FEATURE
READY TO KISS・HOT DOG CAT・BABY TO KISSの3グループによる「I-GET祭り」を開催!
5月5日、渋谷ストリームホールを舞台に「I-GET祭 マイナス1」が行われた。出演したのは、READY TO KISS、HOT DOG CAT、BABY TO KISSの3組。同じ事務所へ所属するSAY-LAは、同日夜に同会場でワンマン公演を行うことから、タイトルも「I-GET祭 マイナス1」と命名。ライブは,BABY TO KISS/HOT DOG CAT/READY TO KISSの順で行なわれた。
BABY TO KISS
トップを飾ったBABY TO KISSは,READY TO KISSの『トップシークレット~切ない極秘事項~』とHOT DOG CATの『キラキラ☆ポジティブ』を歌唱。同事務所へ所属する候補生たちが集まったグループのように、ライフ姿からは、あどけなさと初々しさが見えてくる。メンバー4人とも、少したどたどしい歌声やパフォーマンスだ。むしろ、少しハラハラしてしまう姿を、ドキドキしながら見守りたくなる。
今後、このメンバーの誰が、どのグループに昇格していくのか。その期待も含め、毎回のライブ経験を重ね、彼女たちがどんな成長ぶりを見せてゆくのかを楽しんでいただきたい。
HOT DOG CAT
どんなライブ環境だろうと、つねに全力投球のパフォーマンスを見せるHOT DOG CAT。現在、二度目の全国ツアーを実施中。いろんな場所や状況下でライブ経験を重ねている理由もあり、観客たちを自分たちの懐へスッと呼び入れる魅力や力を今のHOT DOG CATは備えている。
この日は、超ハイテンション&超ポジティブソングの『オリンピックハイテンション』を皮切りにライブをスタート。メンバーみんなの歌声の圧も高ければ、白河陽奈や東條紬のひと際高いハイトーンの煽り声が、一体感を作る効果を生み出し、観客たちの気持ちに熱いエナジーを注ぎ込んでいた。
鈴本りんと桐谷ひとみのハーモニーから幕を開けた『遠距離ハンバーグ』で見せた、愛らしくチャーミングな姿。その中から伝わってきたエモーショナルな感情。気持ち高ぶるままに歌う5人の姿が熱い。落ちサビで黒沢あかりがフロア中に響かせた「まだ、生焼けだよー」の声とは裏腹に、観客たちは鉄板の上の熱々状態に近い気持ちで盛り上がっていた。
熱をグングン上がるように、5人は「進め!進め!」と力強く声を張り上げ『楕円形メリーゴーラウンド』を歌唱。駆け続ける楽曲の中、彼女たちのテンションも螺旋を描くようにぐんぐん上がり続ける。その熱に触れ、一緒に気持ちも上がってゆく。
HOT DOG CATの中に新しい色を塗りこんだディスコパンクナンバーの『ダウンタイム・ディスコパンク』の登場だ。この曲は、整形をして美しさをアップフデートした黒沢あかりの気持ちを歌にしている。この曲では、黒沢あかりをメインに据え、身体を熱く揺らすパフォーマンスを見せていた。
ノンストップで、次々と楽曲を紡ぎだすHOT DOG CATのライブ。次に披露したのが、HOT DOG CATの始まりを告げた『オフィーリア~君に逢いたくて~』。今でこそパンキッシュな魅力を軸に表現している彼女たちだが、この曲では、正統派アイドルとしての姿を提示。少し奥ゆかしい素振りも見せながら、愛しき思いを真っ直ぐに届けてゆくピュアな姿も、激しいライブの中の嬉しいアクセントとなる表情だ。
最後にHOT DOG CATが届けたのが、6月7日に発売する最新シングルの表題曲『全力応援キャラバン』。彼女たちが大きく振り上げた手でクラップする姿に合わせ、フロア中の人たちも熱い手拍子をメンバーにぶつけていた。5人が舞台の上で力強く声を上げ、全力で駆ける姿が胸を熱く高ぶらせる。東條紬のラップも、気持ちをアゲる嬉しいアクセントだ。
終始、フロア中の人たちに熱いエールを送るパワフルな姿を見せていたHOT DOG CAT。そこから、今の彼女たちの勢いが見えてきた。
READY TO KISS
ゴールデンウィーク期間機中久しぶりにタイ遠征も行なったREADY TO KISS。タイ公演でつかんだ確かな手応えを胸に、彼女たちは帰国。その成長ぶりを見せる公演にもなっていた。
ライフは、愛しい乙女の恋心を優しく告白するように歌う『君恋』からスタート。楽曲が力強くビートを刻むのに合わせ、メンバーたちの歌声やパフォーマンスにも次第に力が漲りだす。つねにメンバーチェンジなどのアップデートを繰り返し続けているREADY TO KISS。その時期、その時だからこその輝きを見せるのも彼女たちの魅力。経験豊富なメンバーと初々しいメンバーらが入り交じる今のREADY TO KISSのライブは、安定感の中へ、ときおり危うさが滲み出てくるところが魅力になっている。ドキドキと安心、2つの気持ちを覚えながら彼女たちのライブを見ている人たちも多かっただろうか。
続く『タイに行きたい』は、タイ遠征を繰り返す中で生まれた曲。今や、タイには姉妹グループも誕生。ドキドキした気持ちを、新しい冒険を始めるときの気持ちとリンク。舞台の上で無邪気にはしゃぐ姿が愛らしい。満面の明るさを見せるその姿にREADY TO KISSらしさを感じていた。
勢いをさらに加速するように、READY TO KISSは『恋愛狂奏曲』を歌唱。疾走する楽曲の上で、彼女たちは眩しい笑顔を浮かべ歌っていた。止まらない衝動を、楽しむ気持ちに変えて歌い躍る彼女たち。
続く『エメラルド・クリームソーダ』でも8人は、少しの不安と、乙女のときめく気持ちを晴れた歌声に乗せ、開放的な夏空へ導くように歌っていた。彼女たち自身が、舞台の上で輝くことを。いや、この空間に輝きを作りあげる力を自分たちが持っていることを信じていれば、その思いをフロア中の人たちへ降り注ぐことを楽しんでいた。心ドキドキしながらライブを楽しんでいたのも、その眩しさにヤラれたからだ。
最後にREADY TO KISSは『Chu Chu』を歌唱。上原あゆこの復帰や牧野広実、佐々木美帆のようなベテラン勢が土台を成して安心感を与えていることで、若手たちも、細かいミストーンなど気にせず自分をぶつけていける。その繊細なバランスを今のREADY TO KISSは見せてゆく。変化と進化を繰り返すREADY TO KISS、その先の姿も楽しみだ。
最後に、READY TO KISSは先日のタイはバンコクで行ったワンマ公演ンに続いて2回目、国内では現体制初となるワンマンライブが8月20日(土)に池袋Harevutaiで決定した。その晴れ舞台を、ぜひ目にしてもらいたい。
PHOTO:本間裕介
TEXT:長澤智典
セットリスト
BABY TO KISS
『トップシークレット ~切ない極秘事項~』
『キラキラ☆ポジティブ』
HOT DOG CAT
『オリンピックハイテンション』
『遠距離ハンバーグ』
『楕円形メリーゴーラウンド』
『ダウンタイム・ディスコパンク』
『オフィーリア~君に逢いたくて~』
『全力応援キャラバン』
READY TO KISS
『君恋』
『タイに行きたい』
『恋愛狂奏曲』
『エメラルド・クリームソーダ』
『Chu Chu』
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