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噂のギャンビーノ×2、デビュー公演の模様を暑苦しくレポート!!!!!!!
723シャトンヌ⤴(ナツミシャトンヌ⤴︎)・福永幸海・明根凛・楠悠・すずはらかのん・初咲里奈・メイリ。ソロアイドル/グラビアモデル/役者など、多岐に渡った表現活動を行っている7人が、一つの思いを胸に集結。ギャンビーノ×2として、活動を宣言。
そしてついに、ギャンビーノ×2が始動した。初ライブになったのが、5月5日(金・祝)・新宿アルタKeyStudioで行われたイベトント『shinjuku ALTA iDOL SONIC』。場内には、ギャンビーノ×2の始まりの景色を目撃しようと大勢の人たちが足を運んでいた。その期待を背負いながら、ついに7人が舞台の上に姿を現した。
流れ出したSE。その音に刺激を受け、フロア中から大きな声が沸き上がる。場内に生まれだした熱へ誘われるように、メンバーらが次々と舞台へ登場。そして…。
スリリングかつハードエッジな音が響きだす。「声だせー!」と煽るメンバーらの言葉を合図に、これまで以上に野太い声が轟き渡る。その様をニヤリと見ながら、7人は、フロアにいる人たちを射抜くような鋭い視線を向けながら、『ギャンビーノギャンビーノ』を雄々しい声で歌いだした。サビでメンバーみんなが想いを一つに歌ったときの、凛々しくも表情豊かな声にも嬉しく胸が奮い立つ。彼女たちは、胸の内に抱いた思いや野望を言葉にして伝えてきた。「傷跡もさらして、これが私たち」と歌いながら、これまでの歩みを示したうえで、ここから新しく夢をつかみ取るんだと宣言。そのうえで、一緒に歩むことを誓ったギャンズ(仲間)たちや、この日、初めてメンバーらに触れた人たちへ向けて「覚悟を決めろよ」と思いをぶつけてきた。「私たちは、これまで何処にもなかった新しい物語をここから綴るから、君らもついてきなよ」「ここから一緒に物語を綴る覚悟を決めなよ」とでも言うように、フロアにいる人たちへ向かって荒ぶる声を上げていた。なんて凛々しい姿だろう。その姿に、早くも気持ちが惹かれていた。
MCでは、とても初々しい様を見せていたメンバーたち。一人一人が思いを発するたびに、フロア中から彼女たちを支持する熱い声が飛びかっていた。ギャンズたちの声援も熱ければ、メンバーらの「ギャンズのみなさんと最強伝説を作っていきたい」という言葉も嬉しいじゃない。「これからみなさんと、ギャンビーノ×2の物語を作っていきたい」という言葉を合図に、次の楽曲へ。
続く『Don't Diss Me!』はクールでスリリングな、ダークな表情の中に熱いエナジーを抱いた楽曲だ。冒頭から、メンバーたちが声を一つに、クラップをしながら歌いだす。この曲では、メンバーたちが妖艶な声を魅力に、場内にいる人たちを快楽へと導いてゆく。7人は艶やかな姿で「奈落の果てまで落ちてゆく」と歌いながら、フロアにいる人たちを赤黒い闇の世界へ引きずり込んでゆく。奥底へ、奥底へと落ちてゆくような感覚が心地好い。7人が、その場にいる人たちをどんどん現実から引き離してゆく。
メンバーらの美しいハーモニーからスタート。そこから楽曲は、一気に荒ぶるデジロックナンバーへ。『ザワザワ』でも彼女たちは、強い意思を持った言葉で観客たちをなぶりだす。その様は、まるで7人の高貴な女王様たちのよう。雄々しきその姿には、妖しい殺気が満ちている。さすがに殺気は言い過ぎか。でも、7人が醸しだす媚薬のような危険な香りに、身体と心は惹かれていた。なんて人の欲望を刺激し、快楽という毒に侵してゆくユニットだろう。ザワザワッと騒ぐこの衝動を抑えられない。フロア中から声が沸き上がっていたのも納得だ。
最後にギャンビーノ×2は、『Nightmare』をブースト。「いくぞ!!」「Oi!Oi!」とメンバーと観客たちが声を張り上げ戦いあう。時折、クールな姿で観客たちを突き放すような様を見せるのも、それが彼女たちらしいギャンズたちの"じらし方?"。なんて、毒を持った大人のグループだ。この場にいる人たちは、早くも彼女たちの掌の上で転がされていた。いや、このまま、いくらでも転がされていたい気持ちに染まっていた。刺激の強い告白のような彼女たちの言葉に触れていると、目の前に広がりだした悪夢さえ、素敵な快楽へ繋がる物語に見えてくる。優しく誘うようなアプローチも含め、ギャンビーノ×2はフロア中の人たちを、現実を忘れた黒い妄想の世界へと連れ出していった。
あっと言う間だ。4曲では、快楽へ溺れるには物足りなさすぎる。もっともっとと欲しがる気持ちを埋めるためには、5月21日に新宿Cat's holeで行う「ギャンギャン定期公演 ギャンフェスvol.1」に足を運ぶしかなさそうだ。
TEXT:長澤智典
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