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ベンジャス!の名刺変わりになる作品だからこそ、この2枚を聴けば、ベンジャス!のことをわかってもらえます。 ベンジャス! インタビュー・2
ベンジャス!が、7月18日に2枚のミニアルバム『恋愛論』と『青春論』を同時リリースする。収録した曲たちの魅力を、彼女たちが思いをたっぷりに語ってくれた。
ここでは、『青春論』の魅力についてお届けしたい。
浅倉うみのお勧め曲、『BREAK!!!』について。
――ここからは、『青春論』編に移りたいと思います。ここでも、それぞれのお勧め曲を教えてください。
浅倉うみ では、ふたたびわたしからいきますね。わたしがお勧めしたいのが、みずから作詞をした『BREAK!!!』です。この曲は、ベンジャス!の中でも格好いい寄りの楽曲。ベンジャス!の中には、いろんなタイプの格好い曲がありますけど。どれも比較的重めだから、それまでのベンジャス!には、みんなで騒げる格好いい曲がありませんでした。そういう理由から、「今のベンジャス!の世界観にあった格好いい曲を作ろう」という話になり、それで生まれたのが、みんなでコールを入れて一緒に騒げるロック調の『BREAK!!!』でした。中にシャシウトする場面もあるくらい、ベンジャス!の中でもけっこう激しい寄りの楽曲になりました。
――歌詞は、メッセージ性が強いですよね。
浅倉うみ 世の中の理不尽なことに対して「嫌だー、ぶち壊してしまえー」となる、ちょっと強気な歌詞です。
――それは、うみさん自身がそういう感情だったからでしょうか?
浅倉うみ 『BREAK!!!』の歌詞を書いていた時期が、まさにベンジャス!が新体制になるか、ならないかという不安定な時期。ベンジャス!の体制自体が曖昧だったこともあって、その当時のわたしの気持ちを乗せて書いた面もありました。
高梨螢 「BREAK!!!」という言葉には、いろんな意味を重ね合わせているんだよね。
浅倉うみ 「壊す」という意味の「BREAK」。「絶対にブレイクしてやる」思いを込めた「BREAK」。そういうダブルミーニングを持った言葉にしています。
高梨螢 他にも、「たまに一休みcoffeebreak?」と書いてあるなど、遊び心も出ています。
日高里緒 そのセンスがお洒落だよね。
――『BREAK!!!』は、ライブでも熱狂を描く楽曲ですよね。
浅倉うみ そうなんです。この間、生バンドでワンマンライブを行ったんですけど。『BREAK!!!』はすごくロック調の楽曲だから、バンド演奏との相性も最高すぎて、わたしライブ中に理性が壊れちゃって、身体のあちこちに青たんや痣が出来るくらい騒げば、床の上をくるくる転がっていました(笑)。
葉室まつり そこには、いつもと違ううみちゃんがいたからね。
浅倉うみ 普段はこんなにもゆるゆるなのに、『BREAK!!!』は、そんなわたしの理性を壊してしまうくらい、聴いた人の感情を豹変させてゆく楽曲です。
高梨螢のお勧め曲、『トマト』について。
高梨螢 わたしは、『トマト』がお勧めです。曲調がめっちゃ格好いいんですよ。なのに、そこへちょっとださ格好いい振りを意識して付けてあるんですね。それが、より格好良さを際立たせています。
なぜ、なぜタイトルが『トマト』かと思いますよね。プロデューサーが、「確かメンバーにトマト好きがいたよね。だから,『トマト』という新曲の歌詞を書くから」と言い出したことがきっかけでした。その言葉を聴いた里緒ちゃんが、「『トマト』というタイトルということは、歌詞も「トマ」から始まるよね。「止まらない、止めないで」みたいな,トマがいっぱい出てくる曲じゃない?」と言いながら、勝手に歌詞や曲を作って歌っていたんですね。その後、出来上がったのを聴いたら、めちゃめちゃ格好いい曲でした。
曲振りをするときも、声高に「トマト!!」と叫ぶのではなく、小声でクールに「トマト」と呟くんですね。その様を見てファンの人たちが驚けば、流れてきた曲を聴いてさらに驚くという様も、ライブから見えてきます(笑)
――歌いながら、トマトを投げつけたくなる衝動に駆られたりもしません?
高梨螢 なります。以前の振りのときは、実際にトマトを投げる振りもあったくらいでした。
日高里緒 歌詞にも、「熟れたトマト 投げたい衝動」と出てきますからね。結果的に『トマト』は、わたしの予想とはぜんぜん違った格好いい曲でしたけど。始まりの歌詞が「もう止まりそうな世界も」だったから、「止まり」だけは合っていました(笑)。
高梨螢 『トマト』はヒーローソングっぽいんですね。わたし、「アベンジャーズ」の一員になりたいくらいヒーローが大好きだし、ヒーローに憧れているから、地球を救うアニメのテーマ曲に似合いそうな『トマト』を歌えたのも嬉しかったです。ぜひ、主人公が夕陽を背に受けながら崖の上に立っている姿を映し出すMVを作ってほしいです。
葉室まつりおお勧め曲、『駄駄駄青春歌』について。
葉室まつり わたしは、『駄駄駄青春歌』が大好きなんですね。理由は、私たち3人(葉室まつり・鳴宮かなた・綿矢花火)が新メンバーとしてベンジャス!へ加入して、初めていただいた楽曲だからです。そのときに、初めてMVの撮影も経験しました。『駄駄駄青春歌』では、みんなで2STEPを踊るんですけど。わたし、それまで2STEPを踊ったことがなかったし、他のメンバーもよくわかっていなかったから、2STEPを踊っている動画をみんなで観ながら頑張って覚えては、そのうえでMV撮影にのぞんだ想い出もあります。
『駄駄駄青春歌』は、これまでのベンジャス!の格好いい曲の中にも新しい色を加えた曲。いきなりピコピコッとした音が流れだして曲調がガラッと変わるなど、当時は「これが身体背のベンジャス!なんだ」というのを『駄駄駄青春歌』を通して実感していました。
高梨螢 MV(https://www.youtube.com/watch?v=2KkuozstlsI)を観てもらえればわかるけど、私たちズスーッと2STEPを踊っているように、けっこう体力を持っていかれるから踊るのが大変でした。
葉室まつり わたし、MV撮影の前日に2STEPを踊りすぎて足を捻挫してしまいました。だから、MVの撮影当日は足が痛過ぎて、つらすぎて、もう泣きべそをかきながら歌い踊っていましたけど。めちゃめちゃ格好いいMVが出来上がったから、すごく嬉しかったです。2STEPって、ファンの方々は軽々と踊っていますよね。私たち、今でこそ踊れるようにはなりましたけど。みんなの2STEPを踊る姿は今も尊敬しています。
日高里緒のお勧めの曲、『主人公』について。
日高里緒 わたしがお勧めしたいのは、みずから作詞をした『主人公』です。あのときは、プロデューサーから、メンバーへ作詞のコンペを振られました。それで、わたしは作詞に挑戦。締め切りが2日後だったけど、いろいろ苦労しながら考え抜いて書いた歌詞を選んでいただけたから嬉しかったです。
――『主人公』には、里緒さん自身の思いを投影しています?
日高里緒 自分も含めた、メンバーの気持ちとして書いています。この曲は、自分に自信を持てないとか、誰かに背中を押してもらいたいときに聞きたくなる歌詞としても書いています。
――熱い思いを持った歌だよね。
日高里緒 わたしとうみちゃんの歌詞を比べると、表現の仕方はぜんぜん違います。だけど、お互いに「夢を追いかけたい」熱い思いを書いているところは一緒だと思います。
――みずから書いた歌詞が歌になる気持ちって、どう?
日高里緒 最初は自信を持てていなかったけど。ファンの人たちから「良かったよ」という言葉をいただくたびに、その言葉が自信になれば、今は、「書いて良かったな」と思っています。
葉室まつり わたし、里緒ちゃんの書いたセリフの部分がすごく好きで、わたしも共感を覚えながらセリフを語っていました。
浅倉うみ わたしのファンの方が『主人公』を聴いて、「こんな僕でも、まだ夢をあきらめなくていいんだね」「こんな僕でも輝けるんだね」と言ってくれたときは、「あっ、気持ちが伝わってる」と思えて本当に嬉しかったです。
日高里緒 えーっ、その言葉嬉しぃ!!
葉室まつり 誰だって、あきらめない限り輝けるよと歌っているからね。
鳴宮かなた 『主人公』は、すごく勇気をもらえる楽曲だと思います。
日高里緒 その言葉、本当に嬉しいです。
鳴宮かなたのお勧め曲、『衝動』について。
鳴宮かなた わたしがお勧めしたいのは、『衝動』です。この楽曲は、ダンスの先生のアドバイスも受けながらとはいえ、メンバーみんなで1から。それこそ、ダンスの基礎の部分から作りあげた曲です。みんなでダンスを作る経験は,わたしは『衝動』が初めてだったから、よりパフォーマンスに入り込むことが出来れば、今もパフォーマンスをするたびに気持ちがグッと入り込むから、ライブでも、今まで以上にファンの方との一体感を作っていける楽曲になりました。
――いい建経験になったんですね。
鳴宮かなた 『衝動』に限らず、どの曲も、その当時の気持ちが歌やダンスに染み込んでいるから、いろんな想い出が甦ります。とくに『衝動』は、ダンスが苦手なわたしが、いろいろ練習を重ねたうえであのパフォーマンスを習得できたからこそ、思いがいろいろ甦ってきます。そうやって、曲ごとにいろんな想い出が甦ってくるっていいですね。
綿矢花火がお勧めの曲、『もういいかい?』について。
綿矢花火 わたしがお勧めしたいのが、『もういいかい?』です。わたしが歌っている部分ですけど、歌詞に「まるで綿毛みたい」と出てきます。わたし、名字が綿矢で、綿という言葉が使われていたから、そこが「いいなぁ」と思って気に入っています。歌詞を先にいただき、「わたし、ここを歌いたい」と思っていたち、本当にわたしの歌うパートに決まりました。それを言われたときは、「よっしゃー!!」となりました(笑)。
高梨螢 『もういいかい?』は、今までのベンジャス!が表現してきた世界観とは異なる、ディスコ調の楽曲だったことも印象的でした。振りも真似しやすいし、ベンジャス!以外のアイドルさんを目的で観に来た方からも、「『もういいかい?』良かったよ」と言われることが多いから、初見の人にも刺さりやすいところが嬉しいですよね。
この振りも、メンバーみんなでいろいろアイデアを振り絞りながら考えました。うちの母親がベンジャス!の大ファンで、母親が『もういいかい?』を聴いて勝手に振りつけた動画をわたしに送ってきたんですけど。その振りの一部も、じつは採用しています(笑)。
綿矢花火 『もういいかい?』も大好きですけど、わたしの家族みんなが大好きなのが『BREAK!!!』です。この曲を歌っていると、自然とテンションが上がっていくところがお気に入りです。中でも、「見極めろ」という歌詞を通して、「ここで終わってたまるか!!」と気持ちを奮い立たせられるところが大好き。そこを歌っていると、気持ちが熱くなれます。
浅倉うみ 花火が、LINEで「うちの家族みんな『BREAK!!!』が大好きです」と送ってくれたときはすごく嬉しかったよ。
『僕は君で出来てる』『BREAK!!!』ソロバージョンについて。
――『恋愛論』には、日高里緒さん・高梨螢さん・鳴宮かなたさんの歌う『僕は君で出来てる』のソロバージョンを。『青春論』には、浅倉うみさん・葉室まつりさん・綿矢花火さんの歌う『BREAK!!!』のソロバージョンを収録しています。
高梨螢 最初は、『BREAK!!!』のソロバージョンを6人分入れる予定でした。だけど『僕は君で出来ている』もすごく推したいことから、プロデューサーに相談をして、それぞれの盤ごとに異なるソロバージョンの楽曲を入れていただく形にしました。
日高里緒 聴いていただければわかりますけど、同じ曲でも、歌う人によって声質や色がぜんぜん違うんですよ。そこの違いも面白いから、ぜひ楽しんでください。
ここからベンジャス!はさらにブレイクしたいです。
――最初にも言っていましたが、まさに『恋愛論』『青春論』2枚の作品を聴けば…。
高梨螢 ベンジャス!の名刺変わりになる作品だからこそ、この2枚を聴けば、ベンジャス!のことをわかってもらえます。
日高里緒 この2枚を聴いてこそだから、どっちも聴いてください。
高梨螢 ファンの方が、収録した曲のタイトルを繋げて「夏の主人公ベンジャス!が,この夏、絶対にBREAKするぞ」とツイートしていました。その言葉通り、ここからベンジャス!はさらにブレイクしたいです。
浅倉うみ 2枚の作品を聴いてもらえたら、ベンジャス!には本当にいろんな楽曲があることをわかってもらえるはずだし、絶対にお気に入りの楽曲が見つかるはず。ぜひ2枚の作品を聴いて、お気に入りの楽曲を見つけてください。
日高里緒 この夏、ベンジャス!は思いきり弾けますから。そちらも楽しみにしていてください。
TEXT:長澤智典
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恋愛論
僕は君で出来てる
夢で逢えたらなんて
同じ空に
ひとりごと
Never Ending Night
キミヌマ
僕は君で出来てる(高梨螢ソロ)
僕は君で出来てる(日高里緒ソロ)
僕は君で出来てる(鳴宮かなたソロ))
青春論
衝動
トマト
主人公
駄駄駄青春歌
もういいかい?
BREAK!!!
BREAK!!!(浅倉うみソロ)
BREAK!!!(葉室まつりソロ)
BREAK!!!(綿矢花火ソロ)
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