FEATURE

2021.04.04
めろん畑a go go

めろん畑a go go 全国ツアーファイナル公演 ライブレポート ーここから新しいスタート。これからもめろん畑a go goについてきてくださいー

「”IDOL FROM OUTER SPACE!!”遙か銀河の彼方、めろんの星からやってきた5人組マスクドヒーローアイドル」こと、めろん畑a go go。彼女たちが、全国ツアーのファイナル公演「めろん畑a go go to IDOLS to US to YOU TOUR FINAL ONEMAN LIVE【SICK×IDOLS×IDOLS -Ultras 7-】」を、3月31日に渋谷クラブクアトロで行ないました。当日は、前半をオケスタイルで、後半をバンド編成で披露。当日の模様を、ここにお伝えします。

 

めろん畑

 

 「to IDOLS to US to YOU」のSEが流れたとたんに、煽る声のやりとりに触発され気持ちが嬉しく高ぶりだす。本当なら観客たちも叫び声を上げたかったに違いない。

 

ライブは、気持ちを騒ぎ立てるロックンロールなギターの音へ導かれるように「TRAIN」へ。メンバーたちは、気合の入った雄々しい声で歌いだす。力強く疾走する楽曲と5人の歌声が重なりながら、騒ぎたい感情の速度を上げてゆく。クールでスリリングなロックロールの衝動へ、甘い衝動をデコレートして伝えてゆくめろん畑a go go。早くも、椅子席をぶっ壊して立ち上がりたい気分だ!!

 

イケイケでゴーゴーなガレージ系バイキングナンバー「海賊QUEEN AMAZONES」の登場だ。彼女たちは北欧のバイキングの血を身体へ注ぎ込み、勇壮な気持ちを胸にフロアという大海原へ勇ましく乗り込んでゆく。甘い歌声を力強くつきつける姿が、愛らしくも勇ましくて恰好いい。さぁ、もっともっと無頼な海賊の魂を注ぎながら気持ちを騒がせてくれ。

 

感情のアクセルペダルを一気に踏み込んだメンバーたちが、「灼けたらマッハ」に乗せワイルドに、熱く煽りだす。がなるその声に触発され、フロアのあちこちで拳が突き上がる。豪快に歌い躍る彼女たちの姿がいつも以上に大きく見えたのは、渋谷クラブクアトロという広い舞台もあったせい?いや、彼女たちの気合がハンパなく高かったからに違いない。

 

突き刺さる様なニューウェイブパンク曲「スピーナッツ」に乗せ、5人は心のエンジンを全開に観客たちを煽りだす。歪みを上げたノイズのような音の上で、オラオラな姿勢で勇ましく歌い躍る彼女たちの姿が、とても熱く胸を沸かせる。

 

めろん畑

 

「今から本当の話をするわね」と語りながら、猟奇的な話をするメンバー。ワイルドなゴーゴーガレージナンバー「She Said」の登場だ。物語を語るように歌いながら、サビでは自由奔放に弾けてゆく。ポップ&クレイジーな楽曲へ、より華やかな色を加えてゆく彼女たち。いつの間にか僕らは、彼女たちが仕掛けたロックンロールの魔力に心が楽しく染め上げられていたようだ。だって、彼女たちと一緒に拳を振り上げ笑顔で騒いでいたんだもの。

 

美しいピアノの音色へ導かれるように、美しくも壊れそうな切ない声でバラード曲の「いつかの狼」を歌いだした。その声に強い意志を感じるのも、自身が簡単には心折れない強いロック(パンク)なスピリットを抱いているからだ。まるで、めろん畑a go go流の「TWO PUNKS」を聞いている気分でずっとこの歌を、彼女たちのライブを受け止めていた。胸にジンと染みるこの歌が、やたら心を滲ませてゆく!!!!!

 

轟くサイコビリーな演奏に乗せ、彼女たちは勇ましい姿で「SICK IDOLS」をクールに、ワイルドに歌いだした。雄々しく観客たちを煽るメンバーたち。狂気が炸裂したサイコティックなロックンロールに乗せ、観客たちは気持ちを雄々しいモードに染め上げていた。ともに拳振り上げ、スナップの聞いた跳ねたビートの上で、心を野生に戻して騒ごうじゃないか!!!!!

 

 イカすぜ、めろん畑a go go。唸るサイコでロッカホリックな「イカすぜIDOL」に乗せ、感情のレベルメーターを振り切る気持ちで騒ぎまくれ。総立ちの観客たちが、メンバーたちの「うっ!はっ!」と煽る声に合わせ、掌をガンガン突き上げる。この一体感がたまらなく痺れる。イカしたロックンロールと歌声は、心をイカれさせてくれる!!!!!

 

続いて飛びだしたのが、めろん畑a go go流戦隊ナンバーの「撃つな琉陀瓶」だ。昭和のB級戦隊ソングの匂いをプンプン臭わせる楽曲に触れている間中、高ぶる気持ちが身体の奥から止めどなく沸き続けていた。彼女たちと一緒に正義の魂を熱く燃やしながら、唸るスラップベースの音に合わせ、気持ちを高ぶらせていたかった。

 

オケのライブも終盤戦へ。バーストしためろん畑a go go流豪快パーティロックンロール曲「GPC」に合わせ、メンバーたちが舞台の上で無邪気に騒ぎだす。甘く挑発してゆく姿や歌声と演奏に、同じく気持ちが騒ぎ続けていた。

 

めろん畑

 

続く「IDOL CATS」でめろん畑a go goは、クールなロカビリーナンバーに乗せ、隠した爪をギラッと剥き出しながら妖しく襲いかかる。可愛い顔して小悪魔な牙を剥く女性の姿は、いつだって男をメロメロにしてゆく。セクシーにはなりきれない愛らしさで、妖しく猫の手ポーズを振りかざしながら挑発してゆく5人の姿が、気持ちを熱くそそっていった。

 

オケライブの最後を飾ったのが、サイコティックで胸熱でキャッチーな「I WAS A TEEAGE ALIEN」。心地好い音楽と歌に身を浸しながら、誰もが気持ち好く身体を横に揺らしていた。

 

 

 音圧を一気に増幅するバンド演奏を背にしたメンバーたち。「Psyhco Kunhoo」が流れたとたん、その荒ぶる音の迫力に身体が熱く騒ぎだす。豪快に跳ねた演奏の上で雄々しく煽るメンバーたちの姿も凛々しくてイカしてる!!!!!

 

歪んだファズギターがうなりを上げる、メンバーたちはクールに駆け出した「Idol from Pran9」に乗せ、ときに黄色い絶叫も交え、身体を揺らしながら観客たちを煽りだす。クイーン・オブ・ガレージパンクな彼女たちの姿が勇ましくて、でも愛らしい。その匙加減がめろん畑a go goの魅力。ヒステリックな絶叫も、最高にHOTだ!!!!!

 

奈落の底へ導くようなホラー系サイコビリーな/ガレージパンクな楽曲が飛びだした。彼女たちは「SFホラ-」を歌いながら、観客たちを妖しく怪しい異世界へ連れだし、黒い熱狂の宴を通し、理性を奪ってゆく。そのスリリングさもまた、とても刺激的じゃないか。

 

ギターの音が豪快な音を刻むと同時に、楽曲は「Horror Billy Nights」へ。モンスターサイコロックな音に衝撃を受け、誰もが気持ちを化け物に変え、彼女たちと一緒に闇の宴の中で感情を剥き出しに身体を揺らし、拳を振り上げていた。ほらほらホラー、もっと本性を剥き出しにモンスターになっちまいなよ。

 

続く「Chenge the WolfMan」で彼女たちは狼男に変貌。雄々しい気持ちに塗りかえ、観客たちを妖しく挑発し続けていた。切っ先鋭いクールなロックンロールの魔法は、可愛い乙女の心さえ毛むくじゃらの野獣に変えてしまう(ような感じでせまっていた姿が、意外と愛らしかった)。遠吠えを上げるその姿も甘い雄々しさでいいよね。

 

ノイズのようなギター音が会場中に轟きだす。ドラム演奏が跳ねたビートを刻みだすと同時に、楽曲は「Dance Holl」へ。めろん畑a go goが、この会場をダンスホールに塗りかえてゆく。ただし、このダンスホールにはかなりヤバい空気が漂っている。牙を剥きだしたイカれた連中がロックンロールというドラッグに酩酊してゆく、触れたら怪我しそうなスリリングな雰囲気だ。でも、そこへ飛び込み、彼女たちと戯れたくなるのも事実。騒ぐ気持ちは、制御なんて出来ないよ。

 

ふたたび楽曲は、熱を持って駆けだした。身体中へズクズクと突き刺さる「STILL DEAD OR ALIVE」に触発され、気持ちをクレイジーに、ゴーゴーダンスへ興じたい。感情が高ぶりだす。まさに、彼女たちにハートへ熱く火をつけられた気分だ。

 

さぁ、熱い牙をもっと剥き出しにせまり狂え。ガレージ/ロックンロールな演奏に乗せ、めろん畑a go goが届けたのが「Night Mare Befor Vampire」。イケイケでゴーゴーに騒ぐサウンドの上で、彼女たちはゴーゴーダンスを踊りながら、ツイスト&シンガロングしてゆく。胸を騒がすロックンロールの衝動が、たまらなく胸を熱くさせる。メンバーたちも楽しくロックンロールに興じていた。その姿が素敵じゃない。

 

身体を騒がせる楽しいパーティソングの登場だ。めろん畑a go goは「GIVE ME SOMETHING」を歌いながら、ジャグでウェスタンなロックの楽しさを届けてきた。さぁ、みんなで輪になって、気持ちを弾ませるスワンプでホンキートンクな音に身を預け、心無邪気に祭り上がってしまえ。このパーティは止まらない。いや、もう止められない。

 

最後にめろん畑a go goは、気持ちと声を一つに合わせ、突き刺すようなビリー系ナンバー「Maniac」に乗せ、観客たちを煽り続けていた。絶叫を上げながら、そのままステージから降りて舞台裏に消えるエンディングも、なかなか斬新だ。

 

めろん畑

 

アンコールは、「無敵のIDOL」よりスタート。メロメロで、艶々していて、下世話なほどに刺激的な歌謡GSロックしている楽曲が、胸をめっちゃ高ぶらせる。気持ちを一つに歌う彼女たち。まるで妖しい見せ物小屋へ迷い込み、観てはいけないはずなのに、何度も観たくなる衝動に駈られ病み付きになる。そんな、胸を揺さぶる嬉しい衝撃を感じている気分だ。

 

「今日でツアーファイナルということで、8月にアルバムをリリースしてから7ヶ月間全国をいろいろまわれて、このアルバムが届いたんだなと思うとめちゃくちゃ嬉しいです。このツアー中に悔しいなと思うこともいっぱいあったけど、今がすべてなので、本当にありがとうございます。ここから新しいスタート。これからもめろん畑a go goについてきてください」(あみのころみ)

「前回は、無観客でのクアトロライブでしたけど。今回は、みんながいるところでこんな素敵なライブができました。これからもめろん畑a go goはいろんなところにいってライブをしていきます。いろんな人たちに出会いたいです」(知世千世)

「お客さんがいるっていいもんですね。前回のクアトロは無観客ライブで、あのときよりも明らかに力強いステージを見せていけてると自信を持って言えます。わたしたちはコロナに負けずに打ち勝ったと思っていますし、このツアーの中でいろんな人たちに出会えたなと思っています。私たちはまだまだ歩みを止めないし、この5人でもっともっと強くなって、めちゃめちゃ広いステージで出来るようになるので、みんなもついてきてください」(崎村ゆふぃ)

「こうしてみなさんがライフハウスに足を運び続けてくれたことで、めろん畑a go goがここでライブが出来ました。ありがとうございました」(琉陀瓶ルン)

「楽しかったでーす。クアトロ最高!!ありがとうございました。ゴーゴーズのみんな、ありがとうございました」(中村ソゼ)

 

最後に彼女たちは、シンフォニックで開放的な歌謡ロックチューン「めろん畑a go go」を歌い、観客たちと笑顔で戯れながら、この日のライブを「オイ!!オイ!!」と絶叫する声がマスク越しにも聴こえて来そうなほどに拳を振り上げるフロアの熱気と一緒に染め上げていった。最後はみんなで気持ちを解き放ち、笑顔で、光降り注ぐライブを描きながらシメてくれたのが嬉しかった。みんなで楽しくはしゃぐこの光景が、素敵で眩しかった。

 

めろん畑

 

 止まない熱狂的な声を受け、ふたたびバンド演奏で「Sufin Burd」を演奏。激情したロックンロールナンバーに乗せ、フロア中の人たちの心の中はきっとぐちゃぐちゃに乱れ騒いでいたに違いない。これだよな、沸き立つ衝動は止められない。彼女たちとバンドが繰り出すロックンロールの魔法にかかったら、もう理性なんて無くなっちまうんだよ。それを最後の最後にめろん畑a go goが証明してくれた。フロア中から突き上がる無数の拳とモッシュの風景が見えた気がした。メンバーたちの黄色い叫び声とクレイジーなロックンロール。それがすべてだ!!!!!最後に中村ソゼが、ベースを演奏していた姿も嬉しいインパクトだった。                    

 

めろん畑a go goは6月29日に新しいシングルを発売する。ぜひ、楽しみにしていよう。

 

■バンドメンバー、DJ
DJ:ブル新中野
Gt. HIROSHI
Dr. MASATO MURAKAMI
Ba.キーボー


写真:仲西一成
取材・文:長澤智典


<セットリスト>

「to IDOLS to US to YOU」
「TRAIN」
「海賊QUEEN AMAZONES」
「灼けたらマッハ」
「スピーナッツ」
「She Said」
「いつかの狼」
「SICK IDOLS」
「イカすぜIDOL」
「撃つな琉陀瓶」
「GPC」
「IDOL CATS」
「I WAS A TEEAGE ALIEN」
【バンドセット】
「Psyhco Kunhoo」
「Idol from Pran9」
「SFホラ-」
「Horror Billy Nights」
「Chenge the WolfMan」
「Dance Holl」
「STILL DEAD OR ALIVE」
「Night Mare Befor Vampire」
「GIVE ME SOMETHING」
「Maniac」
-ENCORE- 
「無敵のIDOL」
「めろん畑a go go」

 

<インフォメーション>

めろん畑a go go

公式サイト:
https://melonbatakeagogo.theblog.me/

公式Twitter:
https://twitter.com/MELONBATAKEAGO2

 

中村ソゼ:
https://twitter.com/SozekgMelon

琉陀瓶ルン:
https://twitter.com/RunKgMelon

崎村ゆふぃ:
https://twitter.com/GARUDA_on

知世千世:
https://twitter.com/chiyogonisu

あみのころみ:
https://twitter.com/1784amicoro

 

 

特集FEATURE

FEATURE
最新記事更新日 2024.03.29
ガルポ!ズ LIVE レポ
最新記事更新日 2024.03.21
ガルポ!ズ INTERVIEW