FEATURE

2021.10.15
19Monster

再スタートした19Monsterがワンマン公演で見せてくれた、胸騒ぎ、笑顔の花咲く素敵な光景。

 小柄なAyaneと長身のRisaによるツインボーカルユニットが、19Monster。ユニット名は、2人の身長差が19cmあることから名付けられた。グループ自体は、活動を始めて丸5年を迎えるが、現在の事務所へ所属以降、環境も新たに再スタート。10月8日(金)にSHIBUYADESEOで行った「【19Monster】5周年ワンマンライブ-コンティニュー-」より、本格的に再始動した。

 開演前には同事務所のアイドル研修グループ「RiceChick」によるパフォーマンスが行われた。RiceChickは19MonsterのAyaneが絡んでいることが開演前アナウンスで示唆され、ステージ後のフロアではその関係性を気にするファンが多く見られた。「RiceChick」のパフォーマンス後には、事務所に属せず活動していた頃の「19Monster」の写真が、ダイジェストでスクリーンに映し出された。最後には「START」の文字が表示され、ライブ本編がスタートした。

 身長19cm差って、目の前で見ると意外に強烈なインパクトだ。冒頭を飾った「Myline」のイントロを合図に、舞台前を覆っていた巨大なスクリーンがゆっくり上がるのに合わせ、最初にAyaneが、少し遅れてRisaの姿が目に飛び込んできた。身長差に驚いたのは、その一瞬だけ。「自分を信じたときに勝つことがある」と力強く歌う2人が、同じ熱量を持って身体から発していたのは強い意志と決意。その強さを、胸弾むポップでキャッチーな歌に乗せ、2人は親しみを持った笑顔で歌いかけてきた。彼女たちの「変われるはずさ」と歌う声に振れ、心に勇気が沸いてきた。2人と一緒なら、自分で限界と決めていたこのラインも超えていけそうな気がする。19Monsterの歌う「Myline」を耳に、心で感じていたら、何時しかそんな風に気持ちが変わっていた。
  その自信を胸に、2人と一緒にここから駆けだそう。19Monsterの歌う「RUN&GO」が、限界を超える自分になるための勇気を降り注ぐ。ここから高く飛ぶための力を、この曲と2人の歌声が与えてくれる。2人も歌っていた、一人じゃ何も出来なくても一緒なら高く飛べるはずだと。19Monsterの歌は、心もとない自分の背中を「やっちゃいなよ」と力強くポーンと押しながら自信と勇気をくれる。強い励ましのエールを無邪気な笑顔で歌うからこそ、2人の笑顔にますます惚れてゆく。

 MCでは、コミカルな2人のキャラクター性も示せば、次のブロックでは、彼女たちの音楽性も垣間見るカバー曲を3曲続けて歌唱。力強く凛々しく歌えば、続くバラードでは、2人で顔を見合わせ、時に歌をかけあいながら息の合った姿を見せていた。続くバラード曲で2人は背中合わせで椅子に座り、ひと言ひと言を会場中の人たちの胸の内へ届けるように透き通る歌声を響かせていた。2人の美しいハーモニーに振れ、2人の姿が滲んで見えていたのはどうしてだろう。

 ここからは、ソロコーナーへ。着替えを終え、最初に登場したAyaneは愛らしさを振りまきながら「赤い靴」を歌唱。ちょっと甘えた歌声に振れていたら、心がドキドキしてきた。少し照れた素振りも見せつつ、恋する乙女の心模様を歌う姿がとてもチャーミング。フロア中で輝く赤いペンライトの光も、Ayaneの歌い躍る姿を追いかけるように揺れていた。 
  続くスタイリッシュでソウルフルな「嘘ばっか」では、先程とは表情を変え、気持ちの内側に溜め込んでいた想いを、好きな相手へ愚痴るように歌うAyaneの姿があった。異なる2つの表情を通し、彼女は自身の持つ深い表現力を示してきた。

 マイクのバトンを受け取ったRisaは、じっと遠くを見つめながら愛しい人へ想いを届けるようにバラードの「2文字」を切々と歌いだした。ときに胸に手を当て、込み上げる想いをぐっと堪えるように歌う姿に視線は釘付けになる。フロアでも、一部ブルーのペンライトの光が揺れていたが、ほとんどの人たちがRisaの歌う想いを心で追いかけ、その姿をじっと見つめていた。
  続く「I See Tell U」でRisaは、光を求めるように力強く歌いだした。フロア中でも多くのペンライトの光が大きく揺れている。舞台の上を左右に動きながら、沸き立つ想いを声に乗せて歌うRisa。彼女も、自分の中にある両極の面を表現。高身長だからこその、歌っているときのスタイリッシュな立ち振る舞いも印象的だった。

 19Monsterにまつわるクイズコーナーをはさみ、ライブは後半戦へ。ここからは、新衣装姿で新曲を立て続けに披露。最初に歌った「Monster」は、気持ちをわちゃわちゃ騒がせテンションを最高にアゲアゲにしてゆくダンサブルでエレクトロなチップチューン。Risaの得意な英語を活かしたラップや、Risaに掛け合うAyaneの声。2人の歌声が重なりあったときに覚えたハッピーな感覚などなど、曲へ振れた瞬間から感情のアクセルを勝手に踏み込んでいたくらいに気持ちを未来へ連れてゆく、楽しく前向きになれる楽曲だ。
 続く「Break Out!」も、ライブで熱狂一体化した景色を作りあげる歌。初披露にも関わらず、感情を熱くスパークする楽曲に刺激を受け、フロア中でもペンライトの光が激しく、速く動き続けていた。2人も力強いパフォーマンスのもと、歌声をパワフルに響かせフロアを熱い空気に染め上げていった。
 明日への希望の扉を開くように、最後に19Monsterが歌ったのが「明日へのトビラ」。未来を向いた親しみあふれる明るいポップチューンに、改めて19Monsterらしさを実感。新曲も明日を見据えた想いを歌っていたように、今の19Monster、多彩な曲調はもちろん。ライブで盛り上がれる楽曲を増やし、よりバージョンアップした姿を見せてきた。この日からが19Monsterにとって本格的な再スタート。その期待に相応しいライブを2人は見せてくれた。


 アンコールでAyaneとRisaは、頭にデビル型のカチューシャを付けて登場。さらにAyaneは、両手にモンスター型の手袋を装着していた。「自分を信じて超えてゆけMyline」。互いに顔を見合わせ美しい声を重ね合うアカペラから始まったのが、この日のライブの冒頭を飾った「Myline」。駆ける楽曲に合わせ、2人も感情のアクセルを一気に踏み込み、高まる気持ちままに「自分を信じて超えてゆけ このline」と力強く歌っていた。フロア中から力強く突き上がる拳やペンライトの光も眩しかった。

 最後に19Monsterは、これからのライブでも中心となる熱狂パーティチューンの「Monster」を歌唱。2人がラップを明るくぶちかます場面が、最高だ。この歌に振れていると、自然と気持ちが高まり、その先に見える光に向かって元気に駆けだす気持ちになれる。それまで心に溜まっていたいろんなネガティブな要素も、この歌に振れている間はどっかへ吹き飛んでいた。これも最高にチャーミングな2人のモンスターのパワーのおかげなのは間違いない!!

 新たなスタートラインを切った19Monster。これから彼女たちが、どんな光の先の景色を見せてくれるのかを楽しみにしていようか。
 

LIVE

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PHOTO:おがたりな、やわらかゆーすけ
TEXT:長澤智典、こた(RiceChick)

 


【リリース情報】
10/19 19Monster『Monster / BreakOut!』デジタルリリース
10/19 19Monster『Monster / BreakOut!』通販限定CDセット販売開始
10/19 19Monster『コンティニュー』ライブ映像ニコニコチャンネル「ごはんとおかず!」限定配信 

【イベント情報】
11/17 Ayane生誕祭 
2021年11月17日(水)
会場:DESEO mini with VILLAGE VANGUARD
時間:16:30開場/17:00開演
http://riceshower.info/ayanebirth/
※時間は変更になる場合がございます。

【INFOMATION】
OFFICIAL:http://riceshower.info
TWITTER:https://twitter.com/19Monster0901
 

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