FEATURE

2020.10.05
TIF2020

TOKYO IDOL FESTIVAL オンライン2020 3日目 スカイステージレポート!!

初オンラインとなったTIF 2020も本日が最終日。今年もそれぞれレベルの高いパフォーマンスが披露されるなか、スカイステージの特徴でもあったのが、メインステージ級のユニットが出演していたこと。今回は、ももクロや日向坂46、BiSHといった豪華なラインナップに加え、近年ブレイクしたユニットらも多数出演。おかげで、普段は観られることのない大物ユニットがここ、スカイステージでも観ることができた。青空バックにライブが観られるこの贅沢なシチュエーションをともに追体験してほしい。

 

桃色革命

甘いだけじゃない! クールな表情もみせた桃色革命

桃色

 スカイステージ3日目のオープニングを飾ったのは、まいにゃ(小桃音まい)卒業後も精力的にライブ活動を続ける「桃色革命」。1曲目から元気いっぱいに『キメるぜ!マッチョでムーチョ!』を歌い上げた。この日は、グループ名にちなんだピンクの衣装ではなく、ひざ丈のスカートがかわいい黒い衣装で登場。しかし、ところどころピンクのフリルがあしらわれていたり、ヘアアクセサリーがピンクだったりと桃色は健在だ。

 2曲目『Give me Bunny Love』では、ウサギの耳を表した振り付けでステージを飛びまわり、アイドルらしい可愛さを爆発させた。サビで「寂しすぎて死んじゃうほど弱くない」と歌うところは、かわいいだけではなく芯もある彼女たちの強さを表しているようだった。「行くよ!」の掛け声とスタートした3曲目『憧れで終わらせるな』では、ビート感溢れるメロディーを力強く歌い上げた。4曲目『日々是もいつか好きメロディー』では、疾走感がある曲調とアイドルらしい歌詞をボーカルの白鳥茉歩が透明感溢れる声で歌った。キュートな雰囲気の中にも、疾走感のある選曲ばかりで、TIF 3日目の始まりに相応しいグループだった。

 

P-Loco

アイドルにガチ恋したファンの気持ちを歌いあげる斬新さ

PLOCO

 名古屋を中心に活動を続けるご当地アイドル「P-Loco」は、アップテンポなSEに合わせて、クラップを煽るスタイルで入場。黒色のダブルボタンのジャケットに、スカーフ柄のスカートというシックな衣装で登場した。1曲目は、トランス調のイントロが印象的な『precious love?』。クラップや掛け声がある曲だけに無観客開催なのがもどかしい。何度も繰り返されるサビは、つい口ずさんでしまうほど耳に残るメロディー。とくに、佐々木明音が歌うソロパートは、のびやかな歌声で魅力的で安定感があった。

 コミカルな歌詞が耳に残る『ガチ恋人間太田くん』は、アイドルにすべてを捧げるヲタク目線の歌。間奏にコールが入ったり、アイドルがファンの気持ちを歌うという新しい内容に驚きつつも、P-Locoとファンの距離感を感じさせる良曲だった。

 

カラフルスクリーム

秋空に響け! 元気いっぱいカラフルな歌声を

カラスク

 カラフルスクリームは、「あなたのココロに彩りを!」をキャッチフレーズに大阪を中心に活動する6人組ユニット。ともかの「みなさんこんにちは! カラフルスクリームです!」の挨拶からはじまったのは『きみと青空』。お台場の空はあいにくの曇りだったが、力いっぱい歌う彼女たちは晴天に匹敵するくらい輝いていた。

 2曲目は、指を鳴らす振り付けがかわいい『パチン☆LOVE』。伸びやかな歌声を響かせ、からだ全体を使って元気いっぱいのパフォーマンスを魅せる彼女たち。メンバーカラーを表した衣装がキラキラとしている。次に『すすめ!閃光Days!』とさやが曲紹介すると、なこが力強く歌い始めた。ギターの間奏から盛り上がるサビがキャッチーな一曲だった。まっすぐで透明感が溢れるパフォーマンスに心が打たれる。これからも彼女たちのカラフルな日々を応援したいと思うステージだった。

 

#ババババンビ

無邪気な笑顔でステージ上を駆けまわった#ババババンビ

ばば

 #ババババンビは、ゼロイチファミリア初のアイドルユニット。今年3月デビュー予定だったのが、コロナの影響で延期になり初ライブができたのは7月。そのため、実質デビュー3カ月目の新人ユニット。格闘家の角田信朗による渋めのSEで登場し『ばばばばんびすむ?!』を歌い出すと、ステージ上が一気に華やいだ。横歩きを繰り返す振付に合わせて、何度も繰り返される「すゝめ! ばばばばんびずむ!」の歌詞が耳に残り、ついつい口ずさんでしまう。

 アップテンポの曲調が魅力の『恋のキャンディー』では、片想いの女の子の心情を無邪気な笑顔で歌い上げた。彼女たちの青春の1ページに触れたような錯覚に陥って胸がキュンキュンとした。セーラー服のような衣装も相まって、スカイステージが学校の屋上のように見えてくる。MCでは、念願のTIFのステージに立てたことを涙する場面も。最後に大切なお知らせとして、#ババババンビの楽曲がカラオケDAMにて配信されることを発表。ファンからも喜びと祝福のコメントが寄せられた。これから大きく羽ばたくであろう彼女たちにメロメロな時間だった。

 

BudLaB

メンバー全員が息を合わせた全力パフォーマンスで魅了

バッドラブ

九州・沖縄ブロック代表として登場したBudLaBは、LinQ率いるIQプロジェクトの研究生ユニット。この日は、白地にボタニカル柄の爽やかな衣装で登場した。まずは、ギターのカッティングがかっこいい『EVOLVE』からスタート。ステージいっぱい使って、キレのあるダンスを披露した。研究生とはいえ、実力はホンモノ。メンバー全員が息を合わせたパフォーマンスが見ていて気持ちいい。

『LAMP』では、イントロの「おーおおー おーおおー」では、コメント欄でファンも一緒に歌う場面も。伸びやかな声でしっかりとした歌唱力で、どんどんとファンを心をつかんでいく。3曲目の『I’m OK』では、くるくる表情を変えながら全力でパフォーマンス。間奏では「とにかく楽しむしかない!」と叫ぶ場面も。彼女たちのエネルギー炸裂のステージにファンのテンションも爆上がりだ。ライブを身体いっぱいで楽しむメンバーたちからたくさんの元気をもらえたステージだった。

 

Lily of the valley

等身大の歌詞を歌う、会う度に幸せな気持ちになれるグループ

リリバリ

真っ赤な衣装がかっこいい「Lily of the valley」は『シリウスなキミ』からライブをスタート。アップテンポな曲に合わせて、冒頭からみせるキレのあるダンスを披露。夏目咲莉愛の伸びやかな声が空に響く。2曲目の『ニーハイ』は、ライブのために新幹線に乗って関西から都内へ通う彼女たちの心情を表現した楽曲。彼女たちの等身大の歌だけに歌詞と彼女たちの活動が重なり、「スタバはご褒美!」と笑顔で歌う彼女たちにキュンとしてしまった。まさに全力パフォーマンスという言葉がぴったりの歌声が開放感あるステージに響き渡る。

『夢世界ナイティナイト』では、テンポの速いパートをパワフルに歌い踊った。可愛らしさの中に情熱を秘めた歌声は、ファンたちの心を大きく震わせた。最後は「なんでやねん!ほなおおきに!」と息の合った挨拶で、ステージを締めた。グループ名の「Lily of the valley」が意味するスズランの花言葉「再び幸せが訪れる」の通り、彼女たちに会うたびに幸せな気持ちになれるグループだった。

 

LinQ

東京の空に夏の終わりを告げる打ち上げ花火

リンク

今回の「TIF」2回目の出演となるLinQは、『進め!少年少女』『Q&A』『HANABI!!』をパフォーマンス。「其のA!」「Q!」の掛け声がかわいい『Q&A』。LinQ楽曲の歌詞はデビュー当時から遊び心満載の計算されたものが多いのも特徴。3曲目は『HANABI!!』。スカイステージにマッチした爽やかで勢いのある曲。テンポよいリズムはまさにラストに相応しいタオル曲だ。「お、お、えお」の掛け声とともに盛り上がれるのが楽しい。

 MCでは、スカイステージでは例年、水が撒かれるなどの演出があるということもあって、「『HANABI!!』を歌っている間にいろんな思いがこみ上げてきました」「来年はライブ感のあるステージで皆さんと盛り上がりたいです」と「ゆうみん」こと髙木悠未。デビュー時の最年少の頃からしっかり者の印象ではあったが、当時まだ幼かったゆうみんも、今やすっかり大人の女性。最後は、「空高く打ち上げ花火ひとつになって~」とジャンプ、そしてジャンプ。打ち上げ花火は夏の終わりを告げるがごとく大空たかく舞い(打ち)上がった。

 

純情のアフィリア

お台場から電波に乗せて! 魔法という名のメッセージ

アフィリ

『クロニクル』のイントロが流れる。1曲目から力強い歌声を披露。この日のアフィリアは、『奇跡と魔法のクロニクル』、ソロパートのある『Like? or Love?』『それだけが、生きる意味なんだ』と、ファンの間でもとくに人気の高い3曲を披露。筆者にとっては久しぶりのアフィリアのライブ。当然ではあるが、やはり改めて観ても歌唱、ダンスともに初期メンバーの頃よりはるかに進化している。当時、金谷Pが「うちは素人集団なんで……」と謙遜していたのが思い起こされる。今となってはそれが嘘のような磨かれたパフォーマンス。

 この日は、楽曲もカッコイイ曲調でメッセージ性の強いものが多く、腕を掲げ「生きる意味なんだ!」と歌声にも熱がこもっていて力強い印象をうえつけたアフィリアだった。まさに勇気と生きる意味を与えるステージ。年末には長野、大阪、東京、とツアーも始まる。またライブで観られるのが待ち遠しい。

 

TOKYO IDOL FESTIVAL オンライン 2020 from Bangkok

いずれもオリジナル楽曲でクオリティの高いパフォーマンスを披露

MELONPAN
MELONPANは、メロンパンのようなカラフルチェックの衣装で登場。人生の応援ソングになっているという『Another world』では、正統派アイドルなメロディーとダンスを披露したほか、曲の途中でメンバーのひとりがバイオリンを弾く演出もあった。『Cat Slave』では、サビの「にゃおにゃおにゃお」に合わせて猫を真似たかわいいダンスでファンを魅了。ラップパートでは日本語で「ずっとあなたのそばにいたい」と歌いあげる場面もあった。

Harupiii
タイのドラマやYouTubeを中心に活動をしているHarupiiiは、単身タイへ渡った日本人ソロアイドル。王道アイドルなルックスとキュートな歌声が魅力的だ。『Be Happy』では、ユーロービートの曲調に合わせて日本語で歌唱。ソロでも存在感が抜群のパフォーマンス必見。MVをバックに終始キュートな笑顔を振りまいた。

SWEAT16
SWEAT16は、「元気、健康、スポーティー」をコンセプトにしたアイドルユニット。少女時代のような腰を使ったセクシーダンスからAKBのようなアイドルポップチューンまで幅広い曲を披露。大人数なのに、ぱっちりとダンスがそろっていたのが印象的だった。日本のアイドルシーンだけではなく、アジア全体のトレンドをミックスしたような楽曲ばかりで、興味深かった。

 

バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI

ハンドマイク6本で勝負! 個性派集団がアイドルモードで魅せる

バンもん

 板付きからメンバー全員ぺたんと地べたに座りながらでの1曲目。しかし、こうして一人ひとりをじっくりと寄りの画で観られるというのもオンライン視聴ならでは。いつもならば、みさこのドラムなどバンドセットだったり、ヘッドセットだったりする彼女たち。今日は6本のハンドマイク。また、普段はそれぞれソロ活動もする彼女たちだけに、「アイドル」モード全開の姿も新鮮である。

 そして、3曲目は、まさかの『YATTA!』(葉っぱ隊)。こちらは、実際にバンもん名義でシングルカットもしているカバー曲。大空抜けのスカイステージに響き渡る「ヤッタヤッタヤッター!」が斬新だ(笑)。曇りがかった空を洗い流すように、こうした前向きなメッセージをしっかりと送り届けるのは、パフォーマーとしての使命。そこはアイドルもアーティストも変わらない。彼女たちの生のパフォーマンスを大勢のファンと一緒に、心おきなく堪能できる日が待ち遠しい。

 

B.O.L.T

ステージを大きく使い元気いっぱいパフォーマンス

ぼると

 ベース音がかっこいい『宙に浮くぐらい』からライブは始まった。4人の声が重なり、ビートに合わせて大きく手を振るメンバーたち。オレンジ、紺、白の3色がまぶしいミニスカートの裾をひらひらとなびかせながら、ステージの端から端まで大きく使ってパフォーマンス。彼女たちの笑顔からこのステージに立てたことを本当に喜ぶ感情が伝わってくる。過ぎ去った夏を取り返すような歌声がお台場の空に響きわたった。

 まとまりがある歌声は、18歳、19歳、小学生の4名という年齢差があるグループとは思えないくらいだ。歌唱力もダンスも魅力的で、ファンをとりこにするパフォーマンス力に年齢差は関係ないのだろう。全員がファンに向けて歌声を届けようとする気持ちが伝わるステージだった。最後にもう一度『宙に浮くくらい』を歌った後、ステージから去っていった。もう少し彼女たちの歌声を聴いていたかったと、ずっと心に残るパフォーマンスだった。

 

PARADISES

メッセージ性の高い楽曲でファンの心を捉えて離さない

バラd

 PARADISESは、今年4月より『GANG』で会場を温める。1曲目からアップテンポだが、いつもの彼女たちらしく全力でのパフォーマンスとなった。まさに「人生は煌めくさ」の歌詞通り、彼女たちの姿はキラキラと輝いていた。メッセージ性の高いリリックをつむぎながら、アップテンポの曲調に合わせて、激しいジャンプを繰り返す。かわいらしい見た目とは裏腹に強い信念を感じさせるパフォーマンスはフ、ァンの心を捉えて離さない。どんどん盛り上がっていくスカイステージに彼女たちの力強い歌声が響く。

 そして、最後の「グッバイ」の掛け声でステージを終えた。それは、まるでスカイステージとお別れをしているようだった。

 

アップアップガールズ(2)

初代アプガの反骨精神を受け継ぐ実力派ユニット

アプガ

 1曲目は『333』からスタート。クラップのところで一体感が生まれる楽曲だ。メンバー一人ひとりの弾けるような笑顔、表情がまぶしい。そして、1曲目終わりのMCにて、鍛冶島彩はこの日もお約束の「鼻リコーダー」(鼻息でリコーダーを吹く)を披露していた(笑)。のっけからいろんな意味でインパクト充分である。バックにはちょうど飛行機が飛ぶなかでの2曲目は、その鍛冶島が作曲したというスカ調の明るくノリノリで盛り上がれる『どのみちハッピー!』。しかし、スカとはなんとも大人びたセンスである(よい意味で)。

 そもそもアプガは、ハロプロに所属できなかった反骨精神(よい意味で)でプロレス的な雑草魂をもって活動してきた。彼女たちは「アプガ(2)」(2期)だが、その精神はしっかりと受け継いでいる。そして、ダンスやボーカルのクオリティはもちろんのこと、振付や曲調もやはりどこか「ハロプロ」テイストな安心感がある。ハロプロのレジェンド的なユニットが軒並み解散してしまった今、こうしてイズムを継承するユニットが存在するのは嬉しいことだ。

 

青春高校3年C組

まさに青春! 胸が苦しくなる恋心をキュンと歌いあげる

青春高校

 テレビ東京にて放送中の青春ドキュメントバラエティ「青春高校3年C組」の番組内の部活の1つである「女子アイドル部」が出演。人数が多いグループながら、息の合ったダンスが魅力だ。片想いを歌った楽曲『好きです』を披露。恋する気持ちに戸惑う淡くて切ない気持ちを歌っていて、聴いていると心がキュンとしてくる。日が落ちかけた空をバックに歌う姿は、まさに青春のひとコマのようだった。

『制服自転車』では、「がむしゃらになれるのは、若い今だけなんだ」と歌いあげて、大きくジャンプ。自転車を押すような動作でステージ上を大きくまわる振り付けを披露した。日も傾きかけて、まるで放課後のようだ。サイドステップを踏むたびに透け感のあるブルーのジャケットがヒラヒラと揺れる。甘酸っぱい青春の最中にいる彼女たちがうらやましいからこそ、彼女たちがまぶしく見えるのだろう。

 

転校少女*

それぞれが放つ個性とスキルが光るタレント集団

転校少女

 現在メンバー3人体制の転校少女*。かつての層の厚さと比べてしまうと寂しい感じだが、それを補って余りある個性とインパクトがある。メンバー一人ひとりのタレント性・キャラの濃さは、さすがグラビア・バラエティ・俳優と実力派タレントを抱える事務所。1曲目は『wonder wave』。松井さやかの露出度高めの衣装もとてもセクシーに映える。松井のややハスキーな歌声と声量が冴え渡る。塩川莉世の伸びのある歌声もなかなかだ。そして、元Stella☆Beatsの小倉月奏も決して負けていない歌唱レベルの高さ。彼女にとっては今回が初のTIFとのこと。

 自然が作り出す美しい夕陽をバックに、自ずとエモい空気が生み出され、3曲目の『NEVER ENDING STORY』。彼女たちは11/21にZeppTokyoにてワンマンを控えている。こちらはなんと無銭ライブ。この機会にぜひ彼女たちのハイレベルなパフォーマンスを体感してみてほしい。たとえメンバーが3人になろうと、彼女たちの物語に終わりはない。

 

アイドルカレッジ

大所帯ならではの迫力は圧巻! 実力派ユニット

アイカレ

 ここまでのユニットがみな板付きで始まるなか、アイカレは大所帯の層の厚さを見せつけるかのごとくSEからのステージイン。元々、ダンススキルの高さには定評があるアイカレ。それがこの人数(10名)ならなおのこと迫力が増す。そして、精神的支柱であり一期生メンバーの南千紗登がいまだ現役という事実と安心感も、アイカレを推せる理由のひとつかもしれない。初期メンといえば、中島優衣の歌唱力も顕在。

 学園コンセプトで始まったアイカレだが、少女たちがやがて女子大生になり、大人の階段を登っていく様をこうして見守れるのもアイカレライブの醍醐味だ。そんなことをしみじみ思いながらライブを観ていた筆者だった……。そして、アイカレのラストを飾る定番曲となった『YOZORA』。デビュー当時から存在する楽曲のなかで異色ともいえるエモさ溢れる曲で、とくにインパクトの強い曲だ。

 

26時のマスカレイド

ハートを射抜く! キュン死必至の神曲を夜空に投下

ニジマ

 昨年は地上波で冠番組がスタートするなど、一気に波に乗った感のあるニジマス。この日1曲目は『COLORS』。「君に(君に)……」で指差す振りが最強にかわいらしい神曲だ。筆者がとくに好きなのは、1サビの「君と(君と)……描きたい未来だから」からの「君と(君と)……ただ聞かせたいから」のフレーズ。このセンスがにくい! 青春の極みである。また、Cheaky Paradeなき今、チキパMIXを打てる貴重な楽曲のひとつでもある。それもニジマスの楽しみのひとつ。本来なら、イントロの「ウリャオイ」で始まり、A・B・C・アウトロとMIX目白押しの打ち曲だが、この日はじっくりとパフォーマンスに集中することができた。

 2曲目は『スノウメモリー』。気づけば、すっかり夜空に変わった寒々しい色をしたスカイステージにぴったりの曲。そして、ラストはうって変わって元気な曲調の『B dash!』で締めくくった。

 

GO TO THE BEDS

ステージ上がどんどんヒートアップ、彼女たちのかっこよさを見せつけた

GOTO

 PARADISESと同じく、今年4月よりGANG PARADEから派生したグループ。新人ユニットだが、それぞれのキャリアは4年以上と長い。そのため、終始彼女たちの圧倒的な実力を見せつけられるステージだった。すっかり暗闇に包まれたスカイステージにメンバーが現れる。その立ち姿すらかっこよく、アイドルという枠だけにおさまらない魅力がある。強い意志を感じる歌唱に圧倒される。1曲目は『行かなくちゃ?』。エレクトロとロックが合わさったような曲調が印象的。サビの「行けばいいんじゃない」で全員がジャンプするところも息がぴったりだ。メンバー同士の掛け声にあわせて、ステージ上を駆け巡る。

 ステージはどんどんヒートアップする。髪を振り乱しながら熱唱するメンバーの全力パフォーマンスに胸が熱くなる。暗闇に負けず圧倒的な歌唱力で歌いこなす彼女たち。GO TO THE BEDSの魅力が存分に詰まったステージだった。そして、お台場の夜景をバッグにパフォーマンスするGO TO THE BEDSはどこまでもかっこよかった。

 

クマリデパート

楓フウカのエモーショナルボイスは無形文化遺産級

クマリ

 サクライケンタ氏が音楽プロデュースを手がけるクマリデパート。1曲目は、『愛Phone渋谷』。クマリはサクライサウンドのイメージを覆すエレクトロでポップな「素直」な楽曲が多い。そしてなにより、サクライ氏自身のアイドルへの想い、アイドル像が全面に出たユニット。

ラストの『二十四時間四六時中』はとにかく歌詞がエモい。「苦しくて切なくて 大丈夫 それでも僕は 絶対君に 嗚呼、恋をする」。このフレーズは楓フウカのサビのソロがあって初めて完成する。その歌声に完全に打ち抜かれた。彼女に感情を込めさせたら、我を忘れて聴き入ってしまうこと必至。七瀬マナの落ちサビも素晴らしいのだが、フウカの感情を込めた歌い方はたまらない。高音でいてややハスキーな大人っぽい歌声には、グッとくるものがある。そして、最後のフレーズ「素晴らしい世界だ」での七瀬マナとのハモリで高まりのピークを迎えるのだ。

 

わーすた

歌・ダンス・ルックスすべてが世界基準

わーすた

 TIF常連のわーすた。意外にもスカイステージは今回が初とのこと。それが夜景とは、自然の粋な演出である。そして、いきなりの神曲『KIRA KIRAホログラム』からぶち上げ。まさに夜景にぴったりの楽曲だ。三品瑠香の声量と伸びのある歌声が夜空にキラキラと響き渡る。それぞれの歌声も個性的で素晴らしい。わーすたは歌・ダンス・ルックスすべてのクオリティが高すぎる。2曲目はチップチューン調のエレクトロなシンセが印象的な『アンバランス・アンサーズ』。

 そして、ラストはこのシチュエーションに合ったしっとりと聴かせる『グレープフルーツムーン』。「どれだけの人たちを照らせるだろう……」と歌詞も印象的なフレーズばかりのエモさ溢れる名曲だ。歌詞はもちろんだが、注目はかっこいい振付。こちらも思わず振りコピしたくなる印象的な振りなのだ。さすが「ワールドスタンダード」のキャッチコピーは伊達じゃない。歌・ダンス・ルックスレベルはもちろん、楽曲や衣装のクオリティすべて、これが今の日本のアイドルだと胸を張って言える完成度の高さ。それがわーすたなのだ。

 

SUPER☆GiRLS

新生スパガが初披露曲で夏を締めくくる

スパが

 トリ前で登場のスパガ。いつもはメインステージの印象が強い彼女たちなので、スカイステージで観られるというのもまた新鮮である。また、これまで在籍したユニットでもリーダーを務めてきた渡邉幸愛だが、少し大人になってさらにたくましくスパガを牽引している。B♭(ビーフラット)、Party Rocketsとその姿を観続けてきた筆者にとっては、純粋にうれしい。

 1曲目は『NIJI色SKY』。2曲目は本日初披露の『はっちゃけ!灼熱オトメ節』。夏らしい「ワッショーイ!」「エンヤコラ!」「ドッコイセ!」な曲かと思えば、「レッツダンシーン」とサビに突入する楽しいお祭り曲だ。また、それぞれのソロパートでは転調し、演歌のようなリズムに変わる。今年は盆踊りなども自粛の状況だけに、まさに夏を締めくくるにはぴったりの曲。ラストは『夢無限大FOREVER』でスパガの夏に幕を下ろした。

 

FES☆TIVE

失われた夏を取り戻すようなパフォーマンスを披露

FESTIVE

 スカイステージの大トリを飾ったのは、お祭り系をコンセプトにしたアイドルユニット「FES☆TIVE」。グループ名は「フェスティバル」「ポジティブ」「アクティブ」を組み合わせた造語だそうだ。和太鼓からはじまるSEとともにステージへ上がったメンバーたち。

『オトメケセラセラ』のイントロがかかると、ステージが夏祭りのような熱気に包まれた。失われた夏祭りを取り戻すかのようにパフォーマンスをする彼女たち。サビに合わせて、タオルを大きく振り回したくなる。ところどころクールな表情を見せながら、アップテンポなダンスチューンまで歌いあげる彼女たち。「この夜がずっと続けばいいのに」という歌詞にはTIFを観ていた全アイドルファンがうなづいただろう。すっかりと秋めいた夜空の中、たしかにここだけは夏祭りだった。最後に笑顔でお別れをするメンバー。元気いっぱいの彼女たちだからこそ、大玉の打ち上げ花火が散るような寂しさだけ残った。

 

 

 

桃色革命
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P-Loco
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カラフルスクリーム
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#ババババンビ
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BudLaB
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Lily of the valley
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LinQ
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純情のアフィリア
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Harupiii
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B.O.L.T
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PARADISES
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転校少女*
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アイドルカレッジ
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GO TO THE BEDS
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クマリデパート
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わーすた
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SUPER☆GiRLS
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取材・文:

結城 杏(桃色革命、P-Loco、カラフルスクリーム、#ババババンビ、BudLaB、Lily of the valley、TOKYO IDOL FESTIVAL オンライン 2020 from Bangkok、B.O.L.T、PARADISES、青春高校3年C組、GO TO THE BEDS、FES☆TIVE)

名原広雄(LinQ、純情のアフィリア、バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI、アップアップガールズ(2)、転校少女*、アイドルカレッジ、26時のマスカレイド、クマリデパート、わーすた、SUPER☆GiRLS)

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