FEATURE

2023.04.08
1461日のクレシドラ

1461日のクレシドラと一緒に綴る物語のページに、あなたも感情の赴くままに心の筆を走らせてくれ。 1461日のクレシドラ「『1461日のクレシドラ』単独ライブ~僕らから僕らへ歌うエール~」単独公演レポート!

 デビュー公演から半年強、3月31日に白金高輪 SELENE b2.を舞台に、1461日のクレシドラが初の単独公演「『1461日のクレシドラ 』単独ライブ~僕らから僕らへ歌うエール~」を行った。当初は、4年生:瀬戸彩郁の卒業ライブを予定していたが、本人の体調不良による長期欠席から、初の単独公演という形を取ることになった。

 

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 ライブは、メンバーらのオーディション時の風景を映し出した映像からスタート。それぞれが語る、アイドルを目指す理由。次の映像は、彼女たちのお披露目公演となった8月21日・NHKホールでの模様へ。本番前、期待を胸にする様や緊張を覚える各々の姿を映し出したあとに、当日のライブ映像を上映。今見返すと、とても初々しい。そこから進み出した時間の針。そして…。

 

 チャイムの音に導かれるように、舞台へ姿を現したメンバーたち。ライブは、1461日のクレシドラの始まりを告げた歌であり、今でも多くの人たちとの出会いのきっかけになっている『運命Fantasic』からスタート。心地好いビートの上で、軽やかに弾む気持ちを示すように、6人は心地好くジャンプをしながら歌っていた。メンバーたちは笑顔だ。緊張も含んだ半年前とは違う、この舞台の上で輝くことを本当に楽しんでいる笑顔だ。自信は人を輝かせる。少しずつ歩みを進めるごとに、心の中に芽吹いた自信という芽は、たくさんの人たちの心を笑顔にする花として開花した。もちろん、まだまだ未完成だ。でも、季節が巡るごと、次第に大きく、輝き持って花が咲き続けるように、やがて彼女たちもそうなっていくだろう。むしろ、最初の開花に振れられたことが嬉しい。

 

  時代の流れを敏感に捉えては、その風潮も自身の中へ組み込み続けてゆく1461日のクレシドラ。『お願いChronos』でシティポップというスタイルを示したのも、時代の流れに寄り添ってのこと??むしろ、スタイリッシュでアーバンなポップチューンは、背伸びしたがりの大学生という自分たちの姿勢に似合う音楽の洋服だ。6人は、舞台の上で美しい声を響かせ、伸び伸びとした姿で歌っていた。その様は、昼間のカレッジライフという服から、少し背伸びをしたおしゃれな服に着替え、夜の帳の中へ飛び込み、青春を謳歌してゆく姿のようにも見えていた。

 

 ブラスの音も華やかな『スタンダールに恋して』では、恋にときめく女の子の気持ちを投影。1461日のクレシドラの楽曲は、ブラスバンドの要素も巧みに組み込み伝えてゆくことも多い。マーチングビートから始まる『運命Fantasic』も、そう。大人びているのに、でも、中高生時代の背伸びをした恋愛心とは少し異なる、大人と少女の狭間の心揺れる様を描くうえでブラスバンド的な要素が青春の香りという追い風になっている。だから、彼女気たちのライブ姿を見ながら一緒にときめいてゆく。

 

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 音が流れた瞬間に、心が華やいだ。夢や希望に胸を馳せる女子大生の彼女たちに似合う『教えてクランボルツ』は、好奇心を嬉しく掻き立てる楽曲。細かい理屈や屁理屈をこねくりまわす前に、今、動いた気持ちを素直に信じて冒険心を胸に駆けだす。前しか見てない彼女たちに、この曲もとても似合う歌の洋服だ。無邪気な6人の笑顔も、キラキラと輝いている。

 

  続く『恋のISLM分析』は、大学生の彼女たちのカレッジライフを描き出した曲。4年間という定められた期間の中、どれだけ自分に磨きをかけられるか。みずからを輝かせるために、どんな経験を積み重ね、自分を磨いてゆくのか。それが夢を追いかけることでも、恋心で自分を綺麗にすることだろうとも、理屈ではなく経験や行動を通して、その人自身が磨かれてゆく。その理屈を大学生らしく分析しようとしながらも、経験を重ねながら成長することで磨かれる。そのことを、この曲を歌うたびに輝きを増す彼女たちを見ながら感じていた。

 

  「学ぶ喜びは 勝ち取ったもので」と歌いだす、とても美しく目映い輝きを放つ楽曲だ。『GladGrad』は、学生時代の春という季節に似合う歌。掲げた目標を突破するために努力した高校時代。その上でつかんだ新しい学舎への道。卒業から進学という一つの大きな変わり目の時期に新しい舞台(大学)へ踏み出したからこそ振り返られる、あの頃の輝きをつかもうとしていた姿。それが進学でも、就職でも、新しい夢を追いかけだしたときの変わり目の時でも、いい。この歌を聴くと、必死に頑張っていた自分に誇りを覚え、希望に満ちて未来へ踏み出した頃の自分を思い返せる。春という変わり目の時期、この歌が、嬉しい希望になる。

 

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  MCでは、それぞれのメンバーが学生時代の思いを振り返って語っていた。今のメンバーたちは、コロナ禍時代に入学している。だからこその、日々をここでは語っていた。


  最後に、1461日のクレシドラは新曲の『サクラ、ハルカ。』を披露してくれた。この日のタイトルへ記した「僕らから僕らへ歌うエール」という言葉は、『サクラ、ハルカ。』の一節から取っている。この曲も卒業ソングであり,、新たな舞台へ向かって旅立つ決意や夢に馳せる思いを記している。1461日のクレシドラのメンバーたちは、大学の卒業とともにグループの卒業もあらかじめ定められている。いつかこの曲は、1461日のクレシドラの卒業ソングとして、旅立つメンバーたちを送りだす歌になっていくのだろうか…。温かいピアノの音色の上で、メンバーたちが強い思いを胸に歌いだす、とても眩しい青春の香りを覚える楽曲だ。卒業という言葉が似合うこの季節に耳にしたことで、"卒業"という視点で耳を傾けてしまったが、新たな道へ踏み出すときにこの曲に触れたら、涙さえキラキラとした輝きに変え、力強く一歩踏み出せる。そんな気持ちになる歌として響いてゆくに違いない。舞台の背景に、たくさんの桜の花びらが舞い踊る景色も投影。1461日のクレシドラのメンバーたちも、翌日から学年を一つ上げ、新しい年度へと進み出した。

 

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  アンコールでは、ふたたびデビュー曲の『運命Fantasic』を歌唱。この曲に触れるたび、限られた運命の期間の中で輝く一人一人の姿をしっかり追いかけたくなる。グループ自体に終わりはないが、それぞれに期間は違っても、メンバー一人一人が綴る物語のピリオドを打つ期間は定められている。でも、『運命Fantasic』を聴くたびに、ここから新しいページを開いて彼女たちと(それぞれの推しメンと?)新鮮な気持ちで物語を綴りたくなる。気持ちは、自分次第でいくらでも書き換えられる。1461日のクレシドラと一緒に綴る物語のページに、あなたも感情の赴くままに心の筆を走らせてくれ。


  最後に。1461日のクレシドラは、5月14日・渋谷DESEOminiのライブから2期生が始動する。今の1461日のクレシドラは、6人体制で新たなスタートを切っている。そこへ2期生が加わるのか。それとも…。詳細が気になる。

 

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PHOTO:本間裕介
TEXT:長澤智典


★インフォメーション★

1461日のクレシドラ idoRe:渋谷店 お昼のイベント vol.12
『1461日のクレシドラ 山下萌BIRTHDAY‼』
日程:2023年4月15日(土)
開場 11:50/開演 12:00
◾イベント内容
トーク・ミニライブ(約1時間)+特典会
参加メンバー:西川まりあ・伊田江里奈・大月星奈・一ノ瀬直緒・山下萌・吉田梨乃
チケット
¥2,000 (ドリンク代込み)
チケット購入サイト:https://t.livepocket.jp/e/yx9yf

5月14日(日)
渋谷DESEOminiにて新体制初の単独ライブも開催予定!!

 

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セットリスト
『運命Fantasic』
『お願いChronos』
『スタンダールに恋して』
『教えてクランボルツ』
『恋のISLM分析』
『GladGrad』
『サクラ、ハルカ。』
-ENCORE-
『運命Fantasic』

SNS

http://1461clessidra.com/
https://twitter.com/1461clessidra
 

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