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2023.05.30
アンダービースティー 

10年目へ突入したアンダービースティー。まだ10年目だ。彼女たちが萌え立つ思春期は、これからだ。 アンダービースティー『UB the underground』公演レポート

 5月29日(月)、Spotify O-EASTを舞台にアンダービースティーがワンマン公演『UB the underground』を行った。アンダービースティーも、9周年を迎えた。6人体制になってからの単独公演は、今回が初となる。


  凛々しい姿で舞台の上に居並ぶ6人。ワンマン公演の幕開けは、『ROCK ALIVE』だ。冒頭から熱を上げて駆けだす楽曲に乗せ、メンバーたちが声を張り上げ、観客たちをけしかける。フロア中から沸き上がる絶叫の声・声・声。メンバーたちはまだまだ心に余裕を持った姿だ。でも、フロアにいる人たちはすでに戦闘モードで6人に高ぶる気持ちをぶつけていた。その姿を優しい笑顔を浮かべて見つめながら、彼女たちは大人の余裕を持った声で観客たちのハートを熱くさせてゆく。


 「もっともっと熱くなりいたんでしょ」と言いたげに彼女たちがぶつけたのが、『灼熱ECSTACY』。舞台後方から無数の炎が吹き上がる。その熱波は、二階までしっかりと伝わってきた。笑顔で歌い踊るメンバーたちだが、かなりの熱さを全身に感じていたのではと想像する。でも、熱狂を求める観客たちには、この演出がたまらなく気持ちを熱くさせた。間奏で見せた美しく流れる一体化したダンスパフォーマンスも見目麗しい。その後の攻めた姿に刺激を受け、フロアからか沸き上がった絶叫の声。このスリルがたまらない、もっともっとめちゃくちゃに気持ちを高ぶらせてくれ。もっともっと、この熱を身体中で感じていたい。


 お馴染み、ノンストップで続くライブは、歌始まりの『Timeless』へ。緩急を生かしたアンダービースティー流のダンスロックナンバーが、ときに艶かしく、ときには沸き立つ衝撃を与えてゆく。激しくも華麗に舞い踊る6人に向け、フロア中から、止むことなき野太い声が舞台上へ投げつけられていた。

 

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  ここからは、9年間の歴史を一気に駆けめぐるように、全11曲をメドレースタイルで披露。冒頭を飾った『UB TRY』ではレーザーが飛びかう中、メンバーらが気持ちを荒らげて観客たちを煽れば、その声に刺激を受けたフロア中の人たちが声を張り上げだす。巧みに表情を変えながら、止まることなく『new journey』へ。強い眼差しと凛々しい姿で、観客たちを攻めるメンバーたち。軽快にステップを踏む彼女たちの姿を真似、共にステップを踏む人たちの姿もあちこちに登場。


  ふたたび吹き上がる炎を背に、6人は『Past Perfume』を熱唱。フロアから「Oi!Oi!」と熱い声が上がれば、これまで以上に熱情した想いを剥きだしに、メンバーたちが感情を露にぶつかってゆく。巧みに表情を変えながら『beast』へ。この曲でも背景に無数の炎が吹き上がる。その熱さを感じながらも、彼女たちは美しい声を響き渡らせていた。後半には心を野獣に染め上げ、沸き立つ感情を一つに重ね、迫力ある一体化した声も轟かせていた。


  『DIVISION』の登場に、気持ちが嬉しく奮い立つ。メンバーたちも軽快にステップを踏み、ときに絡み合う様も見せながら、心を嬉しく泣かせるメロディアスな歌を届け、気持ちを熱く騒がせる。ふたたび、激烈な衝動が身体を貫いた。6人は『TOKYO monster』を通し、ハートを燃やすように雄々しく歌を突きつけた。次々と表情の変わる展開だ。感情を高ぶらせつつも、泣かせるメロディーが心を嬉しく奮わせる『last scene』。次々と美味しいところをピックアップし、巧みに長大な1曲の物語に仕上げてゆくメンバーたち。ここまでの歴史の波を一つに繋げるように、メンバーらは歌心を抱いた『Over take』を、高ぶる思いを胸に歌っていた。背景から吹き上がる無数の炎も感情を騒がせる嬉しい刺激になっていた。


  後半へ進むにつれ、彼女たちは次々と表情を塗りかえながら、感情を加速させる。『fadeless』では、雄々しい声で歌いあげる様を提示。楽曲は爆走しながらも、メンバーらの声は、とても胸を揺さぶる感情的な歌として響いていた。6人と一緒に大きく手を振り、気持ちを一つに重ねあわせるこのひとときが最高だ。またも彼女たちは荒ぶる牙を剥きだして襲いかかる。6人は『Real Blade』を通し、今にも襲いかからんばかりの勢いで観客たちをけしかける。気高き姿も、アンダービースティーを語る上で欠かせない魅力だ。春乃友夢のシャウト声も、魂を震わせた。


 メドレーコーナーの最後を飾ったのが、『Black Jet』。これまで以上に次々と吹き上がる炎を背に、彼女たち自身が、燃え盛る炎の化身と化し、暴れ騒ぐ観客たちへ、さらに熱情した刺激をぶち噛ましていった。高ぶるメンバーと観客たちの感情、そして吹き上がる炎が、「アーアーアーアー」と張り上げた声を合図にシンクロしながら、熱を大きく膨らませてゆく様も印象的だった。

 


 ここで、9周年を祝い誕生した新曲『Hiraeth moon』のリリックMVを上映。メンバーどうしの心の繋がりや絆を綴った、とてもハートフルでエモい歌曲だ。歩み続ける中で感じてきたメンバーたちの素直な思いや、だから今もこうやって歩み続けているその心模様が、ここには詰め込まれている。まるで10年目へ向けて、メンバーやファンたちへ向けた手紙を、歌を通して読み聞かせてもらえたような気分だった。

 


  ライブも後半へ。突きつけたのが、アンダービースティーのライブを初期から支え、たくさんの熱狂の景色を描き続けてきた『occult propose』。何度触れても、いや、何度触れようが、この歌は胸を熱く揺さぶる。彼女たちから受けた熱情のプロポースは、何度受け止めようが胸を嬉しく掻きむしる。サビ歌で、熱い高速クラップが起きるのもお馴染みの景色。6人が心を一つに落ちサビを歌ったときに覚えた高揚。とても繊細で美しい感情なのに、何度聴いても心を嬉しく掻きむしる、最上級の感情高揚ソングだ。


 一転、アンダービースティーの楽曲の中でも、とくにラウドでエクストリームな『Nyx』を突きつけ、6人は伸びやかな歌に乗せ、魂を震わせる歌で観客たちを魅了してゆく。このブロック、サウンド面は豪快で轟音だが、どれも、胸をキュッと揺さぶる美メロな曲ばかり。歌詞と感情的な歌声とサウンドが一つに重なり共鳴しあうたびに、心が奮い立つ。黒い翼をはためかせ、舞台の上で華麗に舞い踊る6人の姿が、とても神々しい。


  アンダービースティーが最後に歌ったのが、『raven』だ。ピアノの音色に乗せて、メンバーらが「這い上がれ今この場所から もうあの日には戻らない」「羽ばたけ願う未来があるなら 遠くへそう遠く果てまで」「涙ぬぐえば強くなれる」 と気持ちを振り絞るように歌いだす。その声へ呼ばれるように演奏が炸裂するのに合わせ、メンバーたちは広げた黒い二つの翼を羽ばたかせ、興奮を覚え絶叫する観客たちの声を追い風に、高らかに舞い上がりだした。彼女たちの力強く突きあげる拳にエールを送るように上がる炎。6人の気高き姿に向け突き上がる、無数の拳と絶叫のエール。今までも、そう。これからも彼女たちは、どんな試練や困難が待ち受けていようが、その翼が傷つこうとも、何度だって乗り越え、変わることなく目指した場所へ向かって羽ばたき続けてゆく。むしろ彼女たちには,最前線でボロボロになりながらも、つねに真正面からぶつかり、険しい道を切り開いてゆく姿がとても似合う。

 


 アンコールは、9周年を祝い制作した新曲の『the underground』を披露する形でスタート。 「オーオーオーオー」と高らかに歌う声からの幕開けだ。とてもメロウでメロディアスな。しかも、優しい表情を抱いた楽曲だ。この曲で彼女たちは、常に支えてくれる仲間がいることの喜びや、仲間たちの力や支えが、自分たちが羽ばたき続ける力の源になっていることを伝えてきた。歌心を強く押し出した楽曲を新曲として持ってきたのも、この曲に、今伝えたい思いを濃縮していたからだ。間奏で見せた、ドラマチックに構築した一糸乱れぬパフォーマンスも目を強く捉えていた。「もう迷わない すべてをかけた」と歌う彼女たちがつかもうとしている明日とは…。その輝きの答えを、これからも6人は、この場で叫びながらつかみとろうとしてゆくのだろう。

 


   「愛してます」「愛してます」と春乃友夢と今井莉南が歌声を交わしながら始まったのが、『lovegram』。メンバーたちからの甘い想いのアプローチが身体を嬉しく騒がせる、ラップも加えた激メロナンバーだ。6人が真心を込めて歌を届ける姿が愛おしい。「darling darling あなたがいい」と歌いながら軽快にステップを踏む姿が、胸をキュンと騒がせる。「1年先も 10年先も ずっと抱きしめて」の歌声に合わせ、メンバーみんなでギュッと身を寄せる姿が愛らしい。その姿に心がキュッとなった。そして…。


  やはり最後はこの曲だ。大切なライブでは、必ず最後を飾るのが『happiness to you!』。この曲にこそ、9年間変わらぬアンダービースティーとして貫いてきた想いが、未来へ向かう自分たちを突き動かす意志が詰め込まれている。もちろん、輝く未来へと向かう道には、何時たって支えてくれる仲間がいれば、彼女たちも、その仲間をずっと大切にしたいと思い続けてきた。その気持ちをファンたちもわかっているからこそ、熱情した声を張り上げ、互いにこの曲を通して、共に未来へ突き進む約束を交わしていた。「無限大の未来 新しい今日に say hello! 上手くいくよ いつでも味方だから」と彼女たちは、その先へ広がる未来へ向けて顔を上げ、胸を張った姿で力強く歌っていた。その気持ちが途切れない限り、彼女たちは、何度だって自分たちの手で未来へと繋がる扉をこじ開けて進み続けるだろう。10年目へ突入したアンダービースティー。まだ10年目だ。彼女たちが萌え立つ思春期は、これからだ

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PHOTO:インテツ
TEXT:長澤智典


2023年6月7日(水)
『UB Midnight Flower』in 国際フォーラムC 
LIVE Blu-rayリリース 

通販
https://tower.jp/item/5706623/UB-Midnight-Flower

リリースイベント
2023年6月7日(木)HMVエソラ池袋店


アンダービースティー SNS

https://twitter.com/underbeasty
https://underbeasty.jp/

植竹優亜 https://twitter.com/yuairisUB
春乃友夢 https://twitter.com/yumu_34
今井莉南 https://twitter.com/imai_rina 
大坂鈴炎 https://twitter.com/osaka_suzuka
桜井かなみ https://twitter.com/kanaminnn1021
羽石楓 https://twitter.com/kaede_ub

             

セットリスト
『ROCK ALIVE』
『灼熱ECSTACY』
『Timeless』

メドレー
『UB TRY』
『new journey』
『Past Perfume』
『beast』
『DIVISION』
『TOKYO monster』
『last scene』
『Over take』
『fadeless』
『Real Blade』
『Black Jet』

映像
『occult propose』
『Nyx』
『raven』
-ENCORE-
『the underground』(新曲)
『lovegram』
『happiness to you!』
 

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