FEATURE

2021.08.03

HOT DOG CAT/鈴本りん

HOT DOG CAT　パーソナル・インタビュー「鈴本りん」編

九州(福岡)だけに吸収したいな……と。。。

　8月14日・15日の北海道公演から幕開ける、HOT DOG CAT初の全国ツアー「夏の!!全力応援キャラバンツアー!!」。同ツアーは、仙台・京都・名古屋・大阪・福岡と続き、10月19日の新宿BLAZE公演でファイナルを迎える。
さらに、冬には劇団HOT DOG CATとしての公演『純情アイスティー』の上演も決定。こちらは、HOT DOG CATの楽曲をモチーフにした長編の舞台劇になる。
このたび、全国ツアーと劇団HOT DOG CATへの思いを、メンバーがそれぞれ語ってくれた。ここでは、鈴本りんが今、心に秘めている思いをお届けしたい。

みんなの予想を遥かに超える本数を用意しました。

――HOT DOG CAT初の全国ツアー「夏の!!全力応援キャラバンツアー!!」の開催が目の前にせまりました。どうですか、今の気持ちは…。

鈴本りん　まさか自分たちが全国ツアーをできるなんて思ってもいなかったから、私たちもそうだったけど、ファンの方たちも最初は驚いていました。しかもファンの方々は、全国ツアーといっても名古屋と大阪くらいかなと思っていたらしいんですが、その予想を遥かに超える本数を用意しました。場所に関しては、わたしたちも「こんなに多く回れるんだ」と正直びっくりしていました(笑)。

――とくに昨年は、全国ツアーなんて意識を持てるような状態ではなかったですからね。

鈴本りん そうなんです。私たちも、思ってた以上にライブ活動が難しい環境にあって。そのぶん、talkportを使ってのオンライントークをしながら全国各地の人たちと繋がれば、そこで新しい出会いも作っていたんですけど。そのときに知りあった方や、以前から遠征してくれていた人たち、ずっと地方から応援してくれていた人たちのところに、ようやく今回会いに行けることがすごく嬉しいんです。

――まさに、絶好のタイミングが…。

鈴本りん やってきました(笑)。今も定期的にオンライントークはやっているんですけど。各地の人たちとお話をしていても、HOT DOG CATが全国ツアーをやることを一緒に喜んでくださる方々が多いんです。中には、「HOT DOG CATを好きになれたタイミングで、今度は直接会えるのが嬉しい」と言ってくださる方もいるように、早くその人たちに会って直接「元気」を届けられたいいなぁと思っているように、今から地方へ行くのを楽しみにしています。

――各地へ足を運べるのは素直に嬉しいことだ。

鈴本りん 嬉しいです。気分も違います。わたし、あんまし友達がいないから旅行にも行くような人じゃないので、そこは良い機会だなと思っています。もちろん遊びじゃなく、ライブをしに行くように「やってやるぞ!!」という気持ちを持ったうえで、自分たちも楽しみながら、ファンの人たちと想い出を作れたらいいなと思っています。

――りんさんの場合、ツアー先で想い出のある場所は??と聞かれても…。

鈴本りん 全ヶ所楽しみです。今回のツアーは、初日の北海道公演のときから新曲のお披露目もあるんですけど。その楽曲が、お客さんに元気を与えていける楽曲なんですね。私たちもみんなから元気をもらってるよという意味も含んでいるから、その曲をお披露目するのがとても楽しみです。わたし、北海道も福岡も行ったことがないように、とにかくいろんなところに行っては。中でも九州では、たくさん刺激を吸収していけたらなと思っています。

――えっ?今、狙いました??

鈴本りん 九州(福岡)だけに吸収したいな……と。。。

――……。全国ツアーのファイナルでは…。

鈴本りん えっ、今の流されました??

何事も自分たちが前向きな気持ちになって取り組んでいかないことには。それこそ、夢だってつかめないこと。

――全国ツアーのファイナル公演を、HOT DOG CATは新宿BLAZEで行ないますよね。この場所、HOT DOG CATにとっては思い入れの強い場所になるんですよね。

鈴本りん 新宿BLAZE公演はすごく楽しみです。他のアイドルさんたちが新宿BLAZEでワンマン公演をしているのを見て、正直「羨ましいなぁ」と思いながら。同時に「今のHOT DOG CATにとってはまだ大きな箱なのかな?」と思うこともありました。だけど、何事も自分たちが前向きな気持ちになって取り組んでいかないことには、それこそ夢だってつかめないことのように、その気持ちを持って活動してきた結果、ようやくそのチャンスをつかめました。新宿BLAZEのステージは横に長く、けっこう奥行きもあるから、ファンのみなさんの顔もしっかり見つめながらライブをやれたらいいなと、今から思っています。

――りんさんも新宿BLAZE公演はHOT DOG CATとして成し遂げたい場所というのは、以前から聞いていたんですよね。

鈴本りん はい。先輩たちがずっと新宿BLAZEでのワンマン公演を目標にしていたことは聞いてました。わたし自身は、みずから「これ!」という目標を決めるのではなく、決められたことに向かってしっかりやっていこうというタイプ。だから新宿BLAZE公演に関しても、嬉しいと頑張ろう、その両方の気持ちを持って向かっています。

――今回のツアーの中、仙台でもワンマン公演を行ないます。地方でワンマン公演を行なう心境も、ぜひ聞かせてください。

鈴本りん きっと、東京でワンマン公演を行なうのとは空気感も違ってゆくのかなと思います。だから私たちも、ファンの人たちも、今までとは違う新しい感覚を覚えられるワンマン公演になると思っています。

与えられた役割へしっかり取り組めたなと思っています。と言っても、真面目グループのモブキャラでしたけど(笑)。

――これまでにも不定期公演の中、劇団HOT DOG CATとして短い舞台劇を2回行なってきましたけど。今年の冬には、長編舞台劇「純情アイスティー」を行なうことが決まりました。りんさん、演技自体にどんな思いを抱いています?

鈴本りん　わたし、短いとはいえ2回舞台劇を経験してわかったのが、演技をするのが苦手というか、自分を作るのがあまり得意ではないこと。何より、演じてて「恥ずかしい」気持ちが最初にきてしまいます。でも、7月にやった劇団HOTDOGCAT『ホットドッグにケチャップがなかった』公演では、与えられた役割へしっかり取り組めたなと思っています。と言っても、真面目グループのモブキャラでしたけど(笑)。

――でも次は、長編の舞台劇になりますよね。

鈴本りん 演じててわかったのが、舞台劇は鈴本りんとして取り組むのではなく、その役に入りきることが何よりも大事ということでした。7月公演のときもそうでしたけど、次も、自分とは別人だと思って取り組みます。それと、言われたことはしっかりやるつもりです。ただ、これまでもそうだったように、次回の公演でも、プロデューサーの方はしっかり自分(鈴本りん)のことを見極めて役を与えてくれると思うから、次も、無理ない程度に頑張ります(笑)。

――次の舞台劇の題材が、HOT DOG CATの「純情アイスティー」をモチーフにした物語になりますが…。

鈴本りん きっと恋愛ものなんでしょうね。感情を失った自分とそしては、どんな感じで与えられた役柄を演じるのか楽しみにしています。何より、舞台劇「純情アイスティー」を通して、HOT DOG CATの「純情アイスティー」への思いがわたし自身も変わるかも知れないし、みんなも思いが変わるんじゃないかなとも思っています。

自分たちで演出を考えれば、曲間の繋ぎなども工夫するなど、メンバーのアイデアをいろいろと活かしたライブになりました。

――HOT DOG CATは8 月17日より、2021年10月14日(水)に渋谷WWWで行った通算4回目となるワンマン公演「HOT DOG CATワンマンライブ『進め！進め！進め！』」と、2021年12月30日(水)に渋谷CLUB QUATTROを舞台に開催した「楕円形メリーゴーラウンド発売記念FINALワンマン〜潜れ！潜れ！潜れ！海底1210万マイルへ〜」公演の模様を収録した、2枚組のLIVE DVDを発売します。最後に、この作品へ向けての思いも聞かせてください。

鈴本りん 渋谷WWWの公演は、今の6人で初めてやったワンマンライブになりました。それまでの4人編成のときは、自分が一番後輩の立場で、いつも下から先輩へ追いついていこうという気持ちでやっていたんですけど。6人での初ライブになったあのときは、自分はどういう立場でいていいのか、どういう風な立ち位置でいたらいいのか、すごく悩んでいました。そんな、まだ6人編成に慣れてない自分の姿を見れるLIVE DVDになっています。
渋谷CLUB QUATTROのワンマンライブは、自分たちで演出を考えれば、曲間の繋ぎなども工夫するなど、メンバーのアイデアをいろいろと活かしたライブになりました。その辺にも注目して見てもらえたら、いつものHOT DOG CATとはちょっと違う姿を見れると思います。ぜひ、両方とも楽しんでください。

TEXT:長澤智典

HOT DOG CAT　集合アー写