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2022.04.11
燃えこれ学園/奥原澄香

ジェットコースターのように笑いと涙が何度も起きた、奥原澄香(燃えこれ学園)の卒業公演をレポート。

 燃えこれ学園が、月2回のペースで行なっている「ライブ配信」。3月29日(火)に行ったのが「奥原澄香卒業記念祭り」。この日は、長年燃えこれ学園を支えてきた奥原澄香が旅立つ日。笑いと涙にあふれた当日の模様を、ここにお伝えしたい。


  ライブの冒頭を飾ったのが、過去には「M-1グランプリ」にも出演した「燃えこれ学園ピンチヒッターズ」と名乗る熊野はると奥原澄香によるお笑いコンビ。2人は、「好きなアイドル」をテーマに漫才を始めた。その内容が…。
  母親が気になっているアイドルの特徴を奥原澄香が語りだす。それが「顔が丸くて、めちゃくちゃ声が大きい」。「それは奥原やないか」と熊野はるが突っ込むが、奥原は、「でも、そのアイドルはすごい華奢でAカップ」と自分とは異なる特徴を語りだした。その後も、「どこでも寝れちゃう」「すごい可愛くてめちゃくちゃ細かいところまで気が利くドラえもんの静香ちゃんのような子」「よくなくしものをする」「すごく健康に気を使っていて、水か白湯しか飲まない」と、奥原らしい特徴と、そうではない特徴を交互に述べながら、二人がノリ突っ込みを続けてゆく。そのうえで出たオチが、「卒業ライブで漫才してる」「ピンクのジャケットを着て顎が四段あるらしい」のやりとり。奥原の母親の気になるアイドルというのが…。
  さすが、気心知れた関係のように、燃えこれ学園ピンチヒッターズは、観る人たちの興味を引きつける楽しい漫才を見せてくれた。


 「すぅと出会ってくれてありがとう。3月生まれのみんな、そして、大好きなみんなに伝えます。せーの」(奥原澄香)「お誕生日おめでとー!!」(全員)の声を合図に、燃えこれ学園のライブは「お誕生日おめでとう」から幕を開けた。メンバーみんな、奥原澄香カラーのピンクのはっぴを着ている。この日を最後に卒業する奥原澄香へ向けての愛の籠もった演出だ。「君がいるから笑顔になれるよ どんなときだって強くなれるよ」の歌詞の一節は、まさに、燃えこれ学園の中の奥原澄香の姿。いつもは誕生日の人を祝う歌だが、この日の「お誕生日おめでとう」は、メンバーたちが歌を通し、大好きで大切な奥原澄香へ向けて想いを伝えてゆくようにも見えていた。メンバーたちも、この日は歌詞のひと言ひと言を奥原澄香の姿と重ね合わせ歌っていた。その姿を見ながら、奥原澄香がメンバーらにとても愛されていることを改めて感じていた。

  燃えこれ学園は、春を通り越し、会場へ夏を連れてきた。彼女たちは、愛らしい曲調も魅力の「ぱすてるサマータイム」、熱くテンションを上げてゆく「夏恋♡LOVE」と、立て続けに夏を舞台にした気持ち弾む曲たちを届け、この会場にドキドキしたときめきや、心騒がせるキュンとする刺激を降り注いでいった。パフォーマンス中にも、奥原澄香と當銘菜々が指を合わせれば、舞台上をみんなでくるくる走りまわる姿やWAVEを作る様など、メンバーどうし無邪気にじゃれあう姿をいろいろと見せていた。メンバーらが届けたキラキラ光る歌の風が、心をずっとときめかせていた。


  MCでは、ライブ前に登場したお笑いコンビ「燃えこれ学園ピンチヒッターズ」を見てのメンバーたちの感想の声や、身につけていたピンクのはっぴ姿について語り合っていた。客席にも、同じくピンクのはっぴ姿の人たちも多く見受けられた。その姿を見て、熊野はるが「みんなのはっぴはハッピーやなぁ」と言葉を漏らしていた。


 次は、「2月度つうしんぼランキング」のコーナーへ。登場したのが、2月度つうしんぼランキング上位5人に選ばれた、佐々木千咲子・成田麻穂・當銘菜々・奥原澄香・山田みつき。妖艶でジャジーな楽曲に妖しく身を寄り添え、5人は艶やかな振りも交え「シンデレラ・クレイム」を歌っていた。奥原澄香自身、卒業公演で「つうしんぼランキング」のユニットメンバーとして歌えたことを本当に喜んでいた。

  ここからは、ふたたびチーム一丸となったステージへ。「さぁ両手伸ばして この空にかざして」「もう一回もう一回 夢に描いた世界まで」と力歌う「0(zero)」では、メンバーたちが凛々しい歌声とパフォーマンスを見せれば、間奏では當銘菜々が切れ味鋭いダンスパフォーマンスも見せていた。最後に、熊野はるが身体を大きく曲げながら「この夜を超えて」と力強く歌いあげた姿も、強烈なインパクトを与えていた。
   仲川つむぎと稲森のあが低音の効いた凛々しい声を響かせて歌いだしたのが、「again」。2人の歌を奥原澄香が温かさを抱いた声で受け取り、メンバーみんなへ繋げてゆく。「again」でも、メンバーたちが沸き立つ熱情へ突き動かされるように高らかに歌声を響かせていた。
 モールス信号の音へ導かれ、彼女たちは「時空を超えて」想いを響かせるように、力強く、声高らかに「届いて」と「タイムレシーバー」を歌いだした。メンバー一人一人が「届いて」と歌う声を輪唱、想いを一つに重ね合わせるその様は、胸震わせる合唱のよう。
 「あーっ、よっしゃいくぞ!!」の掛け声を合図に凛々しく歌いあげた「Melodious Revolution」。続く、切なさと熱情した歌声を、胸張り裂けんばかりに力強く歌いあげた「時の砂」と、ここのブロックでメンバーたちは、闇を切り裂くような力強く凛々しい歌声を響かせ、観ている人たちの気持ちに熱を注ぎ込んでいった。

  「次に歌うのは、すぅが初めて歌詞をいただいた歌です。あのときの喜びは今でも忘れられません。私たちの笑顔を待ってくれてるみんなに送ります」(奥原澄香)。その言葉を受け継ぐように、センターへ踊り出た三浦千鶴が、流れだしたマーチングビートに乗せ、「クラップいくよ」と声をかけた。燃えこれ学園が届けたのは、爽やかな青春模様を目の前に映し出す「明日へ」。力強く躍動した姿も印象的だが、「明日へ」のように、メンバーらが眩しい青春模様を描きだす楽曲も、燃えこれ学園を形成する大切な要素。無邪気な笑顔で、大きくステップを踏みながら、未来の自分たちを見つめるように歌う姿が、とても眩しい。


 奥原澄香の卒業ソロコーナーに先駆け、奥原澄香自身がナレーションする形で、幼少期から現在へ至るまでの姿を写真を並べ、そのときどきに感じてきた想いや、メンバー一人一人へ向けた気持ちも語りの中へ加えながら"奥原澄香ヒストリー映像"を上映。

  映像を受け、白いドレス姿に着替えた奥原澄香が歌ったのが、ソロ曲の「ヒカリ」。いつも笑顔の奥原澄香だからこそ、人には言わない、奥原澄香自身が心に抱えている本心を、バラードの「ヒカリ」を通してみんなに伝えてきた。普段の奥原澄香なら口にはしない、笑顔の裏に隠した本心を受け止められたのは素直に嬉しかったこと。歌いながら、奥原澄香は涙ぐんでいた。「あふれだした涙落ちるたびに」の歌詞のように、この日の奥原澄香は涙声で、でも、すうまいるを忘れることなく歌を届けてくれた。

 「泣かないつもりだったんですけど、やっぱ駄目でしたねぇ」と、思わず口にしてしまうところが、素直で無邪気な奥原澄香らしさ。ここからは、用意した手紙を読み出した。

  「すぅは、誰かの歌を聞いて背中を押される人でした。でも、アイドルになって、燃えこれ学園で歌を届けて、気づいたら「元気をもらったよ」と言ってもらえる人になりました。
ときには苦しくなることもあるけれど、みんながいてくれたから、わたしはここまで頑張り続けることができました。今日という日がすぅにとって、また新しいスタートです。今日も、明日も、明後日も、その先もずっと、燃えこれ学園がみんなの笑顔になりますように」(奥原澄香)


 その言葉を受けて歌ったのが、「Re-START」。この日の「Re-START」は、奥原澄香の新しい旅立ちへ贈るための卒業の歌にも聞こえていた。この曲の歌いだしを担う當銘菜々は、最初からこぼれそうな涙を必死に堪え、今にも泣き崩れそうな声で歌っていた。その想いが伝染したのか、歌を受け取った一人一人の歌声も涙交じりだ。でも奥原澄香は、未来を見つめながら笑顔で歌っていた。その笑顔を受け止めたメンバーたちは、サビ歌で前を、未来を見つめながら力強く歌っていた。だけど、この日だけはみんな涙声だった。涙こぼれそうな声で歌う姿からは、笑顔で送り出したいけど、でも、思い出や想いがあふれすぎて心が決壊しそうな気持ちが伝わってきた。「君が教えてくれたこと どんなに高い壁も跳べるんだ」の言葉へ。「Re-START」に記した明日を見つめた言葉の一つ一つに、奥原澄香の姿を重ね合わせてしまう。だからメンバーたちも涙声で、奥原澄香へ感謝の気持ちを伝えるように「Re-START」を歌っていたのだろう。

 続く「Lost in Time」も、「みんなの未来が輝きますように(奥原澄香)の言葉を受けて歌った「Shiny Dream」も、これまで一緒に長く歩み続けてきた奥原澄香へ向けた感謝と送別の歌として胸に響いていた。燃えこれ学園のいろんな曲たちの中に描き出されている、仲間たちと描いた夢を追いかける気持ち。とてもシンプルな想いかも知れない。それを叶えるのは、とても難しいこと。それを、奥原澄香を含むこのメンバーたちは何年もめざし続けてきたからこそ、どの歌にも奥原澄香と歩んだ日々の姿を重ねてしまう。たとえそれがシリアスな曲でも、明るく開放的な歌だろうと…。

 最後に歌ったのが。「ミラクる妄想がーる」。 ふたたひピンクのはっぴを身につけたメンバーたちが、奥原澄香のトレードマークの元気と笑顔を振りまきながら歌っていた。お馴染み"そろそろMIX"では、安来節を踊るメンバーや町娘、ハタ坊など、いろんなキャラクターたちが登場、舞台上がカオスな状態になっていた。収拾つかないわちゃわちゃさも奥原澄香らしさ。歌詞の中へ「すぅちゃん」と奥原澄香の名前を組み込んだ替え歌として歌う場面も登場。奥原澄香自身も両ほっぺにナルトマークを付けるなど、思いきりはちゃめちゃな妄想ワールドを展開。けっしてしんみり終わらないところが奥原澄香らしい卒業公演だ。

 最後に、奥原澄香のために卒業証書の授与式を実施。彼女に向けた「燃えこれ学園にたくさんの問題とたくさんの笑顔を与えてくれたことを讃え、その功績と現役卒業をここに称します」の文面が、奥原澄香らしい。
  「燃えこれ学園も、すぅもこんなに愛されてることを知ることのできた7年半だったので、胸を張ってアイドルを卒業することができます」と奥原澄香は力強く宣言。大親友の當銘菜々は「すぅちゃんが卒業したら、燃えこれ学園ちょっぴり暗くなってしまうかも知れませんが、安心してください、當銘ちゃんがもっともっと明るくなっていきます」と語っていた。その言葉を受け、高未悠加が「みんなでちょっとずつ明るくなりましょうよ」とすかさずフォロー。そのチームクワークこそ燃えこれ学園らしさだ。  最後に、お馴染み「校歌」を斉唱。 涙で歌えなくなる當銘菜々の肩に手をまわし、笑顔で寄り添う奥原澄香の姿も印象的だった。歌い終わり、高未悠加が爆泣きしていた姿も、彼女らしさ。
  次のライブからは新たに1名の新入生候補生を加え、新編成の燃えこれ学園として歩みだす。次回のライブは、4月5日(火)「2022年度始業式」。新しい燃えこれ学園のスタートも、見逃せない。


PHOTO:平島理
TEXT:長澤智典

LIVE


セットリスト
燃えこれ学園ピンチヒッターズ
  映像
「お誕生日おめでとう」
「ぱすてるサマータイム」
「夏恋♡LOVE」
MC
「シンデレラ・クレイム」(佐々木千咲子・成田麻穂・當銘菜々・奥原澄香・山田みつき)
「0(zero)」
「again」
「タイムレシーバー」
「Melodious Revolutio」
「時の砂」
「明日へ」
映像(奥原ヒストリー)
「ヒカリ」
手紙(
「Re-START」
「Lost in Time」
「Shiny Dream」
「ミラクる妄想がーる」
MC
「校歌」

 

<インフォメーション>


燃えこれ学園 無料LIVE配信 2021年度終業式
(無料の動画5/8まで公開中) 
https://www.youtube.com/watch?v=AX0oOPBTaDU

配信ライブスケジュール
4月20日(水)「配信ライブ」
5月17日(火)「三浦千鶴生誕祭」
5月24日(火)「佐々木千咲子生誕祭」

『オルゴール』 1000円(期間限定送料無料!) 
購買部よりお買い求め下さい。
https://movingexpress.syncsell.jp

オルゴール LIVE PV
https://youtu.be/e-joK_2lbtA


『燃えこれ学園なぁなり〜ラジオ』
・毎週火曜日 25:00〜放送中!
放送局:FM那覇(78.0Mhz)
パーソナリティ:成田、當銘
※ラジオはアプリListenRadio等で、全国でもお聴きいただけます!!


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「Re-START」MV
https://www.youtube.com/watch?v=RTDefcIO4R4&feature=youtu.be


燃えこれ学園校外学習 @ http://Akiba.TV
番組URL:http://youtu.be/WHmIPXzR0mo


燃えこれ学園 Web
http://moecore.com/

燃えこれ学園 twitter
https://twitter.com/moecoregakuen

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燃えこれ学園さぶちゃんねる
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