FEATURE

2021.11.30
純情のアフィリア

きっと、解けるから魔法なんだと思う。だから魔法にかかった自分になりたくて、彼女たちのライブに心の手を伸ばしてしまうんだろうな。 純情のアフィリア ワンマンライブレポート

  9月より始まった純情のアフィリアの税刻ツアー「純情のアフィリア ワンマンライブ 魔法陣と水の妖精 〜Magic Circle and Siren of Water fairy 2021 ワンマンツアー」も、10月27日(土)に品川インターシティホールで行われた昼夜ニ公演を持ってファイナルを迎えた。ここでは、夜公演の模様をお伝えしたい。


  この世界を救えるのは、あなたとわたしの共鳴しあった歌声。その歌声を探すたびの終着地となったのが,品川インターシティホールを舞台にした純情のアフィリアの夜公演だった。

  壮麗な弦楽の音色に乗せ、メンバーたちが舞台へ。スペシャルな物語の幕開けを飾るように、彼女たちが掛けた歌の魔法。それが「究極アンバランス!」だった。メンバーたちは、キラキラやドキドキという言葉の中にいろんな夢を詰め込み、見ている人たちに届けてきた。胸をときめかす始まりだ。彼女たちの姿も眩しいくらいに輝いている。それは、自分たちが旅した妖精を見つけ出し、あとは出会うだけだとわかっていたから?!そんな風にも思えていた。


   純情のアフィリア史上最強のライブにするためにぶち上げようと、次のブロックは「I WANT TO GROW」からスタート。エレクトロでダンサブルな楽曲に乗せ、メンバーたちが美しくも華麗な踊りを見せてゆく。胸の内から沸き立つ思いを、彼女たちはエレガントなパフォーマンスに乗せ届けてきた。舞台の上で舞い躍る姿が見目麗しい。純情を脱ぎ捨て、どんどん大胆になっていく様も、見ていて刺激的だ。

 「スキは無敵」という言葉、刺激的だけど、納得だ。色鮮やかな音をまき散らすように「スキハ無敵」が飛びだした。メンバーたちは、高まる気持ちのまま「叶えましょう 叶えましょう」と歌っていた。無邪気な笑顔を浮かべ歌い躍る彼女たちの姿を前にして冷静に見ていれるわけがない。フロア中でたくさん揺れる無数のカラフルなペンライトの光が、舞台上の彼女たちに輝きのエールを届けていた。

  景色を塗りかえるように、純情のアフィリアは、輝いていた青春時代のひと夏の風景を思い返すように「転校ガール」を歌っていた。少し切なさを抱いた歌声の絵筆で、セピア色のフィルター越しに見ている僕らの前へ、恋に情熱を燃やしていた、あの頃の輝いていた景色を蘇らせていた。


  次のブロックは、純情のアフィリアが得意としているメドレーコーナーへ。「もしもキミが一緒なら どんな壁も超えてゆける」と歌う「ココロノヒカリ」を通して、仲間たちへ一緒にすてきな景色を見に行こうと誘いかけたメンバーたち。

  その姿勢を示すように流れだしたのが、「Lotus Land -桃源郷-」だ。キラキラとした音の輝きや、光を集めるように力強く歌う声の間に間から、僕らは彼女たちの示す桃源郷という場所の景色を見ていた。そこに見えたのは、贅を尽くした世界なんかじゃない、互いを信じ合えたときに生まれる心を熱くさせる景色。「好き」という言葉の真実を、純情のアフィリアを少しだけ僕らに見せてくれた。
  「好き」という思いの先には、どんな景色が待っているんだろう。それは眩しいくらいにきらめいた世界?それとも少しずつ色褪せてしまうけど、消し去ることの出来ないセピアの色の風景。そんな愛しい思いを、彼女たちは「セピア」を通して心のスクリーンに映し出してきた。
  恋は、何時だって不安という服をまとわせる。その服を身につけると、その答えが滲んで曖昧になってしまうこともある。でも、本当の愛って確かなものではなく、不確実性を持っているものなかも知れない。何時だって、自分の心の中の天秤の上で「Like? or Love?」と絶妙なドランスを取っているからこそ、いつまでも出ない答えへ無理やり答えをつけようとしてゆくのかも知れない。その無理やり押しつけた答えこそが、一番素直な気持ちなのも事実。それって、まるでミルクチョコのように甘くはない、ビターなチョコレートみたい。
  だけど僕らは、それがビターの味のチョコであっても、なぜか舌は甘さを強く覚えてゆく。いや、そういう答えに自分で持っていきたくなる。「魔法のチョコレート伝説」に触れながら、メドレーコーナーに記した恋のエトセトラをいろんな妄想を繰り広げながら聞いていた。


 次のブロックで最初に舞台を染め上げたのが、優希クロエ・葉山カナ・寺坂ユミ・東城アミナをメインに据えた青チーム。彼女たちは、 ステッキを片手に、スタイリッシュでジャジーな「My Life is Beautiful」を通し、ミュージカル劇の一場面を演じるように、胸弾む華麗なパフォーマンスを見せていた。彼女たちの歌声やパフォーマンスに触れている間、ずっと気持ちが花咲いて(ときめいて)いた。

 続いて、歌のバトンを受け取ったのが渚カオリ・桜田アンナ・雨森セラ・夏目ベール。赤チームの4人は、 優しい輝きを放つ「ここにいるよ」を、手にしたスカーフをなびかせ歌っていた。自分が輝くための光を探すように。自分がここで輝いていることを示すようにと声を響かせ、自分の色を染み渡らせていた。

 
 切々とした、でも、思いを寄り添えたくなるバラードナンバーの「Magic Circle and Siren of Water fairy」が流れだした。言葉のひと言ひと言がジンと胸に染みるのは,彼女たちが記した思いを、強い自分の意志として歌声に乗せていたから??壮麗な音楽の乗せ、メンバーたちが織りなす美しいハーモニーが胸にジンと染み渡っていた。

 まだまだ冒険は続いてゆく。その旅に、素敵な期待の輝きを振りかけるように、純情のアフィリアは「Sing a World ~キミがくれた魔法~」を力強く歌っていた。彼女たちが冒険の旅を続けるうえでの羅針盤となる歌を、歌詞へ込めた思いを確かめるようにメンバーたちは笑顔で歌っていた。この冒険は終わらない。いや、終わらせない。


 ライブも終盤へ。渚カオリのセリフを合図に幕を開けたのが、美しく壮麗な,純情のアフィリア流のシンフォニックナンバーの「奇跡と魔法のクロニクル」。メンバー一人一人が、壮大な楽曲の語り部となり、胸の奥から沸き立つ思いを繊細な声に乗せ、歌っていた。美しく麗しいそのハーモニーへ、素直に心が惹かれていた。

 彼女たちは、「世界の果てまで 運命の愛を届けるんだ」と力強く歌っていた。運命に翻弄されるのではない、自分たちで運命を手元に引き寄せ輝くんだと宣言するように、8人は愛を持って「Lost In The Sky」届けていた。その歌声に心が夢中になっていた。いや、夢中にならないわけがないよ、あんなにも笑顔で熱を届けられてしまったなら…。

  流れだしたのが、「それだけが、生きる意味なんだ」。彼女たちはわかっている。自分たちが純情のアフィリアのメンバーとして、ここで歌っている意味を。だからこそ「それだけが、生きる意味なんだ」と、この歌を強い自信を胸に歌っていた。その意味は、応援している僕らも知っている。だから、強い意志を持ったその歌声を、伸ばした手でしっかりとつかみ取りたかった。つかみ取って、自分の胸の奥へ奥へとぐいぐい押し込め、自分の生きる意味にもしたかった。

 最後に純情のアフィリアは、「飛行実習〜Learn to Fly」を晴れた笑顔で歌っていた。彼女たちは,このツアーを通して探していた妖精を間違いなく手にしていた。いや、彼女たちは公演の初日から妖精はとっくに手にしていた。その手にした妖精をみんなに分け与えたくて各地をめぐってきた。純情のアフィリアのライブを見ている僕ら自身が、打算も何もない、無邪気な笑顔を浮かべ,彼女たちに必死で手を伸ばしていたのは,いつだって魔法を掛けてくれる純情のアフィリアという妖精を、この手から離したくなかったからだ。


 最後の最後に純情のアフィリアは、ふたたびこのツアーのテーマソング「Sing a World ~キミがくれた魔法~」を歌い、解けない魔法を塗り重ねてくれた。彼女たちは歌っていた、「僕は謳い続けるよ いつかまたどこかで キミに会えるように」と。その言葉の続きを楽しみにしながら。でも、今、この瞬間にかかっている魔法を解きたくなかった。

 なんで魔法はいつか解けてしまうんだろう。だから、また魔法をかけてほしくてライブに行くのはわかっている。もちろん、胸の奥にはかかった魔法が解けずに蓄積していくのもわかっている。できることなら日常も、強烈な魔法にかかった今と同じ状態で日々を過ごしたい。そうしたら、いつだって最強にポジティブな自分でいれるのに。
 きっと、解けるから魔法なんだと思う。だから魔法にかかった自分になりたくて、彼女たちのライブに心の手を伸ばしてしまうんだろうな。


TEXT:長澤智典


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