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「iColony LIVE EXTRA」LIVE REPORT/Aphrodite編
定期的に開催しているライブイベント「iColony LIVE」を通し、毎回アイドルのライブ映像を生配信。その後、「iColony アイコロニー・アイドル ライブ動画」YouTubeチャンネル]YouTubeへアップし続けている「iColony」。同チームが、10月6日(水)に下北沢シャングリラを舞台に行ったのが「!Colony LIVE EXTRA」。出演したのが、メランコリック少女物語/酔生夢死/作者Q/INDIVIDUAL PLATE/My Best Friend/lonely planet/AiDOLOXXXY/Aphrodite。ここでは、Aphroditeのライブの模様をお伝えします。
Aphrodite
Aphroditeは観ている人たちの心を熱情した歌声で瞬時につかみとり、その絶叫した声で離れられない虜に変えていった。
イベントのトリを飾ったのが、Aphrodite。その位置に相応しく、Aphroditeのライブで重厚なSEが流れた時点で、その場は闇が覆う黒い社交場と化していた。
「なぜ悲しいの なぜ傷つけるの」と嘆く心の声をメンバーたちが、絶叫。Aphroditeのライブは打ちひしがれた感情を跳ね返すように、熱情した歌をぶつける「Elysion」から幕を開けた。凄まじい…。その言葉がぴったりの迫力を持った歌声だ。確かに彼女たちは歌っていた。でもその歌声は、心を痛く掻きむしり、その痛みを叫びに変えてぶつけてゆくようにしか思えなかった。慟哭なんてもんじゃない。あえて深く深くみずからを傷つけ、その傷をさらに掻きむしりながら、そこで生をつかもうとしてゆくような壮絶な歌声だ。でも、とても生にあふれている。だからこそ気持ちが熱くなり、高く拳を突きあげずにいれなくなる。
熱情した気持ちへ、さらに心掻きむしる痛みによって生まれた赤黒い色を塗りつけるように、Aphroditeは「lamento」を凛々しく、いや、雄々しき様で歌っていた。まさに、黒い女神たちだ。観ている人たちの心を熱情した歌声で瞬時につかみとり、その絶叫した声で離れられない虜に変えていった。
止まることなく楽曲は「ユダの接吻」へ。彼女たちの歌声という接吻を受けたとたんに、心はAphroditeに支配されていた。黒い轟音渦巻く場内で、メンバーたちは雄々しく、気高き姿でせまる。その姿がとても大きく見えていたのも、彼女たちが圧倒的な存在感を持って痛い接吻をせまっていたからだ。
止まることなく漆黒の物語を描き続けるAphroditeのライブ。「Nocturne」でも彼女たちは轟音の中へ美しくも気高き声を重ね合わせ、情念のドラマを描きだしてゆく。低音声も巧みに活かしたこの楽曲では、Aphroditeの持つ美しくも重厚なハーモニーの魅力も味わえる。高音から低音域までメンバーらの歌声で染め上げながら楽曲は唸りを上げ、突き進んでゆく。
最後にAphroditeは「月は無慈悲な夜の女王」をぶつけてきた。フロア中から突き上がる拳。激走する楽曲の中から響くメロディアスで耽美な歌も印象的だ。むしろ、歌姫たちが轟音に負けない声で熱情した歌声を観ている人たちに突きつけていた姿へ心が奪われていた。
https://twitter.com/aphrodite_idol
PHOTO: PHOTO: 高橋まりな/山口麗/姜月岩/卓佳楠/大西基
TEXT:長澤智典
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