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2021.02.28
lonely planet

lonely planet 1st ワンマンライブ『ex.PLANETNINE』ライブレポート -あの頃に見据えた未来に立った女の子たちが見た舞台-

大都会 新宿の片隅で「都会の寂しい女の子」は、2月18日という日に声をあげた。lonely planet はこの日、自分たちだけを観に来て、自分たちだけを見つけてくれた人たちだけがいる初めての空間に立つ。1st ワンマンライブという物語が始まる。

 

ロリプラ

 

太陽系の第九惑星に仲間入りしたものの、惑星の基準に満たないという理由で独りになってしまった惑星があるという。その惑星のように太陽系を離れて独りぼっちで漂うもののことを浮遊惑星と呼ぶらしい。彼女たちは今日も都会の夜を彷徨い、ここにたどり着いたのだろうか、寂しい気持ちを埋めるように"仲間"と繋がるがその孤独は拭いきれない。それが彼女たちの抱えているものだ。『私はここにいます、私はここにいます』何度も心の中で叫ぶ。そして、彼女たちの抱える不安を表すようにリズムが刻まれていく「WAS LIE」が始まる。この日は、いつもと違い強気を装い本心を隠すように歌う。初ワンマンの緊張もあってか、笑顔の硬さがそれを強調する。でも、それでも板の上の彼女たちは、胸のモヤを晴らすように何かにすがるように『患いたい』と口にする。

 

ワンマンライブのために特別に用意した舞台は、ただのライブではなかった。演劇経験の多い彼女たちのキャリアを活かすように曲間で芝居を挟む、これはただのライブではなく彼女たちの物語を紡ぐ音楽劇だ。この演出こそが、彼女たちの輪郭をより鮮明にする。

部屋の片隅で膝を抱えている女の子たちに「都会の寂しい女の子」がコンセプトのアイドルグループメンバー募集が目に止まる。誰しもが持っているものだが、彼女たちはより強く感じているもの、それを音楽で表現できるのか、と衝動が葛藤が疑問が高揚が、彼女たちをアイドルにさせたがっていると。

 

ロリプラ

 

Yu-maがオーディションを受けるシーンを再現する。メンバー唯一、人前に立ったことのない彼女だからこそのその言葉の一つ一つ、それがつたないという人がいるかもしれないが彼女のこぼす感情や語りこそがリアリティであり、この表現だからこそ共感を誘う。彼女が一人で語りながら「PLANET NINE」へグラデーションがかかる。3人がポジションにつきながらも、Yu-maだけは、戸惑い彷徨いながら定位置へ足を運ぶというこの日ならではの演出も、今日が音楽劇と感じるべき所以だ。彼女たちの抱える想いをこぼした空気の中でのこの曲は、サビのユニゾンがいつもより浮遊しそして寂しさが染み込んでくる。在り来たりな夢語りでこの寂しさを抱いて。と。

 

Umiもまた自分の中に抱えているものを吐き出す。応えたい期待と、自分の内にある感情へのギャップを。今までのライブで彼女の内面をここまで感じたことがなかったので、客席もより静まりかえるが、彼女は続ける『私には愛してるがない』と、これが答えなのだ。メンバーにもファンにも歌にも、大きな愛情と慈しみを感じるUmiが発したこの言葉で腑に落ちた。彼女の"愛しているがない”のは自分自身にじゃないのだろうか。そして「PREVIOUS STAR」が始まる。きっと彼女の声だろうか重なる声の中に、揺れる音を感じる。キミを愛しているなんて言えないと発する。自分を表現しながら自分を肯定していきたいですとUmiが言葉にすると、Rinkaが都会の片隅に取り残されるように舞台で一人になり、雑踏の中「TOKYO DUNGEON NIGHT」へ。全員が黒い仮面をつけて歌いだす。個性をなくしたように、いや押しつぶすように周りに合わせ"都会の女の子"として淡々と歌う。しかし、仮面の外したRinkaは、顔を歪めながら、『1人じゃ生きていけないって、そんなの分かっているんだ この街のせいにしてきたんだ』と叫ぶ。空っぽを感じることもあったRinkaは、本心を隠し続けてたのかもしれない、それは透明な仮面を被り続けていた自分に気がつかなかっただけかもしれない。いろんなことを殺して生きていくよりは等身大で生きていきたいです。とまっすぐに投げかける彼女は、彼女しかない表現を舞台に置いていく。

 

ロリプラ

 

そしてAsunaは語りだす。『人生の中で、何度自分を殺したいと思っただろう』と。私はダメだ。どこに向かっているんだろう。彼女の中に抱える絶望や劣等感がピークに達するとき「SIGNAL LIGHT」が始まる。ここにきて4人の表情がバラバラなのが面白い。微笑みを浮かべながら、少し泣きながら、強気に遠くを睨むように、ややうつむくように、同じ気持ちを共感をこの歌いに感じながらオモテに見える表現が違う。それが出せるようになったのが今のlonely planetなんだろう。心の声を感じて欲しい、私を見つけて欲しいと願う彼女たちは、それぞれが違うこと、分かり合えない部分があることを認め合うから、一つの惑星の上に立っていられるのかもしれない。

そしてAsunaは言う、真夜中にどこにも価値を見出せない孤独で小さい人のためにアイドルになりたいと思ったと。

 

「都会の寂しい女の子」として集まった4人は、一緒にいるから強くいられるが、ひとりぼっちであることを忘れずにいたいと言う。それはぞれぞれが抱える孤独を知っているから、"一番いい距離感"でいられるのだろう。だからこそ彼女たちは、1年経った今でもlonely planetでいるのだろう。そして眠れない夜に歌う「SLEEPLESS」を。

 

最後にUmiがこう言い放った「アイドルである前に人間である私たちと、同じように人間であるあなたと、感情を通わせているこの瞬間だけは、嘘はないと思うからいつまでもこうして目と目を合わせていたい。この瞬間を作れるのは、私たちだからだと思いたい。」

 

太陽系の第九惑星に仲間入りしたものの、惑星の基準に満たないという理由で独りになってしまった惑星があるという。その星の名前は冥王星。その惑星のように太陽系を離れて独りぼっちで漂うもののことを浮遊惑星と呼ぶらしい。その英訳は『lonely planet』ーー

 

ロリプラ

 

最後に重大発表として2nd ワンマンライブの開催が発表され、

こうして、この日の舞台は幕を閉じた。

 

そして、都会の寂しい女の子たちは、次なる目的地へ旅立つのだった・・・

 

 

<セットリスト>

01.WAS LIE
02.PLANET NINE
03.PREVIOUS STAR
04.TOKYO DUNGEON NIGHT
05.SIGNAL LIGHT
06.SLEEPLESS

 

写真:Tam
取材・文:もりたはぢめ

 

<インフォメーション>

lonely planet 2nd ONEMAN LIVE

『Melancholic Spica』

2021年5月9日(日)SHIBUYA REX
OPEN 18:00 / START 18:40
※販売のみの前物販あり

[チケット料金]
手売り S TICKET ¥10,000+D(2/18~ 数量限定)
手売り A TICKET ¥ 3,000+D(2/18~ 数量限定)
WEB B TICKET ¥3,000+D(3/18~ Tiget 事前決済)
lonely girl(女性)¥Free+D(3/18~ Trget 要予約)
DOOR ¥3,500+D
入場順:S1→A1→B1→女性

 


lonely planet

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