンが好きそうな曲です。
――あと、生々しさという点では「horoscope」とかどうですか?
高嶋:「horoscope」は、感情的に歌って欲しいと言われたんです。オートチューンも全く掛かってないですね。南が作詞したんですけど、メンバーが書いたからこそ感情移入できるというか…。こういう曲はこれまで無かったので、初めて聴いた時は新鮮でした。メロディがめちゃくちゃ好きで、メンバー皆この曲が一番好きって言ってます。
――もしかしたら、アルバムの中で最も“PassCodeらしからぬ”曲かもしれないですね。僕は「THE DAY WITH NOTHING」が大好きです。
高嶋:これもPassCodeには新鮮な感じですよね。
――激しい展開があるんですけど、3分台に詰め込んでますよね。
高嶋:詰め詰めです(笑)。
――こうした新機軸をライブのセットリストに組み込むというのはいかがですか?
高嶋:私、このアルバムを1曲目から順番にやるセトリを組みたいんです。セトリが組めるような曲順だと思ってて。これで1回ライブやってみたいです。
――完全再現ライブみたいな。
高嶋:そう。アルバム再現ライブ!
――いいですね。曲順って、すごく練ったりしたんですか?
高嶋:曲順は平地さんがすごい考えてくれました。「horoscope」がアルバムのど真ん中にあるのっていいですよね。1曲目からワーッてきて、「horoscope」で一旦落ち着いて、まただんだんテンションが上がっていく。アルバム通してすごく聴きやすいって思います。
――ジャケットなんですけど、これは…深海ですか?
高嶋:これは光をテーマにしているんです。アルバムには光を題材にした曲が多くて。「Tonight」や「horoscope」、「In the Rain」「Ray」など。明るい光というより暗闇で輝く光がPassCodeには合ってると思うんですよ。だからこうなったんだと思います。
――これ、海の中ですよね?
高嶋:海の中です。
――海中の洞窟みたいな感じですかね。考えたら『ZENITH』っていう“頂点”から“深海”へと一気に。
高嶋:でも光があるから…。このアルバムが光を導いてくれるみたいな意味が多分あると思います。
――ところで、以前インタビューさせていただいた際に、高嶋さんは「『NINJA BOMBER』みたいな曲をまた歌いたい」っておっしゃっていました。で、まぁ今作は、「NINJA BOMBER」まではいってないかもしれませんが、先ほどもおっしゃったように歌詞で遊んだりとかしてますよね。
高嶋:そういうの好きなんで、今回すごくうれしいです。
――改めてアルバムの聴きどころをまとめていただくと。
高嶋:聴きどころは…いろんなジャンルの曲が入っているので、どれか好きな曲が必ずあると思います。それがこのアルバムの強みかなって思いますね。『CLARITY』というタイトルどおり、PassCodeの未来が見えるような、そういう自信のあるアルバムになったので、これを聴いてPassCodeの未来に期待してもらいたいなって思います。
――高嶋さんが思い描いてるPassCodeの未来ってどんなものですか?
高嶋:このスタンスのまま、もっといろんな人に知ってもらいたいなって思います。まだ全然知ってもらっていないと思うので。もっといろんな人に知ってもらって、もっといろんな会場でやりたいですね。細く長く?いや太く長く?活動していきたいです。細いところからだんだん太くなっていくように…。
――どんどん拡大していくわけですね。
高嶋:いっ時のグループではなくて、ずっと見守ってもらえるようなグループになりたいと思ってます。
――そういう意味では、“拡大”を実感してるんじゃないですか?海外でもライブをやったり、海外チャートでも上位に入ったり…。
高嶋:ドーンと売れるのではなくて、徐々にだんだん会場も大きくなるといいな、と。見守ってくれてるファンの人たちも「PassCode、次はどういう景色を見せてくれるんやろ」とか楽しんで応援してくれてるので。2~3年前はソールドできなかったZepp DiverCityも、今回のツアーでは結構早い段階でソールドして立ち見とかも出たので、みんな着いてきてくれてるんかなって、広まっていってるんかなって思っています。ずっと応援してもらいたくなるようなグループになりたいですね。
PassCode 商品情報
PassCode メジャー2ndアルバム『CLARITY』
発売日:2019年4月3日
初回限定盤【CD+「CLARITY」ダウンロード・ストリーミングアクセスコード付カード】
価格:3704円(税抜)+税
品番:UICZ-9113
https://store.universal-music.co.jp/product/uicz9113/
通常盤【CD】
価格:2778円(税抜)+税
品番:UICZ-4446
https://store.universal-music.co.jp/product/uicz4446/
01. PROJECTION
02. DIVE INTO THE LIGHT
03. Ray
04. 4
05. Taking you out
06. THE DAY WITH NOTHING
07. horoscope
08. It’s you
09. In the Rain
10. TRICKSTER
11. Tonight
12. WILL
-Bonus Track-
13. 一か八か
[CLARITY初回限定盤付属ダウンロード・ストリーミングアクセスサイトコンテンツ] 映像
・Ray -Music Video-
・Ray -Music Video Behind The Scene-
・Taking you out -Music Video-
・Tonight -Music Video-
・Taking you out/Tonight -Music Video Behind The Scene-
他、後日追加コンテンツ公開予定
音源
・Opening -Taking you out TONIGHT! Tour 2018-
・DMM.com 20th半額キャンペーン#1[NoNarration] ・DMM.com 20th半額キャンペーン#2[NoNarration]
壁紙
・最新A写スマホ/PC用壁紙各種
*ダウンロード/ストリーミング期限 : 2019年12月31日(火)23:59まで
*作品内容は予告無く変更になることがございます。予めご了承ください。