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2020.07.16
Gran☆Ciel(ex.Jewel☆Ciel)

Jewel☆Ciel新体制お披露目公演ライブレポート「キネマ倶楽部に、青に彩られた”しえる”の新しい風が吹いた」

Jewel☆Cielの青色に会場が彩られる。ロングバージョンのSEに、目の前に彼女たちが現れる期待が否が応でも、胸が高鳴る。

久々のライブに、声に出せないが盛り上がりを感じた。

しえる

『夢は明日で出来ているんだー』新メンバー 一色素良が歌い出す。「アシタミライ」から始まる新体制のJewel☆Ciel。今日からは始まる未来に向けて歌い出す。新体制、久しぶりのファンを目の当たりにしてのライブに色々な想いが駆け巡っているのだろう、メンバーそれぞれに目を潤ませてながらステージを噛み締めているようだ。

 

「久しぶりに会えて嬉しいです。新しいJewel☆Cielを見せられるように最高のライブにします!」と安藤笑が客席へ言葉をかけ、「新メンバーの一色素良(いっしきそら)です。素良の素(ス)をとって、すーちゃんと呼んでください」と一色が挨拶し「相当、緊張しているけど、みなさんと楽しんでいきたいと思っています!」と。

 

「Baby summer」では曲の最中、大サビの一色のソロの直前に安藤がそっと声をかける。この見えない気遣いがJewel☆Cielのチームワークだろう。

 

しえる

 

一色は小さな身体からの印象とはウラハラなパワフルなダンス、アイドルらしい表情の作り方そして客席への反応の送り方が素晴らしい。一朝一夕ではなし得ないパフォーマンス、新メンバーとして今日を迎えるまでに、たくさんの時間を費やしてきたことがうかがえる。そして一所懸命さが全面に出ていて、それがなんとも気持ちいい。この日は、初めてのステージということもあり、気合いも入っていたのだろう、最初から全力で飛ばしていて後半はやや危うい場面もあったが、それが彼女のステージに対しての誠実さに見えた。何より最後までこのステージを守り抜くと例え辛かったとしても笑顔は崩さずに立ち続ける姿に気持ちの強さを感じ、Jewel☆Cielにかける想いが伝わってくるようだった。

 

緊張を解くにはちょうどよかったのが、ここからの5人はチーム感が増していく。それぞれにそれぞれへの思いやりがパフォーマンスを通して伝わってくる。夢咲りりあは、ハイトーンが響く気持ちのよい歌声で。天音七星は、飾らないナチュラルな表情と強いボーカルで。濱田菜々は、キュートな笑顔とダンス力と熱量で。安藤笑は、涼しげにも見える笑顔と全メンバーへの細やかな気遣いで。5人の絆を築き上げている。

 

バンドサウンドの多いJewel☆Cielだから、ファンからの声援の中で作られてきたライブ。だがこの日は、ファンも声が出せない中でのライブではあったが、逆にそれは聞くことに専念できるライブであり、Jewel☆Cielのボーカル力が遺憾無く発揮させているライブでもあった。

Jewel☆Cielのライブは、一度行けば、また見たくなる聞きたくなる。誰を見たいではなくJewel☆Cielを見たくなる。そして、曲の魅力にメンバーは負けていないし、メンバーの魅力に曲も負けていない。聞くこと見ることに専念できたライブは、そんなJewel☆Cielの魅力にあたらめて気づかせてくれたライブであった。

 

この日から始まる、Jewel☆Cielの未来に新しい風が吹くのを感じた。

 

<セットリスト>
01.アシタミライ
02.Baby Summer
03.ピンパッジ
04.First Star
05.蒼の向こう
06.感動ナミダ
07.閃光Believer
08.明日へ!
09.ナツオト

 

取材・文:もりたはぢめ
取材協力:株式会社センターグローブ

 

<インフォメーション>

Jewel☆Ciel

公式サイト
https://jewel-ciel.jp/

公式Twitter
https://twitter.com/Jewel_Ciel

 

 

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