過去最大規模で開催される3rdワンマンライブ、真新しい会場にファンも心なしかいつもよりテンション高めだ。オープニング映像ののち、ジャズテイストのOPSEにのせ５人が登場する。

５年ぶりとなるワンマンライブは、大階段のある豪華なセットの彼女たちにぴったりの大舞台だ。１曲目は『Shall we Luce?』、ジャジーなメロディにこれから始まる物語のオープニングだ。この日の衣装は60年代アメリカの雰囲気も感じるデザインにメンバーカラーに彩られた水玉のドレスも相まって、ここはステージではなく舞台のような、今から始まるドラマを予感させる。

続くはLuce Twinkle Wink☆の代表曲のひとつ『1st Love Story』。ミディアムテンポのこの曲は、爽やかさと疾走感を誘いプロローグから物語が始まるのを感じる。キミの手の温かさ　その声響くよずっと　と今日、この場所でファンに出会えたことを想うように優しく微笑む。畳み掛けるように『go to Romance＞＞＞＞＞』序盤からクライマックスのようなセットリストに、ルーチェの勢いは止まらない！『Fight on!』とアニメタイアップ楽曲が続く、ギターサウンドが気持ちよく響く、落ちサビでの「正解なんてわからないけど思いつくまま進むんだ行こう！」と歌う宇佐美がいつも以上に気合いが入る。ルーチェは、まだまだこれから上を目指すぞと想いを感じる。

『初恋☆ペンタグラム～I My Me Mine ＆ You～』は、"Luce Twinkle Wink☆カルチャーズ満員企画〜応援するーちぇ☆〜"にて、動員目標達成ボーナスとして音源無料配布もされている楽曲に、ファンとの絆を確かめ合い、そして宇佐美 作詞の『Strawberry feels』へ。『Treasure』『大スキ、スキ、大スキ、スキ、、、、、』と甘酸っぱい恋心を綴る歌が続き。

ダンスコーナーへ。椅子を使ったダンス、閉じたカサをステッキのように使い、軽快にステップを踏む、ミュージカルのようなルーチェという名のテーマパークにきたような楽しい気分にさせてくれる。そしてカサの花が開くと『恋のprologue*』に。ミディアムバラードで歌声をしっかり聞かせてくる。

宇佐美幸乃は。ステージの中心的存在だ。すらっと伸びたスタイルからのパフォーマンスは広い舞台によく映える。ダンスからも歌声からもグループを引っ張る、まさにこのグループのリーダーだ。

板山紗織は、深窓の令嬢という言葉がぴったりな癒しを振りまくビジュアルと、とろけてしまいそうな甘い歌声で魅了する。ひとつひとつの動きがしなやかだ。

桧垣果穂の魅力はその表情だろう。常に少し余裕を感じるその笑顔はみんなを包み込むような包容力を感じる。

咲本美桜は、ハニカム笑顔がキュートだ。歌もダンスもそつソツなくこなす。ただ可愛いだけではない、ひとつずつの歌詞や所作を丁寧にこなしていくのが咲本らしさだろう。

城崎桃華は、今年2020年に加入したとは思えないほど、Luce Twinkle Wink☆に馴染んでいるし、ルーチェらしいと行ってもいいほどだ。全力を振りまくその姿はなんとも気持ちがいい。アイドル経験があるとはいえ、彼女が加入したことでグループの新しい可能性を感じる。

感染症対策の一環としての換気時間を挟み、ライブ後半は『Let me cry』から再開。衣装も赤チェックを基調としTシャツもアレンジに組み込んだ衣装。同じように見えてそれぞれ少しずつデザインが異なる。さっきまでとは一変し、クールでダンサブルなナンバーが続く『Password』エレクトロなサウンドに強いリズムに、５人の透き通る声は、抱えている希望を解き放つように手を高くあげる。キュートもポップもクールもこなし、曲ごとに演じているように変幻自在だ。それは５人がそれぞれの個性をしっかり持っている"軸"があるからできるのだろう。そして、それぞれ個性が重なると、調和のとれた美しいハーモニーになる。それがLuce Twinkle Wink☆だ。

『ラブ×タイムソルジャー ～未来と君を行き交う戦士～』『Twinkle “5” stars!!☆』とEDM、シンセポップサウンドで、ライブ全力疾走だ、自分に嘘だけはつかないように・・ありのままのワタシたちで光る！と流れる汗を輝かせながら駆け抜ける。『Twinkle Note』雨はやがて虹になって、未来を照らしてくれる『ヒカリ』になる。ステージが暗くなり当たるスポットの先には、眩しく輝く５人がいた、宇佐美が高く高く掲げた手を強く握る、あの日心ココロで誓った夢は一人じゃ見れない景色、と声にする。客席へ伸ばした手を５人は握るとき、光り輝く最高のステージへとなり『Luce Luce Twinkle Wink☆』へとストーリーは続く。

ここからはラストスパート、クラップで会場を盛り上げる！『Symphony』『Wonder Five』と振り付けでも楽しませてくれる"らしさ"全開のナンバーへ、ダンスシルエットだけでも、ルーチェだとわかるくらいにひとつひとつの動きに特徴があり、そしてただ見ているだけでも楽しませてくれるエンタメ性がある。本編ラストは『恋色♡思考回路』君が大好きだ！と今日の感謝を客席に届けた。

カーテンコールに続き、再び『Shall we Luce?』を歌唱、バックのスクリーンにはスタッフロールが流れ、まさにエンディング。拍手喝采の中、本日のルーチェ劇場は幕を閉じた。

「これからもルーチェがたくさんの人に届いていきますように、これからもルーチェの夢は続いていきます。よろしくお願いします。」と宇佐美のコメントが印象的だった。

2021年3月17日発売の新曲『I’mpossible？』が2021年1月スタートTVアニメ『たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語』のエンディングテーマに決定し、まだまだ加速し続けるLuce Twinkle Wink☆は2021年も目が離せない！！

＜セットリスト＞

01.Shall we Luce?
02.1st Love Story
03.go to Romance＞＞＞＞＞
04.Fight on!
05.初恋☆ペンタグラム～I My Me Mine ＆ You～
06.Strawberry feels
07.Treasure
08.大スキ、スキ、大スキ、スキ、、、、、
09.恋のprologue*
10.Let me cry
11.Password
12.ラブ×タイムソルジャー ～未来と君を行き交う戦士～
13.Twinkle “5” stars!!☆
14.Twinkle Note
15.ヒカリ
16.Luce Luce Twinkle Wink☆
17.Symphony
18.Wonder Five
19.恋色♡思考回路
-カーテンコール-
20.Shall we Luce?

取材・文：もりたはぢめ