FEATURE

2023.01.27
上月せれな

4時間強、全部で57曲を歌唱した、『上月せれな NEW YEAR LIVE 2023「ONENESS」』公演をレポート


 2023年1月1日(日)、渋谷club asiaを舞台に『上月せれな NEW YEAR LIVE 2023「ONENESS」』公演が行われた。この日は、無料公演。なんとも愛でたいじゃないか。ライブは、オリジナル曲とアニメソングを巧みに組み合わせる形で、アンコールを含めて4部構成で進行。途中にDJタイムも2回加え、4時間強、全部で57曲を歌唱。当日の模様を、ここにお伝えしよう。

第一部

 SEが流れた時点で拳を振り上げ、はしゃぎだす観客たち。この日は、マスク越しなら声出しOK。最初から絶叫した声が飛び交う中、真っ赤なワンピース姿で登場。上月せれなの元旦ライブは、彼女が長年歌い続けてきたアニソンナンバーの『天地無用!』からスタート。アッパーな楽曲の上で、高ぶる気持ちを解き放つように歌う姿が眩しい。彼女に向け、フロア中から早くも熱い声が飛び交いだす。
 ノンストップライブを魅力にする上月せれなは、さらに速度と心の熱を上げるように『ふわふわ時間』を歌唱。終始起きる熱いクラップと、彼女の歌に絡み合う観客たちの声。ライブの熱は、どんどん上がり続ける。
  ファンたちの熱情したMIXからスタート。舞台の上の上月せれなは、ずっと笑顔だ。『かまってだって!』と、ファンたちにかまってもらおうとチャーミングに歌う姿が、可愛い。もちろん、フロア中の人たちが声を張り上げ、彼女に熱くかまって…いや、絡みあっていた。
  「いくよー!』の声を合図に飛び出したのが『Q&Aリサイタル!』。テンション高い姿で、上月せれなはハイトーン声を響かせる。この日の背景には、ずっとVJが用意したいろんな映像を投影。彼女の背景に映る姿も意識しながら、共に一体化した景色を作り上げることを上月せれなも、観客たちも楽しんでいた。フロアの後ろではロマンスを打つ人たちの姿も印象深く瞼に焼きつきた。
  『最強メロディー2』では、フロア中の人たちが,上月せれなと一緒に叫べば、 熱いコールを飛び交わせた。最強のメロディーに触れるたび、フロアは最高で最強の熱狂を描きだす。ライブはまだまだ序盤も序盤。どっちが先に体力を失うか。まさに、上月せれならしい耐久ライブの様がそこには広がっていた。

 最初のMCコーナーでも、フロアから熱い声が飛び交っていた。上月せれなは今年、年女。愛でたい年になることに本人も期待していた。

  次のブロックは、上月せれなの持ち歌アニソンの中でも支持の高い『Higher and Higher』から。彼女は、爽やかな歌声を青空へ向けて届けるように歌っていた。その姿に、熱いエールがフロア中から響き渡る。さぁ、このまま心の翼を羽ばたかせ、未来へと続く青空へ向かって高く飛んでいけ!!
  飛びだしたのが、アニソンカバーの『ようこそ!ジャパリパークへ』。この手のわちゃわちゃした大騒ぎ出来る楽曲は、上月せれなに似合う表情だ。彼女自身が笑顔で歌うのは、もちろん。途中にセリフも組み込むなど、自身の持ち歌のような色に染めあげていた。観客たちも左右に走りまわるなど、ドッタンバッタン大騒ぎに興じていた。
  続く『Shake the DICE』でも、冒頭から熱い口上が飛び交っていた。彼女が指を突き上げ「1.2.3~」と数字を示しながら言葉を述べる場面では、フロア中の人たちも一緒に指で数字を示し、その空気をともに楽しんでゆく。
  アニソンカバー曲の『正解はひとつ!じゃない!!』でも、心を弾ませ歌う上月せれなに向かって、熱いコールが飛び交う。歌いながら彼女が左へ右へと動くたびに、フロアの人たちも一緒に大移動。この一体感が最高だ!!
  和要素も抱いた音色が響き渡る。上月せれなは、早口で次々と言葉を突きつけながら『じゃぱにーずかるちゃー』を歌っていた。この祭り感が、最高に気持ちをアゲてゆく。
  同じアゲるでも、『ドキッ!こういうのが恋なの?』ではフロア中の人たちを胸キュンな気持ちに染めてゆく。いや、そんな甘いものじゃない。上月せれなの可愛らしい歌声へ、フロア中の人たちが熱した野太い声でレスポンスしていた。淡い恋心も、この関係の中では美女と野獣のような激熱の関係に染め上がる。
  うっほうっほと熱い声が飛び交いだす。テンションを爆上げしてゆく『DAN!GAN!ドリーマー』に合わせ、フロア中の人たちが思いきり声を張り上げ騒ぎだす。その様を見ながらも、爽やかな声を響かせるところが上月せれならしい。
  第一部の最後を飾ったのは、アニソンカバーの『コネクト』。一人ClariSモードに自分の心の色を染めあげた上月せれなは、気持ち沸き立つままに歌いあげてゆく。その様に絶叫を返し続ける観客たち。彼女が腕を振るなどアクションを起こすたびに、同じ動きをしながら気持ちを一つにした景色がここに生まれる。まだ第一部が終わったばかり。なのに、フロアには早くも熱気が渦巻いていた。


第二部

 第二部は、超人気ゲーソンの『うまぴょい伝説』の楽曲に乗せ、白いワンピース姿に着替えた上月せれなが舞台へ登場し、スタート。キラキラした輝きを振りまくように歌う彼女に向け、フロア中の人たちも巧みに合いの手を入れ、ふたたびこの会場に熱を作り出す。
  続く『告白☆スリーカウント』でも上月せれなは、彼女自身を笑顔にしてくれる仲間たちへの思いを歌に乗せ、眩しい笑顔で届けていた。フロアでは2STEPを踏み楽しむ人たちも。彼女自身も気絶しそうな情熱を、明るい声に乗せ高らかに響かせていた。
 アニソンカバーの『お願いシンデレラ』を歌いだしたとたん、フロア中の人たちが声を張り上げ沸きだした。キラキラした声を響かせる上月せれなへ向けたコールも完璧だ。ここは東京ドーム??と錯覚するくらいの熱狂一体化したやりとりが、この場に生まれていた
  続くチップチューンの『プッシュ?セレクト?コンティニュー』でも、フロア中の人たちがわちゃわちゃしたダンスチューンに乗せ沸き立てば、上月せれなが左へ右へと動くたび、一緒に民族大移動してゆく。まさに体感型のライブ風景がそこには広がっていた。愛らしい声へ向けフロア中から野太い声が響く景色も、ここには欠かせない。
 「いっせーので、君とだけ」の声を合図に、フロア中の人たちの声がこれまで以上に熱く沸きだした。上月せれなの歌う『ハイタッチ☆メモリー』に、気持ちのモードを熱く重ね合わせて騒ぎだす。途中、彼女と一緒に同じ振りを交わす場面も登場。心の色が明るく輝きだす。HAPPYな気持ちが、どんどん大きく脹らみだす。
  この日は、元旦でありつつ日曜日。それを意識してというわけでもないが、『エンドレス土日』でも、上月せれなと観客たちが、週末ごとに繰り広げてきたこの楽しさを、今宵もしっかりと分かち合っていた。途中、観客たちが「Oi!Oi!」と声を張り上げる場面も登場。この楽しさ、エンドレスで続いてほしい。
  『Snow halation』のイントロが流れたとたん、フロアから「やったー!!」の声も飛び交っていた。上月せれな自身が夢見る思いを心に深く抱きながら、アイドルを夢見る少女たちの気持ちにみずからの心も染めあげ、フロア中の人たちに思いをしっかり届けていた。

 MC中、スタッフチームが観客たちにオレンジ色のサイリウムを配りだす。その上で届けたのが、カバー曲の『LOVE .EXE』。歌が始まったとたん、フロア中にカラフルなオレンジの光の花が咲き、上月せれなの歌の風に吹かれるように揺れていた。彼女自身もサイリウムを振りながら歌っていた。サビ歌では、ロマンスを打つ人たちも登場。上月せれなの振り上げる腕の動きに合わせ、フロア中でもオレンジの輝きが大きく揺れ動く。眩しいくらいにオレンジ色に染まった景色は、本当に華やかだった。
  温かい上月せれなの歌始まりでスタートしたのが、『最悪な日でもあなたが好き。』。この曲でも、輝くオレンジのサイリウムを巧みに用いて観客たちが騒いでいた。彼女の「あなたが好き」の声に、フロア中から「俺もー!」と。「大好きだよ」の声に「大好きだよ」と声を掛け合うなど、ここでも気持ちを一つに重ね合わせた、とてもラブリーな景色が広がっていた。上月せれなが、客席の人たちへ向けて指を指しながら「あなたが好き」と歌うたびに、フロア中から「俺もー!!」と何度も声が飛び交う。この景色が最高だ。
 アニメンカバー曲の『スクランブル』が流れたとたん、フロア中の人たちが飛び跳ねだす。思いきり愛らしい姿で、「ぐるぐる回る」と歌う上月せれな。その声を受け、フロア中の人たちも声を張り上げ腕をぐるぐる回せば、フロアの中へ大きなサークルを描き、みんな本当に楽しそうにぐるぐると回っていた。テンポの変化に合わせ走ったり、歩いたり。参加していた人たちは、本当に無邪気な様でライブを楽しんでゆく。
 さぁ、もっともっと踊っちゃいなと誘うように、上月せれなは『踊っチャイナ!』を歌唱。プチ・オリエンタルな音色も印象的。軽やかにステップを踏む上月せれなの動きに合わせ、一緒にステップを踏むどころか、拳を突き上げて騒ぐ様もここに似合う景色。さぁ、もっともっと踊っちゃいな!
 「うっはうっは」と熱い声が飛びだした。ここからは、なんと『家でYeah!ってアゲタイガー』を3回繰り返し歌う、上月せれなのライブらしい熱狂の耐久コーナーへ。彼女の動きに合わせ、左へ右へと民族大移動するのは、もちろん、フロア中から「イエッタイガー!」の熱い声も飛び交っていた。一緒に限界を超える勢いで祭り上がる楽曲の3連打に、観客たちがバテるどころか、曲を繰り返すたびに振り上げる両腕の動きが大きくなれば、張り上げる声も熱を持って大きく脹らんでいた。さすが、耐久ライブを得意としている上月せれなのファンらしいパワーだ。


第三部

 雷鳴轟く音楽を受け、新衣装姿に着替えた上月せれなが舞台に登場。「オーオーオー」と高らかな声で歌いながら、ライブはダークでラウドな要素も抱いたロックナンバーの『Against the Storm』へ。明るく弾けた彼女の姿も魅力的だが、躍動するロックな音に乗せて声を上げる姿も雄々しくて恰好いい。力強く掲げた拳が示すその先へ、一緒についていきたい。
  続く『Anything Goes!』は闘うヒーローソング。上月せれな自身が気持ちに熱を抱きながら。でも、凛々しい声を張り上げ、この空間に熱情した景色を作りだす。同じ熱いでも、ここでは雄々しい姿を提示。その歌が胸を熱く高ぶらせていた。
  熱と強さを抱きながら、楽曲は『最強メロディー4』へ。明るくパワフルな楽曲へ、先の流れで培った雄々しいパワーが加わっていたのも印象的だ。途中、上月せれなが左右へ走るのに合わせ、大きなWAVEがフロアの中に誕生。最後の一斉ジャンプも含め、最強の景色がそこに生まれていた。
  続く『ナイトジャングルウォー』では、上月せれなと観客たちが心の野生を呼び起こし、吠えるのにも似た雄々しい声を響かせ、一緒に魂を熱く燃えさせる。このブロックに生まれたロックなモードは、上月せれな自身の気持ちを滾らせれば、観客たちの感情も黒く熱情させていた。
 その熱情を、さらに激しくドラマチックに彩ろうと、上月せれなはアニソンカバー曲の『Paradise Lost』を歌っていた。沸き立つ気持ちをぶつけるように歌う姿に、フロア中の人たちも熱狂。一緒に声を上げて歌えば、彼女と「離さない」「離れない」など、熱い思いのやりとりを交わしていた。
   飛びだしたのが、『ultra soul』。上月せれなと観客たちが、心の奥底から沸き立つ熱情をぶつけるように高く拳を突き上げて共に歌えば、「そして輝くultra soul」「Hay!!」と熱いやりとりを交わしてゆく。
  間髪入れずに上月せれなは、アニソンナンバーの『ユメヲカケル』を「君と夢をかけるよ」と歌いだす。笑顔の彼女は明るくパワフルな歌声を響かせ、「君と夢をかけるよ」の歌詞に今の互いの関係を重ね合わせ、フロア中の人たちにそう呼びかけてきた。ここにいる仲間たちへ向け、一緒に夢を追いかけようと熱い誘いをかけていた。

 ふたたび、観客たちにサイリウムを配布。そのサイリウムも使って歌ったのが、アニソンカバー曲の『only my railgun』。曲が流れたとたんにフロア中から沸き上がる歓声。上月せれな自身が気持ちを高ぶらせ、観客たちを煽るように歌声を響かせる。フロア中でもオレンジのサイリウムを大きく揺らし、声を張り上げる人たちが続出。間奏では、上月せれなと観客たちが「Oi!Oi!」と荒らげた声で熱情一体化した景色を作りあげていた。まさに、限界など知らない勢いで盛り上がる、この景色が胸に熱い!!
  「ただ好きなら好きだって叫べばいい」と、自身の人気アニソン曲『WINNING ROAD』を歌いだした。胸の内に抱いた熱情した思いを、彼女は希望という輝きに変え、雄々しい声をフロア中へ響かせていた。今の上月せれなに似合う、不屈の魂を輝きに変えてゆく楽曲だ。
  次に披露したのが、カラフルでアッパーなダンスロックにアレンジしたアイドルソングの『nerve』。この曲でも、上月せれなの動きに合わせて大移動が起きれば、えび反りしたダンスもみんなで作りあげていた。中へ『最強メロディー』シリーズのような煽り声も入れてゆく様にも、ニヤッとさせられる。『nerve』の登場に、場内中の人たちの胸も熱くなる。
  ラップチューンの『ラストヒーロー』が流れたとたん、これまで以上に観客たちが熱く、熱く沸きだした。上月せれな自身も、力強いヒーローへ心の色を染めあげ、絶叫する人たちと一緒に拳を高く突き上げ、熱い気持ちをぶつけていた。
  飛びだしたのが、『LOVE YOU ONLY』。上月せれなのライブではお馴染みのカバー曲だ。「君が好きだよ」や「キスがしたいよ」と彼女が歌う声に掛け合う人もいれば、PPPHなノリで騒ぐ人たちも登場。サビ歌で彼女は、「君が熱い恋をするなら相手は僕しかいない」とフロア中の人たちを指さして歌っていた。その姿に思いを掛け合うように観客たちも一緒に声を上げ、互いの気持ちを熱情の糸で結びあっていた。「君が熱い恋をするなら 相手は僕しかいない」と、何度も一緒に歌いながら、互いに指を指しあい熱情してゆく様が最高だ。
 その勢いをさらに駆けだすパワーへ染めあげるように、上月せれなはアニソンカバーの『プライド革命』を歌唱。この空間に生まれた熱へさらに熱を加え、フロア中に熱狂した姿と野太い声を生み出していた。
 「負けたくないよ」と高らかに歌う声を合図に、上月せれなとフロア中の人たちが、互いに指を指しながら『NEVER END』に込めた思いを分かち合っていた。上月せれなの曲の中でもとくに胸を熱く騒がせ、高揚した気持ちへ染めあげる楽曲だ。フロア中からも野太い声が響き渡る。このまま一緒に、限界を突き抜ける思いを胸に熱くなり続けていたい。
 最後に上月せれなは、『星の数だけ ありがとう』を歌い、ここまで一緒に熱情した景色を作り続けてくれた仲間たちへ感謝の思いを伝えつつ、これからも共に歩み続ける約束を、この曲を通して交わしあっていた。彼女は大きく手を振りながら、晴れ渡る歌声に乗せ、「ありがとう」の気持ちを、この場にいるすべての人たちの胸に伝えていった。


ENCORE

 アンコールは、タイトル通り超明るくハイテンションのパワーを持った『ハイテンションガール』からスタート。舞台の上でわちゃわちゃと弾ける上月せれなの姿に合わせ、フロア中の人たちが拳を高く突き上げ、「うっはうっは」と声を張り上げて祭り上がる。終盤に、フロアに生まれた巨大なサークル。観客たちが声を張り上げ行進してゆく様も,本当に楽しげだった。
 歌始まりのカバー曲『ワガママMIRROR HEART』を歌いだしたとたん、フロア中から熱い口上が飛びだした。上月せれな自身は、晴れた気持ちへ情熱を注ぎながら、沸き立つ気持ちのまま無邪気な笑顔で弾けていた。その姿が眩しい。
 続く『CHAOS and FULLSWING』で上月せれなは、解き放った気持ちへさらに熱情という炎を加え、この会場を派手で熱情したダンスロックなパーティー空間へ染めあげた。彼女の熱い誘いを受け、フロアのあちこちに一緒に踊り騒ぎ、サイリウムを大きく振りかざす景色が生まれていた。
 誰もが共に声を張り上げ騒ぎ祭れるアニソンカバー『GO!!!』の登場だ。明るく弾けたアッパーなパンクチューンに乗せ、上月せれなと観客たちが一緒にシンガロングしていた。彼女のラップへ合わせ声を張り上げるなど、ここにいるみんながFIGHTING DREAMERな戦士と化し高く拳を突き上げ、一緒に声を張り上げ、共に歌声を重ねあわせていた。
  ライブは、止まることなく進んでゆく。上月せれなはこの場にいる人たちに最高の夢の景色を見せようと、『NEW WORLD』を通し「その手で勝ち取れ僕らの未来」と歌い、最高の熱情一体化した関係を作りあげていった。一人じゃないと感じたなら、気持ちのままに騒げばそれでいい。それだけで、きっと新しい世界を手にしていけはずだ。
  フロア中の人たちの熱情した気持ちを歌声で強くギュッと抱きしめるように、上月せれなは高ぶる声を歌の手に『みんなといる世界』を届けてくれた。軽やかにステップを踏む姿に、フロア中の人たちも同じ動きをしながら、一緒にこの熱を感じあっていた。

 次に披露したのが、新曲の『爆裂ハイジャンプ!』。タイトル通り、みんなでジャンプしあう、ライブで一緒に爆裂したパーティー空間を描きだすのに最適な楽曲だ。明るくアッパーな曲にフロア中の人たちが心地好く身を預け跳ねれば、初見にも関わらずコールやMIXを入れて楽しんでいた。さすが上月せれなファン、ライブの対応力の機敏さはさすがだ。実際、初見とは思えない、みんなが声を張り上げ騒ぐ景色や、彼女の「ハイジャンプ!」の声に合わせ全力で飛び跳ねる景色がそこには広がっていた。今年の上月せれなのライブの中、いい感じでフロアを熱くさせる楽曲がまた新たに誕生した。

 ライブもついに最後のブロックへ。またもフロア中にサイリウムが配られた。その上で披露したのが、上月せれなのライブで熱狂の番狂わせ?!の場面を次々と作りあげてきた『Giant Killing』だ。フロア中に放たれだしたオレンジのサイリウムの輝きが、上月せれなの、この場にいる人たちの心を強く前へ押すパワーに変化。彼女が拳を高く突き上げ歌うたびに、フロア中で輝いたオレンジの光も熱く上下に揺れ動いていた。この先も続く長い道のりも、気持ちを一つにした思いがあれば、これからもこの輝きの景色を共に作りあげていける。互いに、これからも一緒に歩み続けることを。共に大きな番狂わせを起こそうと、上月せれなは熱い誘いをかけていた。
 「好きになってもっと」と、上月せれなは支えてくれる大切な仲間たちへの思いを、『ファンサ』に乗せて歌っていた。「好きになって」「もっと」のやりとりが,胸に熱い。この楽しさをもっともっと未来へ繋げていきたい。また次会えることの約束を交わすように,彼女は温かい声を上げて『ファンサ』を歌っていた。「好きになって」「もっと」「夢をみせる」「もっと」と思いをやり取りしてゆく、この関係をずっとずっと続けていたい。
 さぁ、ここからもっと気持ちを高い場所へ解き放とうか。フロア中の人たちをしっかりと見据え、今の自分が胸に抱いている未来へ向けた強い意思と決意を『Re:voice』に乗せて届けていた。その思いへエールを送るように、場内中から響く熱い声。たくさんの思いを受け止めながら、上月せれなは自分を鼓舞するように歌っていた。
 カバーソングの『memories』を歌ったのも、ここに集まった仲間たちと一緒に、夢の詰まった宝物を探す旅を続けたい思いから。彼女は「もしもこの世界が変わるのなら」と温かい声を響かせ、胸の内を『memories』に乗せて伝えていた。
  このカバー曲も、上月せれなのライブには欠かせない。ここからみんなで夢の翼を広げて飛び立とうと誘いかけるように『Butter-Fly』を歌っていた。これまで以上に熱い声が沸き立てば、彼女と一緒に歌や声を掛け合い、共に心を無限大な夢の広がる世界へと心を羽ばたかせていた。落ちサビで、後ろに下がった観客たちが一斉に前へ押し寄せる姿が胸を熱く騒がせた。ここは、自由を謳歌する空間だ。誰もが気持ちを解き放ち騒いでいた。
 超アッパーなチップチューンの『ダイスキスイッチ』でも、理性のスイッチを壊した観客たちが、上月せれなの「大好き」の声に向かって「俺もー」と連呼していた。騒ぎたい、いや、騒がずにいれない。「大好き」「俺もー」のやりとりを交わすたびに熱が大きく脹らむ。
  そして歌は、『君と僕を繋ぐ歌』へ。互いの強い繋がりを改めてここできつく結び直すように、上月せれなは力強く。でも、笑顔で「君と僕を繫ぐ歌」と歌っていた。その思いへ触れたくて、フロア中でたくさんの手が揺れれば、野太い声も駆けめぐっていた。さぁ、繋がりあったこの景色を心に焼きつけ、これからも一緒に、その先の景色へ向かって走り続けようか。
  最後は、やはりこの歌だ。元旦ライブの最後をしめくくる歌として、上月せれなは『VISION.』を歌唱。沸き立つ祭りナンバーに乗せ、フロア中の人たちが「せれちゅ」と声を張り上げ、その場で跳ねていた。誰もがお祭りを彩る祭り人になり、声を上げ、楽しく飛び跳ねていた。場内中の人たちが、両隣の人たちと肩を組み、一緒に声を張り上げる景色も最高だ。後半には、そのスクラムが巨大なサークルに進化。終盤には、みんなが「オーオ」「オッオッオー」と笑顔で声を張り上げながら、ワッショイと祭りあがっていた。

  今年、上月せれながどんな景色を見せてくれるのか、とても楽しみになってきた。

TEXT:長澤智典

<インフォメーション>

アニメ「爆丸エボリューションズ」
エンディングテーマ「BAKU!WAKU!エボリューションズ」歌唱中!

2022年12月13日(火)発売
上月せれな18thシングル「WINNING ROAD」
テレビ東京系アニメ「デュエル・マスターズ WIN」
エンディングテーマ
全国のCDショップ・オンラインストアで好評発売中

SNS

https://serechu.com/
https://twitter.com/Serena_Kozuki
https://twitter.com/serechu_staff


セットリスト

第一部 
『天地無用!』
『ふわふわ時間』
『かまってだって!』
『Q&Aサイタル!』
『最強メロディー2』
MC
『Higher and Higher』
『ようこそ!ジャパリパークへ』
『Shake the DICE』
『正解はひとつ!じゃない!!』
『じゃぱにーずかるちゃー』
『ドキッ!こういうのが恋なの?』
『DAN!GAN!ドリーマー』
『コネクト』

第二部
『うまぴょい伝説』
『告白☆スリーカウント』
『お願いシンデレラ』
『プッシュ?セレクト?コンティニュー』
『ハイタッチ☆メモリー』
『エンドレス土日』
『Snow halation』
MC
『LOVE .EXE』
『最悪な日でもあなたが好き。』
『スクランブル』
『踊っチャイナ!』
『家でYeah!ってアゲタイガー』
『家でYeah!ってアゲタイガー』 
『家でYeah!ってアゲタイガー』

第三部 
『Against the Storm』
『Anything Goes!』
『最強メロディー4』
『ナイトジャングルウォー』
『Paradice Lost』
『ultra soul』
『ユメヲカケル』
MC
『only my railgun』
『WINNING ROAD』
『nerve』
『ラストヒーロー』
『LOVE YOU ONLY』
『プライド革命』
『NEVER END』
『星の数だけ ありがとう』

ENCORE
『ハイテンションガール』
『ワガママMIRROR HEART』
『CHAOS and FULLSWING』
『GO!!!』
『NEW WORLD』
『みんなといる世界』

『爆裂ハイジャンプ!』

『Giant Killing』
『ファンサ』
『Re:voice』
『memories』
『Butter-Fly』
『ダイスキスイッチ』
『君と僕を繋ぐ歌』
『VISION.』

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