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2020.05.13

expiece、「Studio LIVE生配信!!」への想いを熱く語る!!

今年2月に活動6周年を迎えたexpiece。現在は、オリジナルメンバーの伊藤ゆいとDJ HINAの姉妹ユニットとして活動をしている。

世間的に今、対外的なライブ活動を行なうことが難しいことから、多くのアイドルたちがオンラインを通した形でのコミュニケーションを重視しているのはみなさんもご存じだろう。expieceもZOOMを用いた特典会や、SHOWROOMや公式サイトを通しての無観客ライブ配信(一部アーカイブはexpieceの公式YouTubeチャンネルにもアップ) など、今の時期だからこそ試せる様々なコミュニケーションの取り方を模索しては、実践し続けている。

中でも、毎週日曜日に1000円のWebチケットを手にした方が楽しめる無観客有料生ライブ配信「expiece Studio LIVE生配信!!」(アーカイブ放送も有り)は、「つねに実験的な試みを行なう場」をテーマに開催しているように、expieceならではの楽しみ方もいろいろと用意。expieceチャンネルを通した生配信の模様を視聴するのは、もちろん。「オンラインでも、みんなの顔を見ながらライブがしたい！」というメンバーの意見から、ZOOMを通したライブ観戦を開始。メンバーの前にある巨大なモニターへ観覧している模様を映し出すことから、通常のライブと同じように2人に姿を観てもらいながら一緒に楽しむことが出来る。毎回がワンマン公演同様の90分ステージのように多くの曲を楽しめれば、間に間に「朗読」や「曲紹介映像」などいろんな企画を挟み込んでいる。一番の特徴が、ライブ中にバイノーラルマイクを用いた配信コーナーを設けていること。ここでは、ライブのセンター最前線で楽しんでいるときに感じるのと同じ臨場感を再現。ヘッドフォンやイヤフォンを通して聞くことで、体感性の高いライブを味わうことが出来る。

ライブの後には、ZOOMを用いたオンラインでの特典会を実施。「制服限定」など、その回だけのスペシャルな楽しみも用意しながら、完全に閉ざされた空間の中、あなたがメンバーを独占してトークを楽しむことが出来るようにするなど、観る人たちを毎週飽きさせないようにとつねに工夫を凝らしている。

現在行なっている「expiece Studio LIVE生配信!!」について、メンバーの伊藤ゆいとDJ HINAはこんな風に想いを語ってくれた。

「expiece Studio LIVE生配信!!」を始めた理由とは…。

――expieceは今、毎週日曜日の夜に有料で「expiece Studio LIVE生配信!!」を行なっています。配信ライブは、何時頃から始めたのでしょうか?

伊藤ゆい：昨年11月から始めたので、もう半年になります。きっかけは、expieceとも親交の深い配信チームの方から「配信ライブの新しいやり方を実践したいので、expieceに協力してもらえないか」と声をかけていただけたことからでした。

当時は、週末を中心に平日にもライブをやりながら活動をしていたこともあって、毎週金曜日に配信ライブを行なう形を取りながら、通常のライブ活動と並行して行なっていました。

――通常のライブ活動と配信ライブの両方を行なうことによって、expieceへの反響はどのように変わりました?

伊藤ゆい：それまでライブに行くまでも…と思っていた方が金曜日の配信ライブを観て実際にライブが観たくなり、「配信ライブを観て気になって来ちゃった」と言いながら週末のライブに来てくださる方や、地方で応援してくれる方も着実に増えました。

3月以降はライブ活動が出来なくなったことから、expieceチームも配信ライブに力を入れだしたことで、より広がりは大きくなっています。

――expieceの生配信ライブでは、ZOOMを用いて、ファンたちと顔を見合せながらのライブも行なっていますよね。それも、早い時期からやっていたのでしょうか?

伊藤ゆい：いえ、始めた頃は普通にライブ活動をやっていたことから、私たちが生配信する姿を観ていただくという形で、あくまで一方的なライブ配信でした。でも、お客さんを前にしたライブ活動が出来なくなってからは、もっとファンの人たちと繋がりたい気持ちからZOOMも導入して行なうようになりました。HINA、ZOOMを入れてから何か変わった?

DJ HINA：お客さんの顔が見えないでライブをやっていたときは、自分で頑張ってテンションも上げていたけど。ZOOMを使うようになって、お客さんの楽しんでる姿を観れるようになってからは、自然にテンションも上がるようになった。

伊藤ゆい：より配信ライブを通してファンの方々とコミュニケーションを取れるようになったのは大きいことだと思います。それまでの配信ライブは、私たちから一方的に伝えてゆく形でしたけど。ZOOMを通してファンの人たちとの距離が身近になったことから、双方向でのライブをやれるようになった実感はあります。

嬉しいのが、expieceのTシャツを着て観てくださっている方もいて、コールの部分になると、お客さんたちがスケッチブックに書いたコールを画面に映してくれたり、サイリウムを振りながら楽しんでいたりもするように、ライブをやっているのと同じ感覚を味わえているのは大きいなぁと思います。

DJ HINA：正直、今も緊張はするけど。お客さんが笑顔だから、安心はします。前まではカメラを向けられてもうまく笑えなかったけど、今は、素で笑えています。

「expiece Studio LIVE生配信!!」では、こんなことをやってます。

――「expiece Studio LIVE生配信!!」では、毎週どんなことをやっているのでしょうか?

伊藤ゆい： 1回毎のボリュームが90分くらいと、毎回ワンマンライブを行なう感覚でやっています。普段のイベントライブでは15分や20分枠が多い中、毎週ワンマンという形で数多く曲を届けられるのを配信ライブの魅力にしています。そのうえで、中に幾つかコーナーを設定。たとえば「expieceの楽曲をモチーフにした物語を作り、それを朗読」したり、「expieceの楽曲をランキング形式」にして歌ったり、DJ HINAがラップに挑戦する姿を見せたりもしています。朗読のときには、字幕にして文字も流し、より伝わりやすい工夫も心がけました。(取材をした)今日も、2日前に曲が完成し、昨日、歌詞と歌を入れたばかりの新曲を披露するんですが、思いついたことをすぐに実行に移せるのも配信ライブの魅力だと思います。ただ、毎週ワンマン公演をやっているように、毎回の準備はとても大変です。

でも、一番の特徴は「バイノーラルマイクを使ったライブコーナー」を用意していることです。もともと、新しいライブ配信のスタイルということで、配信チームの方がバイノーラルマイクを用意してくれていて。実際にバイノーラルマイクを使ったライブコーナーでは、ライブハウスの最前列のセンターでライブを観ているような、臨場感を表現出来ているのではないかと思います。

――ZOOMを通して観ている人たちの場合、一人一人の背景も異なるから、不思議な感覚もありません?

伊藤ゆい：それは感じます。だけど、応援してくれる方々の生活感が見えて、逆に楽しいです。あと、曲ごとのリアクションも面白いですね。バラードを歌ったときには、頬杖ついて観てくれる人もいれば、ゆっくり身体を揺らしながら聴いてる方もいます。中には、突然画面から消えたと思ったら、ティッシュを持って戻ってきたように、「あっ、泣いてたんだ」というのを知れたこともありました。

――やはり、涙は人前では見せたくないですからね。

伊藤ゆい：そうみたいですね。ライブハウスだと隠せないけど、オンラインだったらカメラからずれればわからないですからね(笑)。

でも、そういうのも知れたうえで、ライブ後に行なうZOOMを使ったオンライン特典会で「さっき、●●の曲中いなくなったでしょ。あれ、もしかして泣いてた?」というお話を、その人と直接やりとりしてゆくこともあります。オンライン特典会だと、その人とだけの空間になるから、より深いお話が出来るのも嬉しいですよね。

――特典会でも、いろんな工夫をしているんでしょ。

伊藤ゆい：しています。以前はライブをしていたときの衣装姿でしたけど、最近では「私服」や「制服」姿など、そのときだからこその特別感も出しています。

　中には、「恥ずかしいので自分は観られたくない」という方もいます。そういう方とは音声だけでの特典会もやっているので、そこは気軽に参加していただきたいです。

――リアルと違い、オンライン特典会だと誰にも邪魔されずに会話が出来るのもいいですよね。

伊藤ゆい：そこなんです。ライブ後の物販だとチェキにサインをしながら1分半の会話時間ですけど、オンラインの場合はチェキの撮影がないからゆっくり話せますからね。HINAも、いっぱい話せてるでしょ。

DJ HINA：話が出来て楽しい。2枠買ってくれた人とはもっと長くなるから、たっぷり話せるし。わたし、人見知りですけど。初めてお話をする人は、いろいろ話しかけてくれるから「ありがとう」って言ってます。

伊藤ゆい：ファンの人たちからも「またライブを再開しても、生配信ライブやオンラインでの特典会は続けて欲しい」と言われる事もあって、新しい人たちとの出会いの場にもなるから、ライブ活動が再開しても何かの形で生配信ライブとオンライン特典会は続けていきたいと思っています。

2人が語るexpieceの魅力とは…。

――最後に、改めてexpieceの魅力を2人の口から語っていただけますか?

DJ HINA： expieceの魅力は、楽曲の幅広さと、姉妹ならではのMCの掛け合いです。バラードでもピアノ系のバラードやドスドスいってるバラードなどいろんな種類があって、一緒に踊って楽しめる恋愛ソングや、応援ソングもあったり。一緒に歌える曲もあるように、その幅広さを楽しんでください。

伊藤ゆい：一番は、私たちと応援してくださる方々が一緒に成長していけるところだと思います。わたしは今年で活動13年目、DJ HINAはまだ活動1年弱で、互いの歳の差も10個違います。だけど、姉妹だからという距離感の近さもあり、2人が揃うと不思議な化学反応を起こすように、そこもexpieceの魅力になっているのかなと思います。

今はDJ STYLEを取りながら、私たちは踊らずに歌を届けるスタイルなんですけど。お客さんたちは、ライブでは普通に盛り上がってくれています。楽曲面なども含め、アイドルでありアーティストでもあるように、その両面を出しているのも今のexpieceの特色なので、幅広い世代の人たちに楽しんでもらえると思っています。まずは一度、オンラインを通してexpieceに触れてください。

TEXT:長澤智典