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2022.12.10
yoshimi

“dの系譜“…15周年という一つの歩みを、こんなサプライズ続きのようなイベントを通して味わえるも素敵なこと。これも、yoshimiが止まることなくアイドルとして生きてきたからこその証だ。 yoshimi15周年記念公演~d-trance復活祭~ 東京キネマ倶楽部 ライブレポート。

11月25日(金)、東京キネマ倶楽部を舞台に「yoshimi15周年記念公演~d-trance復活祭~ 」を行った。出演したのが、d-trance(メンバー yoshimi・yuko・ayana)・re-2(メンバー 杉本よしみ、瀬戸千花、にしじままい、松浦希美)・Papillon・d-girls(+喜屋武里奈)。当日の模様を、ここにお伝えしたい。


d-girls    

 イベントのトップを飾る形で登場したのが、yoshimiが今、実質リーダーとして活動しているd-girls。ライブは、百瀬めいが歌唱。最新シングルの表題曲であり、今、ユーロビート愛好家やEDMSOUND好きの間で高い支持を得ているユーロナンバーの『Addictive』からスタート。
 超アッパーでバッキバキのユーロビートに合わせ、フロア中から気持ちのままに沸き立つ声が上がる。一緒に振りを真似たくなるパラパラダンスも印象的だ。メンバーらと同じ動きを真似、踊る人たちがフロアのアチコチに登場。ここは90年代のディスコ??と錯覚するような景色が、そこには生まれていた。

  歌のバトンを受け取った斉東由奈は、胸に哀切な思いを抱えながら『destination』を熱唱。彼女の心の揺れが伝わる歌声と、気持ちを揺さぶるドラマチックなダンスミュージックが絡み合う。身体を揺らす楽曲に煽られ、フロア中でオーイングしながらも、大勢の人たちが斎藤由奈の歌声に心を寄り添えていた。

 『STAR☆JET』を歌ったのが、d-girlsへゲスト参加。元d-girlsのメンバーとして活動していた喜屋武里奈。可愛いパーティー系のポップミュージックは、キュートな歌声とツインテール姿の喜屋武里奈にとても似合う。観客たちは、感情のままに動き踊るメンバーたちの姿へ導かれるように胸をキュンキュンときめかせ、思いきり可愛い6人のアイドル姿を楽しんでいた。楽しいという気持ちがどんどん上がりだす。そして…

  最後に、杉本よしみが「今すぐ君に伝えたい」と『moment』を歌唱。フロア中からも熱情した声が次々飛び交う。杉本よしみと瀬戸千花、2人のd-girlsの歌姫が、アガり続ける最キュンな前向きソングをHAPPYでGOGOな気分で歌い、見ている人たちに明日をつかむ元気と笑顔を届けてくれた。

                       
Papillon

 『東京コール』のSEに、Papillonが登場。彼女たちもパラパラが似合うダンスや妖艶の振りを見せれば、お馴染み一気飲みも舞台の上で披露。このノリノリなところがPapillonらしさ。

 彼女たちは,メロン記念日の『お願い魅惑のターゲット』を歌唱。フロア中から沸き立つ熱い声とクラップ。古(いにしえ)のアイドルたちが、大好きなアイドルたちの楽曲をカバーしながら、ファンたちと一緒に沸いていた。あの頃の空気が、この場に蘇っていた。メンバーも観客たちも、めっちゃノリノリで騒ぐ。そう、この空気だよな。あの頃に夢中になっていたのは…。

 彩音の『コンプレックス・イマージュ』のカバー時には、これまで以上に大きなMIX声がフロア中から沸きあがる。Papillonの2人も、高ぶる気持ちを思いきり解き放つように熱唱。彼女たちの歌声とコールのぶつけあいが、いつしか観客たちの理性を壊し、檻 (フロア)を壊す勢いで騒ぐ野獣に変えていた。

 最後にPapillonは、トランス系ナンバー『eternal LOVER』を届けてくれた。力強いビートが気持ちを騒がせる。フロア中の人たちも、柵に向かってダイブが出来ない変わりにその場でガンガン飛び跳ね、MIX声を張り上げていた。 2人の煽りに合わせ、声を上げて飛び跳ねる様も胸を熱く騒がせる。大勢の人たちが気持ちを十数年前の自分に戻し、2人と一緒に全力で沸き上がっていた。


re-2

 ベレー帽姿のキュートな女の子たちのre-2(杉本よしみ、瀬戸千花、にしじままい、松浦希美に)が、10年ぶりに舞台へ登場。冒頭を飾った『涙を拭いて』のときから彼女たちは、爽やかな風を舞台の上から吹かせていた。10年ぶりと言いながらも、それぞれが表現者として成長してきたように、4人の美しく晴れ渡る歌声のハーモニーは、観客たちの心に淡い青春の景色を映し出していた。一緒に大きく手を振る、この瞬間が大好きだ。

 4人が「全力疾走~」と晴れ渡る歌声を全力で響かせ、ライブは『全力ガール』へ。彼女たち自身が、楽曲を通し、あの頃に描いていた夢や未来を追いかけていた自分に気持ちを戻し、胸をときめかせ、眩しい青春のひとときを楽しんでいた。今のバッキバキなダンスパフォーマンスを見せる一部の彼女たちを知っているからこそ、甘キュンな姿で歌い踊る4人の姿が、とても初々しい。

 最後は、d-girlsでも歌い継いでいる『brave heart』だ。このメンバーで味わうことで、d-girlsでいつも見ているのとはひと味譔なる、ピュアでフレッシュな歌声
を感じていた。フロア中から沸き立つ声も、とても熱い。お馴染みの歌やダンスも新鮮だが、『brave heart』を4人が次々とマイクをリレーすれば、いろんな組み合わせでハーモニーを味わえたことが、とても嬉しい機会になっていた。ソロ、もしくは2人で歌い繫ぐのがd-girlsのスタイルだからこそ、4人の歌声で耳馴染んだ楽曲を聞けたのは嬉しい衝撃だった。


d-trance

 トリを飾ったのが、1日復活したd-trance(yoshim・yuko・ayana)。この日に歌った楽曲はどれも、d-girlsとして歌い継いでいる曲たち。始まりを飾ったのが、『Smile again』。久しぶりと思えない息のあったパフォーマンスを3人は見せていた。3人とも、時代を一気に15年間巻き脅し、愛らしい笑顔を浮かべ、軽快にステップを踏みながら『Smile again』を歌っていた。切れ味良い一体化したダンスにも惹かれるが、yoshimiの歌声も、d-girlsでいつも歌っている楽曲にも関わらず、いつも以上にエモさを覚えていたのは、気持ちをd-tranceのモードにしっかりと切り換えていたからだ。

  『NEGAI』では、歌い手をyukoにチェンジ。少し照れた仕種も見せながら,彼女は甘い歌声を響かせる。久しぶりというハンデを少しでも支えようと、フロア中の人たちが熱い声をぶつけ、3人の気持ちを熱く盛り立てる。まさに、今のd-girlsに繋がる原型がここにある。当時のメンバーたちの歌とパフォーマンスに振れながら、“dの系譜“がどう受け継がれてきたのかをライブを見ながら感じていた。

  『See you again』を歌ったのが、yoshimi。 d-girlsでは今、斉東由奈がヴォーカルを担っている。だからこそ、yoshimiの歌声でこの楽曲に触れられたのが、とても新鮮だった。伸びのある芯の太い歌声で歌うyoshimi。3人の愛らしい振りを見せるダンス姿も、とても新鮮だ。3人とも笑顔だ。全力で腕を振る姿を含め、この場で輝くことを本当に楽しんでいた。 

 ayanaがヴォーカルを担ったのが、『with smile』。どんどん熱とパワーを上げて走る楽曲の上で、ayanaは少したどたどしいながらも可愛い声を響かせ、フロア中の人たちを飛びっきりの笑顔に塗りかえてゆく。彼女の後ろでyoshimiとyukoが絡みあうように踊りながら、手互いに目配せする姿も素敵だ。3人は飛びっきりの笑顔を浮かべ、この3人で。d-tranceとして呼び戻した時間の中で弾けることを思う存分に楽しんでいた。 

  『with smile』 から『dreamer』へと続く流れは、よくd-girlsでも見せている。その源流にあったのがd-tranceとしてのライブを通した経験値。それを、この流れへ身を浸しながら。いや、3人と一緒に大きく身体を揺らし、声を張り上げながら、15年の歩みの道の記憶を行き来するように楽しんでいた。3人とも、全力で振りをしている。その姿に、今、ここでd-tranceとして生きている証を刻もうとしている思いを強く感じていた。「Oi!Oi!と声を張り上げ、高く拳を突き上げ、3人と一緒に飛び跳ねる。この瞬間しっかりと身体に刻みたい。

  最後にd-tranceは、ayanaをヴォーカルに『Happy Go Go』を歌唱。心を乙女モードに染めあげ歌うayanaの愛らしい声に、胸がキュンキュンときめく。3人が、この空間を幸せに満ちたパラダイスに染めあげる。フロアでも、3人を真似、サークルを作り上げ騒ぐなど、あの頃の景色がここには生まれていた。15年という時代が一瞬で今と繋がる。それが音楽の魔法。それを、舞台の上で無邪気に楽しむ3人と、この会場に足を運んだ勇者たちが教えてくれた。「yoshimiの未来は」「HAPPY HAPPY」のやり取りも、超胸アツだった。

  yoshimi自身の歴史は、20年、30年と続いていく。でも、こうやって15周年という一つの歩みを、こんなサプライズ続きのようなイベントを通して味わえたのも素敵なこと。これも、yoshimiが止まることなくアイドルとして生きてきたからこその証だ。


PHOTO: Deep Forest
TEXT:長澤智典

<インフォメーション>


11/25
yoshimi15周年記念公演〜d-trance復活祭〜

オンライン配信販売L
https://fanicon.net/tours/3445/1350
※アーカイブ 12/31 23:59迄

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11/25
yoshimi15周年記念単独公演〜15周年目のありがとう〜

オンライン配信販売
https://fanicon.net/tours/3445/1351
※アーカイブ 12/31 23:59迄


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