FEATURE

2020.10.20
エラバレシ

エラバレシが新曲発表をかねた単独公演で見せた、胸騒がせるステキな物語。

2ndシーズン(新体制)になって約10ヶ月。12月23日には、すべての歌を新録した2枚組の1stアルバム「リップスティックミュージカル」の発売を控えているエラバレシ。彼女たちが有観客/配信ライブという形のもと、アルバムにも収録する新曲を発表する単独コンサート「エラバレシ ワンマンライブ〜セカンドシーズン 新曲発表ステージ!!〜」を10月17日(土)に渋谷duo MISIC EXCHANGEで行った。当日のライブの模様を、ここにお伝えしよう。

 

エラバレシ


 フロア中の人たちと一緒にクラップしながら作り始めた、気持ちを一つにした光景。「ずっと見ていてほしい 大好きな君に」と歌いだす「Here we go!」から、エラバレシのライブは幕を開けた。触れた人たちの気持ちをときめきの空間へ連れ出すキラキラとした楽曲を通し、これから始まる物語に嬉しく期待が膨らむ。目の前の人たちへ、そして、画面の先で観ている大勢の人とたちと一緒に、彼女たちはともに素敵な未来へ繋がる道を作ろうと誘いをかけてきた。汚(けが)れなきその笑顔と、真っ直ぐに想いを伝える歌を聞いていたら、この日のライブも輝く物語にしていけそうな予感を覚えていた。彼女たちは「選んでくれてありがとう」と歌っていた。逆に僕らも、「出逢ってくれてありがとう」という気持ちを胸に抱きながら、今宵の物語のページをめくるのに期待を膨らませていた。

 この日は新衣装もお披露目。新しい魅力を振りまきつつ、続いて披露したのが1stシングルの「アイノフシギ」。華やかなで勇壮な楽曲に乗せ、気持ちの内側から奮い立つ感情を、彼女たちは希望抱いた歌声に乗せて届けだす。無邪気な笑顔で舞台の上を歌い踊る姿が眩しく輝いて見える。
 気持ちを踊らすように流れたのが、「怪盗♡ブラックキャッツ」。彼女たちは愛らしくお洒落な泥棒に変身し、観ている人たちのハートを、チャーミングな仕種や笑顔、その歌声で次々と盗み出す。甘えたがる子猫のような魅力を満載に、猫の手をした仕種で歌い踊る7人の姿に触れていると心が蕩けそう。
 続いてエラバレシが変身したのは、魅惑的な大女優のミス・ラビット。わちゃわちゃした「ミス・ラビット」の音に乗せ、キュン死寸前の魅力を振りまき、彼女たちは跳ねるように歌い踊りながら、この空間をメルヘンホップな世界へ染め上げてゆく。女の子が絶対的な魅力として備えている「可愛い」のパワーを全面に押し出してゆくエラバレシ。そこに胸をキュンとした人たちが、彼女たちへ熱狂の想いを注いでゆくのもわかる気がする。
 1曲ごとに、様々な物語(舞台)へ連れ出してゆくエラバレシ。彼女たちが「逆境ノンフィクション」を通して見せてくれたのは、学園一の憧れの存在へアタックしてゆく様。彼女たちは「僕」という少年目線になり、もどかしい恋心を表現。7人それぞれが告白したいけど出来なくて胸を焦がす少年となり、物語を演じるような様も交えながら歌っていた。
 初な男の子の恋心を歌った後に届けたのが、本当は寂しがりやのギャルの、胸の内に隠した本心を告白するように歌った「GAL的LOVE」。揺れ動くギャルの気持ちの変化に合わせ、歌声にも感情の揺れを出してゆくところも見どころの一つ。と書きつつ、舞台の上ではしゃぎながら歌う彼女たちの無邪気な姿を、視線はずっと追いかけていた。
  好きすぎるゆえの裏腹な乙女心を歌った、「もうなんなの!?私」が飛びだした。女の子なら誰もが持っている「好き」ゆえの相反する言葉や行動。そんな乙女が抱える心のジレンマを、彼女たちは「もう、なんなのっ!!」と自分に怒るように。でも、切ない心模様も示しながら歌っていた。

erabaresi


  
 ここで、現メンバーになって初めてとなる新曲の「リバース」を初披露。冒頭から勇気滾る力強い歌声を響かせてゆく楽曲だ。前を見据えて突き進む、心にパワーを注ぎ込む歌に触れているうちに、何時しか同じよう勇気が沸き立っていた。この歌は、どんな逆境にいても、何度でも立ち上がり、何回だって生まれ変われる勇気をくれる、そんな歌になりそうだ。

 「これからもエラバレシを選んでもらいたいなという気持ちを込めて歌います」の言葉を受けて歌ったのが、「選ばれし二人になりたい」。片思いをする女の子の心模様を記したこの曲を、彼女たちは少し哀切な声色も含みながら歌っていた。華やかさや晴れた表情だけではなく、少し影を背負った面も見せながら歌う姿を通し、彼女たちの中に潜むか弱い女の子の一面を垣間見た。
  同じ片思いでも、彼女たちはポジティブな感情を、心地好く弾む「Is this Love? 片思い」を通しウキウキとした表情で届けてくれた。色とりどりのビーンズのように、乙女心はいろんな色(感情)を持っている。そんな女性の心模様を、歌を変えるごと心の表情も着替えるように、この日のエラバレシは届けていた。
  続いて歌った、「喜びや悲しみ キミをつくる全てが」と歌う「キミをつくる全ての要素」へ記したように、エラバレシがこの舞台上に作る物語のページを、何時しか夢中でめくっていた。

 

エラバレシ

 さぁ、ここから後半戦だ。テケテケとした歌謡エレクトロサウンドに乗せて歌ったのが、「テケテケ私流」。ここから冒険へ繰り出そうと、ふたたび熱を上げてライブは物語を描き始めた。
 華やかな音色が一気に会場中へ広がりだす。エラバレシが歌ったのが、「ピコンでメタフィクション」。華やかな中へ、勇壮かつドラマチックな表情も描き出す楽曲だ。彼女たちも力強く駆け出す演奏に乗せ、高らかに歌声を響かせる。まるでミュージカルの一場面のような様を見せてゆくステージングも魅力的だ。
 哀愁も匂わせながら、「HAKU-GIN」を通し、エラバレシは闇へ心堕ちてゆく様を描き出す。内側に秘めた感情も晒ながら、彼女たちは乱れる心模様を歌に乗せていた。
 楽曲が進むごとに闇へ吸い込まれそうな感情へ、ふたたび希望や未来へ繋がる光の道へ示すように、エラバレシは「囚われのMirage」を力強く歌い出した。ここから、また自分たちで運命をつかもうと誓うように。
 「君と出会えて 僕はここにいるのさ」。彼女たちは、応援してくれる人たちと一緒に輝く未来を作ろうと、「future to shine」を届けてきた。メンバー一人一人の瞳が確かな輝きを放っていた。力強く歌う声が胸に真っ直ぐ届いたのも、彼女たち自身が、一緒なら何があっても未来は夢ではなく現実になれると信じているから?!
  闇を変えた心が、ふたたび仲間の存在で輝き出す。そんな物語も感じさせるような展開が、後半のブロックには描き出されていった。

 

エラバレシ

 全力で弾け飛ぼうと誘いをかけるように「チェッカーフラッグ・ラブ」を歌唱。わちゃわちゃ弾けた楽曲に乗せ、メンバーたちはアクセル全開で弾ける姿を見せながら、フロアや画面の先から熱い視線を送る人たちを巻き込みながら、熱狂を引き連れ笑顔で爆走していった。

 最後に、エラバレシはふたたび新曲の「リバース」を披露。気持ちを熱く騒がせる力強い楽曲のように、彼女たちは凛々しい表情と歌声で熱唱。観ている人たちの心にも滾る熱い気持ちを沸き立て、今宵の物語を綴った本(ライブ)を閉じていった。

取材・文:長澤智典

 

<セットリスト>

「Here we go!」
「アイノフシギ」
「怪盗♡ブラックキャッツ」
「ミス・ラビット」
「逆境ノンフィクション」
「GAL的LOVE」
「もうなんなの!?私」
「リバース」(新曲)
「選ばれし二人になりたい」
「Is this Love? 片思い」
「キミをつくる全ての要素」
「テケテケ私流」
「ピコンでメタフィクション」
「HAKU-GIN」
「囚われのMirage」
「future to shine」
「チェッカーフラッグ・ラブ」
「リバース」(新曲)

<インフォメーション>

2020年12月23日発売
エラバレシ 1stアルバム

「リップスティックミュージカル」

DVD付盤  3枚組(2CD1DVD) 4,500円(税込) ※プレイパス対応
通常盤A  2枚組(2CD) 3,000円(税込)
通常盤B  2枚組(2CD) 3,000円(税込)

【DISK1】
1. アイノフシギ
2. 怪盗♡ブラックキャッツ
3. ミス・ラビット
4. テケテケ私流
5. 選ばれし二人になりたい
6. ピコンでメタフィクション
7. バスケットクィーン
8. もうなんなの!?私
9. 女の子たちの battlefield
10. Here we go!(初収録)

【DISK2】
1. 逆境ノンフィクション
2. チェッカーフラッグ・ラブ
3. キミをつくる全ての要素
4. GAL的LOVE
5. Is this Love? 片思い
6. もっと、ねぇもっと
7. HAKU-GIN
8. 囚われの Mirage
9. future to shine
10. 新曲 (1)
11. 新曲 (2)

【DVD】
1. 新曲(1)MusicClip
2. 特典映像
3. ライブ映像

エラバレシ初!東名阪ツアー決定!!

2020.12/24(木)東京    Shibuya WWWX
2021.1/9(土)名古屋  SPADE BOX
2021.1/10(日)大阪    江坂MUSE
2021.1/31(日)東京ファイナル Veats SHIBUYA

チケット情報など詳細は随時公式サイトにてお知らせ!!
https://leido.co.jp/erabareshi/

 

エラバレシ プロフィール

ステージ常設型・カフェレストラン「AKIHABARA バックステージ pass」に所属するアイドルキャスト からの選抜ユニットとして
2016 年 6 月に「アイノフシギ」(作詞:つんく/作曲:志倉千代丸)で CD デビュー。2nd シングル「ミス・ラビット」で TV アニメ「タイムトラべル少女〜マリ・ワカと8人の科 学者たち」のエンディングテーマを担当。
2017 年 7 月放送の TV アニメ「はじめてのギャル」エンディングテー マ「ギャル的 LOVE」や、
2018 年 4 月放送の TV アニメ「立花館 To Lie あんぐる」主題歌「もっと、ね えもっと」を担当した。
総合プロデューサーは志倉千代丸。
メンバーは大食いタレントとしても活躍している、もえのあずきの他、朝倉ゆり、神崎しほ、小熊めう、真田美璃、西 愛花、本木瞳の 7 名で活動中。

エラバレシ公式 HP
https://leido.co.jp/erabareshi/ 

公式ツイッター
https://twitter.com/_erabareshi_

公式 LINE
https://line.me/R/ti/p/%40erabareshi

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