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2023.06.24
SUPER☆GiRLS

柏(綾菜)が「ほどいちゃだめ」とセリフを言うたびに、客席中から歓声が上がるんですね。毎現場ごとにリアクションの歓声が異なるから、そこを楽しんでいます。 SUPER☆GiRLS インタビュー・1

 毎年、夏の訪れに欠かせないのが"SUPER☆GiRLSの夏曲"。今年、彼女たちが届けてくれるのが、7月12日にシングル発売になる『リボン』。この楽曲を手がけたのが、大塚 愛さんなのも話題だ。C/Wには、"SUPER☆GiRLS第六章"の始まりを告げた『蒼い炎!!!!!!』を収録。SUPER☆GiRLSらしい王道ソングの『リボン』と、SUPER☆GiRLSに新しい風を運んだ情熱的な『蒼い炎!!!!!!』。この2曲の魅力を、グループを代表し、阿部夢梨・坂林佳奈・門林有羽・萩田帆風・柏綾菜の5人が語ってくれた。


SUPER☆GiRLSの夏曲と言えば"阿部夢梨センター"。どんな曲調だろうと、安定感も安心感)もありますからね。


――『リボン』でも、夢梨さんがセンターを担っています。SUPER☆GiRLSのセンターといえば夢梨さんという、本作でも絶対的な存在感を感じました。

阿部夢梨 いえいえ、そんなことはないです。その言葉を聞いてビックリしました。

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――見ている立場からすると、SUPER☆GiRLSのセンターと言えば阿部夢梨さんといイメージを強く持ってしまいますからね。

阿部夢梨 いやいやいやいや、ぜんぜんそんなことはなくて…。そういう印象なんですか?

坂林佳奈  そうだよ。

――夢梨さんがセンターでいることへ安心感を覚えることも、みなさん多いのでしょうか?

坂林佳奈  はい、安心感があります。SUPER☆GiRLSの夏曲と言えば"阿部夢梨センター"というのが定番と言いますか、どんな曲調だろうと、安心感も安定感もありますからね。

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――実際、センター曲は多いですよね。

阿部夢梨  『ナツカレ★バケーション』が最初のセンター曲でしたが、そこから数えたら……今回の『リボン』で7作目のセンターでした。あっ、けっこう歌っていましたね。

――本人は、そこまでの自覚は…。

阿部夢梨  ないです、ないです。センターを担わせていただけるのは本当にありがたいなと思っていますが「自分がこの場所に立つのは、今回が最後だろうな」という気持ちで毎回立ち続けてきましたし、今でもその気持ちに変わりはくて、センターが当たり前なんていう気持ちはまったくないです。
  ただ、今回で7回目ということで、それだけセンターを任され続けてきたということは、毎回、与えられた役割をしっかり果たせているからなのかなとは受け止めてはいます。でも、自分としては、センターをいただくたびに、毎回「本当に大丈夫なのかなぁ」という気持ちで立っています。

――4人から見て、夢梨さんがセンターにいることに安心を覚えることも多いですか?

坂林佳奈  安心撼感もありますし、夢梨ちゃんがセンターにいることで、グループ全体がピシッと締まります。それに、もともと華やかさと安定感を持っているからこそ、阿部夢梨センター曲はパフォーマンスをしていていつも安心感があります。

門林有羽  SUPER☆GiRLSの場合、センターに立つ人によって楽曲の色も変わってゆく。そこが面白さであり、特徴なんですけど。夢梨さんがセンターに立ったときには、SUPER☆GiRLSの持つ王道感が全面に出てくるから、そこが強みになっているなとわたしは感じています。
  もともとSUPER☆GiRLSは、王道アイドルを掲げて活動しています。その中でも、阿部夢梨センター曲はとくに王道感が出てきます。その姿を、ライブ中も背中で語ってくれるから、その様を見るたびに「王道のアイドルってこういうこと」だと学べるし、そこがSUPER☆GiRLSの強みだとも感じています。

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萩田帆風  わたしがSUPER☆GiRLSのメンバーに加入した最初のシングルのときのセンターが、夢梨ちゃんでした。そのときも感じていましたが、SUPER☆GiRLSの夏曲はとくに、夢梨ちゃんがセンターに立ってグループ全体を引っ張っていく印象を持っています。わたしの中ではそれが当たり前のようになっていて、わたしも夢梨ちゃんの背中を見ながらいつも頑張っています。

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柏綾菜  一度、対バンイベントへ出演したときに、夢梨さんがお休みされたときがあったんです。その後、夢梨さんが戻って来て、全員の形でライブを行ったときに、やっぱり全員だとライブを通して伝えてゆく説得力がぜんぜん違うなと感じました。私たちも、夢梨さんがセンターにいることで安心感を覚えることは多いですし、お客さんの盛り上がり方も大きいから、夢梨さんのセンター姿には尊敬しかないです。

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あまりにもセリフの部分が恥ずかしくて、そこの部分になると飛ばしてしまいます。

――そんな綾菜さんも、第六期メンバーとして加入してから間もなく半年が経とうとしています。加入時期と今を比べたとき、心境の面でいろんな変化や成長も現れだしています?

柏綾菜 加入したばかりの頃と比べたら心に余裕も出てきたのか、ライブ中にも、メンバーのみんなと顔を見合せたり、お客さんの表情をしっかりと見れるようになりました。何より今は、本当にライブが楽しいです。

――綾菜さん、『リボン』の中で「ほどいちゃだめよ」とセリフを語っていますよね。あの言葉にハートが落ちました。言ってる本人は、どんな気持ちなの?

柏綾菜  そのセリフを言うたびに緊張してしまいます。『リボン』のMVが公開になったときも変な汗が止まらなかったし、あまりにもセリフの部分が恥ずかしくて、そこの部分になると映像を飛ばしてしまいます。それくらい恥ずかしいんですけど。ライブでは、セリフの部分もしっかり伝えていきたいと思っています。

阿部夢梨  セリフの部分の映像を思わず飛ばしちゃう気持ちは、わたしもわかります。わたしも、完成したMVは、チェックも兼ねて何度も見ますけど。わたしも、MVを見ていると自分で自分のことが恥ずかしくなっちゃうせいか、公開後は、何時しか見なくなっちゃいますね。とくに、初めてセリフを担当した『ナツカレ★バケーション』のときは本当に恥ずかしくて。友達も、見た感想とかくれるじゃないですか。わたし、恥ずかしすぎて逆ギレしていましたからね(笑)。今はだいぶ慣れましたけど、あのセリフのパートは本当に恥ずかしいです。

――セリフの数々を言うとき、いつもどんな心境なの?

阿部夢梨  わたしは、自分の感情とは切り離し、その曲の主人公の女の子の気持ちになって言ってます。それでも、恥ずかしさはありますけどね。

――そこへ素の自分の感情を入れることなく、セリフを口にしているわけだ。

阿部夢梨  そうです。ライブのときも、その楽曲に描かれた景色や状況を思い浮かべ、その曲の主人公の気持ちに染め上げて言うようにしています。しかも、曲によって主人公の性格も変わるから、瞬時に意識を切り換え、なるべくその曲に出てくる女の子の心模様でわたしはセリフを口にしています。

――綾菜さんも、そこは同じですか?

柏綾菜  わたしの場合、レッスンの先生に「あなたはイメージを決めすぎてセリフを言うと、ちょっと不自然な感じになるから、感じたまま言葉にしたほうがいいですよ」とアドバイスをいただいたことがありました。だから、そのとき、その場で感じた感情のままセリフを言うようにしています。わたしは思い込み過ぎると逆に良くないことになるから、何事もあまり思い込みすぎず、考えすぎずにやるようにもしています。


「『リボン』は、みんなに愛されてるなぁ」と実感できるライブの時間が、今の私たちにはかけがえのないものになっています。

――SUPER☆GiRLSの場合、セリフ入りの楽曲もグループの魅力を司る要素になっていますよね。

阿部夢梨  『ラブサマ!!!』の頃からセリフがあったように、いつの間にか、そういう曲が当たり前のように増えてきましたよね。

坂林佳奈  だけど、セリフがあることで、その曲がライブで盛り上がるのも事実ですからね。私たちも、メンバーの言ったセリフへ返ってくるリアクションによって、さらに気持ちが高まります。『リボン』でも、ライブでこの曲を歌っていく中、柏(綾菜)が「ほどいちゃだめ」とセリフを言うたびに、客席中から歓声が上がるんですね。柏自身も、そのとき、その場の曲の雰囲気ごとにセリフに込める感情に違いが出れるので、毎現場ごとにお客さんたちのリアクションの歓声が違うから、毎回異なるテイストの歓声を味わえるのもライブをしながら楽しんでいるポイントです。

――セリフを耳にすることで、お客さん側のテンションが爆上がりするのはもちろんですけど。メンバー自身も、お客さんたちのリアクションを見て、いろんな気持ちを感じているわけですね。

坂林佳奈  毎回楽しんでいます。

――『リボン』では、「俺もー!!」コールも飛び交っているじゃないですか。やはり、あの言葉を耳にすると…。

坂林佳奈  私たちのテンションも上がります。とくに、コロナ禍以降、声出しの出来ない環境が長く続いたじゃないですか。SUPER☆GiRLSも、先日行ったワンマン公演から声出しを解禁しましたけど。みなさんの声を聞いたときには「やっと聞けたー!!」という気持ちはもちろん、「もっと声をちょーだい」と思って、本当に嬉しかったんですよね。声出しのライブって、みんなと一緒に曲やライブを作りあげてゆく感覚を強く実感できるから、すごく嬉しいです。

――帆風さんが加入したときは…。

萩田帆風  わたしが加入したのはコロナ禍以降なので、ワンマン公演で、初めて声出しを体験しました。

――3人(阿部夢梨・坂林佳奈・門林有羽)は、ようやく戻ってきたという感覚だ。

門林有羽  懐かしさはすごく感じましたね。みんなの声を聞いたことで、ライブはコールがあってこそ、より一体感が生まれるものなんだと改めて感じましたからね。 コロナ禍時は、新曲を披露しても、みんなもリアクションを返したくても返せない状況でしたけど。『リボン』の場合、お披露目2回目には、早くもコール&レスポンスが生まれていました。きっと、みんなもそうだったと思いますけど。私たちも、「ライブってこうだよね」と思い返して、懐かしい感覚もありました。ようやく声出しの環境が戻ってきたからこそ、これからのライブも楽しみがどんどん増えています。

――ファンたちの声を聞くことで、テンションが上がるっていいですね。

門林有羽  嬉しいのが、ライブやリリイベなどを通して『リボン』を歌うたびに、楽曲に対するコール&レスポンスにも変化が生まれてゆくことなんです。今や定番となっているコールもあれば、歌う回数を重ねていく中で、「あっ、ここにまた新しいコールが加わったんだ」という発見が出てくるんです。熱量や声援も含め、ライブを重ねるごと、『リボン』自体もすくすくと育っていくのを実感できるって素敵なことですよね。ほんと、「『リボン』は、みんなに愛されてるなぁ」と実感できるライブの時間が、今の私たちにはかけがえのないものになっています。

坂林佳奈  ライブをやるたびに、そこが新鮮だよね。対バンライブやリリイベで『リボン』を歌い始めた頃と比べたら、コールの入る箇所も増えれば、そのコールにはまってライブへ参加してくださる方々も増えています。みんなで曲を成長させてゆく感覚を味わえるって、ホントいいですよね。


歌詞を読むと恋愛の歌に思えますが、わたしは『リボン』を人生の経験を詰め込んだ楽曲だと捉えています。

――『リボン』の歌詞で"鍵"を担っているのが、「ほどいて」と「結んで」という言葉に込めた想い。みなさん、「ほどいて」と「結んで」の言葉に込めた感情をどのように捉えているのか教えてください。

阿部夢梨 わたしは、「決断をしている」という認識で捉えています。歌詞に記されたような恋愛も、お仕事でもそうですけど、自分から人とのご縁を「結んでゆく」わけじゃないですか。また新しい一歩を踏み出すときは、みずから、それまでのご縁を「ほどいてゆく」。それを繰り返しながら人は進み続けてゆくものだと、わたしは捉えました。歌詞を読むと恋愛の歌に思えますが、わたしは『リボン』を人生の経験を詰め込んだ楽曲だと捉えています。

坂林佳奈  わたしも、同じ解釈でした。『リボン』は恋愛ソングに聴こえるかも知れないけど、じつはすごく奥深い感情を歌にしています。恋愛ソングという認識だけでは歌いこなすのが難しいといいますか、自分の中に「結ぶ」と「ほどく」の解釈がしっかり見えたからこそ歌えた楽曲でした。「私は今が一番好き」という想いが、最後には「私はあなたが一番好き」に変わっていく意味も含め、想いの深いところまでしっかりと受け止めて歌えたなと思っています。

門林有羽  確かに『リボン」って恋愛ソングのイメージが強いですけど、人それぞれ、いろんな捉え方のできる歌詞になっています。わたしは、「リボンほどいて 走り抜ける」の歌詞に我武者羅さを、「リボン結んで 歩いてゆく」へ一歩一歩を大切に慎重に踏み出してゆく様を感じました。人生を歩む中、ときには大胆にいかなきゃならないときもあるけど。ときには、慎重に一歩一歩進めてゆくことも大切になると、わたしは『リボン』を通して改めて感じました。未来へ向かっていくうえで、大胆さと着実さ、そのどちらも大事ですからね。

萩田帆風  自分が生きてゆく中、その決意をほどいたり、結んだりと、いろんな決断することがたくさん出てきます。その決断が何であれ、『リボン』は、恋愛ソングという形を取りながら、気持ちを前向きにしてゆく応援歌だとわたしは受け止めました。 
  「夏色切り取って めくる思い出アルバム」など、『リボン』の歌詞からは、これまでのSUPER☆GiRLSの歴史が見えてくるところにも、わたしはこの曲の重みを感じましたし、聞いてくださる方々の気持ちにも、より刺さってゆく歌ではないかと思っています。

柏綾菜  わたし、勉強など集中したいときに髪の毛を結んだり、リラックスしたいときや寝るときに髪の毛をほどきます。それは無意識の中でやっている行動ですけど。わたしは、そういう人生のON/OFFが『リボン』の歌詞に書かれているなと受け止めました。


振付師さんいわく「この角度でジャンプをして」と決め決めでやっているように、そのこだわりぶりもチェックしてみてください。

――みなさん、『リボン』のライブ中、けっこうジャンプしますよね。あの姿も、とても印象的です。

阿部夢梨  最初はミディアムテンポで始まるから、振りもしっとりとした内容になるのかなと思っていたら、まさか、こんなにもジャンプする歌になるとは…。そこは、私たちも驚きました。

坂林佳奈  サビの部分では走っていますからね。

門林有羽  歌いながら走ったり、ジャンプしたり。そこは、わたしたちも驚きました。

阿部夢梨 けっこう動きが忙しいんです。だからこそ、落ち着いたテンポ感に飲み込まれることなく。しかも、みなさんも一緒に元気なコールを送ってくれるから、わたしたちもずっとテンションが上がり続けていくので、そこのバランスをちゃんと取れている楽曲にもなりました。最初こそ、「この曲調で、この激しいダンス??」と思いましたけど。今は、激しい振り付けがついて良かったなと思っています。

坂林佳奈  大塚(愛)さんの書いてくださった『リボン』には、「Yeah!!」という掛け声がたくさん入っているので、私たちは、そのタイミングでジャンプをしています。しかも、振付師さんいわく「この角度でジャンプをして」とけっこう決め決めでやっているように、そのこだわりぶりもチェックしてください。

2回目へ続く)


TEXT:長澤智典

 

<インフォメーション>


JKT

SUPER☆GiRLS
2023.7.12 Release
29th Single「リボン」


【CD】 01. リボン 02. 蒼い炎 !!!!!! リボン Instrumental 04. 蒼い炎 Instrumental
【Blu ray】 01. リボン Music Video 02. リボン Music Video Making 03. リボン Music Video 個人サビ ver. 

JKT
▲CD+BD
 

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SUPER☆GiRLS ( スパガ ) / リボン Music Video
https://www.youtube.com/watch?v=KG-_kWxIMgU

 

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