Speak emo
西園寺未彩(かんたんふ):早めに活動休止して、苦しむ人を増やさない方がいいなって思いました
この休止期間にやっとやりたいことが見つかったんです
――ここで、これまでの「かんたんふ」のことを簡単に振り返りたいのですが、かつて在籍していたStereo Tokyoが自然消滅みたいな形で解散し、同グループで一緒だった岸森ちはなさんと二人でReLIeFを結成。岸森さんが芸能活動を引退されることになり、昨年7月14日のライブでReLIeFは解散。同日に西園寺さんは「かんたんふ」をスタートさせています。解散とお披露目を同じライブで行ないました。
西園寺:ちぃちゃん(岸森ちはな)が辞めるとなった時、最初は未彩も辞めたいなと思ってたんですよ。だけど、曲数は結構ありますし、運営としても演者としてもいろんな方にお世話になって、こんなすぐ辞めたくないな、っていうのがすごいあって…。どうしようかなって迷ってたんですけど、結局続けることにしたんです。正直ReLIeFが終わった時は、同時に自分の中のStereo Tokyoをやっと終わらせた、って思ったんですよ…。
――Stereo Tokyoは解散ライブもなく、不完全燃焼といった感じでしたよね。
西園寺:なので、ReLIeFが終わった時は、「いぇーい」みたいな感じでまさに“解放”されちゃって、逆にやりたいことが浮かばなくなっちゃって…。「とりあえず曲はあるし、やっとこうか」みたいな感覚ではありました。
――でも、解散とお披露目を同時にやったわけですから、とてもスムーズに移行したように見えました。
西園寺:そうなると思ってたんですけど、当日は結構私、気持ちがグチャグチャで。ちぃちゃんともうやれない。寂しい。でも、友情的なものは変わらない。今も頻繁に連絡取ってますし、そういうものがなくなるわけではないので、そんなに悲しむことはないんですけど…。これからは私が引っ張っていかなきゃいけなくて、やっていけるのかな?とか、もう感情が全然切り替えられなくてグチャグチャだったんです。本当にお披露目と卒業をごっちゃにするのはやめたほうがいい! その点はすごい失敗したなって思いました。
――西園寺さん、MCの途中でちょっと引っ込まれてたじゃないですか。かんたんふのお披露目が始まった時に。ちょっと涙を流されて…。あの時はそういうお気持ちだったんですね。
西園寺:いろいろあったんですよ。徹夜でずっと準備してたりしてて睡眠不足で感情もコントロールができなくなってて、「どうしよう」みたいな。今後の活動に対するファンの人達の目もこわかったし、人前で泣くのは良くないなと思いながら一旦引っ込んだんですけど、結局また出てきても泣いてました(笑)。
――ということは、かんたんふはとてもスムーズに始動したので、希望や意欲に溢れていたのかなとも思ったのですが、ある意味、お世話になった方々に“義理立て”するためにスタートした、といった部分もあったわけですか?
西園寺:あと「一緒にグループでやりたい」って言ってきてくれたメンバーがいる中で、それを放棄するのは無責任だなっていうのもありました。それで結局「自分は何やりたいんだろう」みたいな感覚を抱えながらやってました。こんな風に言うのは不謹慎かもしれませんが、かんたんふはこのコロナ騒動で一旦止まることで、いろいろと考えて今後の方向性も見出すことができたと思います。
――つまりは今回の活動休止期間に、新たなモチベーションが出てきて、新たな体制が整い、方向性も決まって、今はやる気がみなぎっている、と。
西園寺:そうです。やりたいことが、やりたい音楽が見つかりましたし、結局ReLIeFはStereo Tokyoをちゃんと終わらせたくて始めグループなので、同じようなEDMをやってたんですよ。それで終わったじゃないですか。なので、EDMから解放された私にとっては「今後何をしてこう」みたいなことを考える期間だったんですよね。そんな感じで活動するの良くないとは思ってたんですけど…。
――なるほど。かんたんふはReLIeFのレパートリーを引き継いでいましたよね。
西園寺:そうです。新曲を作るにも納得いく人がいなかったりとか、EDM自体どうなんだろうとかも思ってて、自分は何をやりたいんだろうって真剣に考えて…。この休止期間にやっとやりたい方向性が見つかったし、みさ自身もアイドルとしてやっていくモチベーションがぐっと高まりました。
――かんたんふとしては、これまでで約10ヶ月ぐらいですかね。
西園寺:今となっては感嘆符っていうより疑問符って感じですね。そこ。
「可愛くてキャッチ―なエレクトロシティポップ」になります
――新体制のメンバーはもう決まったんですか?
西園寺:はい。決まってます。
――新メンバーの募集要項には2コースあって、「~18歳(とにかく若さがある)」と「年齢制限なし(歌に自信がある)」でした。このへんにプロデューサーとしての西園寺さんとしての戦略のようなものが見えた気がしたんですけが…。
西園寺:結局どこのオーディションも本音はそんな感じだと思います。はっきり欲しい層を明言した方がお互い時間を無駄にしないと思って。今回かなり応募が来たんですよ。多分今までで一番来たかな。びっくりしました。
――最近は募集してもあまり来ないっておっしゃる運営さんも多いみたいですが。
西園寺:そうなんですよ。思いがけず多く来たので、苦労して選びました。
――まずは書類審査である程度絞って、という感じですか?
西園寺:そうですね。で、二次審査で面談っていう形を取ったんですが、多分他のグループさんよりたくさん話して内面を知るという作業をやってると思います。個性があることはすごくいいことなんですが、一番大切なものに対する考え方が違うとどんどんずれて絶対上手くいかなくなっちゃうことが分かっているので、それを見極めるために結構話しました。
――そのオーディションの中でも「感染対策への意識」っていうのも大きかったですか?
西園寺:そういうのもあります。だってそれは、自分だけじゃなくて周りの人のことも考えられるかどうか、ということで、グループでやってく上で一番大事だと思うので。
――なるほど。で、どんな方が入ったんですか?
西園寺:新しく3人入ったんですが、中学生が2人居ます。
――中学生の方は「若い枠」ですね?
西園寺:はい。歌については、ある程度歌えたら、あとは声質かなって思っているので、声質が良ければいいかなとも思っています。
――西園寺さんの声もとても特徴ありますよね。
西園寺:でも好き嫌い分かれますよね。それはもう仕方ないんですけど。
――新メンバーの声質ってどんな感じなんですか?
西園寺:曲を聴いて欲しいので内緒です♪
――西園寺さんと朱亜さんに新しく3人が加わり、計5人ということですよね?
西園寺:はい。全員で5人です。まだ本当に決まったばかりです。面接もリモートでやったので、今の時点でまだ実際に会ったことのないメンバーも一人います。
――そうですか。今は先が見えず、今後も状況を見ながらって感じになるとは思うんですが、新メンバーのお披露目って、いつ頃どんな形でやろうと考えてるんですか?
西園寺:現段階では、ファンの方と実際に会うのはちょっと先になるとは思いますね。暫定的ではありますが、まずはメンバーをネットで公開して、配信を開始して、アー写や曲を先に公開して、何かしらのお披露目タイミングが来ればお披露目するって感じです。
――なるほど。今はどういう準備をされているんですか? 例えばレッスンなども難しいですよね?
西園寺:遠隔でやってます。歌のデモを送って、ダンスの見本動画を送って、歌って踊って動画に撮って返してもらう。それをチェックするみたいな感じです。初めて全員揃うのはレコーディングか衣装フィッティングの時になるかもしれないです。まぁ、この状況なのでしょうがないです。
――レコーディングやアー写撮影も近々行なうわけですね?
西園寺:早めにやりたいなとは思ってますけど、生地屋さんとかが閉まっちゃってるから衣装さんが全然動けないって…。「そうですよね」って感じです。
――衣装のデザインとかは西園寺さんが?
西園寺:はい。考えました。デザインも基本的に全部自分でやってます。前は衣装も自分で作ってたんですけど、これからはちょっとずつ外部にも頼みたいなって思っていて。素敵な人を巻き込んでどんどん良くなりたいっていう。初めは全然お金がなかったので頼むことができなかったっていうのもあったんですけどね。
――なるほど。逆に言えば、これまでは運営として全部やってたということなんですね?
西園寺:はい。そうです。
――手伝ってくれる人とかいなかったんですか?
西園寺:何を手伝ってくれる人?
――例えばスケジュール管理だったりとか。
西園寺:全部私がやってました。
――物販とかも?
西園寺:全部自分たちでやってました。
――でも、これからはそうじゃなくなると。
西園寺:今は女性スタッフさんが付いくれています。かんたんふになってから女性スタッフさんが付きました。
――では、これからは“チームかんたんふ”として形が整ってくるであろうと。
西園寺:はい。だいぶ。
――でも、中学生のメンバーがいらっしゃると、またちょっと気を使うところも出くるんじゃないですか?
西園寺:物販時間を早めに切り上げなきゃいけなかったりとか、平日にライブを入れにくくなったりとか、そういうのはあると思うんですけど、普通に活動できます。新体制は全員学生ですし、これまでとそんな変わりないと思います。
――で、注目なのは音楽的な方向性ですよ。「新しく見つけた」とおっしゃってましたが、それはどんなものなんですか?
西園寺:楽曲プロデュースをしてくれる方が決まりました。ちょっと聴きます?
――ぜひお願いします。
(1曲試聴)
西園寺:こんな感じです。
――いいですね~。アレンジとかはこれで固まってる状態ですか? それともまだ“デモ”という段階ですか?
西園寺:デモですけど大体こんな感じだと思います。
――ちょっと聴いたところによると、シティポップ系に行くのではないか、というような噂も聞いたんですが…。
西園寺:そうですそうです。シティポップとはちょっと違うみたいなんですけど、可愛くてキャッチーな感じの“エレクトロシティポップ”です。
――ですよね。以前のStereo TokyoやReLIeFでは、いかにもな音色で固めたゴリゴリのEDMを鳴らしていた印象でしたが、この曲は軽やかなポップで、“シティポップ”というより“エレクトロポップ”の要素が多いと感じましたが、でも、途中ちょっとお洒落なコードもあちこちに挟まっていて、洗練された雰囲気も加わっている印象です。
西園寺:はい。楽曲プロデューサーが天才なので!
――なるほど。グループによっては、ある意味目立つためにものすごく振り切ってそのジャンルに特化しているものもあれば、そういった特色を持ちながらもポップとのさじ加減に非常に気を使っているものもあり…。やはり後者で行こうって感じですか?
西園寺:はい。
――で、今数曲作っているとお聞きしましたが…。
西園寺:あとReLIeF時代の曲も7曲ぐらい引き継ぎます。
――じゃあ、それらを引き継ぎつつ、新曲が。その曲は先ほど聴かせていただいたような路線ですか?
西園寺:楽曲に関しては楽曲プロデューサーの方に一任していて、「大体こういう雰囲気のグループを作りたいです」っていうことはお伝えしているので…。「可愛くてキャッチ―なエレクトロシティポップ」になります。
――でも、先ほどの曲はまさにそんな感じでしたよね。「エレクトロ」も「可愛い」も感じられましたし、割と敷居を低くしてるというか、万人に向けたポップという印象を受けました。
西園寺:はい。
――加えて、洗練された“シティ”の部分が絶妙なさじ加減で配合されている感もありました。
西園寺:ありがとうございます。楽曲プロデューサーが天才なので!
かんたんふ配信情報
Hakuna Live(ハクナライブ)で5/1(金)から曜日別メンバー日替わり配信が始まります。
月:朱亞
火:みこ
水:みさ
木:のん
金:のあ
基本的に20:00~
(最低30分間 ※~22:00)
ハクナライブアプリダウンロード
iPhone https://apps.apple.com/jp/app/id1384325538
Android https://play.google.com/store/apps/details?id=com.movefastcompany.bora
ID:7hjx54swa9s133
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