FEATURE

2020.11.12
キミノマワリ。

キミという存在をこんなにも近くに感じていた、キミノマワリ。の2周年ワンマン公演。

「君のまわりを、染めていく。もし、君が嫌いだと言うのなら わたしたちがどんな色にでも染めてあげる 君の世界(まわり)を」をコンセプトに活動中のキミノマワリ。。彼女たちが、活動2周年を記念したワンマン公演「キミノマワリ。2nd Anniversary Live〜Reunite〜」を、11月2日(月)にTSUTAYA O-WESTで行なった。事前に「ノンストップライブ!」「メンバーがそれぞれ過去の衣装からチョイスします!今までの衣装がステージ上でmix!」と語っていたように、かなりエネルギッシュで華やかなライブを作りあげていった。熱狂描いた当日の模様を、ここにお伝えしよう。

キミノマワリ。キミノマ…

 EDMサウンドに乗せ、メンバーが次々と舞台へ登場。ノンストップライブは、眩しい光を集めるように「ヒマワリ」から幕を開けた。胸の内から込み上がる想いへ少しずつ熱と感情の揺れを加えながら、楽曲は次第に駆け上がる。サビを歌う頃には、メンバーたちも軽快にステップを踏みながら、走り出した楽曲に身を預け気持ちを高ぶらせていた。その姿は、太陽に向かって真っ直ぐに伸びるヒマワリのよう。恋する切ない想いを、吐き出すようにステージングにぶつけるメンバーたち。さぁ、ここからキミノマワリ。の描くドラマが物語を綴り出す。

  切ない胸の内を零すような始まりだ。楽曲か次第に躍動してゆくのに合わせメンバーたちの動きも感情的になれば、ステージングに華やかさも増してゆく。サビを歌う頃には、とても開放的な空気が会場中を包み込んでいた。フロアから響く手拍子。華やかに弾ける「マイパラダイム」を通し、キミノマワリ。はこの空間に胸騒がせる光(歌)を振り巻きだした。彼女たちのパフォーマンスに触れ、心が騒ぎだす。5人が愛しい想いを胸に伸ばした手を、心の中でしっかり握り返したい。

  奇天烈なEDMサウンが弾けるように爆発。片思いをしたときの胸のドキドキを、キミノマワリ。は「カタオモイ=導火線」を通し、心をわちゃわちゃはしゃがせるように歌いだす。炸裂した華やかな音の上で、ときめきを振りまくように5人は軽やかに歌い躍る。その笑顔が、とても眩しい。でも、その笑みをしっかりと見つめていたい。大好きな人を求める乙女の大胆な胸の内を告白するように歌う姿も、胸をキュッと疼かせた。

  スリリングなドラマを描くように歌い出したのが、12月31日のその先の世界を描いた?「12月32日」。胸の内に抱いた不穏な気持ちを歌声に変え昇華するように、彼女たちは凛々しい歌声を通し歌いかける。ミステリアスな世界へ自ら飛びこむように歌い躍る姿は、恋にも大胆な乙女心にも重なって見えてきた。途中、観客たちを煽る姿も示しながら、キミノマワリ。は躍動したステージングを描き続けていった。

 

キミノマワリ

 

 躍る風を受け華やかに揺れる白い衣装が光源体となり、想いを色彩豊かに屈曲させる。キミノマワリ。は輝く光を降り注ぐように「プリズム」を歌唱。真っ白な心をカラフルに染めあげながら、会場に足を運んだ人たちの心に5人は色とりどりのわくわくとした想いを降り注いでいった。彼女たちは、現状を塗り替え新しい未来を描くように、晴れた歌声で「プリズム」を力強く歌っていた。終盤には、5人に向け無数の手拍子が送られていたのも印象的だった。彼女たちと一緒に小さな奇跡を繋ぎながら、共に輝く明日を見てみたい。

 5人の美しいハーモニーから始まったのが、切なくもロマンチックな音色を響かせた「君の隣」。歌詞に綴った想いを告白するように5人は歌っていた。物語を綴るように想いを語る彼女たちの歌声に触れながら、「君の隣」に記した恋する女の子のセンチで浪漫な恋物語に想いを寄り添えたい。素直になれない女性の心模様に優しく心の手を伸ばし、そっと抱き締しめてあげたい。不器用な胸の内を素直に零すように歌う5人の姿も愛おしい。

  その音に触れたとたん、気持ちが疼きだした。躍動したビートの上で、想いを膨らませるように5人は「soar」を歌いだす。優しく軽やかな楽曲に身を任せ、5人は心の翼を広げ、この場から飛び立とうとしていた。気持ちを解き放つことで道が広がるなら、たとえ小さな羽根だろうと羽ばたかせ、想いのままに飛んでいきたい。その気持ちを、彼女たちの歌声が風となり、未来へ歩もうとしている人の気持ちの羽根を羽ばたかせた。翼を広げるように、風を巻き起こすように大きく手を広げ歌う5人の姿も、とても眩しかった。

  激しい演奏が炸裂した。キミノマワリ。は躍動する「敗北の少年」に乗せ、パワフルなダンスを示しながら、力強く凛々しい歌声をぶつけてきた。彼女たちの熱情漲った歌声に触れ、魂が熱く奮い立つ。「敗北の少年 現実を謳え!!」と高ぶる感情をぶつけるように歌う姿が、胸を熱く掻き立てる。沸き立つ気持ちをダイレクトにぶつける姿が、凛々しくて恰好いい。炸裂したロックナンバーを歌う様もキミノマワリ。に似合う姿だ。

  熱を抱いたステージは、高ぶった感情を増幅させるように「カタルシス」へ。胸の内に秘めた想いを、爆発寸前の気持ちで5人はクールに歌いかける。軽やかに踊りながらも、5人はあえて胸の内に想いを溜め込み、静かなる情熱を気持ちの内側で燃やしながら凛々しいステージングを描きだしていった。込み上げる心模様へ熱を加えながら進むライブ。終盤へ向かうにつれ、その熱が大きく膨らみ、今にも爆発しそうだった。

  美しい旋律に乗せ、キミノマワリ。は心を優しく弾ませ軽やかに「まっさら」を歌い躍りだす。曲が進むごとに、彼女たちは眩しい光を掻き集め、どんどん輝きを増してゆく。華やかなドラマを感じさせるステージングだ。舞台の上を白い衣装姿で軽やかに舞い躍る姿は、天日射す野外の舞踏会の場に降りてきた天使たちのよう。彼女たちの歌声が、真っ白な心にいろんな色を塗り重ねていく。

 

キミノマワリ。

 

  さぁ「ほうき星」の登場だ。キラキラとした輝きを放つ楽曲が、胸を嬉しく騒がせる。希望に満ちた彼女たちの歌に触発され、フロア中からも熱い手拍子が飛び交っていた。5人と一緒に振り上げる腕を力に変え、遠くに輝くほうき星に想いを伝えたい。気持ちをカラフルでキラキラとした色に染めあげる歌に触れながら、僕らも夜空を飛ぶほうき星に…いや、きらめく星のような5人に願いをかけていた。

  キミノマワリ。が最後に届けたのが、「ギアスター」。彼女たちは本編の最後まで、会場中の人たちにキラキラとした歌のときめきを注ぎ続けてゆく。どんな困難だって乗り越え、一緒に素敵な巡り合いを繰り返し続けようと彼女たちは呼びかける。いろんなわだかまりをすべて解き放つように華やかに弾け飛ぶ音色に身を預け、今は一緒に力強く前を向いて走り続けたい。純粋な想いのまま、真っ直ぐに歌声を届ける彼女たちの姿に触発され、心が嬉しく華やいでいた。

  キミノマワリ。が2周年を迎えるにあたっての想いを語るメンバーの映像を受け、アンコールは5人のトークから始まった。「タイトルに記したReuniteは再会する意味。世の中の情勢的にみんなに会えなくなり、ワンマンライブもぜんぜん出来なかったけど。やっと、2周年の日にみんなの前でライブが出来ることになった」嬉しい想いを込めて付けたことを、入榮透生が語っていた。

  アンコールは、5人の美しいハーモニーをきっかけに、きらめく光を集めるよう胸をわちゃわちゃ騒がせるキュートなポップチューン「ナヤメルオモイ」から始まった。か弱い、悩める胸の内を歌いながらも、楽曲が華やかなように、触れていると気持ちが嬉しく騒ぎだす。彼女たちも切ない心の内を、気持ちを込めた歌声に乗せ叫ぶように届けていた。悩める想いを力に変えるように、彼女たちは爽やかな風を巻き起こす楽曲に乗せ、胸のわだかまりを解き放つよう華やかに、力強く歌っていた。心をキュッと疼かせながら、でも、気持ちを弾ませる歌声と楽曲に触れ、恋が与える素敵なときめきを5人の歌声を通して感じていた。

  胸の内を零すように歌い始めた5人だが、楽曲がキラキラとした輝きを重ね、熱を抱いて躍動するのに合わせ、秘めた想いを解き放つように歌いだす。キミノマワリ。は「取り返しがつかない私たち」を歌いながら、抑えきれない衝動を、勢いの良いステージングや温かい想い詰め込んだ歌声に乗せ届けてくれた。フロアからも、心を開放するように歌う姿へ向け拳が突き上がれば、ステージに向け熱い手拍子を送っていた。奮い立つ熱い想いを力強い歌声に乗せ、5人は未来へしっかりと向あいきながら歌いかける。キリッと顔を上げ、その先を真っ直ぐに見つめ、大きく腕を振りまわし、大きなステップを踏みながら、「どこへだって行けるんだ」と希望を胸に明日へ向かって5人は駆けだしていった。

 

キミノマワリ

  キミノマワリ。が最後に届けたのが、「きみという場所」。イントロが流れた瞬間、フロア中に数多くの白いサイリウムの光が灯り、大きく揺れだした。輝く無数の光をしっかり目にしながら、5人は応援してくれる仲間たちとこの場を心と心で共有しあっている喜びを。互いに気持ちと気持ちで深く繋がりあえることを喜ぶよう、「当たり前の日々 当たり前じゃなかったんだ」「君と言う存在をこんな近くに感じてるのに遠くて」と歌いながら、自分たちが大切に守るべき場所を改めて確認していた。光揺れるこの景色を守りたい。もっともっと大きく咲かせたい。たとえ手を伸ばしても触れられない距離だとしても、互いが想いを寄り添えれば、心の距離は一瞬で接近する。だから、この場所をずっとずっと大切に育み続けたい。これからも私たちを見続けていて欲しい。わたしたちも君たちを見続けるから。そんな想いのエールを交わしあった姿を通し、互いに心を寄り添えあったキミノマワリ。の2周年ワンマンライブは幕を閉じていった。

  2周年ライブを通し、彼女たちはここから3年目に歩みだす。輝けるこの場がある限り、キミノマワリ。は歩みを止めることはない。歌い終わり、メンバーは何度も「幸せです」と言葉を述べていた。シンプルだけど、一番素直な言葉が胸にジンと染みてきた。「みなさんと出会えて良かった」という言葉、そのまま5人に返したい。


取材・文:長澤智典

 

<セットリスト>

「ヒマワリ」
「マイパラダイム」
「カタオモイ=導火線」
「12月32日」
「プリズム」
「君の隣」
「soar」
「敗北の少年」
「カタルシス」
「まっさら」
「ほうき星」
「ギアスター」
-ENCORE-
「ナヤメルオモイ」
「取り返しがつかない私たち」
「きみという場所」 

 

<インフォメーション>

 

キミノマワリ。

公式サイト:
https://kiminomawari.com/

公式Twitter:
https://twitter.com/kimi_no_mawari

 

入榮透生:
https://twitter.com/sui_kimimawa

小椋あい彩:
https://twitter.com/aisa_kimimawa

桜木美久:
https://twitter.com/miku_kimimawa

柊より:
https://twitter.com/yori_kimimawa

山本章加:
https://twitter.com/fumika_kimimawa

 

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