FEATURE

2024.12.03
HEAVENLY

HEAVENLYインタビュー 変わることなくずっと応援し続けてくれる人たち、離れてしまった人たち、これから出会う人たち。どんな立場であれ、「またここで逢えますように」という思いが、『また逢える、キミと』には込められています。

 7月14日にライブデビュー。3人編成としたスタートを切ったHEAVENLYが、体制を新たに5人編成にバージョンアップ。現在は、春音さゆみ・梓 ラギ・向日葵あす・柳瀬なぎ・響 結音がメンバーとして活動中。さらに進化を遂げたHEAVENLYの魅力を、5人が語ってくれた。


新体制になるのは何時になるかわからない中,「次にしっかりと繋げるためにも、今の環境を守り続けよう」と決め、我武者羅にライブを続けてきました。


──HEAVENLYがライブ活動を始めたのが、7月14日でした。あれから4ヶ月強の日々が経過。3人体制でのスタートから、2人になり、11月4日より、今の5人体制へ。ここまで、怒濤の日々を過ごしてきましたね。

春音さゆみ  本当に、いろんなことがありました。中でも、2ヶ月ほど続いた(春音さゆみ・梓 ラギの)2人体制の時期は大変どころか、いろんな面で厳しい環境の中にありました。

──それでも活動を止めることなく続けてきた理由も教えてください。

春音さゆみ  走り出して間もない時期であり、着実にファンの方を増やし、「ここから更に勢いをつけて」という中で2人体制になりました。岡部プロデューサーはすぐに新たなメンバー探しに動き始めたから、それを待っての再始動という道も考えられたと思いますけど。2人とも、「ここで活動を止めるのはもったいない」と思い、新体制になるのは何時になるかわからない中,「次にしっかりと繋げるためにも、今の環境を守り続けよう」と決め、我武者羅にライブを続けてきました。

梓 ラギ HEAVENLYのライブは動きも激しいから、正直、体力面では大変でしたけど。2人とも、「ここであきらめたくない」気持ちが強かったから、必死に頑張り続けました。

春音さゆみ  でも、あの時期があったおかげで、間違いなく2人の意思疎通は多くなったし、関係も深くなったよね。もともと人見知りな3人で始めたから、少しずつ互いの距離を縮めてという中で進んできましたけど。2人になったことで、より真剣に今後のHEAVENLYのことを話す機会が増えたし、一緒にご飯に行くことも増えてと、互いの気持ちの距離は、この期間でグッと縮まったと思います。

──3人体制のときでも各々負担する面が多かったのに、2人になったことで、それぞれライブ中に背負うものがさらに多くなっていましたよね。

春音さゆみ  そうなんです。活動を始めて、ようやく自分たちなりにパフォーマンス面で見せられる土台を固め、「ここから更にみんなを巻き込み、盛り上げてゆくライブを作りあげよう」という時期に2人になったから、見せ方の面での大変さは正直生まれました。というのも、3人のときは、2人が歌いパフォーマンスをしながら、もう一人が煽るなど、ライブで魅せる形を作りながら、同時に煽ることも出来ましたけど。2人だと、一人が歌い、一人が煽る形になるように、それぞれに預ける負担が大きくなれば、どこまで魅せながらも煽るパフォーマンスが出来るのかの試行錯誤もありました。

梓 ラギ  だけど、それさえもHEAVENLYのライブを形作る経験として2人とも楽しめていたことも、けっして挫けることなく続けてきた理由になっています。

春音さゆみ  それに、10月に入り「(柳瀬)なぎちゃんが加わるかも??」というお話が出てきたことから、2人とも「新しいメンバーが加わり、新体制として動き出すまで、しっかり土台を作ろう」と思えたことも、たとえ大変だろうとも挫けずに頑張ろうと思えた理由にもなっていたし、最終的に何人体制になるのかわからない状況でしたけど。新しいメンバーを迎え入れるまでに、もっともっとHEAVENLYの名前を浸透させておきたいと思い、フライヤー配りも積極的に始めました。それに、新しいメンバーが加わるということは、その人がHEAVENLYに何かしら期待や可能性を感じて入ること決意したわけじゃないですか。

梓 ラギ  だからこそ、もっともっとHEAVENLYの存在を認知してもらえた環境があったうえで新メンバーを迎え入れたい気持ちが、2人の中に強くありました。

春音さゆみ  結果、3人の新メンバーを迎え入れたわけですけど。5人体制は、バランス的にもすごくいいなと思っています。


志の高い人と一緒に活動をしたかったから、「ここでアイドルとして活動をしたい」と強く思い、加入を決めました。


──3人の加入の経緯もお聞きしたなと思います。それぞれ、どういう理由からHEAVENLYへの加入を決めました?

柳瀬なぎ わたし、SHOWROOMで行われていた配信オーディショへ4回挑戦し、4回とも最終審査まで進みながら落選という悔しい経験を重ねてきました。その悔しさを抱えていた中、岡部プロデューサーと出会い、声をかけていただけたのがきっかけでした。加入の決め手は、2人体制でやっていたHEAVENLYのライブを観たことです。事前に、今へ至るまでの経緯は聞いていましたけど。たった2人であのライブのクオリティを作りあげていることと、2人の気持ちの強さ。どんな状況下でもHEAVENLYを支えてゆく事務所の環境があることに心を打たれたし、私自身も志の高い人と一緒に活動をしたかったから、「ここでアイドルとして活動をしたい」と強く思い、加入を決めました。それに、HEAVENLYの表現しているロックな楽曲が、とにかく格好いい!!何より、動きが激しく、体力の消耗度の激しい曲たちを、2人が全力でやりきっていく姿が格好良くて、そこへ魅了されたことも大きかったです。わたし、何度もオーディションというチャンスの場を逃してきた経験があるからか、未来に繋がる1本1本のライブを大切にという気持ちを強く持って、今も活動をしています。

響 結音  わたしは、来年の春に音楽の専門学校を卒業します。これからどんな進路へ進むかを考えたとき、アイドルに携わる活動や、実際にステージに立って活動をしてきた経験もあったから、「事務所へ所属して、アイドル活動へ本気で専念したい」気持ちを強く持ち、いろんな事務所の方々とお会いしてお話を聞けば、オーディションへ参加もしてきました。その中の一つとして岡部プロデューサーとお会いしたわけですけど。岡部プロデューサーの熱意はもちろん、具体的に。しかも、しっかりと道筋を描いていることに気持ちを打たれ、もちろん自分の努力があってのうえだけど、「ここでなら、自分の描きたい道をしっかり描きだせる」と思ったのが、最初のきっかけでした。そのうえで、HEAVENLYのライブを見せていただきました。 
 ライブを観て感じたのが、HEAVENLYの楽曲の構成は複数人だからこそ生きる曲であり、けっして2人体制に合う内容ではないと感じた中、それを2人体制で表現していることや、その体制で2カ月やっている2人の気持ちの強さに、まずは心打たれました。わたしも「アイドル活動をやるならロック系の楽曲で」と思っていたから、「ここにはすごい可能性と希望がある」と感じて加入を決めました。実際に加入して活動を始めたら、めちゃめちゃ楽しいです。今後、いろんな試練にぶつかることもあるかも知れませんが、それを乗り越えていける環境がHEAVENLYにはあります!!

向日葵あす  わたしは、アイドル活動をしたくて地元でのお仕事を辞めて、上京。以前にもアイドル活動をしていたし、今も、その当時の事務所へ所属しています。わたし、アイドル活動をやるなら、本気で人生を賭けている人とやりたいんです。以前のグループが活動を止めたタイミングで、今、所属している事務所で新しくグループを立ち上げてというのも考えましたけど。岡部プロデューサーと出会い、アイドルをプロデュースしてゆく本気度に触れ、「ここで活動をしたい」と心を打たれたことから、その思いを事務所の方に告げました。そのうえで、今の業務提携という形でグループへ所属する環境を作りました。もちろん、2人でやっていたHEAVENLYのライブを観て、楽曲もいいし、2人の歌がめちゃめちゃ胸に刺さり、「観た人の心を揺さぶることの出来るこの環境にわたしも居たい」と思って、加入を決めています。

春音さゆみ  私たちは、HEAVENLYが進化していくうえで新メンバーの重要性を強く感じていたから、3人を迎え入れるのは大歓迎でした。それに、グループとして大きく成長してゆくうえで、変化していくのもすごく大事なこと。むしろ、そのために揺るがない土台を2人で作ってきたからこそ、私たちも楽しみが一気に増えました。


メンバーのキャラクターを分析!!!!!


──2人から観た、新メンバー3人の印象を聞かせてください。

春音さゆみ  なぎちゃんは見た目フワッとしていますけど、ぶれない軸をしっかりと持っている子。何事もコツコツ真面目に積み重ねていける、そのひたむきさが格好いいです。結音ちゃんは、合ったときから後輩っぽいしゃべり方をしてきたように、とてもフランクな、すごくしゃべりやすい子。でも、一番の魅力は、歌唱力の高さもそうだけど、めちゃめちゃ努力家なところ。「この日までに覚えてきて」と言うと、それまでに完璧に仕上げてくる。すごく出来る子だし、めちゃめちゃ伸びしろのあるメンバーです。あすちゃんは、グループの空気を明るく柔らかく変えてくれた人。彼女自身、人が大好きで、人のことをちゃんと見て接してゆくんですね。人見知りの多かったHEAVENLYの壁を壊し、今の楽しい環境を作っているのは、間違いなくあすちゃんの存在があるからです。何事にも本気でぶつかってくるし、リーダーのわたしがフォローしきれない面もしっかりとサポートしてくれる。すでに、いろんなことを安心して任せています。

梓 ラギ  なぎちゃんは、気持ちが本当に強い子。しかもトーク力もすごいです。結音ちゃんは、スタイルがよく、とにかく歌の上手い子。あすちゃんは、HEAVENLYの中にあったいろんな壁を次々とぶち壊してくれた、今のHEAVENLYに必要な存在です。

──3人は、さゆみさんとラギさんへ、どんな印象を覚えました?

柳瀬なぎ  2人も心強い先輩です。さゆみさんはとても元気な方で、歌声がすごく綺麗。ラギさんは、小っちゃくてかわいいなと思いました。

響 結音  さゆみさんは、HEAVENLYに欠かせない絶対的なリーダーという存在。ラギさんは、クールな狼キャラかと思っていたら、意外とかわいい面も多い方です。

向日葵あす  さゆみさんは、つねにグループの意志を率先して伝えてゆく、歌もすごく上手いリーダー。ラギさんは、とにかくダンスが格好いい。でも、普段はとてもかわいいい人です。


歌う人によっての曲の表情の違いも感じてもらえたらなと思います。


──5人体制になったことで、楽曲の持つ雰囲気も変わりましたよね。

春音さゆみ それぞれ声質も、キャラクターも違う。それが、結果的にHEAVENLYの持つ幅広い表現へ繋がったし、同じ曲でも印象深く聴こえてくる要因になりました。何よりグループとしての存在感が増して、よりステージ映えするようになったから、これまで以上に観た人の目に止まりやすくなったと感じています。

梓 ラギ  歌声に厚みが増したから、その迫力が、メンバーの持つパフォーマンス面での迫力や華やかさにも繋がりました。
 
──良ければ、楽曲の魅力も語ってください。

向日葵あす  よくライブの最初に歌う『Sing Like a Rock』という、明るくて楽しいポップな楽曲があります。この曲をパフォーマンスしていると、私たち自身もすごくテンションが上がって楽しくなるし、ファンのみんなも一緒に盛り上がってくれるから、わたしはこの曲が大好きです。

響 結音  HEAVENLYはどれもロックな楽曲です。そのうえで、大きく分けると"元気系"と"クール系"の2つの表情があります。しかもHEAVENLYの場合、『Sing Like a Rock』を通して気持ちがコニコニしていく楽しさを感じていたら、次の曲でガラッとクール系に変わったり、激しいパフォーマンスを持ってせまるなど、いろんな表情を見せてゆくから、そこも魅力だとわたしは感じています。

柳瀬なぎ  わたし、笑顔で明るく楽しくパフォーマンスをしていくことが得意だし、歌っていると自然にそうなります。でも、『Road』では、「格好いい曲だから笑顔ではなく凛々しい表情で」と言われ、最初の頃は、格好いい表情でパフォーマンスをするのに試行錯誤していたこともありました。それくらい、曲によって表情が異なっていくのも、HEAVENLYの魅力です。

梓 ラギ  『Road』の中、メンバーそれぞれに掛け合いしていく場面は、この曲の見せ場です。私たちの、曲ごとに魅せる表情の変化にも注目してください。

春音さゆみ  体制が変わるごとに、曲によってメインで歌う人も変わってきました。今、『CHERRY』をメインで歌っているのが、あすちゃん。それまでかわいい女の子像だったのが、あすちゃんがメインで歌うことでちょっとお姉さん要素が加わったように、歌う人によっての曲の表情の違いも感じてもらえたらなと思います。


いくら私たちが「会いたい」と思っても会えない。私たちは、いつだってそういう人たちにも思いを寄せているし、「元気にしてるかな??」と考えを巡らせることも多いです。


──HEAVENLYは、1月に初の配信シングルとして『また逢える、キミと』をリリースすることか決まりました。この楽曲は、活動を始めたときから…。

春音さゆみ  ずっと歌い続けてきました。ライブの最後に歌うことも多い、覚えやすい振りの楽曲だから、ファンの人たちも一緒に振りを真似て楽しんでいます。みんなも「『また逢える、キミと』で一緒に騒げるのが楽しい」と言ってくれるように、観てくれる人たちに印象を強く与えてゆく曲を最初に持ってこれたのも、すごく嬉しいです。配信リリースになったら、何度も何度も聴いてください。

梓 ラギ  『また逢える、キミと』を歌うと、みんなで一緒に手を振りながら飛び跳ねる景色が生まれるように、お客さんたちと私たちの気持ちが一つになれる楽曲。それを最初に持ってこれたのが嬉しかったです。

柳瀬なぎ  わたし、一番最後に歌う「ここで待つから」へと繋がるまでの歌詞の流れが好きです。この歌詞をライブで歌うときには、感情が一番ピークになるくらい高まっています。 

向日葵あす  ライブって、メンバーとファンたちとの出会いの場。ライブを通すことで、みんなと顔を合わせられますけど。でも、私たちは「またこの人とライブで会いたいな」と思っても、その人がHEAVENLYのライブを選んでくれないと、いくら私たちが「会いたい」と思っても会えない。私たちは、いつだってそういう人たちにも思いを寄せているし、「元気にしてるかな??」と考えを巡らせることも多いです。だから最後に「ここで待ってるからね」という思いを歌詞にしたわけなんです。まさに『また逢える、キミと』は、私たちの思いを込めた歌です。

梓 ラギ  『また逢える、キミと』はとくに、メンバーみんな自分の気持ちと重ね合わせて歌っているから、ライブでも、より生々しく私たちの気持ちを受け止めてもらえると思います。

春音さゆみ  ファンの人たちに向けたアイドル側の気持ちを歌っている曲だからこそ、余計に気持ちが入り込んでいきます。私たちは、この曲の中で「変わらない僕は 変わっていく君が どうしようもなく怖いんだ」と歌っています。ファンの人たちは,いろんなアイドルの現場に行くこともあると思います。わたし自身も、グループが変わりながらもアイドル活動を続けています。わたしはグループが変わろうと、何も変わらない気持ちで活動を続けています。でも、私自身の環境の変化や、アイドルを応援しているその人の環境や心境の変化で、出会う機会を失うことだってあるし,それも当然のことだとわかっています。それでも「私は、また何時か逢えますように、今も、ここ(ステージの上)で待っているから」と言う気持ちも持って歌っています。その気持ちを、わたしは『また逢える、キミと』を通して再確認することが出来ました。変わることなくずっと応援し続けてくれる人たち、離れてしまった人たち、これから出会う人たち。どんな立場であれ、「またここで逢えますように」という思いが、『また逢える、キミと』には込められています。そういう楽曲を、2025年最初の大きな動きとして示していけるのもいいですよね。

響 結音  楽曲面でも聴きやすいし、ギターのリフも格好いい、HEAVENLYの最初のシングルに相応しい楽曲です。ぜひ、高音質の音源を、イヤフォンやヘッドフォンで聴いて、より臨場感を味わってください。


今のHEAVENLYはとても熱いし、その勢いを持って突き進んでいるからこそ、今のHEAVENLYの姿を観てほしいし、一緒に熱い気持ちを胸に走り続けてほしいなと思っています。


──最後に、2025年に向けてのメッセージをお願いします。

柳瀬なぎ  どんどん大きなステージに立って活動していけるように。そのためにも、みんなで1本1本のライブを大切にしながら、「HEAVENLYっていいよね」と、たくさんの人たちに思ってもらえるように頑張りたいです。

響 結音  2025年というよりも、何時か叶えたい目標として、わたしはZepp Hallでワンマン公演を行いたいです。身近なところでは、もっと楽曲や動員を増やし、実力を上げたうえで、バンドセットでのライブをやりたい。まずは、その目標を叶えたいです。

向日葵あす  どんなつらいことがあって、このメンバーなら絶対に乗り越えられる。それくらい、本音でぶつかりあい、わかりあえるのが、このメンバーたち。しかもみんな、しっかりと上を見て活動をしています。まずは一つ一つ場数を重ねながら、みんなにHEAVENLYのことを知ってもらう活動をしていきます。個々に能力も向上心もあるから、私自身、これからを楽しみにしています。

柳瀬なぎ  わたしも、Zepp Hallに立つという目標があります。そのためにも、もっともっと自分も、グループ自体にも磨きをかけながら、「HEAVENLYっていいよな、ずっとついていきたいよね」と思ってもらえるグループにしていきたいです。

春音さゆみ  新体制になった今のHEAVENLYは、とても熱いです。わたしは豊洲PITでワンマンを行うのが夢ですけど、この5人のHEAVENLYなら、その夢を叶えられると思っています。個人的には、もっと背中で語れるリーダーになることも目標にしています。とにかく、今のHEAVENLYはとても熱いし、その勢いを持って突き進んでいるからこそ、今のHEAVENLYの姿を観てほしいし、一緒に熱い気持ちを胸に走り続けてほしいなと思っています。12月も多くライブを行うから、まずはライブハウスで会いましょう。

TEXT:長澤智典
 

 

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