FEATURE
lonely planet 1st Anniversary『SLEEPLESS NIGHT』- 眠れない夜に -ライブレポート
眠れない街、眠らない街、新宿の片隅でその夜、『SLEEPLESS NIGHT』- 眠れない夜に -と題し、「lonely planet 1st Anniversary」が開催された。「都会の寂しい女の子」をコンセプトとした、そのグループは、1年を経た今、都会の夜に何を想い何を残していくのか。
1周年を祝うために集まったファンとそしてゲストの「きみとぼくの革命」「EMOE」「終わらないで、夜」が、この日のために駆けつけてくれた。
そして「都会の寂しい女の子」たちが1年の時間を背負ってステージに立ち、語り始める。眠れない夜、どうして夜はこんなにもひとりぼっちなんだろう。と。「WAS LIE」と歌い始めた彼女たちは意外にも笑顔だった。多くのファンが目の前にいる事、一年前とは違った世界になった夜でも、多くの人たちに見守られていることへの笑顔。自分たちの緊張を隠すかのような強がりの笑顔で、歌う。「SIGNAL LIGHT」強がるのはもうやめたというように、4人は表情をなくし、細かく刻まれるリズムと壮大さを感じるメロディの中に感情を隠すように。激しいように淡々と踊る。そして手を伸ばす、心のシグナルと聞いてと。
彼女たちは「都会の寂しい女の子」であり、"女の子"を演じる表現者だ。この日は特にlonely planetのストーリーの輪郭が際立つ。都会の夜景に浮かぶシルエットのように。彼女たちのメイクには、いつも頰の上に大きなラメが入っている、それが夜景を写すように、そして涙のように輝いていた。この日、印象的だったのが「PREVIOUS STAR」夜に問いかけるように、流れる涙を堪えるように、息を吐き出しながら歌う姿に心締め付けられるようだ。「PLANET NINE」1年をかけてたどり着いたこの場所は、人の熱気で暑くなったステージがあった、そんな温かみを感じながらも、拭えない寂しさを抱きながら歌う。
Umiは、ダンスに磨きがかかり、どう見られるかよりも自分がどう表現するかに向き合っているように見えた。Asunaは、ただまっすぐにまっすぐすぎるくらいに歌詞を演じる。彼女のパフォーマンスは研ぎ澄まされていく。Yu-maは、何かを振り切るように、そして私はここに居るよとオーバーに体を動かす。Rinkaは、歌に飲み込まれないように淡々と歌う、リアルとの境目を時に曖昧にしながらも。
雑踏の中から彼女たちは歌う「TOKYO DUNGEON NIGHT」この大きな街の中から私を見つけてと。夜はどうしようもなく不安になる、いつまで経っても自分のことを愛せない。だから彼女たちは歌う。今は小さい光かもしれないけど、誰かに見つかってその時には、一人じゃなくなってればいいなと。眠れない夜に歌う。「SLEEPLESS」。その瞬間、会場中に星空が浮び輝く、客席全員がサイリウムを掲げるファンからの粋な演出だ。今日初お披露目となったこの曲は、声の重なりが少なく4人の感情がダイレクトに伝わりやすい、皆涙声になっているのはこの素敵な景色を見たからだろう。スローなテンポにアンニュイに歌う姿は、まさに夜に空を見上げながら、ベットの上で天井を見上げながらそんな雰囲気が伝わってくる。終わらない夜に歌う、寂しい 虚しい 恋しい 愛しい 集めて空に浮かべたら 4人を照らす星となって輝いていた。
そしてこの日、来年2月にlonely planet 1st ワンマンライブの開催が発表された。星明りを頼りに浮遊していた惑星は、2021年2月にみんなの居場所になる。今からその日が来るのが楽しみだ。
取材・文:もりたはぢめ
<セットリスト>
01.WAS LIE
02.SIGNAL LIGHT
03.PREVIOUS STAR
04.PLANET NINE
05.TOKYO DUNGEON NIGHT
06.SLEEPLESS
<インフォメーション>
lonely planet
初ワンマンライブ 開催決定!!
2021年02月18日
SHINJUKU SAMURAI
lonely planet
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Asuna
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