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2022.11.07
阿部菜々実

【阿部菜々実インタビュー】活動休止発表後に寄せられた温かいメッセージの数々に感激!「また準備ができたら、胸を張って戻って来て、恩返ししたい」

今年5月まで「ラストアイドル」のメンバーとして活動し、6月より本格的なソロ活動をスタートさせた、“ななみん”こと阿部菜々実が1stアルバム『ユメノカケラ』を11月9日にリリース!自身が作詞作曲を手掛けた14曲が収録されている。
そのリリースツアー初日(10月30日)の大阪公演にて、年内で活動を休止することを発表した。
今回は、活動休止発表翌日の彼女を直撃!その胸中を聞いた。


●阿部菜々実のマイブーム事情

――まずは、ななみんのマイブームを探りたいと思います。ボックスの中に「今ハマっている○○」というテーマが書かれた紙が7枚入っていますので、3枚引いて、お答え下さい。(菜々実→ななみ→73→7枚から3枚という意味も込めました)

阿部菜々実「<ファッションアイテム>!ネイルチップです。この間、タイに行った時に、ラストアイドルタイランドのセンターのトンナムちゃんから、タイのお土産でネイルチップをもらったんです。それがかわいくて、指も長く見えて気分も上がるし、お風呂に1回入っても剝がれなくて、すごくいいなぁと思いました。これからも身に着けたいです」

――公式プロフィールにも、ネイルが趣味と。

阿部菜々実「でも、最近さぼっていたので、ネイルの良さを再確認しました(笑)」

――では、2つ目のテーマを引いて下さい。

阿部菜々実「<ドラマ>!ドラマはあまり観ないんですけど、今、唯一観ているドラマは『Silent』(木曜22時~フジテレビ系)です。泣ける!という評判を聞いて、TVerで観てみたら、すごく感動したので、最終回までチェックしたいと思います」

――評判どおり、泣けますか?

阿部菜々実「泣けます!感情移入しちゃいますね~」

――続いて、ラストの3つ目のテーマは?

阿部菜々実「<アニメ>!アニメもあまり観ないんですけど、『チェンソーマン』が流行っているので、観てみたら面白かったです!けっこうグロいシーンもあるんですけど、苦手じゃないので(笑)。あと、『SPY×FAMILY』の第2クールが始まったので、観ています。第1クールをずっと観ていて、アーニャがかわいくて、ハマりました」


●ソロ活動をスタート!初の海外遠征も!

――6月から本格的なソロ活動をスタートさせました。「ラストアイドル」の活動が5月末で終了するというタイミングで、様々な選択肢があったと思いますが、ソロ活動を選んだ理由を教えて下さい。

阿部菜々実「コロナ禍で作曲を学ぶようになって、いつか自分で曲を作って、歌いたいなと思っていたので、ソロでライブ活動をしていくことが一番いいのかなぁと思いました」

――7月2日にファーストライブを開催しました。そのライブはいかがでしたか?

阿部菜々実「ソロライブは全曲オリジナルでやりたいと自分の中で決めていました。ライブの構成を考えた時に、こういう曲が必要だなと思って、2ヶ月ぐらいで14曲ほど作ったんですけど、その時の集中力は自分でもすごかったなと思います。自分のやりたいことが出来ましたし、ファンの皆さんにも喜んでいただけたと思うので、やってよかったなと思いました」

――先週(10月21日~23日)はタイ遠征でしたね。

阿部菜々実「ラストアイドルの時も海外でライブをしたことがなくて、私自身初めての海外だったので、すごく楽しかったです。どんな雰囲気なのかな?とか不安がいっぱいだったんですけど、ライブの時もタイのファンの皆さんがすごく優しくて温かくて、タイはコールOKだったので、声出しして盛り上がってくれたり、私が手拍子を煽ると皆さんもやってくれて、楽しんでくれていることが伝わってきました。ラストアイドルのみんなともコラボして、久しぶりに『バンドワゴン』とかを歌って、コールも聞けて鳥肌が立ったというか、感動して、アイドルをやっているんだなという感覚がありました」

――タイで食べたご当地グルメで、特に美味しかったのは?

阿部菜々実「フルーツが美味しいと聞いていたので、楽しみにしていたんですけど、パイナップルがすごく甘くて、美味しかったです。あと、タイ米も私の口に合って、ガパオライス(バジル炒めごはん)とか、カオマンガイ(蒸し鶏のごはん)の美味しさに感動しました」


●「自分の気持ちのカケラを集めた」ファーストアルバム

――ファーストアルバム『ユメノカケラ』を11月9日にリリース!タイトルが全て片仮名表記ですが、その理由を教えて下さい。

阿部菜々実「全部片仮名にした方が目につきやすいというか、タイトル感があるなと思って、直感で決めました」

――アルバム全体の聴きどころは?

阿部菜々実「曲のテンポやコンセプトが被らないように、なるべく色々なジャンルの曲を入れようと思って、自分が出せる最大限の振り幅で作りました。きっと好きな曲を見つけてもらえると思います。嘘は書きたくないと思ったので、自分の気持ちのカケラを集めた感じというか、これが今の私だよっていうのがわかるようなアルバムに仕上がったと思います」

――ご自身で作詞作曲された14曲が収録されています。もちろん全曲に思い入れがあると思いますが、特に聴いてほしい1曲は?

阿部菜々実「リード曲の『カケラ』です。この曲は結構前に作ったんですけど、夢を見なければラクになるのはわかっているけど、それはやめられなくて、こんなところでは終われないなって、自分自身がもがいていた時に作った曲なので、その時の自分の気持ちを曲に出来たこともよかったなと思います。きっと誰もが夢に向かって頑張っていても、挫折しそうになる時があると思うんですけど、そんな時に心に刺さるような曲になっていると思うので、たくさんの方に聴いてほしいと思います」

――アルバムに収録されている『ラブソング』という曲はMVが公開されています。ななみんが出演しているのはもちろん、監督と編集も担当。しかも、ご両親がカメラマン(撮影)を担当しています。見どころや、こだわったポイント、大変だったことは?

阿部菜々実「こだわったポイントは、やっぱり自然体なところです。家族の前でしか見せない表情だなって、自分で編集していて思いました。大変だったことは、リップシンクで歌っている映像と曲のタイミングを合わせるのが難しかったです。スマホの無料アプリで作ったんですけど、0.1秒でもズレると、おかしいことになるので。あと、もうちょっとここのカットを撮ればよかったとか、色々大変だったんですけど、すごく楽しくもあって、挑戦してよかったと思います。この曲に関しては、手作り感がある方がメッセージが伝わるかなと思ったので、そこに注目してほしいです」

――ちなみに、MVのロケ地はどこですか?

阿部菜々実「ロケ地は宮城県名取市の『かわまちてらす』です。青空と緑(木々など)と海がある場所を探していたんですけど、以前家族がそこに行ったことがあって、教えてもらいました。朝陽も綺麗に撮れて、すごくいいところでした」


●今年いっぱいでの活動休止を発表して…

――アルバムのリリースツアーが昨日(10月30日)からスタートしました。昨日の大阪公演はいかがでしたか?

阿部菜々実「ソロになってから大阪に行くことも初めてだったので、楽しみでもあり、来てくれるかなぁ?という不安もあったんですけど、たくさんのファンの皆さんが来てくださって、すごく温かい雰囲気で初日を迎えることが出来て、嬉しかったです」

――そして、アンコールで重大発表がありました。改めてご報告をお願いします。

阿部菜々実「2022年、今年いっぱいで事務所を退所して、芸能活動をお休みすることにしました」

――引退というわけではなく、リフレッシュ休暇に入るという認識でいいですよね?

「はい!」

――公式サイトやSNSなどでコメントが掲載されていますが、あの文面を考えるのに、どのくらいの時間がかかりましたか?

阿部菜々実「2週間ぐらい前から考え始めて、日に日に、<あっ、違うな>ってなってきちゃって、期待させすぎちゃうのもアレだし、これで終わっちゃうのかなって思わせちゃうのも申し訳ないなと思って、すごく悩んで、あの文章になったんですけど、毎日夜中に書いては直し、書いては直しを繰り返していました」

――そのコメントの一部を抜粋しますが、「これからも長く歌い続けていくために、一旦足を止めて、しっかり自分と向き合う時間が欲しい」、「いつか必ず皆さんの前に戻ってきたい」と書かれていたので、ファンの皆さんにとっては、それが救いになったというか、嬉しいコメントだったと思います。

阿部菜々実「本当に優しい人たちに囲まれて、私は恵まれているなぁ、幸せな環境にいるんだなぁって思いました。ソロ活動を始めたばかりでしたし、なんでこのタイミング?って思われるんじゃないかなぁって、すごく不安でした。ファンの皆さんとしばらく会えなくなってしまうので、悲しませてしまって本当に申し訳ないという気持ちが強かったので、反応が怖かったんですけど、皆さんがすごく優しくて、<これまで走り続けてきたから、休む時間も必要だと思うし、休んでほしいと思っていた>とか、そういうふうに言ってもらえて、私もこれでよかったんだなって思えて、安心して休めますし、<いつになってもいいから待ってるよ>って言ってくれたので、また準備が出来たら、胸を張って皆さんの前に戻って来て、更に大きくなって恩返ししたいなって思いました」

――3歳から芸能活動を始めて、12歳(小6)の時に「mimi」のメンバーとしてメジャーデビュー。後に「パクスプエラ」に改名しましたが、その当時の思い出は?

阿部菜々実「パクスプエラになって初めてのシングル『1!2!3!』という曲をリリースする時に初めて本格的なMVを撮影した時のことを今でも鮮明に覚えています。大人(スタッフ)の方もたくさんいて、ヘアメイクさんもいて、めちゃくちゃかわいいフリフリのレースの衣装があって、希望に満ち溢れた夢の世界に入り込んだような感覚でした」

――2017年10月から今年5月まで「ラストアイドル」の中心メンバーとして、グループを牽引しました。様々な経験をされたと思いますが、特に印象に残っていることは?

阿部菜々実「思い出がありすぎるんですけど、やっぱり1周年から4周年までの周年コンサートと、ラストライブです。ラストアイドルでは、つらい企画も多くて、何度も挫折しそうになったんですけど、周年コンサートで大きなステージに立って、ファンの皆さんと一緒にコンサートを作り上げていく度に、ここにいてよかったなと思っていました。ラストライブは一番大きな会場(東京ガーデンシアター)で、ステージに出て会場を見渡した時に、たくさんのサイリウムが見えて、すごく感動しました。最後にこの景色を見ることが出来て、本当によかったなと思いました」

――『ミュージックステーション』にも何度か出演しましたね。「Mステティッシュ」は大切に保管していますか?

阿部菜々実「実家にあります。1回も使っていないです」

――ラストアイドルとして共に活動していたメンバーも、それぞれの道を歩んでいます。今でもよく連絡を取っているメンバーは?

阿部菜々実「鈴木遥夏ちゃんには衣装を作ってもらっているので、頻繁に連絡を取っていて、たまに会って近況報告をしています。昨日の大阪公演も観に来てくれたんです。ちょうど今日の昼間に、大阪で岡村茉奈ちゃんとお好み焼きを食べに行って来たんですけど、3~4時間ずっと喋りっぱなしでした(笑)」

――岡村茉奈ちゃんはオリックス・バファローズの大ファンとして有名ですが、昨日オリックスが日本一になったので、ごきげんだったんじゃないですか(笑)

阿部菜々実「ごきげんでした(笑)。ツイッターの文章も熱量がすごいですよね」

――大興奮していましたね(笑)。話を戻しますが、12月24日の仙台公演までリリースツアーが続きます。意気込みを聞かせて下さい。

阿部菜々実「活動休止前の最後のツアーになるので、こうして全国をまわることが出来て、すごく嬉しいです。一人でも多くの方に会って、直接お礼を言いたいと思っていますし、最後まで楽しく、今までどおりに活動したいなと思っています。自分の曲を歌える喜びを噛みしめながら、ツアーファイナルまで駆け抜けていけたらいいなと思います」

――ちなみに、来年の1月に成人式がありますが、出席される予定ですか?

阿部菜々実「成人式には今のところは行く予定はないんですけど、友達に、同窓会があったら呼んでって伝えています」

――振袖姿の前撮りもしない?

阿部菜々実「プライベートで撮る予定はないです。この間まで20歳の写真展を開催していたんですけど、その時に振袖を着て撮影していただいて、その写真を家族にも送ったので、それで満足しています(笑)」

――最後に読者の皆さんへのメッセージをお願いします!

阿部菜々実「いつも温かく応援してくださって、ありがとうございます!皆さんのおかげで私は活動できているんだなぁと日々実感しています。今年いっぱいで活動はお休みさせていただくんですけど、最後まで楽しく皆さんと思い出を作れたらいいなと思いますし、休んでいる期間も自分を磨く機会にして、また皆さんとお会いできるように、精一杯がんばっていきたいと思いますので、これからも末長くよろしくお願いします!」

【取材・文・写真=ポッター平井】

 

<インフォメーション>

■阿部菜々実 ファーストアルバム『ユメノカケラ』
発売日:2022年11月9日(水)

◉通常盤 (CD 14曲)
ARCCD-1003
¥2,750  (税抜価格2,500円) 

01 カケラ
02 あの夢と同じように
03 あの夏の君を思い出して、僕は走りたくなった。
04 まだ忘れられない、あの夏の君へ。
05 あまりにも
06 ミカンセイ
07 ほんとはさ、
08 わかんない
09 Turn
10 フロート
11 アイリス
12 居場所
13 青春のアルバム
14 ラブソング

◉初回限定盤 (CD 14曲+DVD) 
ARCCD-1002
¥4,950  (税抜価格4,500円) 

01 カケラ
02 あの夢と同じように
03 あの夏の君を思い出して、僕は走りたくなった。
04 まだ忘れられない、あの夏の君へ。
05 あまりにも
06 ミカンセイ
07 ほんとはさ、
08 わかんない
09 Turn
10 フロート
11 アイリス
12 居場所
13 青春のアルバム
14 ラブソング


2022年7月2日に新宿ReNYにて開催された
1st LIVE 「あの夢の先へ」のLIVE 映像収録

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