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2022.06.29
Pipping Hot

男装アイドルPipping Hot鮮烈デビュー。新曲を収録したシングルもリリース決定!「俺たちの覚悟とともに、聞く人を元気にさせる応援ソングをお届けします!」Pipping Hot インタビュー2

男装アイドルPipping Hot鮮烈デビュー。新曲を収録したシングルもリリース決定!「俺たちの覚悟とともに、聞く人を元気にさせる応援ソングをお届けします!」

スタイリッシュなダンスと歌でファンを拡大してきたael-アエル-から、Pipping Hot(ピピンホット)へと名前を変え、新たなスタートを切った有光 陽稀(ありみつ はるき)、雫月 Lee(しづき りー)、逢坂 朔玖(あいさか さく)、碇 たくみ(いかり たくみ)、八雲 杏(やぐも きょう)の5人。Pipping Hotとしてのデビューからまもなく、2022年7月20日にはニューシングルのリリースも決定した。Pipping Hotというユニット名は、「アツアツ」という意味の「piping hot」が由来。「熱いメッセージの熱いLIVEをキミに届けたい」という思いが込められている。
今回はメンバー5人にPipping Hotとしてのファーストシングルについて語ってもらった。

(1回目はこちら)
 

新曲に込められた想いは…


――シングルリリースおめでとうございます。7月20日に発売されるニューシングルの収録曲、3曲それぞれについてうかがいたいです。
「超えろ」という言葉が印象的な「beyond VANITAS」ですが、歌うときにイメージする、何かを乗り越えた体験などはありますか?

有光 陽稀 自分が経験してきたことを歌っているっていうよりも、聞いてくださる方に寄り添う気持ちで歌っています。曲の最後に「ほら、おいでよ」と、2回同じフレーズを歌わせてもらっているんですが、この部分は特に「一緒に行こうよ」と言うような気持ちでファンの方に歌いかけています。
説得力が出たらいいなと思って、聞いてくれる人が俺たちとの距離感をあまり感じないように、みなさんの身近な人が言ってる言葉と感じてもらえるように歌うことを心がけてます。

雫月 Lee この曲を、初めて聞いたとき、結構強めの歌詞だなと感じました。「超えろ」という表現ひとつとっても、すごく強いなと感じていました。「言い訳しないでやれ!」みたいな、そういう喝を入れてもらうような気持ちでした。足を踏み出せないときって、綺麗ごと並べて、やらない理由を自分で作っちゃってるんじゃないか、可能性はいっぱいあるのに、自分でそれを閉ざしちゃってないか?と問いかけてくるような歌詞だと思います。自分に当てはまる部分もあるので、歌うときは自分に言い聞かせるような気持ちで歌うことも多いですね。
乗り超えた体験に関しては、歌の部分ですね。これまで「beyond VANITAS」のような曲調の楽曲を聴いてこなかったこともあり、歌うことにかなり苦労しました。俺はB メロを歌わせてもらってるんですが、本当に難しくて……。なかなか思ったように歌えず、ファンの方にこの曲のメッセージとか、俺が伝えたいことを上手に伝えることができなくてやきもきする経験もしました。そんなときに、「甘えるな」と「自分で可能性を塞いでるだけだ、乗り越えていけよ!」ってこの歌から喝を入れてもらえたような気がして、努力を続けられました。聴いてくれる方ももちろん背中を押される曲になっていると思うんですが、歌っている俺自身もこの曲に背中を押されました。


――ちなみに難しかった部分はどの歌詞でしょうか?

雫月 Lee 「概念切り裂いて」っていう部分です。難しかったですね。


――難しかった分だけ、相当気持ちがこもってるパートにもなっていそうですね

雫月 Lee そうです!


――八雲杏さんはいかがでしょうか?

八雲 杏 Leeさんが言ったように力強い歌詞だなと感じました。それから、この曲は不意に笑顔を見せるようなパフォーマンスが似合う、どこか余裕のある雰囲気を持った楽曲だなと感じています。俺は一番最初の「キレイごと並べてみたり」という部分を歌わせてもらってます。実は最初パートを教えていただいたとき、頭の部分を歌わせていただけることへの嬉しさと同時に、「大丈夫だろうか」という不安がよぎって、一人で悩んでしまうこともありました。それでも何度も練習して、歌うことを積み重ねたことで、最近になってファンの方へこの歌詞のメッセージをきちんと届けられていると納得できるようになりました。こうして納得のいく歌い方ができるようになったのは、この歌詞のおかげじゃないかと思っています。この歌詞には元気付けられるというか、引っ張ってもらえる、そんな感じがしています。俺自身も助けられた部分が多いので、ファンの方にもこの曲の魅力を届けたいなと思っています。


――碇たくみさんはいかがですか?

碇 たくみ 乗り越えた経験というと、このグループに入るためのオーディションもそうですし、ユニットに加入してから努力を続けた歌の技術についてもそうですね。俺はダンスの方が得意で歌はそこまで得意じゃなかったんです。でも日々積み重ねて、歌を、努力して少しずつ苦手を克服できているように思っています。
俺の歌ってるところがサビなんですけど、その部分の感情表現が、この曲はすごくしやすくて、歌いながら泣きそうになるんです。そういう強いメッセージ性をファンの皆さんにも感じていただけたら嬉しいですね。


――歌もとても上手だと思っていたのですが、最初はうまくいかないことも多かったんですか?

碇 たくみ ダンスの方が得意だったんです。けど、最初の頃と比べたら自分でも感じるぐらい上手になれたと思っています。声質も変わってきたぐらいです。成長が自分でも感じられるので「歌、もっと頑張ろう!」って思えますね。

有光 陽稀 本当に、上手くなりました!


――逢坂朔玖さんはいかがですか?

逢坂 朔玖 「beyond VANITAS」はライブ披露するとき、曲の紹介を俺がやらせてもらってます。「俺たちがどういう思いでステージに立ってるのか」とか「どんなふうに受け止めて聴いてほしいか」っていうのを伝えたいなと思って曲紹介をしています。
俺は「超えろ ヴァニタスの向こう側」のパートを任されているんですが、この部分では自分はもうヴァニタスの向こう側にいるんだという気持ちで歌っていますね。サビとラスサビそれぞれを歌っているんですが、ラスサビでは向こう側からみんなが来るのを待ってるぐらいの気持ちで歌ってます(笑)


――収録曲「感情リアリズム」は明るい曲だなと感じました。この曲のなかで、お気に入りのフレーズがあればお聞きしたいです。

有光 陽稀 特にお気に入りの歌詞は、一番最初の「答えが きっとあると信じてるから」の部分です。最初のパートは、曲の物語が始まる場面であり、ここが駄目になってしまったらもう走り出せないような、そんな感覚があるので、全力を尽くしてます。
「答えが きっとあると信じてるから」のフレーズは特に、ライブでは、表情を介して伝わる説得力を意識しています。聴いてくださる方が「答えがあるって信じられる」ってそんなふうに思ってくれたら嬉しいなと、そう思いながら歌っているパートです。

雫月 Lee  俺は「立ち上がれ 何度だって この手 前に伸ばし 空を描く」の部分が好きですね。一番最後のサビで、さっくんが歌ってるところです。1番にも同じ歌詞が登場しているんですが、ラスサビでは「もう大丈夫だから、立ち上がって!」といったニュアンスが含まれているように感じています。
このパートのダンスでは、縦一列にみんなが並んでいるフォーメーションから、すっと横方面に広がって、後ろからさっくんが現れる……という振り付けになっているんです。その独特で印象的な振り付けからも、このパートの重要性というか、メッセージ性を感じます。
俺もそうなんですが、気分が落ち込んじゃうこととかあるじゃないですか。生きてたらいろいろなことがあるから、人間誰しもが落ち込むことぐらいあると思います。この曲を聴いていると、そうやって落ち込んだときに、自分の自己肯定感をあげてくれるようなそんな感覚もわきます。人それぞれだし、十人十色、それでいいんだよと伝えてくれているようにも思えるんです。そういうメッセージもファンの方に伝えることができたら嬉しいなと思っています。

八雲 杏 俺は、この曲が本当に好きなので、どこが好きって言われると、「全部」って言いたくなるんですが、そのなかでも特にお気に入りの部分を紹介しますね。「揺らいだ風の向こう」というフレーズが好きです。はじめ、「揺らいだ風ってなんだろう」と思い、調べたけれど、言葉の意味が出てこなかったんです。なので、自分のなかでどんな意味なのか想像してみました。風は前にぐんぐん進むものだから、それが揺らぐってことは、失敗と成功を繰り返して進んでるってことなのかもしれない、そんなふうに思いました。こう考えるだけでもたった一つのフレーズでとても深いメッセージが込められているなと感じます。
それから、「Keep on going 息が苦しくても No looking back」という歌詞に「溢れ出した涙は 熱き思いの結晶」という歌詞が続くんですが、この部分はとても共感できる歌詞だなと感じています。息が苦しくても前に進んで、絶対に振り返るなと訴えてくるんです。そうやって苦しみながらも前に進んで溢れ出した涙というのは、きっと努力の積み重ねだったんだろうな、その努力した人はきっとキラキラと光っているんだろうなとそんな想像を膨らませました。そんな想像をしたとき、いろいろと思いが溢れてわーっと泣き出してしまいました(笑)
それから、たくみくんが歌うパートの「荒れた土に 花を植えて 折れない強さ 身につけよう」の部分もとても好きです。その場面では、たくみくんが一人で立っていて、みんなが両手で花を作る振り付けをしているんです。その場面のたくみくんがいつもめっちゃニコニコしているので、その笑顔を見ると、「よっしゃもっと頑張ろう!」みたいなギアを入れられます(笑)

碇 たくみ 自分が歌ってる部分は言葉一つ一つにどういう感情があるんだろうって考えるので、やっぱり好きになるのは自分のパートが多いです。「抱えきれないほどの願い 命懸けで証明してくよ」という部分も歌わせていただいてるんですが、ここは歌としてじゃなくも、文章を読んでるだけで、ぐっとくる歌詞だなあと思っています。まさにこれが「感情リアリズムだなあ」って思います。

一同 どういうこと?(笑)

碇 たくみ ちょっとなんて言えばいいんでしょうね(笑)
俺は癒し担当なので、自分のパートでは、優しさを顔や振り付けで表現して、歌い方は、ちょっと気張るじゃないですけど、折れない強さっていうものが感じられるように表現しています。

有光 陽稀 癒し担当だったんだ(笑)

碇 たくみ 一応癒し担当でやらせてもらってます(笑)

逢坂 朔玖 俺の一番好きな歌詞は、「立ち上がれ 何度だって この手 前に伸ばし 空を描く」ってところです。ここは俺が歌わせてもらってます。俺は結構ネガティブというか、へこたれちゃう系なんです。いろいろ積み重なったときに「しゅん……」ってなってしまうことも多くて、そんなときに、ここのフレーズを聞くと、「やんなきゃ!頑張らなきゃ!」って前向きになれるんです。そういう落ち込んだ感情のときでも、上を向けるような歌詞ですね。自分が歌ってる部分なので、自分で自分に救われているいい循環ができてます(笑)
あと、たくみくんが歌ってる「荒れた土に 花を植えて 折れない強さ 身につけよう」という歌詞も好きです。さっきも話がでてましたが、みんなでお花を咲かせる振り付けがあって、それがロックでかっこいい楽曲のなかに入っているのが珍しいなと感じます。かっこいいだけじゃない、いろんな側面のPipping Hotの魅力が詰まった一曲になっているんじゃないかなと思います。


――収録曲「Catastrophe Bomb」は哲学用語などが散りばめられたスタイリッシュな曲でしたね。気をつけた部分や、練習のときの思い出などがありましたらお聞かせください。

有光 陽稀 レコーディングのときは、歌うっていうよりも、喋っているというか、言葉にするような感じで歌っていました。「Catastrophe Bomb」は歌を歌うというよりも、自分の中の感情の部分、弱い部分も強い部分も含めて、自分がどういう人間なのかという本質の部分を曝け出すような表現になりました。繕わずに自分を出すことができたので、歌っていて楽しかったです。

雫月 Lee  陽ちゃんと同じなんですけど、他の2曲と比べて、語尾が結構語り口調じゃなくて話しかけているような歌詞の部分が多いこともあり、俺も、まるで言葉で伝えてるかのような歌い方を意識することがしやすかったなと感じています。

八雲 杏 歌わせていただいたときのイメージですが、全世界をイメージしたって言ったら大袈裟に聞こえるかもしれないですが、そのぐらい壮大な曲だなと感じています。例えばサビだったら、「炸裂させて」とか「燃やそう」とかあるじゃないですか。この歌詞を歌ってるときは頭の中で炎がメラメラと燃えているようすが見えてる状態で歌ってるんです。
対照的に、Aメロは結構静かめな歌だと感じています。自分が歌わせていただいてる、2番の最初の「「誰よりもだ」と君が手、伸ばしても」からのパートは1番までの燃えていたイメージから、ちょっと薄暗い灰色のイメージに変わるんです。自分の解釈になってしまいますが、もやもやした「君」という存在に手を伸ばしている、そんなイメージですね。
ほかの2曲の中にはない少し暗い部分というか、明るさだけじゃない部分も持っているからこそ、変化が感じられるので、歌うこと、ダンスをすることが楽しい一曲です。

碇 たくみ 俺、この曲大好きで、レコーディングのときもノリノリで、ディレクターさんに「この曲好きでしょ?」ってすぐに言い当てられちゃったぐらい好きなんです。曲調も、歌詞も好きですね。俺の中では、紺色のイメージで歌っています。「暗い海を彷徨っても」という歌詞からは、海の本当に深いところに入って、その深い海の中に一人でふぁーって浮かんでいて……そんな想像をしています。このパート歌ってないんですけどね(笑)
あと、この曲全体のイメージとしては、俺たちが兵士のような、ピシッとした雰囲気で立っていて、戦闘モードで構えているっていうイメージがあります。
特に「ここから俺らだけの爪痕を残してくよ ずっと」っていうのが、新しいスタートを切ったこれからの俺らにとても合ってるんじゃないかな、とも思います。

逢坂 朔玖 まずこの3曲の中で、レコーディングで一番実力が発揮できたという曲が「Catastrophe Bomb」でした。リズムが取りやすかったのか、すごい歌いやすくて、気持ちも込めやすかったです。熱いんですけど、どこかクールで、Pipping Hotのアツアツだけじゃなくて、違った部分も見せることができると思った曲なので、初めて聞いたときは、俺たちにぴったりな曲だなって思いました。
特にサビの後の2行が全部好きです。「ここから俺らだけのストーリーを刻んでゆこう ずっと」の部分ですね。俺たちは今、ファーストシングルを出させていただいて、まさに「これから」っていうときだと思います。だからこそ、この部分は特にお気に入りの歌詞です。


――最後に、シングルリリースに向けて、読者の方にコメントをお願いいたします。

雫月 Lee  今回のシングルはPipping Hotになって一作目であり、俺達の強い覚悟が詰まったシングルです。収録曲の3曲とも応援ソングとして、聞いてくださった方の背中を押せるような内容の歌詞だったり、曲調になっているので、今までとはまた違った俺たちをお見せできると思います。
毎日たくさん聴いていただけたら嬉しいですし、元気が出ないときには、これで俺たちを思い出して元気になってくれたら嬉しいな、なんて思ってます。
俺たちはライブも楽しんでもらえるように頑張ってますので、音源を気に入ってくれたら、ライブにも一度遊びに来てもらえたら嬉しいです!よろしくお願いします!


TEXT:高橋未瑠来

 

<インフォメーション>


アー写

Pipping Hot 「beyond VANITAS」MV 
https://www.youtube.com/watch?v=CkSiv_1NekI&t=5s


★音源情報★

「beyond VANITAS」

JKT
初回限定盤 A
2022/07/20発売
TECI-901  ¥1,870 税込
CD
1.beyond VANITAS
2.感情リアリズム
DVD 
beyond VANITAS MV


JKT
初回限定盤 B
2022/07/20発売
TECI-902  ¥1,870 税込
CD
1.beyond VANITAS
2.感情リアリズム
DVD 
beyond VANITAS MV メイキング


JKT
通常盤
2022/07/20発売
TECI-903  ¥1,870 税込
CD
1.beyond VANITAS
2.感情リアリズム
3.Catastrophe Bomb
+インスト

SNS
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https://www.youtube.com/channel/UCLs4Ex7eTRZ3LbOdGVhC76A

 

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