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豪雪以上の衝撃?!山形から誕生したanew。始まりの景色をレポート!!
ついに、この日が訪れた。12月10日(土)、場所は山形sandinista。山形に新たに誕生したアイドルグループのanew(Art idol new world)主催による月例定期公演『CHIKAKARA vol.1』。出演したのは、cana÷biss(新潟)、XOXO EXTREME(東京)、I to U $CREAMing!!(東京)、anew(山形)の4グループ。県内はもちろん、県外からも噂を聞きつけた人たちが集まり、チケットは一部/二部公演ともにSold Out。ここでは、夜公演のanewのライブの模様をお伝えしたい。
ライブは、12月に配信になったミニアルバム『世界ヲ染めていく』の冒頭を飾った『世界ヲ染めていく』から、スタート。先に伝えておくと、夜公演のセットリストは、ミニアルバム『世界ヲ染めていく』の収録順通りに行われた。 轟音に乗せ、メンバーたちが呪文を備えるように呟き出す。楽曲が唸りを上げて駆けだすのに合わせ、メンバーらは身体を揺さぶり、次々と言葉を吐き出してゆく。時に蠢くように、ときに声を荒らげ、彼女たちは痛い言葉を突きつける。サビで感情のギアを少しだけ前へ押し上げ、歌声のボリュームを上げだした。むしろ、最初のサビ歌の時点で気持ちが張ったことから、その後、メンバーたちの声にも熱と力が沸きだした。満員の観客たちへ向け、「みんなついてこれるか!!」と煽るメンバーたち。この日が初ライブとは思えない毅然としたパフォーマンスだ。細かく見ていけば、荒く、拙い面はあるだろう。そこを、沸き立つ気迫を歌声とパフォーマンスに乗せる形で4人は補っていた。4人は生まれ持った歌声の絵筆で、この空間をanewの色に染めてゆく。この会場に、黒い衝撃を落としていく。
ライブは止まることなく、エモくパンキッシュな『ソコとココ』へ。イントロに乗せて挨拶をする"あまね"の声が、とても明るかったのも印象的だ。心地好く駆ける楽曲に乗せ、メンバーたちは客席をしっかりと見据え、声を弾ませるように歌っていた。サビ歌で身体を小刻みに揺らし、手を振り上げ歌う姿は、まるで弾けだしたポップコーンのよう。熱く沸き立つ楽曲という理由もあるが、メンバーたち自身が曲の持つエナジーに気持ちを染め上げ、舞台上の上ではしゃいでいた。メンバーたちの求めるクラップに合わせ、フロア中でもクラップが生まれれば、メンバーらと同じ動きを真似ながら、大勢の人たちが共に熱を分かち合う。4人の明るいテンションへ引っ張られるように、この空間に生まれた熱が、どんどん膨らみ続けてゆく。
りこが歌うように叫んだ「猫だから今日は許して」の声から、楽曲は遊び心満載でポップなパンクチューン『にゃんく』へ。荒ぶる楽曲の上で、メンバーらは、じゃれる愛らしい猫に心のモードを切り換え、笑顔を浮かべ、「にゃ~ん にゃ~ん にゃ~ん ごろりごろり」と観客たちへ甘えだす。最初の頃に見せていた少しの緊張もすでに彼方へ吹き飛んだのか、4人は自由奔放な猫になり、満員の観客たちを自分たちの世界へ引き込もうと、舞台の上でフロア中の人たちとじゃれあいだす。猫になった彼女たちは人の常識など消し去り、途中からは「にゃんにゃん」とわめきながら、客席の中央をモーゼの如く掻き分け進み出す。観客たちを巻き込みながらフロアの中、猫の手を振りかざし花笠音頭風に踊りだすどころか、ロビーにまで飛び出し4人は祭り上げていた。いいじゃない、この無法地帯な感じが。この曲の間だけは、彼女たちはわがままな猫なんだもの。何をやっても許される??
冒頭3曲を彼女たちは止まることなく、心地好く駆けるパンキッシュな演奏に乗せ、己の気持ちが沸き立つまま、気づいたら自由奔放に弾けていた。でも、MCになったとたんに、ちょっと素に戻るところも初々しくて新鮮だ。
後半は、『雪の惑星』から。4人は舞台の上で円陣を組み、互いに顔を見合わせ、身体で大きくリズムを取りながら、アカペラで「夕焼け小焼けでまた明日 何かになれてたあの日」と歌いだした。4人はノンマイクだ。マイクを使ってアカペラでハモるのではなく、完全に4人の地声だけで歌を響かせていた。流れだした楽曲に合わせ、4人は舞台の上で手を重ね合わせ、気合いを入れていた。もがき、葛藤する、痛い心の叫びを、4人は凛々しい言葉に乗せ、強く吐き出すように語っていた。サビでは、ビートに合わせ、フロア中の人たちがクラップしだす。その音を聞きながらも、4人は歌の世界へ気持ちを溶け込ませ、沸き立つままに感情的な言葉をぶつけていた。胸の奥から沸き立ち続ける痛い感情。後半には、ふたたび生声で「ララララ ララララ~」と4人は声を重ねていた。その姿は、真っ白な雪の上で、心のままに自分を探してゆく雪ん子たちのようだった。
最後にanewは、「手を伸ばしても届かなかった 自分の存在あきらめたくなかった」と高く手を掲げ、『NAME』を歌いだした。メンバー一人一人にスポットが当たるソロパートで見せた、揺れ動くそれぞれの歌声の表情。サビで、4人が「呼んで NAME」と力強く歌う姿も、しっかり存在感を放っていた。まだまだ粗削りな歌やパフォーマンスだが、そんなことも気にさせないくらい楽しくはしゃぐ姿から、痛い胸の内を零すようなシリアスな表情まで、4人は1曲の中で、自然と心のモードを切り換えながら、舞台の歌で「呼んで NAME」と歌っていた。彼女たちが、自然体で曲ごとの色に染まりきっているのか、そこは意図しているものなのか…。おそらく前者だ。アイドルという活動に対して無防備なまま、ただただ一生懸命な姿が、曲に合わせ自分の色を変えてゆくプチカメレオンな今の4人を作りあげているのかも知れない。
止まないアンコールの拍手を受け、アンコールで4人は、むちゃくちゃ無邪気な表情で、一緒に声を重ねあわせ、ときに手を振り上げながら銀杏BOYZの『駆け抜けて性春』を歌っていた。山形出身のアイドルグループらしく、地元のヒーローの曲をカバーし、リスペクトしていた姿も、山形から思いを発信しているanewらくしていいいじゃない。
anewは、1月より山形での月例定期公演『CHIKAKARA』シリーズを軸に据え、各地に足を運んでライブを行う。今は、東北や東北寄りの関東が多くなりそうだ。もちろん、月例定期公演『CHIKAKARA』にも力を入れており、山形以外から足を運ぶ人たちのために、地元の観光案内までメンバーたちはやっている。山形から全国。いや、山形から世界へ。その熱が、これからどんな風に広がってゆくのか、その道の先を見続けていたい。
PHOTO:髙野立伎
TEXT:長澤智典
<インフォメーション>
anew 1st ミニアルバム『世界ヲ染めていく』リリース
サブスク配信ページはこちらから。
https://linkco.re/VSPcXSPT?lang=ja
anew2023.1ライブスケジュール
1/9 【新潟県新潟市】柳都SHOW!CASE!!
1/22【群馬県高崎市】高崎club JAMMER'S
1/29【山形県山形市】山形sandinista
anew月例定期公演『CHIKAKARA vol.2』
会場:山形sandinista
http://www.sandinista.jp
時間:<DAY公演>OPEN 11:00 START 11:30
<NIGHT公演>OPEN 16:00 START 16:30
出演:るなっち☆ほし(東京)、MICHICA(山形)、anew(山形) LYSM(東京)
販売:ローソンチケット Lコード:22774
https://l-tike.com
● チケット
・1公演チケット(Day or Night)前売り \2,000 当日 \2,500
※別途1D代がかかります。
・2公演セットチケット(Day & Night)前売り \3,000 当日 \3,500
※別途1D代がかかります。
anewファンクラブサイト『anew戦略室』を開設。
ここで見れないメンバーのフォト&ムービーと、anew企画のライブ映像等を配信していきます。
https://anew-fc.com/
雪の惑星 / anew -Official Music Video-
https://www.youtube.com/watch?v=9QQlnYIL8mM
ソコとココ / anew -Official Music Video-
https://www.youtube.com/watch?v=eLRMJsDtybo
anew公式サイト:https://anew.ink
anew公式Twitter:https://twitter.com/anew_idol
リコ:https://twitter.com/rico_anew
アマネ:https://twitter.com/amane_anew
ココナ:https://twitter.com/cocona_anew
マイミ:https://twitter.com/maimi_anew
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