FEATURE

2021.01.22
かみやど

かみやど、延期していたTSUTAYA O-EASTの舞台へ。ここからふたたび6人は輝きだす!!!!!!

「神宿新メンバーオーディション」のファイナリストにより結成された研修生ユニットが、"かみやど"。メンバーは石綿なこ、萩田ここ、辻ゆか、桜木こと、藤田みゆ、高田ももの6名。彼女たちが、1月20日(水)にTSUTAYA O-EASTを舞台に「かみやど東阪ツアー2020-2021 約束の場所へ Final」公演を行なった。

本当なら、TSUTAYA O-EASTの舞台には昨年6月の一周年公演を祝う晴れ舞台として立つはずだった。ところが緊急事態宣言の余波を受け、延期に。さらに、昨年9月よりメンバーの石綿なこが2020年いっぱい充電期間を取ることから活動を一時休止。5人のかみやどとしてライブ活動を続けてきた。いくつもの障害が立ちはだかりながらも、その都度メンバーの気持ちを一つに乗り越え続けてきた彼女たち。だからこそ、復帰した石綿なこを加えた6人のかみやどとしてTSUTAYA O-EASTの舞台に立てたのは本当に嬉しかった。 ここからは、当日のライブの模様をお伝えしよう。

 

ひらがな

 とても美しく清楚な印象を与える6人の乙女たちが、舞台へ降臨。ライブは、神宿の「はじまりの合図」を歌い、幕を開けた。最初からフロア中の人たちの気持ちの熱をアゲようと、6人はアッパーな楽曲を歌い、煽りだす。椅子に座っていた観客たちは一斉に立ち上がり、舞台へ向け熱い手拍子を送る。そこには早くも、互いに熱を求めあう素敵な関係が生まれていた。舞台上の6人も、笑顔だ。この日のライブを思いきり楽しもうと、無邪気な笑みを浮かべ、明るく歌声を響かせていた。

 

続いて届けたのが、ベイビーレイズの「JUMP」。気持ちを熱く騒がせる楽曲を、「もっともっとはしゃぎなよ」と誘うように6人は歌っていた。フロア中から響く手拍子の音が、とにかく大きい。それだけ熱狂したい人たちが、かみやどと一緒に情熱を燃やしたい人たちがここには大勢詰めかけてたという証拠だ。

 

ひらがなかみやど

 

 飛びだしたのが、これまでも数多くのアイドルたちがカバーし続けてきた神アイドルソング、Buono!の「初恋サイダー」だ。この歌を聴くと、自然と気持ちがアガれば、胸に熱いときめきを覚える。初恋のときのやたら気持ちが熱くなるあの無敵の情熱が、彼女たちの力強い歌声に触発され甦る。いいよね、甘酸っぱい想いを6人と一緒に無邪気に楽しめるって。ただただはしゃぎたい。そんな童心に戻してくれるのが嬉しいじゃない。

 

ここからは、神宿ナンバーを3連打。もっともっと熱くなろうと誘いかけるように、かみやどは「Life is やっぱ Beautiful」を歌唱。わちゃくわちゃとしたテンション高い楽曲に身を預け、一緒に熱を感じあいたい。この歌に触れている間、巨大なオモチャ箱の中へ6人と一緒にダイブし、楽しいという玩具の海の中を一緒にはしゃぐように泳いでいた気分だった。

 

 「まだまだ一緒に熱くなれますか」のMCを挟み披露したのが、エレクトロでポップな神宿ナンバーの「Ultra Cheer」。カラフルな音が飛び交うポップチューンの上で、明るく爽やかに歌う彼女たちの声に触れていたら、自然と身体が揺れていた。サビでは、メンバーらと一緒に大きく手を振る場面も。かみやどの持つ爽やかな姿を、フロア中の人たちが抱き締めようと大きく手を伸ばしていた。でも、そうしたくなる気持ち、わかるよ。あの清楚で可愛らしい姿を見ていたら、思わずその姿に触れたくなってしまうもの。

 

爽やかでポップな表情を塗り重ねるように、彼女たちは神宿の「ビ・ビ・ビ♡」を歌唱。可愛い仕種もたっぷりに、愛らしい姿を見せ続ける6人。舞台の上で華麗に舞うように歌い躍る乙女たちのチャーミングな姿、ほんと眩しすぎる!!!!!!

 

ふたたび、フロアに熱狂を呼び起こそうとかみやどが歌ったのが、千綿ヒデノリの「カサブタ」。気持ちを熱く騒がせる明るいアニソンナンバーに乗せ、彼女たちは拳を高く突き上げ、力強い声をぶつけだす。熱いロックナンバーとはいえ、かみやどが歌うと、爽やかな風を吹かす青春ソングのようにも聞こえてくる。途中、フロア中の人たちと一緒にWAVEやJUMPする景色も作りながら、6人は熱いパフォーマンスを見せていった。

 

MCでは緩いトークを繰り広げるのも、かみやどらしさ?!。身近な親しみやすさが、 6人の魅力だ。

 

ひらがなかみやど

 

次のブロックはオリジナル曲を中心に構成。その前に披露したのが、BOYSTYLEの「ココロのちず」。冒頭からメンバー6人が力強い歌声を高らかに響かせる。パワーあふれる声に触れた瞬間、心の内側から熱いエナジーが沸きだした。熱を秘めた爽やかな楽曲を、爽やかさと熱を持った姿を重ね合わせ6人が歌うことで、歌に爽快さを覚えながらも、胸に熱い想いが渦巻いていた。爽やかなのに力強いって、ほんと嬉しく胸を騒がせてくれるよね。

 

 ここからは、かみやどのオリジナル曲を2連発。まずは、四つ打ちの力強いビートの上で、かみやどの魅力となる爽やかな歌声を重ねあわせた「color」から。自分たちの色を探し出そうとしてゆくこの歌。今も6人は、自分たちの色を探し続けている。でも、こうやってワンマンという場を通して彼女たちに触れていると、しっかり自分たちの色を塗り重ねてきているなという実感を覚える。無垢な、何色にも染まってない純粋な想いを胸に歌う6人。きっとそこへ色を塗り重ねていくのは、その歌声を受け取った僕らなのかも知れない。美しい青系の色をこの曲を歌うかみやどに感じていたのも、自分が6人にその色を塗り重ねたかったから。きっと観ている一人一人が、舞台上の6人にいろんな色を塗り重ね、ライブを楽しんでいたに違いない。

 

続く「もういちど」でも、かみやどは清楚な乙女の仕種を見せながら温かな歌声を届けてくれた。汚れなき真っ直ぐな気持ちを胸に、6人が想いを一つに歌声を響かせたとき、無性にドキドキしていた。それはきっと、彼女たちのピュアな姿が眩しすぎたから。正統派なアイドルらしい姿を見せた6人の姿は、とても輝いて見えていた。

 

メンバーたちも「あっと言う間じゃない?!」と言ってたように、ここまでが本当に一瞬のようだ。それだけ、楽しいや夢中という印象を彼女たちが与えてたという証拠。「この状況の中でみなさんが会いにきてくれたのが、とても嬉しくて。みなさんの支えてくれる気持ちのおかげで、この日を迎えることが出来ました」と波声で語るメンバーも。そんな感謝の気持ちを胸に、ライブも後半戦へ。

 

「もっと一つになって楽しいライブを作っていきましょう」の言葉を受け、かみやどが歌ったのがベイビーレイズJAPANの「僕らはここにいる」。気持ちに熱いエナジーを注ぎ込む楽曲を6人が力強く歌いだしたとたん、フロア中からもエールを送るように熱い手拍子が飛び交いだした。舞台上の6人も、フロアを埋めた観客たちも、互いに熱を求めあいながら、ともに熱狂という景色をこの空間に描きだしていった。清楚で爽やかな彼女たちだが、凛々しく力強くロックナンバーを歌う姿には純潔なエネルギッシュさが漲っている。その姿に熱い刺激を受けたせいか、彼女たちと一緒に拳を高く突き上げ、心の中で熱い声を上げていた。

 

熱い手拍子を交わしながら、ときに高く拳を突き上げ、6人と一緒に熱くなりたい。かみやどが歌うサンボマスターの「ミラクルをきみと起こしたいんです」を聞きながら、楽しいという限界を超えた先にある、もっと楽しいを求めたい気持ちに心が染まっていた。メンバーたちの煽る声が、もっともっと弾けようよと誘いをかけてゆく。

 

ひらがなかみやど

 

 さぁ、もっと熱狂というアクションを起こしていこうか!!飛びだしたのが、神宿の「Action!」だ。観客たちを、無邪気で無敵な笑顔で煽るメンバーたち。その誘いを受け冷静でいれるわけがない。誰もがメンバーの振りに合わせ踊りながら、ワイワイと騒ぐ風景をTSUTAYA O-EASTの中に描きだしていった。このわちゃわちゃとした空気がたまらなく刺激的だ。

 

高まった熱は静まることはない。それどころか、もっともっと一緒に楽しいの限界を求めだす。かみやどが次に歌ったのが、FLOWの「GO!!!」。彼女たちの爽やかな煽りに合わせ、フロア中の人たちがその場で大きく身体を揺らし、跳ねだした。じっとなんかしていられない。制限された環境とはいえ、誰もが高見をめざし、なりふり構わずではないが、その場で最大限楽しめる環境を作り上げていった。メンバーたちと一緒に拳を高く突き上げ、熱を求めあう、いいよね、やっぱこれがライブだよね。

 

メンバーたちがタオルを手にした。次に披露したのが、かみやどのオリジナルナンバーの「透明なRainbow」だ。一緒にわちゃわちゃ笑顔で弾けられる、気持ちを熱くする盛り上がりチューンだ。サビでは、メンバーとフロア中の人たちが一斉にタオルを回し続ければ、手にしたタオルを頭上高く突き上げる場面も登場。理屈も屁理屈もすべて吹き飛ばし、今は6人と一緒に大きくタオルを振り回し、熱狂の中へ溺れたい。頭空っぽに「楽しい」を共有していたい。自然と手拍子する音が大きくなるのも、振り回したタオルが何時も以上に大きく旋回するのも当然だ。だって、そういう気持ちに心が染まっていたんだもの。この熱い衝動は、誰にも規制なんか出来るわけがない!!

 

続いて届けたのも、かみやどのオリジナルナンバー「I believe…」。これまでの熱狂の風景を胸の内側にすべて掻き集めギュッと抱きしめるように、6人は温かい歌声を美しいバラード系の楽曲に乗せ届けてくれた。それまで騒いでいた身体の火照りを感じながらも、彼女たちの温かな歌声と純潔な姿をじっと追いかけていた。いや、彼女たちの動きへずっと視線を向けていたかった。

 

ここで、かみやどから重大発表が告げられた。その発表を受けて披露したのが、かみやどの新曲「キセキの唄」。夢を追いかける姿を、エネルギッシュなロックナンバーに投影した、気持ちを熱く滾らせる楽曲だ。初披露とはいえ、エナジーあふれる歌声やパフォーマンスに触発され、最初から身体が騒いでいた。「キセキの唄」、これからかみやどのライブの中で熱狂を作りあげるライブチューンとして育っていきそうだ。この歌が、これからのかみやどが、どんな軌跡の物語を綴ってゆくのか楽しみだ。

 

ここで、メンバー全員が、この日の感想を述べだした。

 

「6人で立つ意味などいろんなことを考えたうえで、生誕祭で復帰させていただいて、やっぱりアイドルって楽しいなと思わせていただきました。まだ23年しか生きてないけど、本当に挫折ばかりの人生で。だけど、唯一その挫折を、ここにいるみんながいると救ってもらえるんですね。だから本当にありがというという気持ちでいっぱいです。この先、どんなことがあるかわからないけど、わたしは精一杯、目の前のことをこの6人で頑張っていくので、どんな形であれ、みなさんにありがという気持ちを見せていきたいなと思います。全力で頑張ります」(石綿なこ)

 

 「一周年で立つはずだったこのTSUTAYA O-EASTに、今立ててるんですよ。2020年6月29日から少し日にちは空いてしまったけど、今、大変な状況の中、こうやってここに来てくださっているみなさんと、これなくてエールを送ってくださるみなさんと、この6人でここに立って、この日を迎えていることをすごく幸せに思います。これからもよろしくお願いします」(萩田ここ)

 

「TSUTAYA O-EASTはこのグループを結成するときに立ちたいって、そこを目標に活動を始めました。そうやって目標を持つことで、みんながちょっと不安になったりとか、壁にぶち当たったときに、一つの目標がみんなの心にあることでみんなが同じ目標に向かっていくことが出来るという思いから、みんなで話して、ここを目標にしようと決めました。わたしは1年後にそこへ立つという目標を持つことでみんなと切磋琢磨していけると思って、そこを目標に頑張ってきました。だから、一度中止になったときは、不安な気持ちのほうが大きくなったんですけど。今日こうして、この状況の中、すごく遠回りはしたんですけど、立つことが出来て、ここに来てくださるみなさんがいてくれて、本当に嬉しいなって思います。このステージは、私たちがみんなに何かをぶつける場所であって、みんなもここにぶつけてこれる場所だと思っています。それをこの場所で一区切りとして出来たことで、次は2周年公演に向かって、わたしたちはみんなに伝えていくものをしっかり伝えていくので、ここに来てくださっているみなさんも、ぜひKT Zepp Yokohamaへ遊びに来て欲しいなと思います」(辻ゆか)

 

「6人で、無事にツアーを完走することが出来て本当によかったです。みなさんのおかげです、ありがとうございます。わたしは自分の気持ちを言葉にして伝えるのがあまり得意ではないので、パフォーマンスを通してみなさんに気持ちを伝えられたらなと思って日々ライブをしています。6人で一緒の気持ちになって、みなさんも一緒の思いで、ライブ会場全体を包むようなライブを何時も作れて、いつも楽しいな、幸せだなと思ってます。2周年の公演が決まったので、それに向けて、初心を忘れず、みなさんと一緒に楽しい想い出を作っていきたいと思っています」(桜木こと)

 

「まず、一周年で目標にしていたTSUTAYA O-EASTに、一周年以上かかってしまったけどリベンジできて、今日6人で立つことができて本当に幸せです。みなさんのおかげです、ありがとうございます。このツアーは、なこちゃんが休止して、5人で始まったツアーでした。なこちゃんだけじゃなく、他の5人にとっても葛藤と不安な日々だったと思います。「キセキの唄」の冒頭の歌詞にもあるように、「夢観ていた一番星になること 今のままでは明日さえも見えない」、ホントにそのような状況で、手探りで走ってきたツアーだったと思います。それでも、6人で今、この場所に立てて、わたしは この6人のかみやどが大好きだなと思っています。2周年もこの6人で、絶対に楽しいライブにするので、みなさんかみやどをよろしくお願いします」(藤田みゆ)

 

「かみやどはもうすぐ2周年を迎えるんですけど、どれだけの人の心にかみやどというものを刻めるのか、私たちはこれからも全力で駆け抜けていきたいと思っています。まだまだ大変な状況の中ですが、自分たちでできることを精一杯、全力でやっていきたいと思います。その中でみなさんに楽しんでいただくことが出来たなら、私たちとしても、とても嬉しいですし、振り返ったときに、みなさんと楽しい素敵な時間があるなって思えるようにしたいです。これからも新しい扉を一緒に開いていきましょう。よろしくお願いします」(高田もも)

 

「これが今、私たちが出来る全力です。最後に感謝の気持ちを込めてこの歌を送ります」の言葉を受け、 最後にかみやどは、オリジナル曲の「スーパーヒーロー」を力強く歌っていた。ここへ至るまでの道のりはけっして平坦ではなかった。今も、まだまだいろんな壁にぶつかり、それを必死に乗り越えながら前へ進み続けている。現実をしっかり受けとめながら、そのうえで、日々増え続けるスーパーヒーロー(仲間)たちと一緒にこれからも歩み続けようと誓いあうように、6人は「スーパーヒーロー」を熱唱していった。

 

 

かみやどは、6月29日に結成2周年を記念したワンマン公演をKT Zepp Yokohamaで行なうことを発表した。ますます支持の輪を広げ、躍進し続けてゆくかみやど。彼女たちのこれからの活躍がますます楽しみになってきた。

 

取材・文:長澤智典

 

<セットリスト>

「はじまりの合図」(神宿)
「JUMP」(ベイビーレイズ)
「初恋サイダー」(Buono)
「Life is やっぱ Beautiful」(神宿)
「「Ultrs Cheer」(神宿)
「ビ・ビ・ビ♡」(神宿)
「カサブタ」(千綿ヒデノリ)
「ココロのちず」(BOYSTYLE)
「color」(オリジナル)
「もういちど」(オリジナル)
「僕らはここにいる」(ベイビーレイズJAPAN)
「ミラクルをきみと起こしたいんです」(サンボマスター)
「Action!」(神宿)
「GO!!!」(FLOW)
「透明なRainbow」(オリジナル)
「I believe…」(オリジナル)
「キセキの唄」(オリジナル)初披露
「スーパーヒーロー」(オリジナル)

 

<インフォメーション>

2021/6/29(火)

かみやど 2nd  ANNIVERSARY LIVE 〜HRGN FINAL〜

KT  Zepp Yokohama
開場 18:30/開演 19:30
https://hiragana.targma.jp/posts/11393/

 


かみやど

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