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2022.11.13
百鬼乙女

いいよね、常連だ、初見だ関係なく、どんな人たちでも巻き込み、熱狂の祭り人に変えてゆく百鬼乙女のライブって。 「FAZ vol.3」ライブレポート 百鬼乙女編

  10月9日に東京キネマ倶楽部で行われた「FAZ vol.3」。当日のライブより、百鬼乙女のレポートをお届けします。

百鬼乙女

 冒頭から、超テンションの高いライブを百鬼乙女は見せてきた。メンバーたちの煽る声が、早くも裏返っていたくらいテンションの高い想いを持って、彼女たらは舞台に上がっていた。
 お馴染み、童謡「桃太郎」のフレーズを皮切りに、楽曲は『桃太郎が来た』へ突入。テンション高い、ハイパーでアッパーなダンスロックナンバーに乗せ、メンバーたちは「今、戦いのときがきた!」と熱く挑む気持ちで歌いだす。でも、サビ歌ではパーティー気分でわちゃわちゃとはしゃぐ姿も。嬉しく胸を騒がせるライブだ。この日は声出しOK。フロア中からずっと熱い声が飛び交っていたように、メンバーとファンたちが気持ちを一つに、東京キネマ倶楽部という島を熱く染め上げていた。

 「みんながいれば」と、甘えた愛らしい声を響かせながら『グロウス』がスタート。百鬼乙女は、仲間がいてくれたから今の自分たちがここで輝いていけることを、『グロウス』を通して伝えてきた。彼女たち自身が、輝くことの意味を、輝くための術を。何より、誰だって輝けることを知っている。だからこそ、まずは自分たちが輝こうと、キラキラとした眩しい笑顔で明るく思いを届けてきた。くしゃくしゃの笑顔を観ていると、すっごく元気が出てくるね。彼女たちの歌やパフォーマンスに触れていたからだろう、キラキラとした眩しい輝きが自分たち自身の心や身体にもしっかりと降り注がれていた。

 ホント、鬼楽しいライブだ。その楽しさをさらに数倍増しするような勢いで、彼女たちは『コールダメゼッタイ』を投げ飛ばしてきた。メンバーたちは、舞台の上で跳ねながら「うりゃおい!うりゃおい!」と叫んだかと思えば、甘い歌声を通して愛らしい姿も見せてきた。彼女たちは、ズーッと足を高く上げ、テンション高い姿と歌声を響かせ騒いでいた。ハイパーに高いテンションをガンガンに注がれていたからだろう。気がついたら、フロアにいた人たちも彼女たちに負けまいと身体を揺らしていた。いいよね、常連、初見に関係なく、どんな人たちも巻き込んで、熱狂の祭り人に変えてしまうライブって。

 最後も百鬼乙女は、『ようこそ鬼ヶ島』を歌いながら超絶ハイパー/テンション高い姿をぶつけ、見ている人たちを"楽しい"爆裂した空間の中へガンガンに巻き込み、一緒に熱情した空間を作りあげていった。この勢いに巻き込まれたら…いや、ぜひ巻き込まれてほしい。きっと頭を空っぽにわちゃわちゃと楽しめるはずだ。


PHOTO: 永瀬一幸、大西基
TEXT:長澤智典

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