FEATURE

2022.06.02
C;ON(シーオン)

"質のいいお姉さんたちと妹"の集まったグループが、C;ON!! C;ONインタビュー1

 「器楽奏者とヴォーカルが融合された業界初の音楽ユニット」のキャッチコピーも印象的。「オーケストラ」と「ヴォーカル」を融合したグループが、C;ON(シーオン)。メンバーは、SHION(Vo)、AIKA(Vo)、SEINA(Euph & B.Tp) 、KAKO(A.Sax)、AMI(Pf)の5人。
  C;ONは、6月14日にシングルを3-TYPE発売する。『Re:take (Perfume)』『Re:take (Rouge)』『Re:take (Bijoux)』と題した3枚の魅力を、彼女たちの言葉を通して紐解きたい。


インタビューC;ON
  

こんなにも"質のいいお姉さんたち"が、4人もまわりにいてくれるって、正直ない環境じゃないですか。


――結成5周年を迎え、C;ONとしての活動も6年目。ここに至るまでには、いろんなことがありました?

AIKA  この5年間を振り返ったら、正直いろいろとありました。結成時のメンバーは、今はヴォーカルの2人だけで、3人は後から加入した形ですけど。結成当初は9人からスタート。その後にグループを取り巻く環境に変化が起きれば、楽器と歌という形は同じでも、今とは表現のスタイルも違っていました。

SHION  あの頃も、今も、楽しい気持ちは一緒ですけど。今の5人編成になり、表現のスタイルや楽曲が新しくなってからは、より、「この5人だからこそ出せる音楽表現」をしています。

AIKA  この5人でなきゃ、C;ONは意味がないからね。

――今の5人が揃ってから、どれくらいの月日が経過したのでしょうか。

SHION  1年半くらいになります。

――AIKAさん、今は16歳ですよね。なのに、もう5年以上のキャリアを誇っているわけだ。

AIKA  10歳のときにこの世界に飛び込んできてから、今年で16歳になりました。わたしは広島出身ですけど。小学生のときにC;ONのオーディションを受けて、合格。中学生になるのに合わせて上京しました。わたしはグループ活動が初めてで、本当にわからないことばかりだったから、SHIONちゃんに泣きじゃくりながら相談したこともよくありました。

SHION  今でこそ大人になりましたけど。以前は、メンバーどうしでじゃれあってたかと思えば、喧嘩を始めたりと、本当に子供でした(笑)。

AIKA  以前は、メンバーに年齢の近い中学生や高校生の子たちもいたから、その子たちとよくじゃれあったり、喧嘩もしてました(笑)。ただ、みんな学業優先で卒業しちゃったんですけど。わたしはC;ONのメンバーとしてずっと活動を続けていますし、続けていきます!!

――AIKAさん以外の4人は年齢も近い大人の女性たち。AIKAさん、いいお姉さんたちに囲まれている環境だ。

AIKA 本当にそうなんです。わたし、まだ高校2年生ですけど。こんなにも"質のいいお姉さんたち"が、4人もまわりにいてくれるって、普通だったらあり得ないじゃないですか。夢や目標を掲げて頑張っている、しかも歌や楽器もプロレベルの立派なお姉さんたちが身近にいてくれる。ほんと、すごくいい環境で過ごせています。

――"質のいいお姉さんたち"からしたら、AIKAさんは"質のいい妹"なんでしょうね。

SHION  ほんと、そうです。年齢差を感じないくらい大人だしね。ただ、10歳の頃のAIKAをわたしは見てるから、あの頃と比べたらどんどん大人に成長してきたなとは感じます。AIKAの言葉を借りるなら、「"質のいいお姉さん"たちが、"質のいい妹"に育てあげてきた」感じですね(笑)。

AMI  16歳という年齢にも関わらず、いつもパワフルに、積極的に活動をしているかち、私たちからしたら、いつも「もっともっと頑張らないと」という気持ちにさせられます。 


新生C;ONを押し出したタイミングからC;ONは歌い、楽器を演奏しながら、ダンスも行うスタイルになりました。


――C;ONの音楽性が、この5年間の中でどんな風に変わってきたのか、ぜひ教えてください。

AIKA  大きく変化したのが、約3年前に新生C;ONになったタイミングでした。それ以前のC;ONは、クラシック楽曲をポップス風にオリジナルアレンジをしながら、ピンヒールを履いたお姉さん方が歌い、演奏する形を取っていました。だけど、路線変更をし、新生C;ONを押し出したタイミングから、C;ONは歌い、楽器を演奏しながら、ダンスも行うスタイルに変わりました。

SHION  それ以前は、踊るにしても横揺れする程度。とにかく、歌と演奏をしっかり届けることを重視していました。ヴォーカル陣は、その変化に戸惑いましたし、楽器陣の2人(SEINA/KAKO)も路線変更する前の時期の加入だったから、同じように踊ることへ戸惑いを覚えていたと思います。

SEINA  戸惑いしかなかったです(笑)。わたしの場合、以前のC;ONにユーフォニアムがなかった中、ずっとユーフォニアムを吹いてきたことから、楽器編成の中にも新しい色を加える形として入ったから、そこでも楽器陣の中での新しい変化があったんですね。そのうえで、「ダンスをします」と言われたときは、「えっ?!」という状態でした。ましてユーフォニアムという楽器自体が、見ていただければわかるようにすごく大きいじゃないですか。その楽器を吹きながら踊るのはとても大変です。

――SEINAさんが、なぜユーフォニアムに惹かれたのか。それも教えてください。

SEINA  もともとベース音やバス音が好きだったから、パンチの効いた音を出せるユーフォニアムが好きになって演奏するようになりました。そうしたら、まさかダンスまで始めるようになるなんて(笑)。

――メンバーに加入して約1年半のAMIさんの場合、踊りながら歌い演奏をするC;ONのスタイルをわかったうえで加入したわけですよね。

AMI  そうです。先に加入の経緯をお話すると、メンバーのKAKOちゃんは高校の同級生で、同じ音楽学科のクラスメイトでした。C;ONに入ったのは、KAKOちゃんに「ピアノパートのメンバーを探してるけど、どう??」と連絡を受けたことがきっかけでした。

KAKO  高校時代、一緒に課題曲を演奏している頃から、AMIちゃんの演奏力や弾いているときの姿の華やかさを知っていたから、「C;ONのメンバーになってもらえたらな」と思って声をかけました。

AMI  確かに、歌い踊ることをわかっての加入でしたけど。キーボードというポジション的に演奏中そんな動けるわけではないから、他のメンバーと比べたら比較的楽ではありました(笑)。それでも、弾いてないときは前に出てパフォーマンスもするから、わたしもダンス未経験だったから大変さはありました。

――KAKOさん、Saxはまだパフォーマンスしやすいとはいえ、みなさんと同じように「踊る」と聞いたときは驚きでした??

KAKO  驚きました。わたしの場合、もともとクラシックを学んでいたから、C;ONを通してポップスやジャズのスタイルで吹くのを学び始めたことも刺激的でしたけど。そこへ新たにダンスも加わってだから、かなり刺激的でした。ただ、わたしも含め、メンバーみんなダンス経験のない初心者だったから、みんな同じスタートラインでダンスを学べたのは良かったです。

AIKA  ただ、急すぎだったよね。みんなダンス経験はゼロだから、同じスタート地点に立てたのは良かったけど。「これからは、ダンスをしながら歌い演奏をする」と言われたのが、新星C;ONとしてスタートを切ることになった日の約3カ月前。あのときは、振りの確認や踊り方の練習を互いに確認するなど、みんなで協力しながらダンスを吸収していました。あの経験のおかげで、メンバーの絆はさらに強くなりました。


「カバー曲のセレクトはプロデューサーさんの趣味なの??」とよく聞かれますけど。全部、私たちメンバーで選んでいます。


――新生C;ONになってからは、今の音楽性になったわけですね。

SHION  そうです。以前は、プロデューサーさんの描くビジョンを表現していく形でしたけど。新生C;ONになって以降は、「こういう路線も求めたい」「こういう楽曲を表現したい」と、メンバー自身の想いを積極的に伝えるようになれば、今では、プロデューサーさんも含め、メンバーみんなで話しあいながら楽曲の方向性を決めています。

――C;ONはカバー曲も積極的に演奏していますよね。もしや選曲も…。

SHION  私たちが決めています。選ぶ曲の多くが40代や50代の方に刺さる楽曲が多いから、「カバー曲のセレクトはプロデューサーさんの趣味なの??」とよく聞かれますけど。全部、私たちメンバーで選んでいます。

――どの曲も、みんなが生まれる前や、本当に幼少期頃の曲たちばかりだよね。

SHION  自分たちでC;ONのスタイルに合いそうな楽曲を調べては、「これ似合いそうだね」とメンバー同士で意見を交わしつつ、最終的にプロデューサーさんも交えながら決めています。

AIKA  歌謡曲など、昔の楽曲ってわかりやすく胸に響く歌が多いんですよ。その中から、ブラスの音も活かせる楽曲を選んでいます。同時に、C;ONはアコースティックライブも行っているから、そのときは、ライブをするときの季節に似合う懐メロ曲を選び、そのうえでC;ONらしくアレンジすることもあります。

――自分たちの意志や意見を反映したうえで形にしていける。そこが、今のC;ONの魅力を形作っている要素なんだろうね。

SHION  とくに、ここ2年くらいのC;ONの音楽性には、メンバー自身の意志や意見が強く反映されています。それこそ、自分たちのアイデアを出し合い、それを演奏面にもどんどん反映していけてるから、メンバーみんな本当に楽しくやれています。その環境を与えてくださっている運営の方々にはとても感謝しています。

(2回目に続く)


TEXT:長澤智典

 

<インフォメーション>


C;ON

JKT
タイトルA 『Re:take Perfume』
1.Re:take
2.INVADER
3.Drowning in Love
4.偶然のかけら


JKT
タイトルB 『Re:take Rouge』
1.Re:take
2.INVADER
3.impact
4.め組のひと


JKT
タイトルC 『Re:take Bijoux』
1.Re:take
2.INVADER
3.響け
4.Bon Bon Boooon!!


2022.6.14 On Sale
<価格>¥1,200(税込) <品番> QARF-50541〜543
販売元:コロムビア・マーケティング株式会社
発売元:FIFTY-FIFTY Records/株式会社ロックフィールド


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