PiXMiXが、活動3周年を記念し、配信ライブという形で「PiXMiX 3rd Anniversary LIVE 〜ピクミクパーティー！〜」を行った。この日は、PiXMiXの持ち歌をすべて披露。さらに、twitterとの連動企画として「楽曲紹介ツイートのいいね数が最も多かった１曲をフルでパフォーマンス」。当日の模様を、ここに紹介しよう。

　先に伝えておくと，この日は各ブロックへ入る前に，新緑の中でたたずむメンバー一人一人の姿がモニターへ映し出されていた。その愛らしい姿が、心のチャンネルを切り換える合図にもなっていた。

　爽やかな風と眩しい光を呼び込むように、PiXMiXのライブは「学園スローモーション」から幕を開けた。満面の笑顔で、無邪気に歌い躍るメンバーたち。続く、胸を騒がせるファンキーでポップなパーティチューン「Pump It Up!」を含め、PiXMiXのメンバーたちは今この瞬間を、10代という青春のひとときを思いきり楽しんでいた。舞台の上で光をつかもうとするように、明るい表情で弾け飛ぶ姿が眩しく見えてきた。

　ライブは「君に届け」へ。巨大なスクリーンへ映し出された青空を背景に，6人は胸の内に沸き上がる愛しい人への想いを、青空へ向けて力強くぶつけていた。そのまま楽曲は、スケール大きくダンサブルな「約束」へ。この歌でも6人は、この空間へ光を集めるように、爽やかな歌声をキラキラとした輝きに変えていった。

　勢いを加速させるように、楽曲は「未来へ」にシフトアップ。ドキドキしたときめきを力に変えるように、胸に抱いた想いを大きく膨らませ、6人は元気に歌を届けてきた。楽曲はノンストップで進み続ける。華やかに弾けたダンスビートの上で、彼女たちはわちゃわちゃした気持ちを振りまくように「Milkyway」を歌唱。熱を持ってどんどん躍動するダンサブルなステージに触れていると、身体が自然に騒ぎだす。彼女たちと一緒に心弾ける物語の中で戯れたい。

表情を塗り変えるように流れたのが、胸をキュンと騒がせるポップメロチューンの「青き桜」だ。さっきまでの無邪気に騒ぐ姿を抑え、愛しき想いを抱いた心模様を彼女たちは伝えてきた。心の内側で揺れ動く切なさも秘めた気持ちを、彼女たちは麗美なダンスも混ぜて表現してゆく。その姿は，舞い落ちる桜の花びらたちのようだった。

　哀切な気持ちを膨らませるように、PiXMiXは「Brightness」を歌唱。今にも壊れそうな心を涙で崩さないように、彼女たちはあえて力強い歌声をぶつけながら、自分たちの切ない気持ちを響かせていた。

　切ない心の内を綴った彼女たちの歌は続いてゆく。ミドルメロウな「コイワズライ」に乗せ、6人は胸を締めつける恋心を必死に届けようと歌っていた。揺れる気持ちをダンスと重ね合わせながら、彼女たちは一人の女性の恋する想いを、3曲の物語を通して描きだしていった。

　ふたたびキラキラと輝きを集めるように、6人が一斉に力強く歌声を響かせる。泣きたいくらいに切ない気持ちを吹き飛ばし笑顔を呼び戻すように、彼女たちは晴れた声で「Don't Worry」を歌っていた。その表情に触れていると、観ている側の心までにやついてくる。彼女たちの歌声が、キラキラとした太陽の光となって身体中へ射し込んでゆく。胸に秘めた悲しさなど、この歌に乗せて吹き飛ばしてしまえ!!

楽曲は勢いと躍動を増しながら「ノア」へ、勇壮な楽曲の上でダイナミックなダンスを見せる6人。歌声にも攻めるようなパワーを覚えるのは、彼女たち自身が歌詞や楽曲に触発され気持ちをぶつけていたからだ。笑顔で攻めるステージングも刺激的だ。

ロマンチックな音色を受け継ぐように歌ったのが、「飛ばせ!紙ヒコーキ」。彼女たちは、視線の先に広がる青空へ向け、開放感を持った歌声で自分たちの未来へ向けた強い意志を伝えてきた。ときに哀切な声色も交え、ときには、メンバーみんなで紙ヒコーキを飛ばしながら、彼女たちは力強く高らかに歌っていた。

　次のブロックでは、バックダンサーを引き連れてメンバーが2チームに分かれて登場。最初に舞台へ出た・・・MISAKI、ITSUKI、TOWAKOは、眩しいほどにキラキラ輝くダンスポップチューン「Raise the sail!」を歌唱。海の上を力強く疾走する映像を背景に、彼女たちも元気いっぱいの歌声を高らかに響かせ、全速力で突き進むヨットのように力強く開放的なステージングを描きだしていった。

続いて、歌のバトンを受け取ったのが・・・KOHIME、KAREN、AIRI。彼女たちは、次第に心のエナジーを突き出すように力強く「Don't Look Back」を歌っていた。曲が進むごとにパワーと輝きが増してゆく。3人も躍動した力強いステージングを見せながら、夢に向かって突き進む意志を高らかに歌っていた。

　舞台には・KOHIMEの姿が。彼女は魂を熱く焦がすように「Brush up!!」を歌唱。そこへ・と・MISAKI、ITSUKIが寄り添うように姿を現し、一緒に力強く歌声を重ねだした。自分自身へ言い聞かせるように、3人は追い風も味方にしながら、気持ちの内側から沸き立つ熱情を歌声にぶつけてゆく。

ここからは、ふたたび6人のステージへ。と思ったら、KOHIMEがなぜか一人リコーダーを吹くというハプニング??(ニヤッとさせる遊び心)が。気を取り直したメンバーたちは、「Bloom」を力いっぱい、元気いっぱいに歌いあげた。6人が気持ちを一つに舞台の上で咲き誇る様が、とても華やかに見えていた。笑顔で弾けるその姿、眩しいよね。ライブをさらにわちゃわちゃとカラフルに彩るように、PiXMiXは「ニーメンハオ」を披露。少しの妖しさもパフォーマンスに混ぜながら、この舞台の上で華麗に咲き誇るように、彼女たちは可愛く挑発するステージングを見せていった。

ここからは、PiXMiXのシングル曲を発売順に披露。メンバーたちがPiXMiXとして活動してゆくうえでの強い意志を歌に詰め込んだ「その先へ」の登場だ。自分たちの気持ちを観ている人たちへ示すように、「どこまでだって飛べるはず」と6人は歌声を響かせていた。この歌に触れていると、夢をつかむため彼女たちと一緒に駆けだしたい衝動に駆られる。

一転、ロマンチックだけど切ない乙女の恋心を告白するように「チョコレート・リグレット」を6人は歌唱。女の子の片思いの心情を、愛しさを乞うように歌う姿が胸をキュッと疼かせた。間奏では6人が「想いを」「届けたい」と愛しさたっぷりに歌声を届けていた。10代の少女らしい汚れなき想いが胸を焦がしてゆく。

さぁ、ここからは一気にテンション高く騒いじゃえ!!タオルを手にした6人は、灼熱の太陽のように熱く弾け飛ぶトロピカルでダンサブルな「タオルを回すための歌」に乗せ、舞台の上で思いきり弾けだした。手にしたタオルを大きく振り回し全力で弾ける姿は、夏を呼び戻す6人の無邪気な天使たちのようにだった。

勇壮でシンフォニックな演奏に乗せ、３年間の歩みを振り返る写真や映像が次々と映し出されてゆく。その模様を観ながら、彼女たちと歩み続けた日々を懐かしむように振り返っていた人たちも、きっと多かっただろう。

舞台の中央にはAIRIの姿が。着替えを終えた彼女は「ゆめいろ」を優しく歌いだす。彼女は、夢に向かって「翔ぶ」想いを優しい声で歌っていた。彼女の歌声へ導かれTOWAKOが、KOHIMEが次々と舞台に登場。さらにITSUKIが、KARENが、そしてMISAKIが姿を現し、6人で夢へ向かう想いを伝えるように、温かな歌声を重ね合わせていった。彼女たちが等身大な想いで伝えるその歌声が優しく胸を揺らしていた。

　「ゆめいろ」について、「3周年の今にぴったりの歌詞」いう感想も。続いて披露したのが、ファンたちからのtwitterリツイートNo.1を獲得した「チョコレート・リグレット」。ふたたび6人は片思いの女の子の恋心を胸に抱きながら、想いを零すように優しく歌っていた。その姿は、ときめきを両手で包み込みながら、告白するような姿にも見えていた。

ここで、3年間の想い出を振り返るメンバーたち。全員一番印象深く残っているのが「メジャーデビュー」。6人にとっても忘れられない大きな転換期になっていたようだ。過去のいろんなつらかった経験も、今はすべてキラキラとした想い出になっているのも、このメンバーと一緒に進んできたからという報告もしてくれた。

さらに、お知らせの動画が。そこで、2021年2月3日に1stアルバムのリリースが決定したことが告げられた。もともとメンバーらには4thシングルを発売すると事前に伝えられていたが、すべては彼女たちを驚かせるための仕掛け。メンバーたちも、予想もしていなかった嬉しい報告に動揺を隠せずにいた。中には、感動のあまり泣きだすメンバーも。

最後は、PiXMiXの3周年をお祝いするように、ライブの最後で披露している「ピクミクパーティ! 3rd Anniversary Ver.」を最新アレンジバージョンで披露。激しく華やかに、パワフルに華麗に彩りを加えた楽曲に乗せ、メンバーたちはこのパーティをアゲアゲな熱い気持ちで締めくくろうとみんな満面の笑顔で、明るく歌声を響かせていった。PiXMiXは3周年を祝った配信ライブを画面の先で観ている人たちの心をカラフルに染めあげ、この日のライブの幕を閉じていった。

写真：もりたはぢめ
取材・文：長澤智典

＜セットリスト＞
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
映像(TOWAKO)
「学園スローモーション」
「Pump It Up!」
映像(ITSUKI)
「君に届け」
「約束」
「未来へ」
「Milkyway」
映像(AIRI)
「青き桜」
「Brightness」
「コイワズライ」
映像(MISAKI)
「Don't Worry」
「ノア」
「飛ばせ!紙ヒコーキ」
「Raise the sail!」
「Don't Look Back」
映像(KOHIME)
「Brush up!!」
「Bloom」
「ニーメンハオ」
映像(KAREN)
「その先へ」
「チョコレート・リグレット」
「タオルを回すための歌」
「ゆめいろ」
「投票曲(チョコレート・リグレット)」
「ピクミクパーティ! 3rd Anniversary Ver.」