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2021.08.27
夢みるアドレセンス

夢みるアドレセンス、デビュー9周年公演の模様をレポート!!

 今年、デビュー9周年を迎えた夢みるアドレセンス。彼女たちが、8月21日と22日の2日間に渡り、主催イベントとワンマン公演を開催。その中から、8月22日に室町三井ホールを舞台に、YUMEADO EUROPEをゲストに迎えて行なった「YUMEADO 9TH ANNIVERSARY ONE MAN LIVE 20210822」公演の模様をお伝えします。

 

 暗くなった場内。ステージ奥に設置された大きなスクリーンに映し出されたのは、夢みるアドレセンスを卒業した小林れいと志田友美からの応援メッセージ。その後、夢みるアドレセンスとして活動を始めた2012年時からのライブ映像を1年ごとにカウントアップしてゆく形で投影。やがて、現メンバーらの姿がSEに合わせ映し出されるのに合わせ、メンバーが舞台へ姿を現した。


 この会場内にも夏の風を吹き込むように、ライブは「くらっちゅサマー」から幕を開けた。彼女たちが運んだ風は、熱さを抱きながらも、とても爽やかだ。メンバーみずからが、今、この瞬間を思いきり楽しもうと無邪気な表情ではしゃいでいた。この空間へ外の暑さ以上の熱狂を描き出そうと、満面の笑顔で「くらくら恋愛中」や「くらっ くらっ くらっ くらっちゅサマー」と歌う彼女たち。その様に触発され、フロア中の人たちが心の内で声を上げながら、身体を大きく揺さぶり楽しんでいた。冒頭から気持ちを騒がせる、この空気がとても心地好い!!
 

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 次に披露したのが、このメンバーでは初披露。少し懐かしさを覚える「恋のエフェクトMAGIC」だ。嬉しい意外性を持った楽曲の登場に、フロアからも思わず「おーっ!!」と声が盛れてしまうほど。青春ムードを満載、恋にときめく乙女心を綴った愛らしい楽曲を、少し大人な雰囲気を携えた今のメンバーたちが無邪気な表情を浮かべながら、弾けた楽曲以上に自分たちが弾ける姿になって歌っていた。気持ちを一つにしたメンバーたちの振りも、見ていて胸をキュッと疼かせる。大人なメンバーたちがアドレセンスな感覚を持って歌い躍る姿が、とても新鮮だ。


 「9周年だけど#ゴゴゴゴゴ」のMCが冴えてるね。披露したのが、キュートでキャッチーなポップロックチューンの「#ゴゴゴゴゴ」。気持ちをわちゃわちゃと騒がせ、胸アツにしてゆく楽曲だ。本当なら、彼女たちと一緒に「ゴゴゴゴゴ」と叫びたい。そのもどかしい気持ちさえ、カラッと吹き飛ばす勢いで、カラフルな音符となった6人の歌声が、五線譜(楽曲)の上で自由奔放に駆け巡る。そんなアゲアゲの空気を運んでくれるんだもの、こちらの表情までにやけちゃうのも当然だ。途中には、メンバーらと一緒に振りを真似ながら気持ちを一つにはしゃぐ場面も登場。胸をスカッとさせるこの楽しさが、心も一気にスカッと晴れ渡らせてくれた。
 

  ワンマンライブでは初披露、新体制第一弾シングル「START DAY」のC/Wに収録していた「ラキラキ」が飛びだした。心地好いビートの上で、メンバー自身が少し強めの風に揺れる花のようにフワフワと揺れながら、ときめく想いを舞台の上から降り注いでゆく。楽曲が躍動感を増すたびに、彼女たちの歌声にも熱が加わるのが伝わってきた。その姿を見ながら、心はずっと嬉しくはしゃいでいた。
 

 気持ちを嬉しく騒がせる夢みるアドレセンス流のポップなロックンロール・チューンの「ドレミ」の登場だ。彼女たちは、心地好く疾走する楽曲へ飛び乗り、感情のアクセルペダルを思いきり踏み込みながら、駆ける楽曲の上で高ぶる気持ちのまま歌声をおおらかに響かせてゆく。ヤバいよ、どんどん気持ちのギアが上がり続け、心の限界を壊してしまいそうだ。なんて、わちゃわちゃした楽しい楽曲だ。この楽しさへ一緒に飛び乗ったら最後、身体の限界を超える勢いではしゃぎ続けるしかない。止まらないどころか、沸き続けるこの楽しさが堪らなく気持ちいい。
 

 ロックンロールな勢いをもっともっとアゲていけとばかりに、夢みるアドレセンスは「ファンタスティックパレード」を歌唱。熱を上げて疾走する楽曲へ飛び乗った彼女たちは、この場を熱いロックンロールなパーティー会場へ染めあげるように、凛々しい声を響かせていた。歌声に強さを覚えるのは、スリリングさも抱いた楽曲へ導かれたから??フロア中の人たちも熱い手拍子や掲げた両手を大きく振りながら、夢みるアドレセンスのメンバーたちと一緒に、次第にドラマチックさを増す楽曲に身や心を預け、ファンタスティックな宴を楽しんでいた。

 

 雄大なエレクトロな音色が流れだした。「オーオーオーオオ」と叫ぶメンバーたちの声が、スケールあふれる祭りの音色を呼び込んだ。身体を躍らせるビートを魅力にした「HEY JOHN」に合わせ、思いきりはしゃごうか。メンバーらが拳を高く突きあげ「オーオーオーオオ」と歌う姿に合わせ、フロア中からたくさんの拳が付き上がれば、誰もが心の中で彼女たちと一緒に歌っていた。「想像してごらん」の歌詞のように、想像の翼さえ広げれば、僕らは何時だって大空へ向かって飛んでいける。この歌は、想像を巡らせることで心も身体も自由にしてゆくだけではなく、気持ちを雄々しく奮い立たせ、飛び立つための翼を心に授けてゆく。そして…。

 

 夢みるアドレセンスのライブでいつも熱狂とわちゃわちゃしたハッピーな空間を作りあげる「メロンソーダ」の登場だ。舞台の上で、華麗で愛らしい振りをしたメンバーたちが、見ている人たちのハートの視線をギュッと集めてゆく。アイドルへ夢中になる楽しさが、この歌へ触れるたびに強くなる。彼女たちに「おねがい 名前で呼ばないで これ以上 夢中にさせないで」とおねだりするように歌われるたび、心がメロメロにとろけてゆく。「メロンソーダ」、最高のメロキュンソングだ。落ちサビで、心の声をメンバーらが張り裂けそうな気持ちで歌うたびに、その後に最高のスマイルを浮かべ「これ以上に夢中にさせないで」と歌われるたびに、心がメロメロに溶けてゆく。
 

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 性急なビートに合わせ、フロア中から熱い手拍子が沸き上がる。メンバーらが客席を二分し、フロア中の人たちを煽りだす。その勢いを増幅するように流れたのが、気持ちを心地好くアゲるイケイケなポップロックチューンの「ROMANTIC SPECIAL」だ。少し甘えた素振りで、ロックンロールなビートに乗って歌いかける彼女たちの姿に触発され、手拍子する勢いが強くなれば、いつの間にか身体を大きく揺さぶっていた。フロアでも、メンバーたちの振りに合わせ一緒に振り真似する人たちもいれば、熱い手拍子を続ける人たちも。彼女たち自身がときめくロマンチックな気持ちを胸に、舞台の上でロックンロールなパーティーへ楽しく興じていた。

 

  続いて登場したのが、今のメンバーで初披露した「ステルス部会25:00」。懐かしい楽曲の登場に興奮を隠せず、思わず声を漏らす人たちも。夢みるアドレセンスの9周年ライブ、予想を嬉しく裏切る楽曲を巧みに挟み込むことで、見ている人たちの感情へ新鮮な驚きや嬉しさを与えれば、全体の流れにも気持ちを揺さぶる起伏を描き出していった。凛々しい歌声と疾走する楽曲が重なりあったこの曲でも、挑戦的な姿勢で歌い躍るメンバーらの姿に触発され、フロア中の人たちが心の中で感情を熱く高ぶらせていた。

 

 本編最後を飾ったのが、現在の夢みるアドレセンスとしてスタートを切った最初のシングル曲の「START DAY」。とてもほっこりとした始まりだ。でも、楽曲が熱を持って駆けだした瞬間に、気持ちがわちゃわちゃと騒ぎだす。今の夢みるアドレセンスには、気持ちの鼓動とシンクロした、ちょっと駆け足気分ではしゃぎたくなる晴れた爽やかな楽曲がとても似合う。これまでの歩みを自分たちの魅力にしながら。そのうえで、今の夢みるアドレセンスだからこそ描き出せる色を、彼女たちは本編の中へいろいろと詰め込む形で見せてきた。9周年も、今の自分たちにとっては通過点とわかっている。だからこそ、「思ったときがスタートライン、そこから新しい気持ちで始めようよ」と彼女たちは力強く歌っていた。見ている人たちにそう呼びかけながら、10年目へ向け、一緒に元気に駆けだそうと誘いをかけてきた。

 

 アンコールの最初に披露したのが、10周年へ向けての新曲「LOVE ME DO DO」。タイトルも小憎らしい、気持ちをわちゃわちゃ騒がせる最高にノリノリのポップチューンだ。メンバーたちは一度上がったアッパーな気持ちのまま、舞台上を駆けまわりながら、はしゃぐ楽曲に飛び乗り、夢中になって歌い躍っていた。とても胸を嬉しく騒がせる楽曲だ。キュートで愛らしい曲のように、これからのライブでも熱狂を生み出す歌になるのは間違いない!!


 「この曲は私たちにとって本当に大切な曲です」の言葉に続けて披露したが、「MAKING THE NOTE」。今のメンバーたちの気持ちを投影した楽曲という理由もあり、メンバー自身も歌詞を自分の胸へと染み込ませるように歌いながら、未来の自分たちへ向けての想いを会場中に響かせていった。彼女たち自身が、ここで歌うことを思いきり笑顔で楽しみながら、仲間たちへ向け「一緒にいこう」と誘いをかけてゆく。その姿も、印象深く瞼に焼きついた。

 

  ここで、メンバーたちがライブの感想を述べだした。

 

 「今日オープニングでね、卒業された先輩方からのコメントが流れたのにすごいビックリして。それくらい、夢アドって9年間やってきた歴史あるグループなんだなと改めて感じました。私たち新メンバー(石森晶乃・日比谷聖來・万里川かれん)は去年の12月に加入したはかりで、8ヶ月は経ったんですけど。この8カ月間ずっと9周年という重みをすごく感じてました。楽しいこともいっぱいあるし、その重みに「う~っ」となるときもあったけど。でも、卒業された先輩方もそうだし、ずっと応援してくれてるみなさんが私たちを支えてくれてたから、今こうやって9周年を夢アドのメンバーとして祝えたことがすごく嬉しいなと思います。これから10年目になるので、10年目も愛してもらえるグループになりたいし、自分も夢アドに貢献できるメンバーになれるように、もっともっと力をつけていきたいです」(万里川かれん)

 

 「9周年ライブ、ちょっと前まではまだまだあるなと思ってたんですけど、あっと言う間にきちゃって。私たちも前日までアタフタしてて。でも、みんなの顔を見てたら、ホントに笑顔で楽しくパフォーマンスできたように、みんながいないと私たち夢アドは成り立たないなと改めて思いました。これからもよろしくお願いします」(日比谷聖來)

 

  「こうやって、私たち(鳴海寿莉亜&白川蘭珠)が周年ライブを迎えることは、2回目なんですよ。去年は体調不良でわたしは出れなかったんですけど。今年初めて出れて、このメンバーで9周年を迎えることができたのが本当に嬉しいんです。来年も、再来年も、みんなでステージに立って10周年11周年と祝っていけるように私たち頑張るので、ついてきてくれたら嬉しいです」(白川蘭珠)

 

  「去年の8周年は、そのときのご時世もあって、今の1/4のくらいの会場でやりました。今年はこんな広い会場でできて本当に良かったなという気持ちがあります。今回、新曲を含めて何曲か振り直しもしています。それは、夢アドを支えてくださっているファンのみなさんのためにと思ってのこと。新曲をやってもすぐに笑顔で一緒に躍ってくれるのも、みんなのすごく素敵なところだなって思います。それがあるから、私たちやスタッフさんたちも頑張れています。                
うまく振り付けが出来ないなとか、駄目だったなと落ち込んだ日があっても、ライブの場へ立つたびに、みんなの笑顔を見て、みんなの言葉をもらってすごく自信を持てるし、これからも頑張ろうって、いつも思います。これからもどうか夢アドをよろしくお願いします」(鳴海寿莉亜)

 

  「出だしの映像で、友美さんとれいさんがコメントをくださっているのを見ていたら、2人ともホントにありがたいこと言ってくださってて。しかも、れいさんが夢アドのTシャツを着てくれてて、そこにグッとしながらみんなで円陣を組んでました。
ホントに先輩方やスタッフさん、ファンのみなさんがいなかったら、夢アドは9周年まで来れてないです。後から入った彩耶が言うのもなんですけど、9周年経った愛のあるグループを引き継がせていただけていることが本当に嬉しいですし、ありがたいこと。これからも、次の10周年も笑顔で迎えられるように頑張ります」(山下彩耶)

 

  「はのんも、9周年という長い歴史の中で夢アドに関わることが出来てとても光栄です。今、すごく楽しいから、みなさんの笑顔が直接見れるようなライブを早くしたいです。9周年って長い歴史のように、すごくたくさん曲があります。だけど、限られた時間の中では限られた曲数しか歌えないので、10周年をお祝いできるとしたら、もっとたくさん昔の曲もやって、10周年に相応しい30曲くらいできるライブをしたいなと思いました。これからも大好きな夢アドが続くように頑張っていきます」(山口はのん)

 

 メンバーの挨拶を受け、最後に届けたのが「SUPER JET SUPER」だ。心地好く駆けるビートに乗って、メンバーたち自身が青春という香りを振りまきながら、今、この瞬間を味わい尽くそうと。ここに足を運んでくれた仲間たちと一緒に、身体を揺らしながらはしゃごうとライブを楽しんでいた。終盤には、大きく手を振る光景も登場。メンバーみんなで気持ちを一つに大きく拳を突きあげ、胸弾む楽曲に乗せ気持ちを一つに心地好く上がってゆく。この感覚が、ほんと堪らなく気持ちいい。

 

 

 夢みるアドレセンスのライブで一緒に気持ちを熱く分かち合うと言えば、やはりこの曲だ。二度目のアンコールで、夢みるアドレセンスはふたたび「メロンソーダ」を披露。メンバーらも最初から気持ちのボリュームをグッと高めに上げ、ときめく気持ちを振りまくように、愛らしさたっぷりに「メロンソーダ」を熱唱。サビでは、フロア中の人たちも、その場で身体を揺らしながら、舞台上のメンバーたちと一緒にハートとハートを繋げていった。途中から、夢みるアドレセンスの妹グループのYUMEADO EUROPEも登場。大勢のメンバーたちが思いきりアイドルらしい愛らしさを振りまきながらわちゃわちゃ大はしゃぎ。テンションがとんどん上がってゆくのも当然だ。最後の最後まで夢中に、メロメロにさせてくれた夢みるアドレセンス、この楽しさの続き、また味わいたいよね。

 

 今後の夢みるアドレセンスだが、9月から3ヶ月連続で定期公演を行なえば、12月に都内でワンンライブを行なうことも決定した。詳細は、また改めてお伝えしよう。

 

PHOTO: ホリウチレイ
TEXT:長澤智典


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セットリスト

「OVERTURE」
「くらっちゅサマー」
「恋のエフェクトMAGIC」
「#ゴゴゴゴゴ」
「ラキラキ」

~ MC ~

「ドレミ」
「ファンタスティックパレード」
「HEY JOHN」
「メロンソーダ」

~ MC ~ 

「ROMANTIC SPECIAL」
「ステルス部会25:00」(初披露) 
「START DAY」

-ENCORE-

「LOVE ME DO DO」(新曲)
「MAKING THE NOTE」
「SUPER JET SUPER」

-W ENCORE-

「メロンソーダ」

 

<インフォメーション>

「YUMEADO.やれんの!?やるよ!!~定期公演~ Vol.2」

2021年9月23日(木・祝) 吉祥寺 CLUB SEATA

 

「YUMEADO.やれんの!?やるよ!!~定期公演~ Vol.3」

2021年10月17日(日) SHIBUYA DIVE

 

「YUMEADO.やれんの!?やるよ!!~定期公演~ Vol.4」

2021年11月27日(土) 代官山 SPACE ODD

 

 

YUMEADO ONEMAN LIVE 202112××

2021年12月 開催予定

 

※各公演、詳細後日発表

 

 

■夢みるアドレセンス

Official Site  http://yumeado.com/​

Official LINE  ID:@yumeado / https://line.me/ti/p/%40yumeado​

Official Twitter  https://twitter.com/Y_Adolescence

Official Blog  http://lineblog.me/yumeado/​

 

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